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白鯨との闘い

[ハクゲイトノタタカイ]
In the Heart of the Sea
2015年上映時間:122分
平均点:6.30 / 10(Review 27人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-01-16)
ドラマアドベンチャー実話もの3D映画
新規登録(2015-12-16)【8bit】さん
タイトル情報更新(2021-10-01)【イニシャルK】さん
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監督ロン・ハワード
キャストクリス・ヘムズワース(男優)オーウェン・チェイス
ベンジャミン・ウォーカー(男優)ジョージ・ポラード
キリアン・マーフィ(男優)マシュー・ジョイ
ベン・ウィショー(男優)ハーマン・メルビル
トム・ホランド〔男優・1996年生〕(男優)トーマス・ニカーソン
ブレンダン・グリーソン(男優)トム・ニカーソン(晩年)
フランク・ディレイン(男優)
ドナルド・サンプター(男優)
リチャード・ブレマー(男優)
ジョルディ・モリャ(男優)
三宅健太オーウェン・チェイス(日本語吹き替え版)
置鮎龍太郎ジョージ・ポラード(日本語吹き替え版)
楠見尚己トム・ニカーソン(晩年)(日本語吹き替え版)
河西健吾トム・ニカーソン(日本語吹き替え版)
脚本チャールズ・リーヴィット
音楽ロケ・バニョス
撮影アンソニー・ドッド・マントル
製作ジョー・ロス
ポーラ・ワインスタイン
ブライアン・グレイザー
ロン・ハワード
製作総指揮ブルース・バーマン
配給ワーナー・ブラザース
美術マーク・ティルデスリー
編集マイク・ヒル[編集]
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12
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7.《ネタバレ》 「白鯨との闘い」とはなかなか吹っ掛けた邦題である。モビー・ディックとの死闘を描くアクションかと思いきや、この映画で語られるのは「白鯨」のモデルとなった凄惨な海難事件を描いたドラマである。白鯨の課した過酷なサバイバルとの闘いを指しての邦題だろう。アサイラムあたりが「白鯨VSメカシャーク」とかを作ってしまいそうなところ、ロン・ハワードはこれを奥深いドラマに仕上げている。

石油という燃料にあやかる私たちにとって、産業革命を支えた一昔前の燃料のストーリーは充分に通じるテーマといえる。ましてや米国の技術革新によりシェールオイルが増産され、OPECはじめ世界にきな臭い影響を与えている昨今である。この映画においてオイルが示すもの、それと人類との関係性が胸に突き刺さるはずだ。

そもそも本来の捕鯨とは食用に行う狩猟であったはずである。しかし鯨油がもたらす恩恵に気づくと、捕鯨は生活を豊かにするための行為へと変貌した。いかに立派な帆船と言えど鯨油以外を置く場所は無いので残りは海に捨ててしまうのだ。

街の灯を絶やさぬために海洋の心臓部で鯨油を追う。人間の英知を象徴する物が火なら、それを動かす燃料の一つは人間の傲慢である。これを悪とは思わないが、しかし同時にこのような行為に伴う業の深さを忘れてはいないか。知っていても、普段意識したりすることもないのではないか。

そこで白鯨は、鯨油を求める船乗り達に試練を与えた。油はもちろん食べるものもない。ただ一つの渇望は飢えを満たすことである。
生きるために食べる。至極単純ながら苦渋の決断を下さなければ乗り越えられない試練だ。だからこそ再び白鯨と対峙したときにオーウェンは武器を置き、ジョージは自らの行為の業の深さを話したのだろう。

