165.《ネタバレ》 セットを使わずに演技だけで見せる手法は最初観たとき衝撃的だった。ストーリーとしてはニコール・キッドマンが冗長した村人達にひたすら凌辱されるという、その筋のマニアにはたまらない(かもしれない)内容。しかし村人の気持ちも分からんでもない。あんなに綺麗な女性が村に現れたら調子に乗ってしまうだろう。思わず心の中でいじめ抜かれるニコール・キッドマンにエールを送ってしまった。しかしどこかで村人に感情移入してしまういけない自分もいる。そしてこれまでのウサを一気に晴らすかのようなラストは正直すっとした。結果的に自分はドMでありながら復讐するのも好きなんだと気付いた。ラースフォントリアーの術中に見事はまってしまったのでした。 【mickey】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-03-27 17:17:54) |
164.白線だけのセットがとにかく強烈。あるところで何かが起こっていても、別の場所では何事もなく進行しているというのがそのまま分かるから、かえって物事の生々しさが伝わる結果になっている。ただし、あと1時間尺をカットして、うざったいナレーションもカットしたら、+1点だったのだが。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-07 23:00:30) |
163.まあ確かに画的には斬新(か?)でしたけどね~とりたてて面白い話でもないしオチも予想つくし。黒木メイサとかやりそうな感じ。 【Pecco】さん [映画館(字幕)] 2点(2011-02-26 19:15:12) |
162.《ネタバレ》 ラース・フォン・トリアー監督作品を観るにあたって、登場人物への共感は基本的に得られないし、鑑賞後の後味は悪いということも了承の上で、他の監督作品から得られない「美しさ」や「刺激」を求めることにしている。 残念ながら本作からは、何も得るものが無かった。 人間の愚かさや汚さをこれでもかというぐらい露骨に描いており、そのお陰でおそらく誰もが平等に不快感を感じる事が出来ると思う。しかし、登場人物やナレーションがとにかく説明し過ぎるぐらいに語りまくるので、観る側の想像の余地が無い。そのせいか、強姦シーンや首輪シーンなどで主人公がいかに叩きのめされても、あまり胸に突き刺さるような苦しみは伝わってこない。表面上の痛々しさは表現していても、人間の真に汚い内面のドロドロとした感情は全く描けていないように思えた。 キャストの好演に2点献上。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 2点(2010-08-29 23:29:09) |
161.映画として、私的に嫌いだ..ある意味物事の本質、本性、を強烈に描いているが..映画としてもっと別の見せ方があると思う..良いところと悪いところが混在した..下品な作品..特にラストは、理解に苦しむ... 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2010-07-23 17:25:52) |
160.《ネタバレ》 長い。長すぎる。 最初の2時間45分ずっ~とイライラさせといて最後の5分でそれをスッキリさせる、って感じ。 もっとテンポ良く110分ぐらいで収まる内容だと思うんですけどね。 110分にしてくれたら7点か8点。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-06-28 12:45:07) |
159.《ネタバレ》 あのまま逃げるだけだったら最強に不快度MAXの映画。が、待ってましたのラストで物凄く気持ちが晴れました。もちろん村人のようにも主人公のようにもなっちゃいかんぜよ、っていうのが監督のメッセージだとは思いますが、いずれにせよこの映画は極端すぎるわな。でも演劇のような舞台に初めは違和感があったが気付いたら慣れ親しんでいたし、二コール・キッドマンはアイズワイドシャットの時なんかより断然綺麗で楽しめました。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-04-17 23:49:34) |
158.驚かされた。凄い。奇作、奇才という程度の作品じゃないですね。曖昧でわかりづらいけど強いメッセージ性がある。世界観を単純化して余計なものをけしたり、ありえない世界観を取り入れたり、その手法がとてもいい。ラースフォントリアーの感性、考え方には凄く共感できるものがあったり・・。最後は冷たくて偏ったひとりよがりの結論に見えるけどそんな単純なものではなくラースフォントリアーが長年考えつくしてたどり着いた結論を表現したものではないかなと思います。映画としてのエンターテイメント性に欠けるのは否めないけれどそれを補うだけのものあった。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-07 04:24:24) |
157.《ネタバレ》 まるで舞台のような映画で興味を惹かれます。3時間もある映画ですが、その長さを感じさせないということは脚本が優れている証拠だと思います。ほんと、人間の嫌な部分をこれでもかと言うくらい見せつけられ、イライラが進行と共にMAXにいく中で、私的にはラストは完璧だと思いました(意見は大きく割れそうですが)。二コールキッドマンを見直した映画でした。 【成迩】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-11 22:04:07) |
156.《ネタバレ》 鑑賞後に襲われるとてつもない疲労感にデジャヴ、やっぱりダンサー・イン・ザ・ダークの監督さんだったと至極納得。ストーリーテラーのバカニートがこねくり回すバカな屁理屈を、迷いながらも純粋に受け入れるヒロインに「わぁやっぱり外人とは根本的に価値観が違うな」と半ば別の動物を見るような諦観を覚えたが、クライマックスでは「なーんだ、ヒロインも監督も一応こっち側の人間だったか」と妙にスッキリ。 あんな非現実な舞台セットなのに、すぐに気にならなくなったのは役者も監督も一流の証拠か。ローレン・バコールの扱いと場末感がちょっと悲しかった。 人間ってとてつもなくキレイで比類なく汚いということを再確認させられました。 【りんす】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-19 22:31:18) |
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155.《ネタバレ》 衝撃的な映画でした。手法もさることながら、人生・社会の縮図を見ることができました。役者の演技力にも脱帽です。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-07-21 13:23:39) |
