10.音楽も、セリフも極端に絞られていて、どうしてこんなに彼ら(オリヴィエ・別れた妻・少年)の悲鳴がつんざくように聞こえるんだろう。しかも、視聴が終わった後でも、ずっと頭の中で響いている。 【tony】さん 10点(2004-09-21 21:09:36) |
9.何かとても人間くさ~い映画を見せられたっていうのが印象。 オリヴィエの葛藤が口数少ない台詞と表情から、観てるこっちまで辛かった。少し邦画的な雰囲気もあって、あの長い”間”と全くの音楽なしは正直キツい。あと関係ないけど、アリヴィエの肩の大量のフケが気になってしょうがなかった。 |
8.ドキュメンタリー映画を観ている様でした。オリヴィエの演技凄すぎ。 【たま】さん 7点(2004-08-25 21:58:05) |
7.フランス映画!って感じの映画。あれだけ静かな映画を久しぶりに見た。えっ???!!!っていう終わり方やったし・・ 【テンダータッチ】さん 4点(2004-07-08 23:47:40) |
6.《ネタバレ》 オリヴィエと少年。これは親子の映画なのではないだろうか。オリヴィエは単に復讐心から少年を自分の元へ招き入れたとは思えなかった。被害者と加害者、復讐、赦し…彼らの関係、心情はそんなわかりやすいものではない。もしそうならオリヴィエの元妻のような行動を示すのが普通のはず。「どうするつもり」の問いに「わからない」と答えたオリヴィエ。本来、憎むべきはずの少年から注がれる「息子のまなざし」にとまどいを覚えるオリヴィエ。一度は距離を置こうとしながらもオリヴィエは少年に息子の影を重ねていたのではないか。殺したが故に息子と近い存在になってしまった少年。復讐すれば終わるのか?そこに何故か寂しさが付きまとう。少年のその素直な精神、振る舞い、恵まれない境遇に触れ、その上好意を持たれてしまうという一種不条理な関係。少年の部屋を訪れたオリヴィエはベッドに横たわり、息子の温もりを感じたのではないか。その気持ちは「わからない」なままなのかもしれない。だが少年に「何もしない」と言ったのは本心だろう。DVD特典のオリヴィエのインタビューはおもしろかった。 【まこと】さん 7点(2004-06-25 09:34:36) (良:2票) |
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5.う~ん、手持ちカメラで撮影されている作品は奥が深い気がするな。でもずっと手持ちカメラだと見てる観客も疲れると思う。最後の微妙な終わり方は少年を受け入れた?という意味なのだろうけど、確かにしんどい映画ではありました。 【アンナ】さん 7点(2004-06-19 16:58:00) |
4.まさか二時間ずっとこれかなぁ…といういやな予感が当たってしまった。手持ちカメラ的なブレと至近距離からの映像。きつかったっす。でも!後半は普通に観れました。(慣れって怖いですね^^;)映像の効果も相まってリアルに、そして静かに引き込まれる映画でした。 【kaneko】さん 5点(2004-05-15 02:14:35) |
3.《ネタバレ》 ある事実(じゃないけど)というか出来事を、あそこから、こっちまで、きっちり切り取って、まんま、ゴロンとフィルムに焼き付けた感じ。最初は、ちょっと、かったるかったけど、元奥さんが、子供に無理やり名前を聞こうとするシーンから、何だか静かに凄くなってきて「おいおい、どうなるんだ?しゃれにならんぞ・・」と、はらはらしながら、見てた。下の人も書いてるけど、音楽いっさいなしだし、説明的な演出もまったくなし。観客は、訳も分からず、いきなり物語の中に、放り込まれる感じで、不親切極まりない。でも、この監督からすれば、音楽による感情の盛り上げや解説は、かえって、この物語を歪める、と判断したように思う。事実、見終わったあと、なにやら有無を言わさぬ事実をドスーンとぶつけられたようで、登場人物たちが、「ああすれば、よかった。こうすれば・・」なんて感想が、まったく思い浮かばない。いや~、下腹に、こたえます。でも、いい作品。 【せんぼう】さん 8点(2004-05-14 13:55:33) |
2.本作は、年々増えつづける少年犯罪と更生といった極めて今日的な問題を扱うことで、人間とは果たしてどこまで寛容になれるのかといったテーマを我々に問いかけてくる。ここでは法律の問題には殆んど触れられておらず、職業訓練所の指導者と更生しようとする少年といった、あくまでも被害者側と加害者側との直接的な関わり合いを描いてゆく。本作の一人称のスタイルを強烈に印象づけているのが、主人公の肩越しから片時も離れようとしないカメラ。背後霊のように全編に貫かれているその視線は、まさしく亡くなった(殺された)息子のまなざしであり、何も事情を知らない少年をひたすら凝視していく。お互いに実に残酷な設定ではあるが、あくまでも更生の指導者という立場をわきまえ、苦悶しながらも理性で感情を抑え、自らを宥めて少年と接していくうちに、ひた向きな少年の姿に心が揺れ動くという難しい役どころを、O・グルメは淡々としかし的確に演じきる。そして、効果音を含めた音楽などを一切使わずに、これほどまでの緊張感・切迫感を生み出すという、その演出力の凄さ!映画はシートで巻かれた材木にロープを架けた瞬間、唐突に終わる。(その時画面は既に二人を撮らえている。主人公の肩越しから離れて・・・。)その少し前、車のトランクにロープが無造作に積まれる場面がある。さり気ないだけに余計想像力を掻き立てられる描写だが、我々自らの人間性を試されているような、実に意味深いシーンだと言える。このように、まったくと言っていいほど作為的な部分がなく日常を淡々と描いてゆき、リアルであるという以上に極めて現実的である本作には、演出の原点を見る思いがする。本作が傑出した作品であることに何ら異論は無い。 【ドラえもん】さん 9点(2004-05-03 16:09:19) (良:3票) |
1.かなりしんどい映画だった。ランス・フォー・トリアーのドグマ関係の如く、ハンドカメラを使用し(終始顔のすぐ後ろにカメラがある)BGMは一切なし。誰も笑わない(表情も変えない)。殆どしゃべらない。そんな状況で犯罪の加害者と被害者である二人の関係を見る観客は「いったい次はどうするつもり?」と緊張感を強いられる。一切のムダを省いたリアルな映画だが、正直言って好きになれなかった。少なくともこの映画の宣伝文句「ぴあの満足度ランキングナンバー1」と言うのはホンマかいな?と思う。それとも私の感性がダメなのか?この映画にめちゃめちゃ感動する人もいると思う。非常に意欲的な映画だ。けど、誰が見ても楽しめる映画とは思えないなぁ。実際隣に座っていたおばさんは途中から退屈したらしく、ソワソワ動きまくって深いため息を何度もついてたし。【かんたーた】さん、先に書いちゃってスミマセン。しかも我ながらなんか歯切れの悪いレヴューっスね。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2004-01-21 11:32:29) (良:1票) |