593.《ネタバレ》 ダラダラとした冗長なシーンもなく、最初から最後までハラハラドキドキ。 最初に与えられていた、人、モノにすべて意味があって、それらをすべて活かすことができて初めて脱出できるというトリックが面白い。 人間ドラマにも意外性があり、真面目で正義感のありそうな黒人警官が最後は非道な男に豹変し、全てになげやりで非協力的だった男は後半仲間を助けるため危険を顧みず行動する。一番の役立たずだと思っていた障害のある男が実は一番のキーマンになる。 次々明かされる数字のトリックや、実は最初にいた部屋にそのままいれば脱出できたというどんでん返しも面白い。 金をかけなくてもシナリオがよければ面白いものが作れるという見本みたいな映画。 文句をつけたいのはひとつ。黒人警官が最後の最後で復活登場するが、彼はいったいどうやってあそこまで来たのか?数学少女や障害持ち男なしにあそこまで来れるはずがないではないか。少し無理やりだったかな。 【椎名みかん】さん [DVD(吹替)] 8点(2017-06-01 23:04:27) |
592.《ネタバレ》 もの凄く緊張感のある映画です。脱出の達人がすぐに死んでしまうのをはじめ、この映画は何度も希望を見せては絶っていきます。次第に狂っていく登場人物たち、いや、元々持っていた醜い部分が見えて来ると言うべきでしょうか。こっちは見ているだけで疲労感があります。CUBEが謎から始まって謎のままで終わるのは正解だったように思います。この異常なシチュエーションに至るまで背景を納得のいく形で描き切るのは困難でしょう。事実、それを別の監督が描いた続編の評価は芳しくないようですし。本作はソリッドシチュエーションホラーとしての面白さだけで及第点は超えていると思います。 しかし、この映画にはそれだけではない深みを感じます。成功経験を過信して失敗する人、リーダーシップがあるけど独善的な人、知識人なのに特定の事になると思考停止する人、自分には何の才能も無いと思い込んでいる人、生きる目的を見つけられずにいる人、他者と分かりあう事が困難な人。登場人物は、実社会のどこかで会った事がありそうな人たちばかりです。終盤の狂気の方が印象が強いとは思いますが、序盤のクエンティンの勇気や、絶対にカザンを見捨てないハロウェイの優しさ等、人間の美しい部分もまた描かれています。この映画を人間社会を描いているようだと言う評はなかなか的を射ていると思います。 【alian】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-05-21 19:02:38) |
591.なんとも、斬新な映画である。ひたすら死への恐怖を味わわせてくれるが、後味悪すぎ。あと、結論がないのが良いのか悪いのか… 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-11-06 17:18:04) |
590.《ネタバレ》 ○久しぶりに再鑑賞。○本当にアイディアの勝利、この一言に尽きる。欲深くない人間が生き残るラストも良い。○カナダ映画として名を馳せたのに、続編でハリウッドに無茶苦茶にされてしまうのはかわいそう。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-07-18 18:17:36) (笑:1票) |
589.《ネタバレ》 なんとも哲学的というか。。。せまい空間の中の映像で90分を見せるのはすごい。救いのないエンディングはちょっと残念。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-04-30 04:14:06) |
588.斬新さで言えばNo.1の映画でしたね!アイデアとセンスは素晴らしいですね 私の好きな洋画ベスト10に入るでしょう。 【マロウ】さん [地上波(吹替)] 8点(2015-11-29 04:31:29) |
587.《ネタバレ》 『CUBE』以前と以降でホラー映画を分けることができるというくらい革新的な映画だったように思います。徹底的な低予算と極限状態に追い込まれた人間の醜さをテンポよく見せてくれるので楽しい。観客も登場人物と同じ心境で物語を見つめることができるのは、お見事としか言いようがありません。 【カニばさみ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-07-29 02:32:21) |
586.高い、狭い、暗いの中だったら「狭い」が頭ひとつ抜けてニガテな私。その上映画観るときは感情移入してしまうタイプ。なので、この作品を観ているときは、「早く出してあげて」というより、「早く出してくれ」と気分ノリノリでした。謎の空間に閉じ込められた男女たち。扉を開けて先に進めど進めど延々と続く同じような空間。景色が変わり映えしないから頭をリフレッシュさせるタイミングがなく、一層ストレスが募ります。事態が進展している実感が沸かないから分かりやすい成果が欲しくなるんですよね。そしていつしかピースが集まって、謎の空間の脱出方法が炙り出されていきます。閉塞的な内容なのに気づけば話には疾走感が。スプラッタ的な要素はさほどなく、どっちかというと極限状態に追い詰められた人間どもの狂気が作品に緊張感を与えていて、「もし自分があの場にいたら」という妄想が余計はかどっちゃいます。 |
【JF】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2015-02-25 10:46:15) |
