2.銀魂ファンの 銀魂ファンによる 銀魂ファンのための映画
いや 映画ではなく、イベントや祭りとしてのファンムービーと言った方が正しいかも知れない
そういう面では、77.7点を付けたい出来だと思う。
邦画の予算の壁(中途半端なVFXで陳腐化すること)を「笑い」を武器に一応克服している
この原作とこの監督だから出来た事だと関心してしまった。
とは言え、現在も続く長大な原作の物語を紅桜篇だけで語ることは到底 不可能で
この映画だけを見て銀時の(シリアスな背景)キャラクターを理解することは出来ない。
だから、主な楽しみは 役者たちのナリキリ演技と原作に匹敵するボケとパロディの部分となり
逆に、それで低予算のチープささえも笑いの一部として消化され、欠点ではなくなっている。
ナリキリ演技に関しては、ほぼ全員が清々しいほど全力でキャラを再現し ふざけ倒している。
福田組に関しては 盤石の安定感で笑わせてくれる。
ただ、終始シリアスな高杉が 映画から浮いて見えたのは残念だった。
一見さんお断りな映画なのは確かなので、レビューの点は辛くなってしまうが…
お気楽に観れるバカで楽しい映画でした。