66.大学進学のため、北海道から東京に出てきて初めて一人暮らしを始めた女性の日常を描いた岩井俊二監督の映画。取り立てて何か起こるわけでもなく、淡々としているが、爽やかな青春映画となっていて、思ったよりは面白かった。光の使い方が印象に残り、映像的にも美しく、岩井監督の映画はまだ何本も見たというわけではないが、初めて見た岩井作品である「Jam Films」の「ARITA」も、光の使い方がうまかったような印象があるので、これが岩井監督の個性なのだろう。初主演となる松たか子も初々しく、見知らぬ土地で初めて一人で生活する期待と不安をよく表していて良かったと思う。ひょっとしたら主人公を初主演の女優に演じさせることで、役柄と演じる側の状況をある程度ダブらせてリアリティーを出そうという岩井監督の演出意図があるのかもしれない。冒頭の松本幸四郎一家総出演はこの映画で初めての主演を飾る松たか子にエールを送っているようにも見える。(ここの主観ショットはけっこううまい。)上映時間も短くサクッと見られるし、後味もいいのだが、名画座で「生きていた信長」を見るシーンだけは、いちいち劇中劇として挿入しなくても、劇場で映画を見ているというシーンだけでじゅうぶんだったような気がする。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-09-06 16:09:43) |
【もんでんどん】さん [地上波(邦画)] 3点(2012-04-26 13:45:06) |
64.《ネタバレ》 何も起こらないただ過ぎていくだけのつまらない新生活。それが好きな人がいるというだけでそれまでのつまらない生活、行動の一つ一つがその子にとってはこんなにも希望に満ちあふれ輝いていたなんて。その瞬間モノクロ映画に色がついたような感覚になりました。改めて監督には驚かされます。素晴らしい映画です。 【pnpls】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-04-17 10:23:49) (良:3票) |
63.でてくるキャラクター全部に苛立ちを感じさせる映画。ここまで苛立つのはひさしぶり。でもラストのオチだけ嫌いじゃない。これなかったら一点コースでした。 【とま】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2011-12-11 19:09:01) |
62.映像の美しさはさすが岩井俊二といったところですね。ただの本屋が、とても素敵な空間に映っていました。「Love Letter」の図書館もこんな感じでしたね。最初観た時は、特に面白い作品とも思えなかったのですが、改めて見直すと、なんとなく心がホッとするような、素敵な映画だと思えるようになりました。 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-30 01:22:28) |
61.なんだ。アイドルのプロモーション・ビデオか。それなら、そうと言ってくれればいいのに。それでも可愛いければ納得したけど、松たか子って、ちょっとねぇ。。私はパス。ああ、損した。 【駆けてゆく雲】さん [DVD(邦画)] 3点(2009-04-30 00:45:50) |
60.主人公が可愛くないと成り立ちそうにもない映画なのに、そこがリアルじゃないと思えるのが問題。 【デフォルトモード】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-01-23 20:44:56) |
59.《ネタバレ》 オープニングのリアル一家(松本幸四郎、市川染五郎、母)での見送りシーンはクスリとさせた。東京に出た女の子の、期待や不安が良く描かれていた。初めての街を新しい自転車で走る、懐かしくて切ない疾走感を思い出させてくれました。この役者たちの自然な空気感が岩井監督の力なのでしょう。単調な脚本も、映像と空気感で見せちゃうのは、しっかりしたお芝居と計算あってのものなのでしょう。 【ポテサラ頂戴】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-09-16 17:32:36) |
58.松たか子のプロモーションビデオとしてみると、美しくつくられていて、さすが岩井俊二だと思いますが、それ以上ではないと思いました。 【stak55】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-11-11 01:23:31) |
57.コメントのしょうがないほど内容ないですけど、ムードは好き。 【カラバ侯爵】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2007-07-16 06:37:07) |
