84.ガンダム・ファンの視点に立つと、劇場三部作はアニメーション・ディレクターの安彦良和氏のリライト原画鑑賞会みたいな色彩がありました。特にこの「Ⅲ」は安彦氏がTVシリーズの終盤で体調を崩して作画に参加できなかったこともあり、その意味合いが強かった。安彦氏の手によって描き直されたセイラさんは凛々しかったです。また、冒頭のムサイ艦隊との戦闘シーンも映像的には映画のオリジナルに近く、テンポの良さとガンダムの突出した強さに痺れましたね。「ニュータイプ能力を戦争の道具にされるだけだ」。これはシャアのアムロ評です。では、戦争の道具ではないニュータイプとはどのようなものなのか? 地球の重力圏を離れたところを住処にした人類が、その環境によって進化を促される。これがニュータイプ。その中味は知覚域の拡大。富野総監督曰く、分かり合う能力。ファーストがテレビで放送されていた頃は冷戦の真っ只中でした。米ソの軍縮協議のニュースなどを見ていて、自分は大国のトップがニュータイプだったら何が起こるかを夢想していました。それは、正確な嘘発見器を体内に標準装備したようなもので、他者の言動に対して中途半端な評価は存在しない。物事は、信用できるものと出来ないものに二極される。すると、少なくとも相手に害意が無いことが知覚できれば、疑心暗鬼の兵器製造などはしなくて済む。これが自分の「戦争の道具では無いニュータイプ」観でした。夢のある概念だと思ったものです。予知や透視や念動力などとは毛色が違うので、劇中では「超能力」という言葉を使わないように配慮していることが分かります。「ガンダム」以前のロボットアニメには超能力者は出てきても、人類進化が描かれたものは無かったでしょう。今作が「ファースト」という呼称でその地位を維持しているのは、やはりこのニュータイプ概念があったからだと思います。シリーズ全体の山場でもあるアムロとララァとの邂逅には、その戦闘シーンの迫力と心象描写の融合に鳥肌が立ち、アニメーション表現の新たな地平を観た気分でした。もう30年も昔の話です。惜しむらくは「Z」「ZZ」「逆襲のシャア」と連なる作品の中で、この概念を発展・展開できなかったことです。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-04-06 23:03:42) (良:1票) |
83.テレビ版のダイジェスト感は払拭されないが、総じて普通に楽しめた。民間人も戦うという総力戦が緊迫感を伝えていた前作までとかなり違う印象だった。ノスタルジーに浸れたが今となっては内容も戦いも雑に見えた。 今作品をリメイクして欲しい。 【Jane.Y】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-06-28 16:50:46) (良:1票) |
82.《ネタバレ》 普通に面白かった。 戦闘の攻防バランスもよくて臨場感もあったと思う。 けどさ、白鳥がパアーット!みたいなシーン?アレの意図するところが全然解らない。 というか解ろうと思えない。 この人たちが超能力で考えてることがお互い解って、それがどうした?的な。 仕事とか教育でお互いの考えをのぞき見してなんか役に立ちますか?と思った。 終盤は作ってる側がそれに気づいたのか超能力の定義を少し変更したのか。 超人的な反射をそれに置き換えて、最後の攻防を盛り上げてたと思う。 でもまた最後の最後は超能力だもんなぁ・・・とにかく超能力でものすごく話がぶれたと思う。 大昔の日本のアニメは共産圏みたいな愛とかみんなが一つの思想がとにかくうるさい。 それを超能力と結びつけるから本当にやっかいだ。 せっかく官僚主義的な腐敗国家とテロリストの戦争のなかの少年少女達っていう面白げなテーマだったのに、 数人の超能力少年を広告塔にした、変な思想の映画になっちゃった。 【黒猫クック】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-02-15 15:40:46) |
81.《ネタバレ》 とにかく冒頭のムサイの艦隊とホワイトベース隊との戦いが素晴らしい。 シャアの追撃をかわしながらムサイの艦隊を沈めるホワイトベース。 中でもアムロ=ガンダムの突出した強さは鳥肌モノでした。 映画用の新作画も多く、ガンキャノン2機のアイデアも良かったです。 セイラさんのお風呂シーンも素敵でした(セイラさんはあこがれでした)。 ソロモン、ア・バオア・クーと連邦とジオンの総力戦や、 アムロとララァの出会い、シャアとの決戦など最終作として見ごたえもあります。 テレビ版があってのものですが、映画のほうが好きですね。 三部作のまとめ方がやはり神がかり的だと思います。 10点つけさせてもらいましたが前二作も含めて私の中では一番の作品です。 ただ残念なのはニュータイプ=人の革新という終わり方であったのが、 続編が作られたことにより、作品のテーマが失われてしまったことです。 【映かったー】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2008-12-14 09:07:30) (良:1票) |
