1.本作品はM・クライトンならではの奇想天外な仕掛け、特に人間社会に溶け込んだ感のあるロボットの数々(中でも家庭用、ハイウェイ攻撃型、毒グモ型etc)や小型熱誘導ミサイルといったハイテク・メカの取り入れ方が実にうまい。ほとんどまだ実現していないのにも拘わらず、それを実にリアルに本物らしく画面に登場させてくれるというサービス精神。アナログで小粒でいかにも手作りという感じの作品だが、細かいアイデアの積み重ねで最後まで飽きさせない。特に工事用エレベーターで数匹の毒グモと対決するクライマックスは、主人公が高所恐怖症と言うこともあって実にスリリングに展開する。