46.「中学生同士が殺しあう」というセンセーショナルな設定ゆえ、良識ある大人から批判を浴びてしまうのも仕方が無い。自分も子供に積極的に見せたいとは思いませんし。ただ自分が観る分には全然OKでした。IFの世界だから。どんな無茶苦茶な設定だってあり得ます。それに本作は、殺し合いを是としていない。主人公たちは、ルールに盲目的に従うことを拒否しています。善悪の判断を他人に委ねていない。これって重要だと思う。ですから本作には肯定のスタンス。また原作ファンという立場で感想を述べます。バトルロイヤルの特徴は、ルールはオモシロイが実際にやるとツマラナイということ。これは本家プロレスのバトルロイヤルを観たことがある人ならよく知っている。戦いの焦点が定まらず散漫になりがち。しかも映画の場合、2時間程で40人近く殺さなくてはいけません。そもそも無理がある。その点を考慮すると、何人かの主要キャラを中心に上手くエピソードを重ねていると感じました。配役も概ね良好。映画オリジナルの教師キタノも、物語に一つの軸を提供しています。エピソードの扱い方や演出に不満が無い訳ではありませんが、よく纏めたなと。オリジナル公開版よりも本作のほうが、より強くそう思います。(感想はこちらに書いたので、オリジナルの書き込み消去。ちなみにオリジナルの点数は6点です。) 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-19 18:34:58) |
45.原作も既読済みで観ました。う~んやっぱりこの時間で圧縮すると、ほとんどの生徒がバッサバッサ死んでいくから主要キャラ以外覚えてる暇もないですね~。光子役の柴咲コウはあの女豹のような目つきが印象的ですごくあってたと思います。 【尤紀ё】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-17 18:01:31) |
44.《ネタバレ》 どう理解したらよいのだろう。 深作欣二監督がこの映画に込めた想い、それをどう受け止めるか。 監督は敗戦時に15歳。 ちょうど映画の出演者たち中学三年生と同じ。 直接戦場には赴いていない。 しかし沖縄なら熱血勤労隊といった形で同年齢の子供たちが直接戦闘に参加した。 戦場にいつ駆り出されるかという切迫感は持っていたかもしれないし、都市部にいたなら空襲によって殺戮を身近に見ていたかもしれない。 監督がこの映画で一市民が、子供でさえもが国家権力によって人殺しを強要される理不尽さを観客に感じて欲しいと思ったのなら、それは成功したといえる。 これは戦争映画ではない。 しかし一個人が理由なんかどうでもいいとにかく人を殺すことを国家から命じられ、それに従わなければ殺される。 こういう状況は大儀、理念はどうあれ現実に国家、軍隊が戦時に一個人に強制してきたことと重なる。 そういう意味ではその状況に身をおいた人間にとってこの映画は戦争と同義といえる。 この状況に置かれて生徒たちはそれぞれに反応する。 生き残るために友人を殺す者。 殺し合いを拒否する者。 拒否してどうするのか。 自ら死を選ぶ者。 仲間を集う者。 しかしその仲間たちも疑心暗鬼で崩壊する。 様々な人間模様は極限状況に置かれた人間がとる行動を具現化している。 あまりにストレートな演出ではあるが、人間の真実を抉り出していることは確かだ。 ビートたけし演じる教師キタノの行動が不可解だった。 鬱屈した精神はわかる。 実の娘におじさん呼ばわりされるほど毛嫌いされ、教え子たちとも断絶状態。 唯一生徒中川典子との淡い交流が彼の荒廃した心に咲く一輪の花。 その感覚は理解できなくも無いが、最後の行動はいったいなんだったのか。 その中川に銃(水鉄砲)を向けわざと七原秋也あるいは中川典子が彼を撃つ様に仕向けた。 自らの死でキタノは何を生き残った生徒に伝えようとしたのか。 最後に娘との電話の会話で(あれだけ撃たれて死んでないのか!)人を嫌いになるにはそれなりの覚悟が必要だと言ったがどういう意味だ。 国家というものは時に理不尽に個人の自由を奪う。 理由は何でも良い。 とにかく強制される。 これは一個人が抑えることも止めることも出来ない。 でもそんな状況に置かれた時にどうするのか、それはあなた次第よということか。 映画に明確な答えは無い。 【称えよ鉄兜】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-07 13:56:56) |
43.こういう生きるか死ぬかの映画を観ると妙に熱くなってしまいます。他の人の評価をみてもそれほど高い評価ではないのになんでこんなに面白いと感じるんでしょうか。不思議ですね~。 【たけよし】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-10-09 22:04:44) |
42.充分言いたいことはわかりますよ。だって直球のシチュエーションを与えてそのまま披露してるわけですから(台詞にすらしてるし)。娯楽性はそのゲーム性にあるのでしょうが、群像劇で数だけ見せてるだけじゃ・・・。 構成うんぬんではなく、ムードもの。きっと小説で読んだ方が、いいんじゃないかな。少しは心理描写を掘り下げられていて、楽しめる部分もあるのかも(自分には不必要ですが)。 【カラバ侯爵】さん [DVD(邦画)] 2点(2007-08-30 19:23:03) |
41.《ネタバレ》 柴咲コウちゃんは昔っから応援している女優さんで、数々の出演ドラマ、映画で素晴らしい演技力を見せてくれてたと思います。今回も切れの良い動き、死に際の演技が素晴らしかったです。しっかしあんだけ銃弾の雨が降り注いでるのに藤原君にはゼッタイに当たらないしー(笑)ほいでもって藤原君の芸風がデスノートの時のライトと同じで笑えました~! 「なんでだよ~~」「しおり~~~」(は、キタノの娘だった・・) 【ゆみっきぃ♪】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-04-22 13:52:58) |
40.大きな違いは感じなかったので、ノーマル版と同じ点数で・・・。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-04-21 17:25:18) |
