7.《ネタバレ》 これは決闘というより心の葛藤ですね。皆さん仰るように終盤、看護婦に本音を吐く部分は見応えがありました。どれだけ美佐緒さんの事が今でも好きかが伝わってきましたし、他に許婚が出来れば自分の中でも吹っ切れると思ったら、実際は苦しくなった様子がよく伝わってきました。お父さん役の志村さんもさすがの存在感でした(同じ医者でも酔いどれ天使とはまるで違う落ち着き 笑)。もう思い切って彼女に梅毒の事や、それで距離を置いた旨、全て告白して奪って欲しかったですけどね。二十代の三船先生も抜群にカッコいい!野戦病院で手術前にタバコ吸ってるカッコとかちょっと反則です。個人的には醜聞と言い回しがまるで同じな千石さんより、おしとやかな三條さんのキャラの方が好きです。ドラマ「羅刹の家」で苛められてたお婆ちゃんの時とはまるで違う!時代を感じました・・・。 |
6.《ネタバレ》 千石規子さん超当たり役です。ダラけたようなナメたような喋り方が味わい深い。三船敏郎さんはクライマックスの怒涛の長廻しのモノローグが感動的。あの場面の撮影のときは黒澤監督もカメラマンももらい泣きして涙を流しながら撮影したのだそうです。そんなエピソードも頷ける感動的な場面でした。 【藤堂直己】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-02-12 03:46:09) (良:1票)(笑:1票) |
5.30代後半の三船敏郎さんもいいけど、実はこの頃の三船敏郎さんが一番好きなんだなあ。 でも、この作品は千石規子さんがものすごく良かった。 【夏目】さん 7点(2004-11-11 11:31:34) |
4.黒澤の中でわたしのベスト。そもそもわたしはクロサワの時代劇よりも現代劇のほうが断然、好き。話は単純だし、思いっきり勧善懲悪的なんだけど、そんなことはどうでもいい。この強引さこそ、クロサワの魅力。そして「皮膚感覚」にうったえてくる表現力の圧倒的強さ。『野良犬』の蒸し暑さも、この最初のシーンの野戦病院の砂ボコリと息苦しさも、皮膚をとおして感覚に迫ってくる。それから、クロサワ映画では、物語を強引に形づくる登場人物の顔立ちや輪郭がすごく強いです。三船敏郎の顔も、志村喬の顔も、まるで鉛筆でくっきり描いたみたいに線が強い。関係ないけど、『生きる』のときの志村喬の顔なんて、ほとんど手塚治虫のマンガみたいだったし(~~;; 。 【まいか】さん 9点(2004-05-28 23:24:28) (良:1票) |
3.黒澤作品の前半10作品の中ではこの作品が一番好き。冒頭の野戦病院のシーンは見事だし、後半の告白のシーンでは胸が詰まる思いがした。 【ボーリック】さん 9点(2003-12-09 01:44:57) |
2.段々真面目になっていく看護婦、対照的にどんどん駄目になっていく梅毒持ちの元患者。最後付近の、主人公の自分の激情を告白するシーンは迫力がありました。 【のほほん息子】さん 7点(2003-10-31 03:45:19) |
1.当時は梅毒がいくら治らないのか知りませんが、チョッとわがまま過ぎて、許婚の女性がかわいそうすぎます。まるで女性の気持ちは関係なしで、今だったら受け入れられないでしょう。エイズでも結婚されてますし、治るまで避妊するなり、関係しないなり手はありますよね。 【亜流派 十五郎】さん 4点(2003-10-16 23:49:52) |