260.恥ずかしながら、20年以上映画を観ていてこれほど「映像」そのものの雄弁さに気づかされた作品は初めて。引退を間近に控えた老練な刑事と、活気逸る新米刑事のコントラストを軸に、前半は雨、雨、雨の陰鬱な街をカメラは人の腰から下の位置で水平に移動する。対象的な後半は、晴れ渡る郊外に舞台を移し、空撮を多様した縦のラインでカメラはちっぽけな人間達を見下ろす目線。7つの大罪はストーリーを組み立てるためのモチーフにすぎず、映像のダイナミクスにあっと驚かされながら最後まで一気に引っ張って行く手腕には脱帽した。刑事部屋や図書館で見られる完璧なパンフォーカス、執拗なまでに遠近法を強調したラインの美しさや図書室のグリーンのライト、ミルズの追跡をどこまでも下から追い続けるカメラの目線、光と影、色と形、映像そのものが持つ凄まじいまでの存在感が、ストーリーの異常なまでのウソっぽさを全て忘れさせてくれる。何度でも観たくなる、神々しいまでの美しさがここにある。 【anemone】さん 10点(2003-12-03 02:36:27) (良:9票) |
259.うーん、当時話題だったんで見たんだけど、たしかにそこそこ面白いけど、最後に殺される人も割と最初からネタ割れしていて、 うーん..そんなに面白いかなぁ.. 【あばれて万歳】さん 6点(2003-12-03 00:17:25) |
258.《ネタバレ》 フィンチャーの底力を痛感させられる力作。詳細はanemoneさんのレビューで語り尽くされていて、俺などが付け加えられることは一つもない。では、なぜ低評価なのか。犯人を最後まで正体不明とすることで、普遍的な悪と感じさせる手法は評価できる。しかし、ならばミステリーの文法を持ち出してはいけない。前半のプロットが謎解きをメインと据えているために、観客はラストに至って肩すかしをくらう。全体を見据えたプロットの構築をお願いしたい。 【恭人】さん 6点(2003-12-02 19:19:26) (良:1票) |
257.サスペンス映画の醍醐味を十分味わいつくす一本。いつ止むともしれない陰鬱な雨が、悪夢のような事件そのものを覆い尽くすようでとても印象的。 【与太郎】さん 7点(2003-11-30 23:48:41) |
256.若い刑事と定年前の刑事、片方は事件解決にいそしみ 片方は定年を来るまで待つ。七つの欲を一週間という トキの中に混ぜ込んで、見ている人に次はなにが起こる のかといった期待に似た怖さを持たせる。 作品が進んでいくにつれ犯人は、何者?と思わせる ところもおもしろい、 【ZVo】さん 7点(2003-11-30 20:45:38) |
255.7つの大罪を模した殺人事件というだけで興味深々だというのに、謎解きとはある種別の、とんでもない結末が待っている……。物凄く練られた脚本に、物凄く凝ったカメラワーク。そしてカイル・クーパーを世に知らしめた擦れ文字のオープニング。何もかもが私にとって革命的な映画だった。これを超える作品を、いつかフィンチャーにつくってもらいたいと思うのは、贅沢か? 【ダブルエイチ】さん 10点(2003-11-27 15:44:53) |
【BAMBI】さん 6点(2003-11-26 15:59:59) |
253.怖い話だと聞いていたので長い間観るのを避けていたが,もっと早く観れば良かったと後悔した。こんな素晴らしい作品だったとは!こういうサスペンスを思い付く頭が羨ましい。ケビン・スペイシーはすごいな~。犯人役での役得ってこういうことかと思った。 【ロウル】さん 9点(2003-11-26 12:55:50) |
252.《ネタバレ》 犯人役がケビンスペイシーだったとは・・・そして最後に完成させるとは・・すげえ!! 【ピニョン】さん 9点(2003-11-24 20:39:47) |
251.とても派手な映画。 社会派の映画って言うのは、「サラリーマン」は「サラリーマン」の話に実感を持つなんて言うけどそれをことごとくその派手さの中で無視している。SF技術っていうのも、きちんとした映画のメッセージを支える道具になって来たんだなあと。 でもなんでバットエンドが好きか嫌いかって言うだけで意見が分かれる軟弱な事になってるんだ?エンディング自体が気に入らないとかならしょうがないけど。 【セクシー】さん 10点(2003-11-22 14:10:13) |
