1.「世界で一番美しい人は誰か?」と問われれば自分は躊躇する事なく1950年代初期のエリザベス・テイラーの名前を挙げる。自分がそもそもこのレビューに参加させて頂いたのも、彼女の50年代の主演作が殆ど登録されていない事に憤りを感じた為。後年のテイラーに嫌悪感を持つ人でもこの作品での可憐で、か細く(これ重要)初々しい花嫁姿の彼女を観れば多少なりとも評価は上がる?かも。スペンサー・トレイシーの礼服を着るシーンや愚痴モノローグ、名古屋式的に無駄金ばかリかかるパーティの準備とか、今観ても思わず笑ってしまうのは、結婚という儀式が誰にとっても何かしら身につまさせるものが多いからだろう。これからも「花嫁の父」が誕生し続ける限リ、この映画は古びないはず。