クジラの数も減り、海の果ての宝を求める捕鯨も衰退期に入った。しかし映画のラストには新たな燃料の存在を匂わせる。今度は地の果てまでオイルを求める時代が来るのだ。知っての通り、これは豊かさと同時に人類に混乱や破壊をもたらすことになる代物でもある。つまり現代人も、豊かさに伴うエゴや、それが引き起こす悲劇を、意識せずとも実は知っているということだ。
サムサッカー・サムさん [映画館(字幕)] 8点(2016-01-25 13:26:41)(良:1票)
6.《ネタバレ》 名作『白鯨』のモチーフになった隠された真実を明らかにしたノンフィクションで捕鯨船エセックス号に起きた事件の映画化。その悲劇の事件の数十年後、のちに白鯨を書いた作家ハーマン・メルヴィルが生還した乗組員を訪ね、誰にも明かさなかった当時の話を訊きながら物語が展開するという構成で捕鯨が盛んだった時代や登場人物の背景もわかりやすくなっていますね。木造船で何千キロも離れた生息域まで出向き小舟に乗り移って銛を打ち込み鯨を仕留めていた当時の人の勇気は敬服しますわ。しかし、ただでさえ巨大な相手なだけに敵意を持ってこられたらこうなりますわな。大海原のど真ん中で迫りくる強大な鯨は迫力ありました。まあその後のサバイバルの方がずっと大変でもありましたが、獲物と思っていたら逆襲されたり飢えや人道的なモラルとも戦わなければならない。海は怖いですね。行く時は深さは腰の位置までにしときます。 しかしまあ、この邦題からすると肩透かしを食った気になる人もいるんじゃないのかな。白鯨との真っ向勝負みたいなタイトルですもんね。成金ボンボン船長と歴戦の一等航海士の確執や船旅の生活、船員それぞれの生還後の描写が薄く、この手のモノとしては尺も122分と短めなのがのがもったいない気がした。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 7点(2016-01-20 20:40:03)
5.《ネタバレ》 人間が踏み込めない領域が存在し、さらに人間が踏み込んではいけない領域がある。前者はクジラが暮らす大海原であり、後者は遭難した男たちが生きるために取らざるを得なかった行動。それらへ無自覚に踏み込んでゆき、奇跡的に生還した者たちの実話に基づいた物語です。
『白鯨』は映画でしか見ていなかったけれど、本作を見たおかげで原作を読みたくなりました。アメリカ人の文学的素養の元ともいえる小説で映画『ディープ・インパクト』の作中でロバート・デュバルが「最近の若い奴は、『白鯨』は知ってますよっていうけど、映画で見ただけでちゃんと小説を読んでない」ってグチるアノ「白鯨」を。
こんさん99さん [映画館(字幕)] 8点(2016-01-19 01:25:21)
4.《ネタバレ》 画面手前に小道具類を大きく配置した構図がやたらに多いのは3Dを意識したのだろう事はわかるが、2Dでみるとかなり煩わしい。
時代を再現した折角の美術や小道具なのだろうからもう少しじっくり見せて欲しいところなのだが、ショットは短く忙しない為、それらを味わう暇もない。

