358.後味の悪さは強烈です。世の中の理不尽さがテーマならよく伝わります。出来のいい映画だと思います。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-01 19:59:20) |
357.《ネタバレ》 「不幸になるのは弱いせいだ。強さこそが正義なのだ」。 過去のトラウマから抜け出せなかったデイブと、不安と恐怖からジミーに助けを求めたその妻は弱者の象徴だ。 ジミーは愛する者の死に立ち会えなかった・愛する者を殺された怒りを自らの力を持って相手に制裁を加えるという形で解決する。ジミーの妻はそれを正しいと肯定し、町を支配しろと言う。強者の論理だ。 メインキャスト3人の関係は幼い頃から変わらない。 リーダーのジミー、追従者のショーン、貧乏くじを引くデイブ。 デイブが連れ去られるきっかけのイタズラも、強盗も、そしてデイブ殺しもジミーは自分の落ち度からは目をそらし、タフに生きていこうとする。 1度目の殺しの理由は単なる「裏切りへの報復」だった。自分の娘が殺されても尚、その怒りと苦しみは到底送金等で贖えるものではないと気付くこともない。 だから2度目の殺人も平気で犯す。 ラストのパレードのシーンで、哀れに日陰から息子を呼び続けるデイブの妻と、光の中、不遜な顔でそれを見下ろすジミーの妻、そして傍観者ショーンの何も知らない幸せそうな妻の姿が象徴的だ。 正義よりも、倫理よりも、強さがそれに勝るのだ、と。 この映画は「それをどう思うか」と観客につきつけているように思えてならない。 公開がアメリカ同時多発テロの2年後なのは偶然なのだろうか。 しかしこれもこの映画の見方の一つに過ぎず、この作品をそう一面的に切り取ることは出来ないだろうと思う。 【猫の足跡】さん [地上波(字幕)] 8点(2014-07-14 18:31:05) (良:1票) |
356.デイブかわいそうすぎる。この結末はリアリティがあって良いとおもう。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-02 23:44:26) |
355.社会の不条理をこれでもかと見せ付けられるクリント・イーストウッド監督渾身の力作…、とだれかが書いてたけど、ほんとにその通りだと思った。圧倒的な空気感です。音楽がほとんどないのに、得体のしれない通奏低音が鳴り続けているような不思議な感覚です。人間の不条理や狂気の連鎖、憎しみの伝播?そういうものが最初の性犯罪から始まって、人の社会はこれを断ち切ることができないのだ。そしていつも取り返しがつかないところにまで進んでしまう。要するに救いがないのだ。そう考えると、不満が残ったこの映画の終わり方もすこし受け入れられるような気がしてくる。みんな病んでいる。いちばんまともに見える刑事さえ、妻の無言電話にどう対したらいいのかわからない。そして真犯人は人々の予想もつかぬところに見つかる。予想もつかない悪意や憎しみが人間の社会には潜んでいるのだ。この物語の終わり方をどうすればよいのか、イーストウッドにもわからなかったのだと思う。唯一示された救いは、最後に刑事が自分から先に心を開き、妻が電話の向かうでやっと口をきいた…ということくらいか。 【柚】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-06-22 21:14:03) |
【K】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-02-27 14:32:36) |
353.映画なだけに出来事は極端にしていますが、これはよくある人間模様の縮図だと思いました。 変な例えですが、ジミー=じゃいあん、ショーン=スネ夫、ディブ=のび太 と感じてしまった次第です。 結局、スネ夫的ポジションが一番無難な人生。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-12-23 18:00:23) |
352.《ネタバレ》 俳優陣の重厚な演技合戦の静かな迫力はなかなかのものなのですが、肝心の筋自体にそう大した動きがなくて、弱いのです。100分くらいでコンパクトにまとめていたら、もっと重量感のある作品になっていたでしょう。あと、冒頭のエピソードが後にそんなにつながっているわけではないのが気になりました。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-09-12 02:10:49) |
351.《ネタバレ》 デイブがただただ不憫。非力なものには救いがなく、世の中は淡々としていて不条理。俳優陣の演技はすごいと思いますが、映画の内容自体は好みではないです。デイブが殺されっぱなしでジミーが王様扱いなのも疑問が残ります。 |
350.社会の不条理をこれでもかと見せ付けられるクリント・イーストウッド監督渾身の力作。役者陣の演技も素晴らしく大変見応えがあります。ただ名優揃い踏みの中ケビン・ベーコンだけ存在感が薄かったような。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-27 00:15:49) |
349.《ネタバレ》 映画館から出てきた観客が、後味悪い映画だと吐き捨てていた。強者の犯罪がおとがめなしである「ハッピーエンド」は、アメリカ支配の隠喩かとも思わせる。ならばこれがアカデミー賞を取ったのは、ほんらいすごいことではないだろうか。 【ひと3】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-09-19 22:01:25) |