80.ガンダム、というかサンライズのロボット作品は、所詮はバンダイのロボットおもちゃの販促番組でしかないわけです。かっこいいロボットが出てきて、敵をやっつければそれでよい。だが、富野監督はじめスタッフたちはその制約の中で、「いい作品を作ろう」という気持ちを込めて取り組んだ。その結果として、一度テレビシリーズが打ち切りになりながらも、再放送で人気を獲得し、さらに劇場版として多くの人の目に留まることとなりました。「ロボットアニメでドラマを描く」ことの意義を生んだ、と思います。今は亡き井上大輔さんの楽曲の素晴らしさも含め、不朽の名作。 【バスケ映画好き】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2007-12-31 15:43:56) |
79.《ネタバレ》 貧乏でテレビがなかったので、テレビは未見-----(嘘)-----とはいえ、Ⅲの後半は、硬直して画面に見入ってしまいました。----Ⅰ、Ⅱはそれ自体としてはいまいちでしたが、Ⅰ、ⅡがないとⅢが生きてこないのも確かでしょう----ガンダムの一つの特徴は、ランバ・ラル、マチルダ、スレッガー、ウッディーなど、味のある登場人物が、次々と戦死してしまうところかもしれません。そして最後には、ホワイトベース、ガンダムまで破壊されてしまう。----(破壊され横たわっているガンダムの姿を上から見下ろすところとか、言葉には表現できない感情がわき上がります)-----そして、最後にアムロは、仲間を受け入れることで、仲間からも承認され、融和し、涙する。----宇宙空間に浮きつつ、ジワッと溢れてくる涙は、確かに、アニメでしか描くことができないものだと思いました。 【王の七つの森】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-04-22 14:13:31) |
78.自分はファーストガンダムだけがガンダムだと思っています。 【十人】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2006-08-29 04:04:10) (良:1票) |
77.今見てもなんら違和感を感じさせないすばらしい映画だと思った。今の時代にマッチしているのかもしれない。三作の中では最も優れた作品。音楽も印象的ですばらしい。テレビ版とは微妙に変わっている所があるなあと思った。ラストはちょい感動してしまった。あえて言うならニュータイプという言葉が多用されているところがちょっと気になった。 【スワローマン】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-07-17 09:53:42) (良:1票) |
76.まあ、ご他聞にもれず、TVシリーズをしゃぶりつくしたクチなんで(^^; ハヤトのガンタンクがガンキャノンに代わっててよかった^^ 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-17 21:15:31) |
75.テレビ版とは別物です。より大衆化したというかんじ。テレビ版よりわかりやすいです。それにしてもカイ。ここぞというときの一言にキレがあります。でも悲しいかなオールドタイプ。我々の代表なんでしょう。 【ようすけ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-16 05:39:29) (良:1票) |
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74.シリーズの中では一番完成度が高いですね。ですが恋愛模様が多すぎてマイナスですね。命を懸けて戦っているのだからもう少し、思想とか戦争部分に力を入れて欲しかったなと思います。終盤のララァとの戦いには燃えました。映画史に残る名シーンだと思います。多くのガンダム印のシリーズがありますがやはりこれが一番好きです。いつか進化したCGか実写でリメイクして欲しいものです。 【たかちゃん】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-01 13:04:57) (良:2票) |
