10.《ネタバレ》 初見。予備知識なし。テーマ曲を始めとするチープさプンプンの音楽の効果で、安っぽく見えてしまった、007も真っ青の強引な展開における仰天シーンの数々。極めつけが、健さん、まさかキスなんてしないよね・・・えっ・・・まさかその先はないよね・・・え~っ・・・存在しないと思っていたシーンの相手が中野良子だなんて・・他に誰かいなかったのか!・・・もう、仰天の150分間でした。唯一、本作に向ける視線と通ずるものを感じた原田芳雄のニヒルさに好印象を持ちました。バスルームに向かっての「早く出てきてやれよ」は実に的を得た台詞です。 |
9.《ネタバレ》 西村寿行原作ということで期待したのですが、これはいただけません。全体の進行は、逃げる→追いつかれる→何だかんだでまた逃げる→追いつかれるの繰り返しで、そのうち、「あ、また何とかして逃げるんだね」と思ってしまいます。また、西村原作の主人公は、言語に絶する壮絶な体験、それを乗り越える超強靱な意志というのが必須の要素なのですが、高倉健にそれをやらせると、どんな場面もごく淡々と乗り切ってしまうので、シチュエーションの苛酷性が浮かび上がってきません。ラストはほとんどその辺の刑事ドラマですね。原田芳雄のやりすぎな時代錯誤いでたちに5点。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-10-10 02:37:36) (良:1票) |
8.全体のプロットとしてはあの有名な「逃亡者」を思い出させ、どこかで観た印象のある展開ではある。ストーリーの整合性という点では破綻している部分も見受けられ、いわゆる「突っ込みどころ一杯」という奴である。安っぽいつくりで逃げているところもあり(いわゆる熊のところとか)製作陣の苦労がうかがい知れ、おいおいと言いたくなるところもある。それでも、途中で観るのをやめようとは全く感じない。最後までつきあって見届けようと思わせる魅力がある。その理由は、高倉健、原田芳雄、大滝秀治の熱演と存在感、役者としての力と目の肥えたうるさ型の観客ではなく映画館へひと時の娯楽を求めに訪れたいわゆる大衆が対象であることを身をもって知り尽くした映画黄金期を過ごしたスタッフによるところが大きいと思う。大衆娯楽としての映画がやがてTVに置き換えられ、今ではTV型の映画が蔓延してしまっている訳だが、その大衆娯楽としての映画の末期に産まれた佳作。 【Sean】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-08-16 12:20:58) |
7.「男には死に向かって飛ぶ事が必要な時がある。」馬鹿な映画ですが、このような名言が生まれました。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-01-26 15:42:14) |
6.《ネタバレ》 今からしてみれば目をむくような豪華キャストの競演で圧巻なところと、展開の強引さ、セットのチープさなどのあの時代だからこそ許された部分とのギャップが時代といえばそれまでですが、妙に面白くて二時間半の長丁場を乗り越えてしまいました。 【かじちゃんパパ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-07-03 12:43:39) |
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5.なんだか凄い映画だなあ。 着ぐるみ熊の襲撃に倒れる原田芳雄とか、 中野良子の吹替えおぱーいとか、 『第三の男』ちっくな変なBGMとか ド素人がセスナ一発で操縦しちゃって飛び立つシーンのBGMが最高だとか、 上映時間が2時間半だとか。 高倉健が真面目に役をこなしているだけに、奇妙な雰囲気がぷんぷんしてて、最高ですよ。 高倉健、原田芳雄、池部良の三人そろい踏みシーンは ちょっとクラクラきましたよ。 【拇指】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-14 15:48:07) |
4.リアルタイムで観ていれば感想も違ったでしょうが・・・健さんの渋さは認めます。音楽がミスマッチでした。展開も・・・これ以上のコメントはやめときます。 |
3.高校のとき、TV放映で見たのが最初で、そのときは、学校で三日間くらいこの映画の話題で持ちきりでした。今日、久々に再見したのですが、楽しかったです。憤怒の河を渉れっていうのは、健さんが映画の中で渡っていた北海道の河のことではなくて、多分、憤怒のルビコン河、という意味なんではないかと思っています。エンドロールで「憤怒」に「ふんど」というルビがわざわざ振ってあるのが可笑しかった。「ふんぬ」と読んじゃいけないんですね。 |
2.↓中国でヒットしたというのは私も聞いた事あります。そう思って観ると、なかなか嬉しくも恥ずかしい作品。西村寿行の原作は未読なのですが、映画に関する限り、骨太っちゅう感じじゃなくて、むしろファンタジーですね。街中に馬の群れを放すシーンは、キートンの西部成金あたりを再現してみたかったのか? そんなバカなと思いつつテンポいい展開、後半では健さんがユーモラスな演技も見せてくれて、楽しい作品であります。 【鱗歌】さん 7点(2004-02-15 14:56:12) |
1.《ネタバレ》 しかしすごい題名である、、そしてこんな映画があったことを私は今まで知らなかったのである。まきこまれ型サスペンスである。高倉健が逃げる、、そして原田芳雄が追跡する、、この二人だけでも充分濃いのだが、健さんいきなりセスナの操縦をしたり、新宿のど真ん中を何頭もの馬を走らせ逃走したりかなりむちゃくちゃやってくれております。もうこの際、逃亡中流れる妙な音楽(これは【第三の男】を意識したものなのか?)、森の中で出没する、まるでぬいぐるみじゃないのかと思える熊ちゃん、馬たちはどこへ行ったのか、セスナごと海に突っ込んで健さん平気だったのか、、などあらゆる突っ込み所は大目にみてあげましょう。逃亡中はシブい健さんの事を中野良子や倍賞美津子などが助けてあげてます。そして超キザ野郎の原田芳雄(トレンチコートにグラサンそして長すぎるモミアゲ・・でもかっこいいのダ)との男同士の友情、、何か妙ながらもなかなか楽しく見れたのでした。まあスケールは大きいといえば大きい、、のか!?でも主役の二人が男臭くてよかったです。ちなみにこの映画は日本より中国で大ヒットしたらしいですね。 【fujico】さん 7点(2004-02-15 14:18:47) (良:2票) |