3.《ネタバレ》 TOHOシネマズ六本木で鑑賞。
3Dメガネ初体験だったので、予想外にゴツいメガメを渡されて、まずビックリさせられた。
肝心の3Dに関しては、ちょうど真ん中の席に座ったので、飛び出し具合は悪くない程度。
期待を裏切るほどではなかったが、体が自然と反応するような迫力ある仕上りというほどではなかった。
3Dの場合には、もうちょっと前方の席に座った方がいいのかもしれない。
こんなストーリーもない映画でもそれなりに楽しむことができるのが、3D映画の特徴だろうか。
技術の進歩には驚かされる。子どもが見れば、相当に楽しめる映画ではないか。
近い将来、アクション・ホラー・アニメ映画は3D映画が主流になるかもしれないと予感させられる。
しかし、もうちょっとストーリーを面白くする工夫はなかったものか(面白くさせるために、苦し紛れに携帯を鳴らすのは・・・)。
基本的には、「○○が出てきました」「××に襲われました」「△△に乗りました」「□□という状態になりました」という現象やイベントを単に映像化したにすぎない。
映画としては、非常にレベルが低い内容にはなっている。
アトラクションとして評価したものの、映画として評価した場合はもっと点数は低くてもよさそうだ。
子役と父親との関係や、それぞれが離れ離れになったりというイベントも単なる状態にすぎず、感情に訴えるような努力をほとんどしていないのはマイナスだった。
また、3Dの弊害は、字幕ではなくて吹き替えに見ざるを得ないという点になる。
ブレンダン・フレイザーを吹き替えた沢村自身は嫌いではない。
沢村だと知らずに見たが、吹き替えは抑揚がなくイマイチな印象。
子役の吹き替えはあまり印象には残っていないが、合格点とはいえず普通以下か。
ヒロインを吹き替えた矢口は、矢口だと知らずに見たが、それほど違和感はなかったという印象だった。
矢口自体は悪くはなかったが、実際のヒロインが個人的には好きではないタイプだったので、少々ガッカリした。
3人の登場人物と一緒に旅をするというシステムなので、肝心のヒロインにハマれないと少々ノメり込み具合が浅くなる。
ブレンダンと子役自体は特に問題はなかったように思われる。
この手のストーリーのない映画には、ブレンダンのような大味な役者は似合う。
彼の起用は正解だろう。