39.《ネタバレ》 たまたまコミックを見て、あまりの気持ち悪さに何年間も観るか観まいか、躊躇していた。んで、ついにDVDを借りてきた。柴崎さんと栗山さん、どっちも濃い演技だ。心配したほどグロテスクではなかったので安心しました。 キタノがクッキーを食べているシーン、後半部ひとりで体操をするシーン、切ないです。何も考えずに観ていたら動悸が・・・考えるのではなく感じる映画です。仁義なき戦いシリーズを小学校の頃映画館に観に行っていたもんだなー。 【じょ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-02-20 22:09:15) |
38.いいんじゃないですか?たった8分の後付でしたけど、皆で一体となってバスケをしているシーン、この映画だからこそ、印象強いシーンになったと思います。 【SAKURA】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-02-19 21:56:27) |
37.《ネタバレ》 柴咲コウの悪女っぷりがよかった。裸の男子生徒が横たわっていて、側に柴咲が立っているシーンが秀逸です。 【腰痛パッチン】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-12-30 15:07:33) |
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36.題材からして社会の闇とか、仲の良いもの同士の疑心暗鬼による殺し合いとか、そういう人間のダークサイドに目を向けた問題作なのかと思いきや、見てみたらドンパチとC級メロドラマを(少々老けた)中学生にさせただけというなんともお粗末な内容でした(既に指摘している方もいますが、灯台のシーンだけは良かったです)。一般の中学生が殺人狂に変化するから怖いのに最初からサイコな人間を登場させるなど、素材はいいのに全く上手く調理できていません。(監督は『漂流教室』を読んだことは無いのか)。そもそも、中学生という身近な存在を扱いながら、死を安っぽく描きすぎている点でも長崎小6殺害事件で批判されてしょうがないと思いますが。役者でも柴崎コウと栗山千秋以外はみんなイマイチ。特に北野武はいつも通りの大根ぶりで雰囲気台無しでした。 【マイカルシネマ】さん [DVD(邦画)] 4点(2006-10-09 22:06:41) |
35.《ネタバレ》 感想は「バトル・ロワイアル」の方に記載しております。というより、区別する程のことでもないです。感想も点数もどちらも同じです。まぁ~続編の方は全然、違いますがね(笑) 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-09-17 02:12:20) |
34.たった8分位の後付けエピソードなら、初めから本編に入れといてこっちをオリジナルにしても良かったのでは?そしたら「特別編」なんて名前で再発売して「あ、追加はこれだけ?」みたい不満を持たれないのだろうけど・・・。多分映画のテンポとか上映の回転を上げるとか、DVD発売時の二次売上や話題性が計算されていると思うのですけどね。でも典子と北野の夢とか、仲が良かった頃のクラスのバスケの追加シーンは良かったと思う。特にバスケのシーンは「2」でも短からず本編の最初にクラスのラグビーのシーンを入れてる事からも、そのクラスの普段の仲の良さの演出が、残酷な殺し合いの描写の対比による緊迫感も増したのではないかと思った。元々が結構面白い映画なので特別編にも7点献上。「R-15」表示もぶった切って深作先生の魂も感じるし。 |
33.通常版にエピソードがいくつか追加されています。私は光子のバスケのシーンはかなり良かったと思います。あの柴咲コウの表情、さすがです。ただ残りのエピソードはいらなかったかな・・・?でもバスケのシーンは光子だけでなく、プログラムの悲惨さといつもの仲の良いクラスの対比がわかりやすくできて切なくなるので、それだけで1点プラスしたいです。でもこれでまた柴咲コウの存在感がさらに増し、ヒロインの前田亜季や主人公の藤原竜也が余計に霞む・・・。栗山千明もキレイでカッコよくて役にぴったりでした。 【クリスタル】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-29 13:20:51) |
32.《ネタバレ》 追加シーンがいくつかあったけど、どれも劇的に影響をもたらすようなものではなかった。むしろ逆効果。特に困ったのが最後の夢のシーン。「走れ」からDragon AshのED曲へと繋がる絶妙な流れがあれで台無しになっている。 【とかげ12号】さん [映画館(吹替)] 5点(2005-10-27 23:05:57) (良:2票) |
31.奪う女は美しい!走り続ける女はカッコイイ!ただただ男に庇護されてるだけの女は・・・、分が悪い。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-29 10:44:30) |
30.「 トラウマで 愛を忘れて 血に飢えた 雌豹柴崎 鎌似合いすぎ 」 詠み人 素来夢無人・朝 |
29.ヘタをすればつまんない内容なんだけど、テンポがまあまあいいのとショッキングシーン等もあり結構見入ってしまう。山本と安藤がいいアクセントになってた。 |
28.私はこっちの方が好きかな。柴崎コウの過去とか、北野と中川典子の夢の会話とか良かった。それに安藤が死んじゃうシーンも長くなったしね。 【アンナ】さん 6点(2004-12-31 19:28:12) |
27.DVDにて鑑賞。原作読了済み。私は通常版よりこちらのほうが好き。追加シーンで事件前のクラスの様子がよりわかりやすくなっているので。原作の面白さにはかなわないが、“うまく”作られていると思う。時折の字幕や体育館での相馬光子の表情の挿入で、緩急をつけて、ただのドンパチで終わらないこの映画独自の“旨味”がよく出たように感じた。最後に、この映画に限らず鑑賞の選択権が明確になっている映画なのですから、映画について語るとき『子供の教育上~』とか無粋なことは言ってほしくないなぁ。失敬。 【いわぞー】さん 8点(2004-08-28 11:10:00) (良:1票) |