137.《ネタバレ》 高校最後の夏に、友人と海辺で飲んだ帰り、人を轢いてしまった主人公たち。警察に捕まり、人生が台無しになることを恐れた彼らは、その“事”を互いに墓場まで持って行くことを誓い合う。
一年後、大学生になったももの、いまだに例の“事”を気にして過ごしているジュリー(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)。故郷に戻った彼女を待っていたのは、一枚の手紙だった。
“I KNOW WHAT YOU DID LAST SUMMER(去年の夏、何をしたか知っているぞ)”
非常に完成度が良く、綺麗にまとまった感のあるホラー映画ですね。
ただ残念なのが、無関係者が殺人鬼に殺されるシーンは胸にカギヅメが突き刺さったり、喉を掻っ切られるなど、残虐な描写が割とモロに描かれているのに、いよいよ主人公らが一人ひとり殺されていく場面は、いまいち死んだのか(殺されたのか)わからない描かれ方をしていること。
カギヅメが突き刺さる音と悲鳴だけ。まぁ最終的にその疑問は解明するように出来ているわけですが、あのシーンを観る限りでは「もしかしたら横の壁に刺さってるだけかも?」と思ってしまいます。
『ラストサマー2』はまだ観ていないので、本作のラストを観たあとで続編のキャストを見て、ジェニファー・ラヴ・ヒューイットが続投していることを不思議に思いました。どう考えてもこのラストは、続編作れそうにないんですけど……。
この映画は音楽も良いですね!
全編、BGMに、ヴォーカル付のロックなどが流れています。大抵、映画のBGMってインストゥルメンタルが多いので、珍しいと思いました。
ティーンエイジャー映画らしく、爽やかな曲が多いのも新鮮。まぁ、ホラー映画という点で見たら、ミスマッチな感じしますけどね……(笑)
青春映画が苦手な人は微妙に楽しみにくいかもしれませんが、殺人鬼系のホラー映画として観ると結構面白いです。設定や展開も丁寧で作りこまれています。
どうでもいいけど、この映画を観ていて『ケープ・フィアー』を思い出しました(笑)
かなり飽きやすいので、DVDを買おうと思っている人は考え直して、レンタルにしたほうがいいですよ。ジェニファー・ラヴ・ヒューイットのファンだというなら別ですが。