584.《ネタバレ》 今作は、CUBEの存在理由、メンバーの選考方法、黒幕などの説明を一切省き、90分という枠の中に脱出サスペンスのみを盛り込んだところが素晴らしいです。 おそらく舞台セットは一つ、二つしか作っていないのかもしれませんが、『見せ方』によって空間に壮大な奥行きと広がりを感じるのが凄いです。途中で何度か『外』の描写を入れたことによって、『CUBE』の圧倒的な空間の暴力を体感できてしまうのも凄いです。 また、主人公らしき人物を配置しなかったことにより、より臨場感を感じられるのは本作の長所でしょう。強いて言うなら、『見ている自分』が主人公でしょうか。より主観的になることができるのです。主観的になれる作品は、恐怖感と緊張感が一層増します。 本作における重要なキーパーソンは実際のところ3人です。数学少女のレヴン、外壁設計者のワース、計算機のカザン。ところが、即戦力として期待できそうな警官のクエンティン、女医のハロウェイ、天才脱獄者レンの3人を配置することで、観客を見事にミスディレクションさせることに成功しています。中心人物の交代劇、パワーバランスの変動というのは、緊張感を持続させるのに大変効果的に働くものなんですね。感心します。 惜しむらくは、ストーリーが進むにつれて、脅威の対象が『CUBE』⇒『クエンティン』へとシフトしてしまうことでしょうか。どうしても後半は『CUBE』に、舞台設定以上の価値が見られないのです。それに、数学少女を殺しちゃうシーンでは急にB級っぽさが前面に出てきて残念です。それじゃあ普通の殺人鬼サスペンスと変わらないじゃないですか。 あとついでに言うなら、冒頭のスプラッタシーンのクオリティが高すぎて、スプラッタムービーファンに過剰な期待を持たせてしまうかもしれません。映像面に関しては、『怖いもの見たさ』の人間心理を見事に裏切っちゃう作品ではあるので、そっち方面を期待しすぎると尻すぼみに感じてしまうかもしれませんね。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-21 20:05:08) |
|
583.《ネタバレ》 冒頭から胃を締め付けられるような作品だ。 彼らは何故ここにいるのか。 ここは何処なのか。 そしてこの「キューブ」は何なのか。 解らない事だらけの恐怖、飢えと焦り、疑心暗鬼、「間がさす」瞬間の恐怖・・・密室でこだまする人間の狂気をたっぷり味わえる。 キューブ内の様々な仕掛けで凄惨な最期を迎える人々。とにかく息苦しく油断ならない映画だ。疲労感がハンパ無い。 その謎のまま終わる恐怖を「キューブ ゼロ」で総て種明かししてしまうのは最悪と言っていい。こういうのは何も解らないからこそ面白いのに。 まして「ソウ」みたいに犯人がベラベラネタ晴らししてしまうのも台無しだ。その点では、ワケの解らないまま死の恐怖にさらされるこの映画の方が遥かに面白いのです。 DVDに収録された短編「Elevated」も怖かったっす。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-14 20:29:20) (良:1票) |
582.見ている時は退屈することなく楽しめる映画。 だけど、また見たくなる映画ではない。 |
581.《ネタバレ》 徹底したザ・不条理映画。登場人物が何故こんな目にあうのか、そもそもこの施設は誰が何のために作ったのか一切の答は示されない。制作者だって考えちゃいないんだろうな。これは意味無く与えられる苦痛に耐えられるか、作品と客の一本勝負。私は全然耐えられなかったね。いやー、無理だね。数学苦手だし統率能力も無いし脱獄経験だって無いや。牛乳パックを5秒で展開できるぐらいだ。こんなことがこの環境で役立つとは全く思えん。 あーきついあーつらいとぼやきながら観続けて、それであのラスト。ああ気が晴れないったら。こんな気分になっちゃうことこそ制作サイドの思うツボなんだろうな。完敗でした。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-06 00:03:15) |
580.おもしろい。単純明快でアイディアが良い。それで低予算。 最後まで誰が生き残るかドキドキしながら観れる。 |
579.《ネタバレ》 いきなり、あんななるんだもの~正直グロ系は苦手だからいきなり及び腰状態(苦笑)。でも観ていくと素数や因数?だっけか??なんかイマイチそこらへんがよくわからんもんやから、ちょーっと乗れなかったな~。まぁ独特の作風&このテの先駆け作品だとはオモイマスハイ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 4点(2014-07-16 22:20:05) |
578.この映画は衝撃でしたね。「なんだこの映画!?訳わからんけどドキドキワクワクする!」って。当時は新感覚の映画でした。不条理ホラーのパイオニア的存在なのかな。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-09-26 16:04:15) |
577.この映画以降、謎解き・脱出というジャンルが確立された感がある。印象的な映画。 【noji】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-03-14 00:18:08) |
576.今は無き六本木シネヴィヴァンで鑑賞(懐かしい。。)当時、その斬新かつ革新的なアイデアにすごく感銘を受けたのを覚えている。「SAW」シリーズを代表とするシチュエーション・スリラーが、もてはやされたのも、この作品が原点である。最も、古くを遡れば「死刑台のエレベーター」に該当するかもしれません。 この作品も正当なシリーズとしては後に2作品でてますが、やはり1作目には遠く及びません。 洗練された演出・構成。さらに素晴らしく緻密で繊細なデザインのセット美術。そして衝撃のラストシーン。はっきり言って種明かし用の続編がでる幕はなかったと思うわけで、2、3作目は蛇足です。それほど完成された作品であり残した功績は大きい。 【シネマブルク】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-12-17 12:46:14) |
575.これは、好きですね。荒唐無稽なことなど感じさせない斬新なアイディアとB級タッチで、後味の微妙な悪さも良い刺激になったよ。 【狂童】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-12 13:51:34) |
574.《ネタバレ》 最初は、リーダー的な黒人警官が脱出劇に貢献していくのかと思ったが、途中からダークな部分が露出して、予想外の展開に。 サスペンス的な仕掛けがうまくて、どうなるんだろうかと飽きさせない。 数字の解読は、わかったようなわからないような…。 後味が良くはない映画。 【飛鳥】さん [地上波(吹替)] 6点(2012-12-05 15:17:41) |