そして、例によって多すぎるアップショット。流れを幾度も遮る時制の往還。回想ドラマの難しいところだ。

ロケ・バニョスのスコアは漁のシーンを美しく盛り上げもするが、
ヘムズワースが全神経を集中して白鯨を察知するシーンに音楽はどう考えても不要だろう。
ユーカラさん [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2016-01-17 22:02:16)
3.《ネタバレ》 この映画は観終わってしばらくしてから、じわ~っと、こう胸の中に何かがこみ上げてくる、そんな映画です。邦題である「白鯨との闘い」と予告の映像を見て誰もが思うのはたぶん、巨大な白鯨と船乗りたちとの壮絶な闘いでしょう。ところがどっこいそうではないんです。白鯨の襲撃で母船を破壊され、やむなく小型ボートに退避、そしてひたすら海の上を漂流し続けるだけなんです。白鯨とはその後ほとんど闘いません。ほぼほぼ漂流しています。だから巨大モンスターと死闘を繰り広げるようなものを期待して観に行くと、肩透かしをくらいます。かくいう私もそんな一人でした。たしかに肩透かしはくらいました、くらいましたけどそれをマイナスにさせないだけの深さがこの映画にはあります。人々の生活に必要不可欠となっている鯨油。鯨油のために鯨を殺す。この世界の支配者である人間なら許される行為。鯨を殺し油を摂取し文明のひを灯す。そんな時代。しかしそんな傲慢な人間の前に一頭の白鯨が現れる。その白鯨は彼らから大事な船を奪う。わずかな水と食料で生死の間を彷徨うこととなった人間たち。白鯨は彼らの行く末を見守るかのように後を付いてくる。殺そうと思えばひと思いに殺せるのにそうはしない。なぜ?その答えはやがて分かる。その答えがこの映画の深さ。この映画の魅力。物語の終盤で捕鯨に人生を掛けてきた一等航海士と白鯨が対峙する。闘いが始まるのか!?そう思った瞬間、一等航海士は手に持った銛を静かに置いた。彼の中で何が起きたのか。人間のエゴを悟ったのか。とにかく彼は闘いをやめた。やがて生還した彼らは口封じを頼まれる。化物鯨の存在が、捕鯨産業に悪影響を及ぼすことを恐れてのことだった。だが、家柄や血筋に価値観を持っていた船長が査問会で述べたのは、真実だった。その後話は石油が発掘されたことをほのめかして幕を閉じる。分かりますか、この深さが。人間の愚かさが。私はそれに気付くまで少し時間がかかりました。ただR指定になるくらいキワどいシーンが、もっとあっても良かったんじゃないかな。なんか全体的に小奇麗なんですよね。まあロン・ハワードですからね。分かっちゃいるんですけどね。は~もったいない。
Dream kerokeroさん [映画館(字幕)] 6点(2016-01-17 15:15:30)
2.《ネタバレ》 ロン・ハワード監督の作品が好きだ。初期のスプラッシュからコクーン、バックドラフト、アポロ13、身代金、ラッシュに至るまで今まで見た作品はかなりの確率で好きな作品となっている。この作品もロン・ハワード監督作品という先入観を除いて見てみたが、とてもいい作品だと思った。試合巧者のロン・ハワードらしく、ハズレなくまとめているがそれでいて「手堅くまとめた感」を感じさせず、感動の作品に仕上げていると思った。海中を泳ぐ鯨のシーンは本当にリアルで、実写と思えるほど。その反面、船上で人物がアップになるシーンはライティング(太陽光の描写)のせいか、「いかにもセットで撮りました感」が見えてしまっているのが残念。あと、邦題の「白鯨との闘い」について。嘘は言っていないがこの映画が本当に表したいことは白鯨との闘いじゃないことは、見た方ならすぐにわかる。なので、原題の「IN THE HEART OF THE SEA」をもっと生かした邦題にして欲しかった。
MASSさん [映画館(字幕)] 8点(2016-01-16 17:30:20)
1.《ネタバレ》 「白鯨との闘い」という邦題は映画の趣旨からはズレている。白鯨に出逢うまでは海洋スペクタクルを思わせるが、襲われたあとの展開はトラのいない「ライフ・オブ・パイ」だからだ。人間の尊厳と生への欲求を主題としながら、たまに白鯨がタイミングよく出てくるのは中途半端な印象を受けるが、ロン・ハワードの無難な作りで飽きることはない。残念なのは、船や海の描き方が不十分なこと。長い航海に出港する高揚感、美しさと恐ろしさを秘める海の魅力と邪悪さ、そういったものが伝わらない。ロン・ハワードは特に海に興味がないように思える。
カワウソの聞耳さん [映画館(字幕)] 6点(2016-01-16 16:33:21)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 27人
平均点数 6.30点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
427.41%
5622.22%
6622.22%
7829.63%
8518.52%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.66点 Review3人
2 ストーリー評価 7.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review4人
4 音楽評価 7.33点 Review3人
5 感泣評価 6.33点 Review3人
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