154.ラース・フォン・トリアーに告ぐ!「ダンサー・イン・ザ・ダーク」といいこんなことして楽しい?人間、大嫌いだろ!人を喜ばそうという気持ちが無いだろ!3時間近くもかけて人間の嫌な部分しか見せないそのやり方、己の自己満足でしかないようなものを作る。ラース・フォン・トリアー信者だけ集めてそういう人達の前だけで公開してくださいという気持ちである。変態は変態でもお前の変態にはもう付き合いきれない。日本にも変態映画や人間の醜い部分を徹底的に描いて見せる監督もいる。例えば増村保造監督がその代表例であるが、増村映画には観ていて、主人公に対して愛情みたいなものを感じるし、主人公に対しても同情出来たり、応援したくなったりと感情移入出来たり、脇を固める人達も同じように感情移入してしまうものがあるが、この監督の作品に出てくる人間には誰一人として感情移入出来ない。そんなこの監督、本当に見ていてうんざりです。この映画を支持している人は同じ監督の他の作品もきっと支持するだろうし、反対に受け付けない。支持しない人は徹底的に受け付けないであろう!私は断然、支持出来ない派です。もう二度とあんたの撮る映画は見ない。さようなら!ラース・フォン・トリアー! 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 0点(2009-07-12 18:10:25) (良:1票)(笑:1票) |
153.これ、レンタル屋さんで借りてきて10分見たところで「見んのやーめた」してしまいました。しかし、このページの皆さんのレビューを読んで、そしてラストを知ってから、性根入れて見ることにしました。そして最後まで見てよかった。そう、この映画はラスト15分のためにあったんだ。そこに至るまでの話は”溜め”だったんだ。水戸黄門だったんだ。こうくるとニコールはまさに”はまり役”。でもこういう形の暴力描写があったんですね。”暴力描写の天才”スピルバーグだったらこういう方法は採らないだろうけど。それにしてもビデオ・DVDのジャケットは「この映画が普通のスタイルじゃない」ってことを「隠してる」のが見え見えだが、それはこの映画の普及には逆効果だと思います。 【メロメロ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-06-22 16:21:52) |
152.鼻で笑っちゃうような観念映画。視覚的なリアリティを排除したことで、より観念ドラマを強調したかったんでしょうな。まあ、それは別にいいんだけど。この監督、気の毒な人だなー、とつくづく感じた。人を信じられないのね、基本的に。だから、信じてももらえないわけだ、きっと。人間の醜さを鋭くえぐる・・・みたいな一般評ですが、そーかなぁ? 一般世間じゃ相手にされない、ただの僻みオヤジの妄想じゃん? とことん意地悪に描いたり見せたりするんだけど、所詮、「頭の中で考えられること」の域を出ていない(レイプなんてその最たるもん)。現実に起きていることなんて、もっと凄惨だし醜悪だよ。好みの問題だけど、観念ドラマ見せられたって、「はー、そーですか」としか思えないじゃん。展開も読めちゃうし、ラストも想像通りで、つまらん。人間ってのは、理屈じゃないところで動いてしまうことがあるからドラマになるのにさ。構成的にも冗長で散漫。「どーだ、オレ様ってスゴイだろう!」って言いたいのだけは、しっかり伝わってきたよ、と監督に言ってあげたい。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 1点(2009-06-22 11:20:01) (良:4票) |
151.救いがない映画だと思ってみていたら、救いがあった。ニコールがうまい。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-27 23:18:31) |
150.なんとなく、ラストの予想はついていたけど、ここまで徹底的にやるとはあっぱれな映画だ。 【センブリーヌ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-04-01 00:54:09) |
149.《ネタバレ》 「超」がつくほどの問題作ではあるが、完璧といっていい位の「人間ドラマ」。死刑反対論者の私にとっては傲慢で、残酷で、認めるわけにはいかないラストシーンではあるが、他に良いラストがあったのか?と考えると、陳腐でヌルい「if」しか思いつかない。あの残酷なラストでしか、この作品は完成しないのだ、と、思い知らされた。そして犬だけが唯一生き残るというピリオドも、神憑り的だ。ラース・フォン・トリアー、恐るべし。(何故か)悔しいが、満点評価。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-01-11 22:58:50) |
148.黒い床に白線を引いただけの小さなセットなのですが、徐々にちゃんと街に見えてくるから不思議です。人間が内に秘めている、醜い感情の描き方が巧いと思いました。長い時間をかけて丁寧に描いていると思います。でも二度は見ないかな。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 6点(2009-01-07 07:51:33) |
147.3時間の長丁場の映画。 人間の汚い部分、弱い部分を描いた、教訓的な映画だと思います。 教訓的な映画にしては、物語を章仕立てで分りやすく、ナレーションで分りやすくなど親切すぎる設計かも知れません。考えさせられるというよりは、脚本家の主張が強すぎると感じました。 線引きのセットは、せまい村の演出や、物語の客観性に一役買っているような気もします。狙いがソレかどうかは知りませんが。。。 【ぬーとん】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-01-03 05:24:17) |
146.《ネタバレ》 この映画を見るときのコツは、観客自身が自らを変態と自覚すること。だって変態じゃなかったら家の壁や犬がチョークで表現されているなんて「幻覚」は見えないでしょう? そう、あなたは目撃するのだ・・・変態の監督によって撮影された変態映画に登場する変態登場人物たちを変態の視点から。そしてこの幻覚世界の中(だけ)では現実世界の衣や良識を殴り捨て、残虐な心と偽善的な心、支配欲、ニコール・キットマンをいじめる変態嗜好を満足させるのだ。それでよいのではないだろうか。 【はち-ご=】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-27 07:15:30) |