31.凄い実話でした。オーストラリアでこんな政策をしていたのかと考えさせられました。なにより、姉がまだ幼いにもかかわらず冷静沈着に、追手を欺きながら、妹を助けて逃走する力強さに感動します。母親に会いたいという一念の強さを改めて感じました。 【tantan】さん 7点(2005-03-01 01:16:12) |
30.白人であろうとアボリジニであろうと黄色人種であろうと”母親に会いたい”という気持ちは誰だって一緒です。でもあの精神力の強さはとても真似できない。一本のフェンスを通じてお互いを想う姿は鳥肌ものだった。ストーリーもさることながら、映像・音楽も最高。 |
29.極めて単純な物語である。だからこそ心にストレートに訴えてくるものがある。明るく陽気で親近感を感じるこの国にもこんな過去の歴史があったことを知る。逃げる者の目線、追う者の目線を広角レンズで捕らえ、延々と続くフェンス、過酷な砂漠の環境を望遠レンズで表現する方法は使い古されているけれどとても効果的で全編を通して相当腕のいいカメラマンの映像に魅せられる。遠く離れた母と娘が時を同じくして無意識にフェンスに触れてお互いのことを想う場面がとてもイイ!! 【WEB職人】さん 8点(2004-12-18 12:38:41) |
28.例えば外見や文化にほとんど差異の無いドイツ人とユダヤ人、日本人と朝鮮人・中国人の間にも似た様な歴史がある訳で、外見も文化も丸っきり違う民族同士であれば、こういう政策が存在していたとしても不思議はない。人類史上でヒューマニティが叫ばれる様になったのは極々最近のこと。で、比較的低評価なのには少し驚きましたが、私も同様の感想を持ちました。序盤をサラッと流し過ぎの上、残りは決死の逃避行ではなく、何かロードムービーの様になってしまってる。淡々と描くことももちろん悪くありませんが、本作にはもう少し悲壮感が欲しかったと思います、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-12-15 00:24:54) |
27.オーストラリアのアボリジニに限らず、日本の蝦夷(えみし)、アイヌ、アメリカのインディアン等先住民族の文明人による迫害はどこにでもありました。我々もその時代に生きていたらその当事者になっていたかもしれません。その時代ではそれが普通、その部分がよく表れていました。この作品では「迫害の時代」の後の「保護の時代」。しかしその保護がいかに文明人のエゴの元にされていたかは見てのとおり。これもまた今だから言えること。しかし今だから言えることをきっちりと今言うことも大切なことです。この点は見習うべきところだと思います。映画はドラマチックな展開を抑えているようですが個人的にはもっと抑えてもいいくらい。追うアボリジニと追われるアボリジニの頭脳戦は十分ドラマチックでしたし、従妹が捕まるシーンの演出はドラマチック過ぎるくらいです。1500マイルという距離と9週間という日数をもっと表現してほしかったです。広大な大地のロングショットとうさぎ除けフェンスをうまく使ってましたが、まだまだ..(えらそーに)。 【R&A】さん 6点(2004-12-07 11:25:47) |
【すごろく】さん 5点(2004-11-03 02:54:17) |
25.点数つけるのに悩んだけどこれはあくまで映画としての点数をつけました。 アボリジニにかんする知識はそこそこあってこれを見る前からこの映画で描かれている過去があったことは知ってて、それで見てみたんですけど。その事実を知ってたからか、なんかいまひとつ。もちろんこのアボリジニが収容所に押し込められて、英語を強要させれてという過去は悲しく、そして興味深いことではありますが、映画としての流れとか、テンポとかそういうものを求めてしまうと、拍子抜けします。 【AXL侍】さん 4点(2004-09-20 21:23:59) |
24.デイジーなんて あんなちっちゃな体してよく1500マイルも歩いているよな。よく頑張っているよな。偉いよな。もうさ、見てて気の毒で気の毒で。 【3737】さん 8点(2004-08-19 21:10:44) |
