1.こないだの札幌国際短編映画祭に『イージー・マネー』というフランス映画が来てました。たかが短編と言うなかれ、全編危険なアクション満載の、ローラースケート公道チェイスムービー。フランス人の、スタントへの身体の張り方を目の当たりにして、鱗が剥がれ落ちちゃいました。
で、気になったのがコイツなんですよね。
スタントなし、ワイヤーなし…とくればトニー・ジャーですが、同じ謳い文句のフランス映画があるという。その名も『アルティメット』! …うっわー投げてるタイトルだわ…いやスミマセン、観に行く前は情報もなくてホント眉唾だったんですよ。蓋を開ければ「ガタイのいい白人俳優がスタントなしで格闘する」というカッチョコいいアクション、加えてキレのいい演出、シナリオが醸し出すブラックで爽快な笑い…まさに直球のフランス大活劇でした。
欧州作品とは言え、リュック・ベッソン製作の映画。しかも展開はスピーディだし、とんでもないアクションやるし、ダレる暇がない。なんで公開が2年も遅れたんだろう…『ヤマカシ』がコケたんで、宣伝材料がなかったのかな…。
もう上映は終わったに等しい状態だけど、いずれDVDで見かけたら、以下の人種は一度は手に取って見るべきですぞ。
1)『マッハ!!!!!!!』ラブ!な人
2)『エスケープ・フロム・LA』を鼻で笑って許せる人
3)「白人のカラテは遅くて全然ダメだわ」と信じて疑わない人
4)ベッソン流の極悪な官僚組織を久々に見てみたい人
オイラは全部あてはまるのでおなかいっぱい、大満足でした。
このスタッフで次もなんかすっげー奴作って下さい。セッセと観に行きまっせ~。
●注意:IMDb のトリビアによれば、「アクションの9割はワイヤーを使っていない」との事で、確かにワイヤーなしでは物理的に不可能なアクションも一部ありますです。