11.蒼井優は今の日本女優の中で5本の指に入る輝きを放っている。軽く化粧しただけでこんなに美人になるなんてねぇ。今まで化粧っ気のない役柄ばっかりだったからかなり驚いた。花とアリスみてたから彼女の踊りにかなり期待してしまったんだけど、それを十分満足させてくれるフラダンスだった。 【ぷりんぐるしゅ】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-11-10 17:06:08) |
10.《ネタバレ》 本作は「仕事」のお話だと思いました。仕事にはJOBとWORKがあります。生計を立てるため、お金を稼ぐことが目的のJOB。そして頭と体を使って、人のため社会のために役立つ物やサービスを生み出すWORK。その両方を兼ね揃えたものが「仕事」です。生みに苦しみはつきもの。ですからどんな仕事でも辛く厳しい(逆に言うなら辛く厳しくないものを仕事とは言いません)。そして辛く厳しいがゆえにやり甲斐があり、また誰かのためになる(評価される)喜びが、仕事への愛に変わります。炭坑夫、センターの植物係、フラの先生、そしてフラガール。どれも立派な仕事です。炭坑夫はかつて「黒いダイヤ」と称えられた石炭を、命をかけて掘り出すのが役目。国の根幹であるエネルギー資源を担い、天皇陛下まで炭坑に入ってくださったという自負がありました。しかし哀しいかなその誇りは失われてしまった。センターの植物係がストーブを借りるために土下座が出来るのは、仕事を愛しているから。フラの先生は初め仕事をしていませんでした。自分に失望し、生徒たちを蔑んでいた彼女は、ただの負け犬でした。でも父に殴られた娘のために、銭湯の湯船にまで乗り込んでいったとき、彼女は初めて先生になれた気がします。フラガールたちも初めは素人。技術以前に意識のレベルで。しかしフラに誇りを持ち、本番のステージだけが仕事ではないと理解した(練習も営業もすべて仕事。だから落盤事故の時も踊ることを止めなかった)とき、初めてプロになれたのだと思います。現在は仕事への評価が見えにくい時代です。成果ばかりが求められる。だから本作の炭坑夫のように、仕事はただ辛いものに感じてしまう。でも本来の仕事とは、そういうものでは無いはず。喜びがあるもの。厳しい練習の積み重ねの上に提供される素晴らしいダンス。その成果に対する正当な評価。お客さんの喜ぶ顔、歓声がダイレクトに伝わる喜び。本作が観る者の心を打つのは、私たちが求める「仕事」の姿がそこにあるからだと思います。 【目隠シスト】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-10-30 18:19:44) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 ちょっと前テレビでやっていた蒼井優のドキュメンタリーで最後のフラダンスを撮り直したというエピソードが紹介されていたが、撮りなおしただけあってすばらしかった。 【HK】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-10-17 19:08:44) |
8.《ネタバレ》 最近見た邦画の中では秀逸でした。涙もろい私は結構泣いてしまいました。また、この映画でこれからの蒼井優にもの凄く可能性を感じました。減点要素としては、借金取りが、なんかあまりにも典型的過ぎる点かな。街全体であんな奴ら追い出せば良いのに… 【TINTIN】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-10-16 01:30:30) |
【シネマパラダイス】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-10-11 01:20:10) |
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6.この映画、見てるといろいろな過去の映画が頭をよぎりますね。パロディやオマージュといいたものでなく、シーンの作り方やストーリー展開の参考にしているのがありあり。各エピソードの盛り込みかたがちょっと散漫なのと、明らかなお涙頂戴的なシーンが多いのが気になりました。が、全体としてみれば話の展開の流れもよく笑いあり涙ありでけっこう出来のよい作品に仕上がってます。そして圧巻は最後のダンスシーン。蒼井優の踊りが素晴らしいこともあり、それまで気になっていたこともすべて吹っ飛び、気持ちよく見終わることができました。 【はやぶさ】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-10-08 19:12:41) |
