168.アメリカが抱える社会問題を描く群像劇、とても重いが希望はある。何度も観たくなる良作。 |
167.多くの登場人物とエピソードを盛り込んでいて複雑な構成なのに、よくこれだけうまくまとめられたなと感心します。少女を守る「透明マント」は感動もの。悪徳警官と正義感に燃える警官の対比が印象的。人間のいざという時に現れてしまう、悪人に潜む良心、善人に潜む悪魔を見事に描いています。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-26 00:30:32) (良:1票) |
《改行表示》166.一人一人のストーリーが全体につながる。 とてもよく出来てました。人種差別問題は人種のるつぼたるアメリカならではですね。 個人的なことですが、ペルシャ人とメキシコ人の女性が好みでした。 【将】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-05-19 22:36:06) |
165.黒人演出家さんの耐えている表情が印象に残ります。あと、マット・ディロン久しぶりに見ました。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-14 00:32:13) |
164.《ネタバレ》 観終わった後、それぞれが違う感想を持つだろう。天使のマント。性的嫌がらせの警官と黒人女性。孤独な女性。イラン人。汚れた警官。など多くのエピソードで見る人に様々な事を考えさせる秀作 【東京ロッキー】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-17 12:00:33) |
163.《ネタバレ》 警官から理不尽なセクハラを受けて心に傷を負った黒人女性が、爆発寸前の事故車からそのセクハラを受けた警官の手により危機一髪で救出されるシーンが印象的でした。黒人女性の命が助かったのですごくほっとしたのと同時に、警官にもまだ人としての良心が残っていたんだなっていう所にもほっとしました。あと、弾丸を通さない「妖精のマント」を父から譲り受けた幼女が、マントを持っていない父のために、銃口の前に出て父を庇って撃たれるシーンには、、、胸が苦しくなりました。でも、数奇な因果関係でその弾丸は空砲だったので、結果として「妖精のマント」のおかげで幼女の命は助かったっていうくだりが、心温まりました。人種差別、貧富の差のオンパレードで、重すぎる内容ですが、終盤になると微かに希望の光が見えるような展開になったので、鑑賞後に不快な後味は残らなかったのが良かったです。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-23 18:01:41) |
162.哀しみ、鬱屈、理不尽。様々織りなす人生の糸を縺れているかと見せて紡ぎ直す。芸術性が高い。ただそれが私には少し鼻についたかな。いいものを創りましたよ的な。でも抑えた演出とか個々のエピソードには心ひかれるものがあったかな。 見終わってここの皆さんの感想を読むことにより、よりこの映画を感じ入る。この映画は、鑑賞、ここのコメントを読むまでで1セットだな。 【タッチッチ】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-02-19 08:13:05) |
《改行表示》161.群像劇の王道みたいな作品で、何と言うか「まっとう」な作品。一口にアカデミー賞作品賞と言ってもいろいろな映画が取っているが、この映画が取ったときは地味な映画だったけど、凄く納得感があった。ただし、群像劇だと「トラフィック」の方が僕は好きだけど。 様々な人種に属する人々が暮らすロサンゼルスのある2日間をどちらかと言うと淡々と描いた映画なのだが、脚本が自然でありかつ巧みで観客を飽きさせない。メインの登場人物だけでも優に10人は超えているが、一人ひとりの職業や性格、バックグラウンドが効率的に描かれており、日本人の僕が見ても混同しにくいつくりになっているのが、特にうまいと感じる。人種の違いから来る感情的なすれ違いや経済的な格差。それらを原因として多くの悲喜劇が生まれ、そして消えてゆく。この映画が特定の感情を押し売りしてこないところ、あっさりとしているところも僕の好みだ。 こういう映画を観るとアメリカと言う国はつくづくすごい所だなと感じる。よくこれで治まってるなと感心する。英語をしゃべれない国民がこんなにいて、どうして一つの国としてやっていけるのだろうかと不思議に思ったりもする。そして、こういう国に住んでみるのも面白そうだなと思う。たとえ、この映画にあるように人種差別が横行していたとしても、それもまた刺激的だなと思う。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-02-03 21:40:43) (良:1票) |
《改行表示》160.《ネタバレ》 人種差別がベースとなった群像劇。人種差別の中で生きる人々の中で起こる事件が並行して展開され、そこに関わる人の生活や心情の変化がすごくうまく描写されている。そしてそれぞれの事柄が最後はつながっていくがそのつなげ方がまた見事だと思う。女の子が父親を拳銃から守るためにお父さんをかばうシーンは少しハラハラした。 とってもよい作品です。 【MS】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-01-30 03:05:07) |
159.一人の人間の中に良い面と悪い面があるということ、そして人種差別問題について考えさせられる深い映画。 【ぺん】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-11-16 00:11:16) |