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56.光の使い方がすごく印象的でした。本屋で本を選んでいるとき本棚の間から漏れてくる光とか、リールを見せてもらってるときに顔に反射している光とか。篠田さんの撮影のものは淡くて、優しい光に包まれたすばらしい映像だと思います。ただ、ストーリーはちょっとありがちすぎるし、無駄に有名人を使いすぎてて減点です。 【kaneko】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-12-25 15:45:51) |
55.人生の何気ない時期をきれいにほんとにきれいに切り取った作品で、結構好き。気づかないだけで、われわれもこんな生活してるはず・・・と素直にさわやかな気分になれる。桜が咲いているシーンはほんとに美しい! 【サイレン】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-10 12:35:55) |
54.「 東京で 暮らし始めた 純粋な 手垢に染まらぬ 少女が愛しい 」 詠み人 素来夢無人・朝 |
53.リアルに懐かしい風景(ロケ地の近くに昔住んでいたたもので・・・)とノスタルジックな映像が、個人的には妙にハマった。98年の映画だけど、片思いで大学まで決めちゃうという前時代的な主人公のキャラや大学の風景に、それ以上の古くささ(80年代末~90年代はじめくらい)を感じるのも、そのノスタルジックな雰囲気ゆえなのか。ただ、ぷつりと終わってしまうラストは、東京に来てもどこか周囲と別世界を生きていた主人公が、新しい生活の世界に本当に足を踏み入れた瞬間を描いたという感じがして好きだ。あ、あとお隣さん、ふつうに怖いです。カレー食べてる姿も、どこかホラー調でした。 【ころりさん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-06-30 09:39:07) (笑:1票) |
52.脚本も映像もどこか在り来たり。でも、いや、だからこそ感動できる。気持ちのいい、清々しい作品。 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-01 18:07:22) |
51.田舎から出てきてるということをあのリュックサックがすべて物語っている 素晴らしい 【ぺぷとりじ】さん 10点(2005-02-03 19:12:13) |
50.ドキュメンタリータッチで描く入学式とクラスでの自己紹介、見ていて恥ずかしくなるくらいのリアルな初々しさが画面に溢れている。松たかこのプロモ?たしかにそうかもしれませんが、松たかこはちゃんと卯月という名の女の子になっていました。岩井監督の作品を見ていつも思うのは”綺麗で淡い映像”というのもありますが、それ以上に役者が映画の中の役にちゃんとなっている、綺麗な映像の世界にちゃんとはまっている、というところ。これは役者の力というよりも監督の演技指導という演出の力がやっぱり大きいのではと思う。そういう意味でもやっぱり「映画」してると思います。短くない短編映画って感じ。作中に卯月が見ていた白黒映画『生きていた信長』のキャストの方が豪華で、いかにも年季の入ったフィルムを丁寧に再現していたのも面白かった。 【R&A】さん 7点(2004-11-11 11:58:02) (良:1票) |
49.松たか子をはじめてカワイイと思ったぞコノヤロチクショー。 【ゆうろう】さん 7点(2004-10-05 21:16:03) |
48.岩井監督の作品を観ると必ず、「あ、こんな時があったなぁ」と、自分の思い出とシンクロしてしまい、すごく切ない気持ちになります。 「打ち上げ花火~」は小学生、「リリィ・シュシュ~」「Love Letter」は中学生(リリィほど過激じゃなかったけど)。この作品は、主人公と同じで一人暮らしを始めた大学入学当初です(ちなみに「スワロウテイル」は何故か地元を思い出します)。 初めての土地で右も左も分からず、知り合いが一人もいない中、主人公が新しい生活・人間関係を何とか構築していこうとする様子を、松たかこが初々しく演じていてとても好感が持てました。 また他の作品同様、舞台は東京なのに季節感溢れる風景がとても美しく撮れています。うまく表現できませんが、春先のふんわりとした感じが。 岩井作品には、「日常、季節感」というキーワードがピッタリですね。 【なおてぃー】さん 7点(2004-09-21 00:52:26) |
47.この雰囲気好きですよ。松たかこが可愛く見える瞬間があるから不思議よ。 【paraben】さん 5点(2004-08-11 01:21:30) |