5.東北の炭鉱という俗世からほぼ隔離された世界での一大事業だったわけですが、180度違う方向のハワイにあの格好。映画に描かれた以上の相当なバッシングがあったでしょうね。常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾ-トハワイアンズ)には特に興味も感慨も受けるでもなく、「寒いトコにハワイとは安直だな」とか思っていました。歴史ありですね、どうもすみませんでした。 時代背景や美術もよく出来ていて(まぁ当時を撮ったドキュメンタリーで見た程度ですけど)見入っちゃいましたね。豊川演じるお兄ちゃん頼りがいあったな。最後も決まってた。 人生を炭鉱にかけた人たちや、リストラされ夢破れた人たちのため、そして自分の人生のために立ち上がった娘さんたち。みんな輝いていてカッコいいね。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-10-06 20:54:49) |
4.《ネタバレ》 ↓すでに青観さんも述べられてますが、千代(富司純子)が夕張炭鉱に引っ越した紀美子(蒼井優)の友人、早苗から届いた郵便物をダンス教室に届けるシーンがやはりこの映画全体の白眉。(シナリオ風に→)ハワイアンミュージックが流れる屋内。無遠慮に教室の引き戸をガラガラと開ける千代。紀美子、物音に気づいて振り向く。久々の再会に対峙しじっと互いを見つめあう母娘。千代「・・・・」紀美子「(表情を変えず)・・・・」紀美子、レコードをかけ直しダンスのレッスンを続行する。額に玉のような汗が浮かぶ。千代、ズカズカと教室に上がりこみ郵便物をドスンと置き教室を出て行く。そのまま踊り続ける紀美子・・・。二人の心情の変化を象徴する重要なシーンです。凡庸な脚本ならここで二人に下手な台詞を語らせ、シーンを台無しにしてまう事でしょう。でもこの映画はこのシーン、一切台詞なしで押し切りました。長丁場のこのワンシーン、二人の女優も良く耐えました。印象的なシーンは他にも数多く有りましたが、僕はこのシーンを特に賞賛したいと思います。愛すべきフラガールズたちに栄光あれ!(追記)米アカデミー賞の日本代表作品として決定したようですが、外国の方に「常磐ハワイアンセンター」という言葉の響きから日本人が連想する、何となく安っぽいイメージが理解出来るんすかねえ・・・?「フルモンティ」の焼き直しという評価に終わってしまわないかすごく心配です。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-10-02 14:59:12) (良:2票) |
3.ここでの評価がすごく高かったので観てきました。なるほど、観て納得。これはいいね~。昭和40年代のいわき・ハワイアンセンター完成までの経緯を追った実話に基づく物語なんだけど、炭鉱の娘を総動員し、フラダンスで寂れかけた街の活性化を図るというプロットそのものが何より面白いし、リストラによる会社再建などで街全体に漂う重い悲壮感も痛烈に感じられ、そういう時代背景も含めてほんとによく脚本が練られているなぁと感心した。そして絶妙なるキャスティングもこれ以上ないくらい素晴らしい。もう全員がハマリ役。最後はたっぷりダンスシーンを堪能でき、もうお腹いっぱいでした。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-09-30 21:06:56) |
2.《ネタバレ》 いいぞ。泣くぞ。笑顔を目指すための努力が感動を誘います。皆が、背負うものをフラダンスで腰をきめて、どっこいしょと持ち上げ耐えている。そんな姿が美しくないわけが無い。「スウィングガールズ」に生活(実に重い)を練りこんだような秀作。蒼井優のラストスマイルは、弾ける達成感を感じる。この人は笑顔だけで相当稼げる。テーマパークの先駆け「常磐ハワイアンセンター」に、このような愛と勇気がひそんでいたとは(と単純に考えさせて頂きたい)。炭鉱からハワイ作ってしまうんだから、世の中やる気んなりゃ何でもできるぜ。 【チューン】さん [試写会(字幕)] 8点(2006-09-04 18:36:12) |
1.《ネタバレ》 未熟な生徒たちと、その生徒をプロのダンサーにするために雇われた教師・・というと大筋が見えてしまいそうですが、そんなことに関係なく楽しかったです。ダメな生徒を見て、やる気のもなく酒浸りの教師役の松雪も、一生懸命な蒼井優も、他の役者達もみんな良かったです。富司純子と松雪泰子が一触即発になりそうなところ、すごく迫力がありました。笑いながら見ていて、途中なんども涙目になりました。登場人物が生きているので、コミカルなところでもコミカルさに隠された苦さや悲しさが伝わってきて感動しました。 【omut】さん [試写会(邦画)] 8点(2006-08-22 21:19:24) |