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348.《ネタバレ》 第一印象は人生の無常と悲哀を醸し出し、選択の重要性が製作者の伝えたいことと捉えられた。「亜米利加帝国主義、勝てば官軍、我こそ正義」なのか。それぞれの立場での葛藤や人間の弱さ、または不条理を表現したいのであれば、無実の友を殺してしまったことが判ったとき、ジミーの自責の念と空虚感を感じさせることが肝要ではないか。ああ後味が悪い、ハッピーエンドであれバッドエンドであれ、人それぞれ幸せと苦しみを胸に生きて行く様を見せた方が、よほど観る人の捉え方により楽しめる(考えさせられる)と思う。そのためか最後のパレードシーンは本当に要らないと感じた。演出編集においても、クリント監督はわざと悪い意味で淡々としたつくりを目指したのだろうか。いろんな意味でもったいない。ただ皆さんが仰るとおり主役3人の演技力が強く印象に残る。 【460】さん [DVD(吹替)] 4点(2012-09-02 23:33:45) |
347.非常に重苦しく後味の悪い嫌な映画だ。米国社会の醜さが象徴されている。あのラストのパレードは何だ。デイブはなぜ殺されなければならなかったのか。こういう映画が賞になってほしくない。ヒューマンドラマと思ってみたのが間違いだった。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 2点(2012-08-13 07:07:03) |
346.雰囲気や俳優陣の演技などは良いです。ただデイブの心の闇の部分がもっと描かれていないと、ちょっと物語上弱いかな。 【noji】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-06-10 23:56:22) |
345.最近のメジャー映画でここまでミステリーに終始するのは珍しく、ミステリー小説をそのまま読んでいるかのような展開と、イーストウッドの紡ぎ出すどうしようもなくダークな空気感と名優達の演技には引き込まれ、エンターテイメントとしては良くできていると言えるが、引き込まれた分、メッセージ性は高くなくありがちな、いかにも「作られたミステリー小説」な話のおさめどころには拍子抜け。ハードボイルドはメッセージ性が高くないとただの安っぽいアメリカンニューシネマになってしまう典型。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-05-08 07:31:34) |
344.面白いけどやや消化不良でした。イーストウッド監督は不条理な世の中を描きたかったんだと解釈していますが、映画としてはやや薄味になってしまっている感じが惜しいと思いました。ラストもちょっと疑問が残ります・・・。 【dy2cyr】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-03-04 01:21:35) |
343.少年時代に起きたある事件と、25年後大人になってから起きたある事件。 この2つの間に、起きた事件。3つの事件が絡んでいるのですが、 前述の2つの事件を軸に話を進めていくので、どうにもバランスが悪く思えた。ストーリー自体には2つの事件の間に起きた事件も重要なポイントであるはずなのに、 まぁ、尺が足りなかったといったところでしょうか。 話の全体的な感じは良く出来ていたのに、料理しきれなかった印象が残った。 【バニーボーイ】さん [地上波(吹替)] 5点(2011-11-08 03:10:34) |
342.《ネタバレ》 これがこの世の不条理です、さぁいかがですか?皆さん。 と、一切の偽善や綺麗事を排し私たちに提示してみせた本作。 一人だけ正直に住所を告げたために、一生逃れられない程の心の傷を負うデイブは、ラストでは助かりたい一心でついた嘘が悲劇を招く。 夫を信じることができず最悪の決断を下し、結局は自分と息子を不幸に追いやったデイブの妻と、彼女を嘲笑するかのように見つめるジミーの妻、どちらも同じように愚かだが、二人の運命は決定的に違ってしまった。 そして、これをどう受け取るかはあなたの自由ですよ、と私たち観客に思考を委ねた曖昧な終わらせ方になっている。 もちろんスッキリしないけれど、だからこそいつまでも考え、頭に残すことができる、味わい深い作品ではないかと思う。 (本作を政治映画と捉える方も多く、なるほどなぁと、感心したりしている) 一見地味な作品だけれど、美術は細部にわたって完璧であり、シンプルだけれど大変美しく非常に重厚な映像にも感動した。 【poppo】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-09-12 14:11:45) |
341.サスペンスタッチにミステリーの要素を含んだ、一応人間ドラマなのかな? 3人の男たちの数奇な運命、皮肉な巡り合わせと、主役たちの心象描写に重きを置いた作り。 鑑賞後は、だからどうしたの?という印象もなきにしもあらずだけど、 キャスティングと演出がいいので、最後まで引っ張るパワーはあるよね。 評価が別れるとしたら、やっぱりラストのシメ方かな? う~ん、どうなんだろう。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-26 10:17:31) |
340.同監督のチェンジリングを観賞後、本作品を観ました。後味悪しですねこっちの方は。チェンジリングからバッサリとミスティック・リバーのテーマを削除したのは、この映画で描ききった感があったからですかね。 【かれく】さん [DVD(吹替)] 5点(2011-08-15 19:10:09) |
339.《ネタバレ》 えつ・・いやいや犯人探ししてるくだりまでは7点くらいあったんですよ 自分の中では。それがデイブ殺害の後からエンディングまでの十数分で評価は一気に急降下。ああ可哀想な奥さんが2人になった・・と思ったら可哀想どころか「あなたは王様よ」って、え どういうことですか。友人間違って殺しといてうすーく悩んでるS・ペン それでいいのかアンタ。蛇足そのもののパレードにデイブの息子をわざわざ登場させるのは悪意としか思えない。そういえばタイトル。原作未読ですが少なくとも映画中で川はデイブを流すためだけに使われてたはずで。謎めいた川って。まったく。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-07-20 18:02:59) (良:2票) |