16.これは「掘り出し物」と言っていいだろう。レイ・リオッタをはじめ、役者陣も素晴らく、締まった感じのいい映画だと思う。独立系だけあって予算面では苦労したらしいが、役者もスタッフも監督の意気に感じて、給料は二の次でこの映画の製作に取り組んだという。実は私は、予算よりもそういうスタッフや俳優達の心意気や志の高さといったものが、映画のデキを左右すると固く信じているのだが、この映画はまさにそういった映画のひとつだと思う。まあ、「脚本や設定に目新しさがない」という指摘もあり得るとは思うが、仮にそうだとしても、それが直ちに映画の価値を下げることにはなるまい。SFならともかく、ラブ・ストーリーなどは大概は焼き直しなのだから。だから私なら、"素材"とともに"調理法"も評価に入れる。例え素材がありきたりでも、巧みな調理で素晴らしい味に仕上がっているのなら、それはやはり「いい映画」と言って差し支えない、と不肖私は思うのである。 |
15.《ネタバレ》 すごく迫力のある映像で、後半は面白かったです。 最後のオチによって、ニックの心の負担が増えてしまったなぁ。。 【山椒の実】さん 7点(2004-07-02 18:42:22) |
14.冒頭からやられた。意味深なカットと手ぶれ映像。これだけでこの映画はきっと面白いと感じてしまった。その直後話がゆっくりと進むにつれなんか落ち着いちゃったなって思ったら中盤以降は怒涛のスピード。メインキャラ以外名前も覚えられないくらい話が急展開。でも夢中でついていけちゃった。大作じゃないから話の落ちも読みきれなくて面白い犯罪物でした。 【ひで】さん 8点(2004-06-20 14:10:49) |
13.後半の怒涛のような展開に唖然とした…この緊張感を作り出した監督は只者ではないですな。終わり方もまた後味が悪くてイイ。サスペンス映画としてはデキはかなりのものです。序盤の展開の単調さだけが悔やまれる。 【ふくちゃん】さん 7点(2004-06-20 02:17:54) |
12.《ネタバレ》 全体的には丁寧な作りで、上手くまとまっているものの、登場人物全員のあまりにベッタベタなキャラ設定やストーリー展開はさすがに気になる。 ここまでストレートでハードでベタな刑事モノを平気で作れる感覚は、ある意味スゴイ。 任務の途中で善良な市民を死なせてしまった過去を持つ傷心の刑事とか、その克服のため危険な任務に復職したことを理解せず、腹を立てて出て行く妻とか、麻薬がらみの事件の悲しい全貌等、手垢に塗れたありがちな設定の集大成。そこが気になるかならないかで、評価は変わりそう。 個人的には、その「人物描写を重くするための設定」を押し付けられているようで、冷めてしまった。麻薬捜査官の事も、結局は自業自得でしかない訳で、ほとんど逆恨みしているだけの刑事にも共感出来ずじまい。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2004-04-05 12:03:36) |
11.これは、ちょっとすごいなあ。見事。タイト。クール。そして画が素晴らしい!慎重、かつ繊細。最後まで絶対に緊張感を失わないんだ、っていう強い決意と確固たる目線が厳然とあって、いろんな手練手管が(見る人によってはあるいはうるさく見えるのかもしれませんが)きっちり機能してて、描きたかったことをきちんと描ききってます。レイ・リオッタもジェイソン・パトリックも素晴らしい!痛みと優しさ。仕事と家族。プロフェッショナルでいつづけることの苦悶。許せることと許せないことの紙一重の間でもがく男達の苦悩を、あくまで冷え冷えとした画で観せながらも、熱く熱く描ききるこの手腕!すごい!ひさびさに、沸々と熱いものが湧いてくるいい映画でした。それが正しくなくたって、人にはいつも命と引き換えにしても守りたいものがある方がいいんだ、すべての痛みの向こう側で生きることの駆動力になるのは、その妄念だか執念だか執着なんだ、きっと。そんな風に思いました。ほんと、画が、というかそのトーンの揺るぎない感じが素晴らしいです、この映画は。 【am】さん 8点(2004-04-04 01:10:07) (良:1票) |