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250.《ネタバレ》 荒野を舞台にしたバッドエンディングはありです。劇場で観たんだけど、ブラピ目当てで劇場に足を運んだカップル達が呆然としていたのが強烈に印象に残ってます。 【拇指】さん 7点(2003-11-21 22:28:27) |
249.グイネス・パルトロウが可哀想な人妻を儚げに演じています。この時の彼女は好きだったんだけどね。ケビン・スペイシーの犯人が猟奇的な殺人を続けるわけですが、あの荒野でブラピに届けられた宅配便はビックリものですよね。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-20 12:00:55) |
248.サイコサスペンスものとして秀逸な作品。ミルズの内面を上手に描けているのでラストも納得した。驚かされるような場面はあまりないが引き込まれていく。こんな世界で子供を産むのが怖いというのは共感。 【蘭丸】さん 8点(2003-11-19 12:06:52) |
247.半分超えたトコではっきりと、ラストが予想できました。洗練された映像、ファッションセンスいいですよね。ただ、内容についてはあまり語るべき点はないような気はします。ラストがわかっちゃったからかなぁ? 【たかちゃん】さん 6点(2003-11-18 17:57:05) |
246.受け入れ難いが、それでも納得のエンディング。「許せる」バッドエンドだ。車で現場へ向かうシーンの「焦らし」は見事。車中の会話も圧巻。 【STYX21】さん 10点(2003-11-14 05:41:21) |
245.最後はビックリしました。悲しくて悲しくて泣きました。とても印象に残る良い作品だと思います。ビデオも買っちゃいました 【☆ピーチ☆】さん 10点(2003-11-12 01:24:32) |
244.深夜に独りで観ていたせいか、映画観終わった後、妙に心細くなった。 【ガッツ】さん 8点(2003-11-12 01:12:07) |
243.《ネタバレ》 七つの大罪って…大きな罪なのか??「怠惰」とか「妬み」くらいで裁かれてたら、私ゃたちまちサイコ野郎の餌食ですな。どなたもキャスティングではブラピとフリーマンとパルトロウとスペイシーばっかり触れられているので、天の邪鬼な私としては「フルメタル・ジャケット」の鬼軍曹ハートマンことリー・アーメイと「黒いジャガー」のシャフトことリチャード・ラウンドツリーの登場が個人的にツボで良かったかも。「エイリアン3」をあんな結末にするカントクだから、別にラストで後味悪い不快感を煽ってきても格別驚きはしなかったが、後半からストーリーが急転直下ってか端折り過ぎてて完成度は今イチ。ジョン・ドゥはミルズとサマセットに踏み込まれなかったら一体どういうオチをつけるつもりだったんだ?やっぱりミルズ以外の誰かに自分を射殺して貰う計画…だったのか??まさかな。まぁ、でもフィンチャー作品の中では可成りマシな方ではある。コレを機にミルトンの「失楽園」を読みました…なんてコメントは全然出てませんな。うーーむ、残念。ま、仏教国・日本では仕方ないか…。七つの大罪だから洒落で7点。 【へちょちょ】さん 7点(2003-11-11 03:14:41) (良:1票) |
242.おいおい、なんだこの終わり方わ。最後にブラピが犯人ごろまして7つの罪完成って馬鹿かよ。すげーナルシストな作品。ただただグロイだけじゃん。けどブラピはかこいいのう~w 【アルカポネ】さん 4点(2003-11-11 02:16:25) |
241.観ている観客に不愉快さ、怒り、不条理さを抱かせる犯人、自ら死ぬことにより人間の持つ七つの大罪を完結し、贖罪する、殉教者として神に召される。とんでもないサイコ犯罪であるが完璧である。 ラスト30分位からのパトカーの中での二人の対決シーン、セリフのやり取り、一言一言に観ているこちらの感情まで揺さぶられる演技はすばらしく、改めてケビンスペイシーの演技には恐れ入った。 【亜流派 十五郎】さん 10点(2003-11-08 21:34:24) |