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158.レンタル店の「心に残る一本」という押しで観てみた(「時系列」系も好きなジャンルなので・・・)。悪くはないが特に強く印象に残る作品ではなかった。 【より】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-10-17 00:15:38) |
157.これは難しい映画。黒人、白人、南米系、アラブ系、東洋人といったあらゆる人種がいて、またその中で、救われる者や救われない者がいて、それでそれら皆が一色淡になって絡み合っているアメリカという社会。そして、その全ての一人一人の人生に、何らかの価値をこの映画は与えている。海に囲まれた島国に住む我々日本人には、とても難しい映画だ。 【メロメロ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-13 00:47:06) |
156.《ネタバレ》 娯楽映画ではない。心の中では触れ合いを求めているのに、お互いの不信感のせいで、衝突(クラッシュ)してしまう人々のお話。不信の原因は人種の違い、文化の違いが大きい。英語が話せないからコミュニケーションが取りづらい。不信を増長させるのが銃の存在。不信が恐怖にまで拡大する。黒人は英語を話すが、犯罪者が多いので信用されない。黒人も白人を嫌う。ハリウッド映画を観るかぎり、人種や文化の違いによる衝突は永遠に続きそうです。希望はサンドラの「あなたは親友よ」と言った場面。あれは理屈ではなく、抱き合ったときに自然に出てきた感情。肉体が触れ合えば情も移る。単純なことだけど重要。透明マントで娘は助かったが、そのことで店主はあの娘は自分のために降りてきた天使だと思う。何と信じやすい人だろうか。そのキレやすい性格とあいまって、将来が思いやられる。というか殺人未遂で逮捕だろう。正義感の強い白人が、根の善い黒人青年を射殺するのは悪趣味と思った。観客に衝撃を与えるための演出。二人は同じお守り持っていて、そのせいで悲劇が起こった。皮肉にもほどがある。死んだ黒人の兄が刑事で、その母は兄より弟を愛している。兄は不当に扱われる。親子の間にもクラッシュがある。兄は思慮深く、清濁併せ呑むことのできる「大人」である。が、セックス中に電話を取ったり、母に「今白人をやってる最中だ」などと空気読めない発言をする。弟の敵は討てそうもない。タイ人を開放し、お金を恵んでやった黒人は、いつ成長したのか。ちょっと説教されただけ。未消化です。ディロンの差別意識は根深く、やみそうにありません。全体的に皆さんキレすぎです。もっとリラックスしましょう。本質的なことを言えば、「他人を信用するとは、自分を信用すること」。心を磨き、自分を確立することが未来を切り拓きます。脚本に作為が目立ち、人間の本質を描いているとは思いませんでした。皆さん後半で性格が変りすぎです。またタイ人を知性のない非文明人のように描いていますが、あれこそ人種差別による偏見ではないでしょうか。脚本にもクラッシュを発見。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-20 13:43:08) |
155.《ネタバレ》 アメリカン・ビューティやらノーカントリーやら先に観ていて、「アカデミー作品賞の映画なら少なくともソコソコは観られる」という概念が覆されてしまったし、「群像劇って散漫で…」みたいな感想もあるのは何となく知ってたので全く期待しないで鑑賞。いやあ、なんか予想に反しとても良かったです。ちょっとびっくり。人種のるつぼであるという日常的な混乱を抱えて、イラついているそれぞれの人種のアメリカ人たち、というのがよく表現できていたのでは。アメリカン・ビューティもノーカントリーも「アメリカ」を描いてることからすると、少し変わった切り口から「アメリカ」を描くと評価が高くなるのかなあ。私はあの2作の方はあまり理解できなかったけど、対して本作は難なくすっと心に入ってきた感じでした。私が単一民族国家の日本人であり、かつ長く海外に暮らしているからなのかもしれませんが。マット・ディロンはアカデミーにノミネートされただけあり非常に印象的で、徹底した人種差別主義の嫌な奴ぶりと、父の介護やセクハラした黒人女性の救助でみせる人間性、そういったものが1人の人間の中にないまぜになった混乱をよく出していたと思います。透明マントと空砲のエピソードはやっぱり感動してしまいました。これは絶対狙ってるから悔しいんだけど。黒人鍵修理工の幼い娘、ペルシャ人商店主の娘、この2人のそれぞれの父に対する愛が生んだ奇跡のようで…(でも子供を使うのは反則だ~)。ドン・チードルの弟はリュダクリスの方と踏んでいたのですが、弟分の方が殺されてしまった時点でもしや、と思ったらやっぱり・・・殺してしまうのが差別主義の同僚に嫌悪していた若い巡査という皮肉、そしてあの旅の守護聖人のお守りが出てくるところはすごく切なかったです。群像劇なのに散漫さは感じられず、それぞれのエピソードがつながるラストは秀逸。ブレンダンとサンドラの夫婦がなんかイマイチで残念でしたが、あとの俳優さんはみな良かったですね。 【あっかっか】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-13 05:11:39) |
154.《ネタバレ》 見応えがありました。救われないエピソードの数々がジグソーパズルのように複雑に入り交じりつつもラストには救いが。「あなたは親友よ」の一言にちょっと涙が出ました。マット・ディロン老けた・・・。ランブルフィッシュの頃が懐かしい! |