73.当時映画館で見たときもよかったなぁと思ったが、今見てもいいね。当時散々再放送されていい加減見飽きてたけど、ちょうど忘れてたとき一気に放送してくれてよかった。あとモビルスーツ夜話も面白かった。当時「旧ザク」が好きだったなぁ~、今は「グフ」なんか色的にもいいなぁと。年のせいか、ランバラル夫婦よかったね。これ以降のガンダム作品をしばらく見なかったのはこの映画のせいかなぁ?完成度高いよね。 【joumonn】さん [映画館(吹替)] 10点(2005-08-20 07:34:27) |
72.あくまでもTV版の編集物であって「映画」ってものでは無いけれど,ガンダム好きなんで8点入れときます。 【北狐】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-05-22 23:07:37) |
71.完全にTVファン向けだが、エンディングの井上大輔の唄があまりにもマッチして素晴らしいの一言。 【オカピ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-09 03:55:57) |
70.3部作完結編。これ以降数々のガンダムシリーズを観てきましたが、ラストシーンに関しては私としてはこの作品に勝るものはないだろうなぁと思います。 【ライヒマン】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-05-05 11:58:21) |
69.《ネタバレ》 ガンダム3部作、アムロとホワイトベースのクルーの成長の過程を締めくくるにふさわしい作品。このⅢのために、ⅠとⅡがあると言っても過言ではないです。 さて、キャラクターデザインをした安彦良和氏が、自ら作画に手直しを加え、TV版や前2作品と比較して別の作品と言ってもおかしくない位、絵のクオリティーが格段にアップしています。それだけでも観る価値のある作品だと思うし、このⅢはある意味独立した話と考えられないこともないですが(このエピソード単独でゲーム化もされてますし)、これだけ観ても何のこっちゃと感じる方が必ず居るのも確かで、そこがちょっとした減点対象になってます。あと、目立ちたがり屋のマ・クベは、やっぱりギャンに乗って死んだほうが良かったと思います。合わせて-1点です。 アムロの「ゴメンよララァ。僕にはまだ帰れるところがあるんだ。こんなにうれしいことはない」という台詞。彼を迎え入れるクルー達。井上大輔の「誰も一人では生きられない~♪」という熱唱。何度観ても泣けます。 【なおてぃー】さん 9点(2005-01-24 21:12:09) (良:1票) |
68.《ネタバレ》 ガンダムを全く知らない人がいきなりこのめぐりあい宇宙篇を観ても全然解からないし面白くないだろうから映画として本来ダメな作品なのかも知れないが・・・そんな事知るか!自分にとってはガンダム劇場3部作を超えるアニメには未だ出会っていない。Ⅰ、Ⅱと観てきてこのⅢを観れば完璧すぎて何も言う事があるまい。ホワイトベースが沈む場面で今までホワイトベース内であった出来事などが走馬灯の様に頭をよぎり、「あのホワイトベースが沈んでしまう・・」なんて本当に感情移入出来るアニメなんてありますか?素晴らしすぎる。 【べんちゃんず】さん 10点(2004-12-22 12:56:25) |
67.アムロがガンダムを降り、シャアとの対決がモビルスーツを使わない生身の1対1であったということからも、この物語がロボットものではなく人間ドラマであるということがよく分かる。まさかここまで感動できるとは思っていなかった。アメリカに「スター・ウォーズ」があるなら日本には「ガンダム」がある、この作品の凄さを実感させられた劇場版三部作でした。 【紅蓮天国】さん 7点(2004-09-07 03:59:14) |
66.今からすれば古いアニメですが、この完成度の高さといったらないですね。何よりキャラたちが真剣で命懸けで。昨今の無駄にほのぼのしたアニメは見習って欲しいとさえ思います。ガンダムにはたくさんの哲学が詰まっています。が、しょせんはガンダム好きのための作品というか。私も大好きなんですけどね。 【えいざっく】さん 5点(2004-07-21 00:03:58) (良:1票) |
65.ガンダムジェネレーションのための映画。一番最初のガンダムのみが私のガンダム。そういう人多いでしょ。 |