10.M:I-3の監督に抜擢されたなど、噂を先に聞いて期待しすぎてしまったようです。脚本はすばらしいと思いましたが、追跡シーンの手持ちカメラ、ブルーがかった色調、フラッシュバックの多用など、少ししつこく感じてしまいました。物語そのものに緊迫感があるんで、そこまで映像表現で煽る必要もなかったような。でも、なんの事前情報なくこの映画をみてれば、印象も違ったかも。「掘り出し物発見!」と思ったトム・クルーズの気持ちも理解できます。 【ころりさん】さん 6点(2004-03-18 02:15:59) |
9.レイ・リオッタの貫禄にびっくり!マザコンや変態役もいいけど、たまにこういうシリアスな演技見せられると、やはりタダモノではないと再認識させられます。緊張感が続くサスペンスでした。 【桃子】さん 8点(2004-03-09 17:46:04) |
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8.映像の演出であきずには観れてんけど、そないたいした展開でもなかったかな。ラストもそない衝撃的でもないし。意味深なフラッシュバックがたまにはいるんやけど、ちょっとくどい感じやった。麻薬捜査の悲惨さも話だけやから、あんまり共感できひんかった。 【なにわ君】さん 5点(2004-03-02 11:21:35) |
7.伏線の張り方がとても良い。 最近のメジャーなサスペンスには無い 独特の緊張感と、ドキュメンタリータッチの手持ちカメラの 演出がいい味出してます。 【驢馬賭DE弐瑯】さん 7点(2004-02-25 21:17:34) |
6.《ネタバレ》 レイ・リオッタが出演してるというだけで「なんかあるな?」と思わせるキャスティングが冴えてます。良い人なのか悪い人なのか疑わせるキャラとしてはこの人を置いて他にいない?弱冠ネタバレですけど、『不法侵入』のレイ・リオッタ警察官が『トレーニング・デイ』の麻薬捜査官の世界に足を踏み入れたらこんな感じかなっていう予想はついてました。今回は最後の最後でいつもの汚名挽回・・・ってのは言いすぎかな?だってこのままだと「脳ミソの人」で終わっちゃいそうな気もしたので・・・メデタシメデタシ? 【トム&クルーズ】さん 8点(2004-02-15 01:04:18) |
5.売人を追いかけるときにあえてぶれた映像を使い臨場感を出させるなど良し。トムクルーズが惚れたのもよくわかる内容でした。 【バチケン】さん 7点(2004-02-08 01:57:13) |
4.カラーの使い方のうまさに度肝を抜かれ、撮影の使い分け、登場人物の心理の見えにくさ、真実の不透明さ、ラストのどんでん返しとまさに"うまい"作品。 【コーヒー】さん 8点(2004-01-24 04:55:21) |
3.《ネタバレ》 冷え切った映像、掃き溜めのような街並み、廃れ切った人間達。しかし「真実の銃弾」がこの物語を貫くとき、我々は愛の温もりを知る。 【紅蓮天国】さん 9点(2004-01-18 22:46:57) |
2.レイ・リオッタの迫力ある演技が凄い。体型を一回り大きくし、ヒゲ面にしたことで暴力刑事に相応しい風貌になっている。でもどんなに変身しても、チワワのようにウルウル潤んだ瞳はレイ・リオッタだということを物語っています。なかなか楽しめました。M:I-3が楽しみですね。 【tantan】さん 7点(2003-11-29 00:00:15) |
1.試写を観たトム・クルーズがえらく気に入り自らが製作総指揮を引き受けたという作品ですが、近年のサスペンス物の中ではかなりの良作だと思います。特にこの映画で凄かったのが、撮影のために体重を増量して熱血刑事の役に挑んだレイ・リオッタ。力ずくで参考人を尋問するシーンなどはまさに迫真に迫っています。独特の寒々としたザラ付いた画面も、殺伐として重圧感のある物語にマッチしていてとても良い。ラストの二転三転するどんでん返しには完全に参りました。サスペンス映画や硬派な刑事ドラマが好きな人は是非とも押さえておくべき作品でしょう。ちなみにタイトルの"NARC"とは「麻薬捜査官」の意です。 【かんたーた】さん 8点(2003-11-26 13:59:20) |