153.《ネタバレ》 群像劇を2時間以内に纏めて人間の本質を描ききっているのがまず見事。それでいて、差別、銃、宗教、メタファーを絡めながら各々のドラマを配置している。実に巧い。群像劇の弱点のひとつである、それぞれのエピソードの深みにはかけるものの、映画そのものがテーマをじんわりと浮かび上がらせているので納得の出来。自分が一番に思ったのは人間とは表面的には全くあてにならないということ。例え口や行動で正義、差別反対を唱えても、そんなものは見せ掛けだけにしかすぎない。人の行動、言動には必ず動機があり、それが「他人を思う気持ち」から発せられたものかどうかは行動や言動では分からない。正義とは他の理由を動機にすることも多いと思う。例えば若い白人警官。かれは、黒人を殺してしまったけれど心の底には「黒人は何をしでかすか分からない」という気持ちがあったのだろう。それまで彼は、"自分の価値を支えるための正義"で自己満足に浸っていた節がどこかにあったのかもしれない。白人ヒッチハイカーだったら同じことが起こっただろうか。差別というものは実に巧妙に人の心の隙間に忍び込んできて、ふとした瞬間、なにかがクラッシュした瞬間に突然堰を切ったように溢れ出す。それが、普段は抑圧して顔を出さないその人の心の奥に潜む真実だ。心の中まで、差別をしない人ってほとんどいないんじゃなかろうか。この点は、非常に考えさせられた。この物語の人物達は常に不安を抱えていて、見えない何かを恐れている。不安ばかりが蓄積し、想像が暴走し、予断と偏見つまり差別を生み出す。本当に心があたたかい人とは誰なのか、その見極めは本当に難しいことだと思う。話しあう、喧嘩、抱き合うなど身体と言語による衝突を経て人間は理解しあっていくしかない。その他感心したのは、被差別者が差別反対を訴えながらも差別をしたり、黒人が「白人と仲良くしている黒人」を疎む箇所。そして、この作品は、人間の冷たさだけを描くだけではなく、人間の持つあたたかさを同時に描いている。これも人間の持つ本質的な真実であると思う。空砲を買った女性、病気の父親の為に口を滑らせ差別した男、ずっと黒人に奉仕してきて裏切られたのに泣き言一つ言わない男、昔は正義を志し黒人犯罪を目の当たりにして暗黒面に陥っていった警官が救出した行動、どれも考えさせるエピソードばかりだった。 【Nujabest】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-08-29 10:16:45) (良:1票) |
《改行表示》152.《ネタバレ》 人種差別をするのも自分を守るためであり、差別される者はだからこそ犯罪を行ってしまう。差別をしたくないという意識があっても、自分の命に関わる場面では黒人に殺されると思い込み差別を行ってしまう。迫害される者の気持ちが分かりながらも、自分もまた差別を行ってしまう。そういったひとつひとつの事がつながっていくことにより、差別はなくならない。差別するのもされるのも理由がある。 そんないい映画。 全編を通して流れる冬の寒空のような音楽が、登場人物のさびしげな表情と重なっていてよかった。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-28 00:37:01) |
《改行表示》151.《ネタバレ》 とにかく、それぞれのドラマが釈然としなかったり、お膳立てが出来てないため「だから何?」ってなった。作りが下手くそ。 黒人差別してた警官がその黒人を助けるのが感動するらしいが、私にはただただ「黒人嫌いなのに、何で助けるの?何この豹変っぷり」としか思わなかった。黒人差別していても警官としての職務は守る人、とかそういうこと?全然釈然としません。黒人ギャングが最後には中国人を助けたり、バスに乗る。いつの間にそんな心の変化が?黒人監督の「俺を困らせ、自分をおとしめてる」のセリフがきっかけとしか思えないが、そんなセリフで改心するの?検事の妻は、いきなり家政婦に「友達はあなただけ」とか言い出すけど、(゚Д゚)ハァ?そういうのやるならもっとその家政婦を差別したり虐げたりするシーンを前もって入れてれば?家政婦だけが彼女を助けた、というのも電話の内容だけで説明してるし、それじゃ全然ドラマにならないだろ。 色々差別問題も出てくるけど、差別してた人間が報いを受けるとか改心するとかそういうわけでもなく、別に何もないまま終わって、「はあ?だから何?」という感じ。 これがアカデミー脚本賞?全然わかんねー。 【椎名みかん】さん [DVD(吹替)] 5点(2009-08-25 18:46:07) (良:1票) |
150.これは本当に素晴らしい映画です。脚本が最高に良い。本当に感動しました。様々な登場人物の各々の心情の変化を見事に描き切っています。ちょっとした出来事にイライラして他人を許せなくなったり、他人の気持ちを少し考えるだけで許せちゃったり。状況によって人間は悪人にも善人にもなり得る・・・これは大半の人に当てはまる真実だと思います。根っから悪人の人間が一部には居ると私は思っていますが。脚本の良い映画は例外なくやはり良い。映画の中の映画です。 【べいんびーる】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-08-09 00:42:02) (良:2票) |
《改行表示》149.《ネタバレ》 人種差別をされたことのない私には、この作品が持つ意味を感じたくても感じられないでいる。 けれども、感動した。 様々な人種が混在する国の強さや弱さ、希望が上手く表現されていた。 作品自体の完成度は一級品。 【urara】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-21 23:56:08) |