24.《ネタバレ》 よくできてるしおもしろかったんですよ。
しかしダメージが大きい。
見終わったらsale流して帰るかなんて思ってたのにそういう正月気分さえ吹き飛ばされてしまいとぼとぼ直帰してしまった。
幼いころ『SW』でC-3POとR2-D2が好きになり、ジャンプで『Dr.スランプ』を読んで育ち、初めて買ったレコードが「YMO」だった同世代の方には理解していただけるだろうか。
自分が思った以上にメカメカしいものに対する愛着が激しいことに気付いた。
敵のだろうが主人公のだろうがロボットがボコボコに破壊されていく様子に耐えられなかった。
息子の父親に対する「いらなくなったら(自分と同じようにロボットも)捨てるんだね」というセリフが刺さる。
舞台は近々々々未来。ほんの何年か先。
そこでは生身の人間が闘うボクシングは飽きられてしまい、相手を叩き潰し尽くすまで戦うロボットボクシングが大流行。
無人のステルスが実在する今、作ったひとたちの思いは、未来をこんな時代にしてはいけないというところにあると信じたい。
逆に浅田真央選手や北島康介選手、内村航平選手が生身で過去の記録や技を超えようとしている姿が頭に浮かんだ。
「生身の人間はどこまでいけるの??もう無理しないで」とか考えてしまった。
これが行きすぎてこの映画みたいになったらどうしようと心配になった。
それと作ったひとは本当に日本が好きなんだろうね。
息子が最後の試合で着てたTシャツにまでカタカナで大きく「ロボット」の胸プリントだったし。
「ATOM(このネーミングも日本びいきな気がする)」が息子の動きに合わせて首をかしげるシーンなんか見てて、『ラピュタ』に一機残ってお墓参りするロボット思いだしてしまった。
笑えるところもあります。
息子とATOMのロボットダンス。
ロボットのロボットダンス。シュール。
これはなぜか江口寿史の『KV-201XR』を思い出してしまった。
あとは息子役のダコタ・ゴヨくんが登場してきたとき、あまりのかわいさに『T2』でエドワード・ファーロングが出てきたときを思い出した。
ダコタくんにはぜひ上手に大人になってもらいたい。
俳優を続けようが続けまいが。