32.《ネタバレ》 「2001年宇宙の旅」「惑星ソラリス」と並ぶ3大SF映画の一つはこれじゃないか?
と思うくらいに素晴らしい世界です。
更には3大カルト映画に入れてもいいような感じがします。
学生のときに観たのですが、「エル・トポ」以来の衝撃でした。
このような独特の雰囲気を持った作品に出会えることはそうありません。
とても変な世界なんですが、それにしても見事な世界観です。
ダリの絵画のような、シュールレアリスム絵画の中にいるような感じです。
全体的にシュールで哀愁漂うデザインが素晴らしく、廃墟好き、異世界好き、変な物好きなら誰にでもオススメできる感じです。
どこか間の抜けた感じがまた素晴らしいです。
音がまた素晴らしいです。音楽の奇妙さもそうですが、
効果音の素晴らしさが、出来事の不思議さと異様さを見事に演出しています。
だから不思議な現象の連続なんです。この映画を見ることは不思議な体験です。
初めて見たときは「見ちゃいけないものを見てしまった!」って感じはかなりありました。
ホロリと来る感じも、最後にちょっと寂しくなる感じもあってなかなかです。
でも最後の方はなんとなく気持ちよくないです。
途中で映る冬景色が美しいです。
夜の真っ暗で空気の薄い無人の惑星での絶望感がとても伝わってきました。
地球みたいな星があって、あそこがなかなか綺麗でした。
そこにいた女性が超美人さんでした。
後半はいつも少しだけダレます。後半だけ見ればとても面白いので、それは自分の精神力が原因だと思うのですが、やっぱ工場の辺でちょっと休憩を入れちゃいますね。
こんな奇妙でブッ飛びきったSFはなかなか無いという意味で高得点です。
この映画が好き過ぎて、家の猫ちゃんに「クーちゃん」なんて名前をつけちゃいました。