23.「狂気の無い映画はつまらない。」は、私の「へ」でも無い持論なんですが、なんじゃ~これは~「狂気だらけ」やんけ。戦争、人種差別、売春、金権政治、薬、ポルノそして、偏愛(ストーカー)等々。現代社会の病巣をトラビスという男の眼と行動を通して、見事に描き出している。お友達にはなりたくない男、トラビス君だが、不思議なもので、最後には応援している自分がいた。彼は狂っているのか? むしろノンポリ(無思想)で傍観者を気どり、何もしようとしない我々の方が病んでいるのではないのか。 【すぎさ】さん 9点(2003-07-13 13:37:36) |
22.今更ながら傑作。デニーロ演じるトラヴィスはあまりにも強烈。怖さを通り越して見ていて悲しいくらいだ。はじめて見た後、自分の中で何かが変わった気がした。 【カズゥー柔術】さん 9点(2003-07-10 11:32:49) |
21.子供の頃見た時「枯れたおじさんの憂鬱」映画だなぁという感想を持ちました。最近見たら、なんとトラビスは26歳! 私と同じ年じゃん。若者の映画だったのね。しかも、すごい共感できる。あのやるせない気持ちとか、鏡に向かって自分に語るシーンとか。ひたすら暗い映画というイメージだけど、そうじゃない。いい終わり方。ある意味ハッピーエンド。同じくスコセッシの救命士と比べると、テーマが明瞭だし、ずっと明るい。それにデ・ニーロの演技力がとにかく素晴らしい。まさに演技派No.1! 【ともとも】さん 9点(2003-05-24 11:46:34) |
20.メンタルな映画が好きで…あまり水戸黄門的ハッピーエンドは映画として好きではないので、自動的に高得点に。ただ、好き≠共感です。自分としては共感は一切出来ないし、もし彼氏が共感しちゃったら…ショックなので見せないのが得策かも。。。 【moon】さん 9点(2003-05-04 05:05:12) |
【愛人/ラモス】さん 9点(2003-03-25 11:09:21) |
18.暗殺に失敗したトラビスがアパートに逃げ戻り、薬を飲みながら青々としたモヒカン頭を左右に振るところが爆笑モン。首をふるものを見るたびに思い出しては笑っちゃうよ。 【LICIS】さん 9点(2003-03-21 22:04:26) (良:1票) |
17.この映画に影響され、J・フォスターの為にレーガン大統領を暗殺しようとした奴がいた。それくらい主人公トラビスの孤独に共感する奴はとことん共感し、同化してしまう映画だ。自分も中学3年生といふ一番多感な頃に観たので、強く影響を受けた。モデルガンを買い漁り、M-65野戦服を着込んで、何度もリバイバルを観に名画座に通った。(さすがにモヒカンにする勇気は無かったが・・笑)オールナイト4本立ての最後に観て、明け方の街を歩くと更に同化できたものだ。(笑)湯気の中をぬぅっと出てくるフロントグリル、ルームミラーに映る狂気を秘めた視線、ぬめりと黒光りする44マグナム、ばね仕掛けの乾いた音で手の中に飛び出すオートマチック、煙を上げて壊れるモノクロテレビ、シンクで燃える花束・・・トラビスの青白く痩せた身体からは、冷たいオーラが立ち上っていた。映画館の売店の女の子をデ・ニーロの恋人が、「窓を見ろ」の客をスコセッシ監督自身が演っている。その後の私の人格形成に多大な悪影響(笑)を及ぼしたので-1点。 【バイクボーイ】さん 9点(2003-03-13 10:59:43) (良:1票) |
16.70年代のニューヨークの病巣を描いた傑作!音楽も映像を引き立てている。NHKの教育で放送されたのもビックリ! 【東京無線】さん 9点(2003-02-04 04:14:57) |
15. 1976年カンヌ映画祭グランプリに輝いたことでスコセッシとデ・ニーロの名を一躍世界に轟かせた異色の問題作。確かにコレは細かなストーリーを追う映画じゃあナイ。その真価はベトナムの傷跡を終結(1975年)直後に活写したタイムリーな見事さにあると思う。しかもベトナムの戦争描写一切ナシに!その一点だけ取ってもオリバー・ストーンの「プラトーン」なんかよりゃ遙かに秀抜。所謂「ニューシネマ」群とも決定的に違うのは「ジリ貧のまま無様な死を迎える」という70年代不景気映画の通過儀礼みたいなワンパターンな幕切れをいとも軽々と飛び超えている点だろう。コレも或る意味痛快。トラヴィスに共感出来ようと出来まいとコノ作品の持つ価値には何ら関係無い。トラヴィスを通して「コイツは…この男は何かヤバイっていうかヤバ過ぎ!!」というメッセージを受け取るごく普通の感性さえあれば充分だ。デ・ニーロの演技と狂気の境を行き来する存在感は(デートでポルノ映画に誘おうが、モヒカン刈りになろうが、売春宿でドンパチやろうが)彼への好悪の感情を超えて、ただひたすら観る者を圧倒する。晦渋に陥る愚を犯さず、テーマを貫徹させたスコセッシの鮮やかな手腕にも拍手を贈りたい。ただ…余りにも重苦しい作風にエンターテインメントとして考えると「王道」から外れ過ぎており、個人的にマイナス1点。 【へちょちょ】さん 9点(2003-01-25 04:25:22) (良:1票) |
14.作品全体を漂う虚無感、デニーロとジョディーフォスターとハーベイカイテル、というかただただデニーロがかっこいい。 【恥部@研】さん 9点(2003-01-07 19:24:12) |
