8.《ネタバレ》 前作もそうですが内田監督の映画って難解なパズルが解けたときのようなスッキリ感を与えてくれるんですよね。全部見終わってから脳内で作品を理解していく作業に移るという感じで、鑑賞中ははっきり言って監督の手のひらの上で泳がされている状態になってます(何度作品を脳内リピートしたことか)。でも、それが全然苦痛にならないんですよね、思い返すたびに新たな発見があるのでそこでまたスッキリな気分を味わえますから。 ストーリーを追うというよりは内田監督の発想力(ストーリーの構成等)と自分の想像力を戦わせるつもりで観るとより楽しめるのではないでしょうか。そして、思いっきり叩きのめされて下さいw 【TM】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-06-02 19:37:43) |
7.《ネタバレ》 まさかしょっぱなかなだまされてるなんて思いもしなかった。 お父さんと思っていた人がお父さんでなく 妻だと思っていたのが妻でなく 追い込まれていたと思っていたのが追い込んでいた。 いやたしかに言ってないけど! いやだまされました!でも会場が笑ってるほど笑えませんでした。 そりゃくすりとはしたけど笑うというと・・・ 【とま】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-06-02 01:50:23) (良:1票) |
6.「運命じゃない人」同様、脚本・構成が緻密に練られていて前作以上に楽しめました。こういった作品を作れる日本人監督が現れてきたことは非常に心強いですね。今回は「お前がつまんないのは、お前のせいだ」という言葉が響いたなあ。 【すたーちゃいるど】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-06-01 21:27:26) |
5.《ネタバレ》 まず最初に書きたいのは、すごく不思議なことに、 「なんか理科室の匂いがするな」という言葉の10秒前から 映画館に酢酸の匂いがしてきたことです。 最近の映画館ってそんなこともできるのですかね? まぁ話は戻って映画の話。 前に運命じゃない人を見てこの監督への期待も 最高の状態で行きながら満足できる映画でした。 しかしながらこの映画の売り文句である軽く見ると騙されるという点。 売り方の問題ではありますが、 これが騙すために作られた映画であるということが気になってしまいました。 果たして話の中で全くの違和感がないかと言えば、 この映画は消化できない違和感が多々あるのです。 話のつくりも上手い、話自体もしっかりしている、 それなのに不思議と騙されてスッキリしない。 自分としてはそれは騙すために作られた話からなのではないかと思ったわけです。 とまぁいろいろと述べてはきましたが、 映画としての完成度は今年見た映画の中ではナンバー1ですし、お勧めです。 2回みたくなることは覚悟してください。 |
4.何を書いてもネタバレになってしまう。映画が始まった瞬間から、すべての観客は騙されている。エンドロールが流れ、客席からどよめきが起きた映画はこれが初めて。 【フライボーイ】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-05-30 08:16:18) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 「ウイークエンドブルース」や「運命じゃない人」とはまた違ったテイストですが今回も脚本がいいですね。やや荒唐無稽な展開はありますが、冒頭から前半にかけて入念に張られた伏線をどんでん返していく様は見事です。最初の先入観とは全く違う結末が待っています。そして、その結末もさわやかです。セリフの反復の利用もしゃれているなと思いました。これはいいですね。 【飴おじさん】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-05-27 23:20:50) |
2.《ネタバレ》 「なんか理科室の匂いがするな」。大泉が佐々木の車に乗り込んだときの台詞です。この言葉が本作の構造を言い表しています。アフタースクール=放課後。学校をとうに卒業したはずなのに、今なおどっぷり“学校漬け”の大人たち。そんな図式が見えてきます。理科室の匂いとは、みなさんご存知のとおり酢酸臭です。佐々木が根城にするアダルトショップにもご存知…じゃないかもしれませんが、独特のニオイがある。何となく似ている。どちらも実験資材が揃っていますしね(笑)。大人の視聴覚室に、大人のクラブ活動。それに生徒会長選挙ですか。よくよく日本人は学校が好きなよう。というより、学校も一般社会も変わらないということなのかもしれません。世間の荒波に揉まれて人は変わる。広い世界を知る。でも井の中の蛙が公園の池を見て、全てを分かった気になっているだけかもしれない。大人になるとは、どういうこと?私達は一体何を知っている?内田けんじ監督のシニカルな視線がイタ気持ち良いです。でも決して嫌らしくないのは、監督が人間を根本的に信用しているからじゃないかと思いました。本作も今までの作品同様、監督の人柄が窺える映画でした。決してトリッキーな脚本だけがウリの作品ではありません。でも、やっぱり上手い。緻密な脚本には相変わらず唸らされますが、キャスティングセンスがまた抜群です。特に田畑智子。あの顔じゃなきゃ、この役は務まらなかった。子供の頃から変わってないと思うもの。反芻すればするほど、味わいが増す作品だと思います。あえて欠点を探すなら、上手すぎてインパクトに欠けることでしょうか。「器用貧乏」と呼ばれないための魅力的な画作りを要望します。 贅沢ですみません。 【目隠シスト】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-05-26 21:26:19) (良:2票) |
1.《ネタバレ》 甘く見てたわけじゃないけど、オープニングから見事にダマされちゃいました。それも二度、三度と。最初はやくざな探偵とお人好しな教師の珍道中にハラハラし、途中、陰惨な展開になるのかと心配したり、結局よくあるパンピーによる大掛かりなスティングかと納得しそうになったりしたが、最後は爽やかにきめてくれました。とにかく全編スリルと笑いで102分間楽しみました。内田監督のデビュー作「運命じゃない人」もぜひ観たいと思います。 【Q兵衛】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-05-25 18:21:48) |