23.アボリジニの歴史については殆ど知らなかったので新鮮だった。ニールはこの映画では悪役だが、当時の白人としてはごく一般的な考えの持ち主だったのではないかと思う。現在の価値観で当時を裁いてみるのではなく、事実として記憶することが大切なのだと思う。今から半世紀も経てば、我々が当たり前に思っていることは酷く非文明的で野蛮なものであったと言われるかもしれない。 【ロイ・ニアリー】さん 7点(2004-07-07 21:15:47) |
22.脇役に徹し、無知で傲慢で野蛮な文明人を体現しきったケネス・ブラナーを、初めて本気で賞賛したくなった。 やっぱりうまい人なんだな~。 でも映画全体は味が薄くて、肩すかしだったかも・・。 ケネス、少女たちの瞳、大地の力、音楽の魅力。 いくらパーツがよくたって、それに頼りすぎている感じで、映画としてのマインドが感じられない。残念。 【おばちゃん】さん 5点(2004-07-04 20:02:05) |
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21.ピーター・ガブリエル久々の新譜発売!と思ったらこの映画のサントラだったので、彼らしい音楽を想像していたのだけれどかなり控えめでしたね(らしくはありましたが)。映像的には広大な自然を舞台にした映画にしてはどこかクールで、その辺はウォン・カーワイでお馴染みのクリストファー・ドイルが撮影していることも影響しているのでしょうか、ちょっと不思議な感じ。夜の映像が美しかったなぁ。何か思い出せそうな感じがしました。それにしてもこの映画の白人たちは自分らが正しい事をしているのだと本気で思っているのでしょうねぇ。こう言う映画を見るといつも「私の目は開いているか?耳は聞こえているか?」と自分に問いかける私です。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2004-07-01 11:11:58) |
20.《ネタバレ》 実話じゃ批判のしようがないよ、と思いつつ何とかがんばってみようと思います。確かにすごい話だと思いますが、映画としてみるとなんかよくある話だし、だらだらと時間が流れていくようで退屈でした。ただ救われた点があるとするなら、脱走後に会うさまざまな人々(特に白人の方々)。「文明化=正義」と信じて疑わない政府の政策を、どう思っているのか明確な意見は語られてなかったのですが、少女達に近道を教えたり保護してあげたりと、好意的な目を持ってる人が多くてなんかほっとしました。「(自分らと同じ)白人の血が流れているから」あるいは「(自分らと同じ)アボリジニの血が流れているから」って理由で彼らがそうしていたのであれば、この二つの人種の距離はこの先どこまで行っても埋まらないと思いますが・・・。 |
19.これを映画として見れば、申し訳ないけど点数低めです。ただこの映画で起こった事実を知ることが出来たので、この点数にしました。レビルは一体、何もんなんだ??「混血児を救う」って、あんたは神様かい?しかも救うために家族と引き離して。確かに自分の信念に疑いをもつような感じはなかったし、偽善的でないようにも思う。けど「アボリジニを守る」っていうより、結果的に白人たちの将来―白人たちのオーストラリア―を守りたいが為にやってるだけの気がする。なんという醜い世界だったのだろう。そんな中、大人でさえ難しいことを子供たちは本当によく頑張った。自分はそんな途方も無い距離を、ただひたすら歩くなんて、多分出来ない。 |
【たま】さん 7点(2004-06-23 03:01:22) |