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13.まず、純粋な男の映画だと思った。デーニロ演じるトラヴィスは、自分と世界をつなぐ何かが欲しかったんだろうね。おそらく彼はそんなに頭のいい人ではない・・・。それは戦争で受けたココロの傷ゆえなのかもしれないが・・。なにをやるにしても、不器用で計算が立たない・・いや恐ろしく真っすぐ過ぎるのだろうか・・。選挙事務所のお姉ちゃんに、初対面の日にカフェで「自分が運命の人だよ」みたいなことを言っちゃうのも、ポルノ映画に連れて行っちゃったのも、やっぱりそういう関係になりたいがゆえの彼なりの下手な表現だった気がする。そんな純粋な彼の心と表情(デニーロの演技スバラシイ)におもわず自分も微笑んでしまった。ジョディフォスター演じる売春婦に何かココロの拠り所を求め(だってカワイイもんなぁ、あんな娘いたら)、それが一番の解決方法だと思ったのか、売春宿に突撃、銃激戦。最後に自分を撃とうとしたときはオイオイと思ったが・・。言ってみればあれが彼にとっての晴れ舞台だったのかなぁ・・?まぁ悪く言えば、とんでもない勘違い野郎。だが男として共感できる部分は沢山あった。自分を周りに認めてもらえない歯がゆさ・・わかるなぁ・・。でもここらへん、女の人や人間関係で悩みのない方々にはわからないかも知れんっすね。。腕の仕込み銃を出す練習をしてるときになかなか銃がうまく出てこないのが、ちょっとマヌケで逆に良かった(本番では一発で出てきて良かったね)。映画全体の雰囲気や音楽も良かった。最後に、タクシー運ちゃん仲間の一言「どうせ俺たちはタクシードライバーだ、人間なるようにしかなれないんだよ」みたいな台詞が印象に残った。やっぱりあのトラヴィスなりの表現であそこまでやっちまったんだなぁ・・。 【(株)犬の散歩】さん 9点(2002-12-19 01:18:46) |
12.最後のベッツィを送るシーンがとても印象的でした。少しだけ淋しくなりました。 【なるなる】さん 9点(2002-12-16 15:33:59) |
11.この映画を名作と知らずに見たので純粋に評価できると思う。すべてが異様な雰囲気に包まれていて、自己嫌悪を社会悪にすり変えていく展開は狂気の沙汰だが、現実としてそれが多々ある犯罪の動機を多く占めている部分である。惜しむらくはベトナム帰還兵と言う部分は無くしても良かったかな。 【ポン引き】さん 9点(2002-11-23 21:01:46) |
10. ロバート・デ・ニーロいいです。彼が出ている映画の中でこの映画が一番好きです。皆が持っている孤独や弱さ。それを上手く演じていると思う。ジョディー・フォスターかわいい!誰しも英雄になりたいのです・・・。 【硝子】さん 9点(2002-07-03 17:18:53) |
9.トラビスが冷たくされた(当然かも)ベッツイを罵ってしまうところは昔見た時はバカだなと思ったけど、今見るとなんかもどかしくて、切なくて、涙が出るよ。 【ミニラ】さん 9点(2002-06-06 01:31:21) |
8.ほんと不思議な映画だよね。結構のんべんだらりとした展開だけど、気がつくとグイグイ引き込まれてる。デ・ニーロ天才。 【ぺる】さん 9点(2002-04-01 16:51:02) |
7.都会の片隅で誰にも気にもかけられないで孤独と屈折、偏見した男が自分の存在を確かめるため狂気に目覚めているストーリーですね。確かにラストの売春宿にアリスを救出ところは突発的に銃を乱射したにすぎない。彼にとってヒーローでも暗殺者でもどっちでもよかったのでは、とにかく自分が何者なのかそれを知りたかったのでしょう。中盤、大統領候補を暗殺しようとして失敗に終わってるしね。この映画 見れば見るほど味の出る問題作です。自分もちょっとトラビィスに似て屈折したとこあるから考えさせられました。 【四次元大介】さん 9点(2001-10-18 10:08:16) |
6.都市生活者の孤独と狂気を若きデニーロが伝説のスタイルで演じた、今観ても全く現代性を失っていないコワイくらいにリアリティ溢れる傑作。あの頃の役者馬鹿デニーロは何処へ・・・。 【モーリス】さん 9点(2001-08-03 06:43:10) |
5.銃を手に行動する男の正体は、世間から英雄視されるのも、単に暴漢扱いされるのも、要は銃を向けた相手次第なんだと変な納得をしてしまう訳だけど、それにしても終盤、自ら深く傷を負って警官の見守る中で、血だらけの手で力なく頭に銃のように指をさすという、自殺への願いを暗示するくだりは圧巻。若き日のM・スコセッシの才気と映像マジック、そしてR・デ・ニーロの強烈な個性との、これ以上を望むのは無理と言える程の見事なマッチングで、斬新な作品世界を創造することに成功している。夢や理想を謳い上げるのをやめて久しいアメリカ映画は、今や、こうした不愉快な現実を描くとき、最も精彩を放つように感じる。 【ドラえもん】さん 9点(2001-05-20 14:16:42) |
4.この映画の中のデニーロが一番好きだ。とにかくかっこいい。 【トトロ】さん 9点(2001-05-06 02:33:00) |