5.グリム童話が血と狂気の作品であることは、98年に桐生氏著「恐ろしいグリム童話」のベストセラーで話題になったが、この作品も原作グリム童話の白雪姫に近いとのこと。タイミングがグッドなだけに期待して見たのだが・・・確かに普通の白雪姫ではないかもしれないが、だからと言ってホラー色で作られていると言う訳でもない。話題性だけのB級映画って感じで。またキャスティングにも難があるように思った。特にシガニ-ウィーバーについて。もういい年なのに、サム・ニール扮する王様を惑わす役所であるがかなり無理がある。そしてお馴染みのシーン、「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で最も美しいのは・・」シガニーの顔からして、お世辞にも、世界でとは・・甚だ言いづらい台詞。一応SFXで顔が綺麗になると言うシーンもあるが、元が元だけに・・・。予想した通りたいした作品ではなかったが、かろうじて最後まで見通せたのは、主人公モニカ・キーナの愛らしさゆえである。