17.《ネタバレ》 9週間で1500マイルを、歩いて帰った、一日当たり、38キロ、歩いたわけです。あの景色の中、砂漠も、森も、サバンナも、歩いたわけで、それを、2度もした、らしい、本州の大きさを、正確には、解らないが、多分、青森県の北部から、山口県の南部まで歩く、車で、バイクで、走っても大変だろうに、彼女たち、彼ら達の人生の重みを感じます。聞く所によると、いまでも、白人の優位が、あるらしいと、日本人なんかも、たまに、事件に巻き込まれるが、アボリジより、ちょっとは、ましぐらいにしか、見られれてないのだるうか?、知らずに、観光は、したくないような気がする。この映画、ワウワウで、2度見ました。一度は途中から、2度目は最初から、それにしても、景色の美しさ、映画では、最後まで靴を履いているが、本当は、裸足で歩いたのだろう、裸足の・・・のタイトル名は、正しいと想う、映画って本当に素晴らしいと思います。感動しました。もうひとつ、なんか、見ながら、完動のあまり、泣きたいんだけど、泣けないくらい、物語が深くて、それでいて、あの景色、また、見直すと想う。 【yasuto】さん 10点(2004-05-08 07:59:19) (良:2票) |
16.何と言っても、主人公の少女のあの表情。あの、すっごい意志の強そうな瞳が最高にいい。 【あさ】さん 8点(2004-04-18 18:58:03) |
15.《ネタバレ》 ナチスの収容所を思わせる収容施設にはぞっとした。少女達の逃避行の間に周囲の状況をうかがわせる構成がありがちかもしれないが物語に厚みを与えている。白人でも隔離政策に必ずしも賛成ではないこと。あの収容所で育った人の行く末。同じ原住民でも信用が出来ない人がいること。この少女達の賢さ。追跡者の聡明さと静けさ。夕暮れの映像の美しさ。彼らの住んでいる世界のなんと美しいことか!!!それに気付かないことのなんと愚かなこと。 この映画はこれから生まれてくる子供たちとこの傲慢な政策でアイデンティティを失い苦しんでいる「盗まれた世代」の為にあるのだと思う。 |
14.近所の市民図書館でこの映画の試写会があったので、見てきました。私は高1の時にオーストラリアに短期研修に行った際に現地のアボリジニーの学校を訪問する機会があり、互いの文化交流をしたりしました。ブーメランを作ったり、カンガルーとワニの肉を生まれて初めて食べたり・・・奇想天外な感じで。言葉は違えど、さまざまな体験を通して仲良くなれたわけですよ。だから、彼らの先祖がこのような悲惨な目に遭ってきて、そして今彼らがここにいるわけだなって思うのが辛く感じられました。アボリジニーへの偏見は徐々に少なくなっているとはいえ、まだ完全にはなくなっていないと聞きました。肌の色ってそんなに重要ですか?今あなたがしているように、私もあなたの肌の色を批判してもいいわけですよね?肌が黒い子供は頭が悪いってどうゆうことですか?教えてくださいよ・・・私はこの映画を見て憎悪を感じずにはいられませんでした。過ぎ去ったこととはいえ、決して忘れてはなけない事実です。白人とアボリジニーが共に互いの文化を尊重しあって、オーストラリアという1つの国を築きあって欲しいものです。この映画を上映してくださった地域のみなさん、本当にありがとうございました。見てよかったです、本当に。 【未歩】さん 8点(2004-03-11 00:33:58) |
13.全然期待していなかったためか良い作品と思った。全体的に独特な雰囲気で引き込まれたし、カメラのアングル、ワークがよかった。 「裸足」の意味、難しいね。脱走の際、靴跡を消すためにした行為を指してのことかな?精神的な意味かな?奥が深いね。 ん~、なかなか良い邦題だ。 【自由人】さん 8点(2004-02-09 02:17:53) |
12.オーストラリアの内陸部。行った事あるけど、とてもじゃないけど少女達が2400kmも歩ける場所じゃないです。それは画面に映しだされる広大かつ不毛な大地を見れば分かります。そこを実際に歩いて、家族と再会したというんだから驚く。アボリジニの同化政策というオーストラリアの汚点をえぐり取った、骨太な作品です。しかしねえ・・・恐らくこのネビルという監督官は、悪人ではなかったんだろう。劇中の「アボリジニを救う」という台詞を、多分本気で口にしていたんだと思う。でも、妙に上の立場から「~してやる」という風に発生した善意は、色んな歴史を紐解いてみても、ロクな結果にならないもんです。しかし、この歴史をしっかりと反省して、白豪主義から他文化主義にシフトしたオーストラリアという国は、偉い国でもあるのですね。 【C-14219】さん 8点(2004-01-19 08:51:20) |