6.とにかく痛い、心が痛くなる作品。主人公の望みはただ家族と一緒に暮らしただけ。その一点に絞り込んで物語を展開させまことに素晴らしい。貧民街で育った主人公が聖人君子な描かれ方をしていたり、裏社会のボスが主人公に人を殺させようとして実は”度胸試し~!”なドッキリであったりと気になるかもしれませんが、そんな事はどうでも良くなる程完成度が高いです。ヤクをピザの宅配にさせるのは面白かったです。(現実にあったらスゴイけど)ボスに相手にされない親友、判っていても養父から離れられない母親、その母を許せない子持ちの姉など登場人物達のリアルな心理描写が大げさ過ぎず表現されていました。主人公の彼女役のお姉さん、ベッピンです。ちなみに余韻もへったくれも無いほど短いエンドロールには感動した涙を拭く間も無く恥ずかしかったッス。 【さかQ】さん 8点(2003-04-03 05:38:31) |
5.リアリティーと物語は共存するという、最高のお手本。うそ臭さゼロ。ハリウッドのどんな作品よりも物語がよい。基礎体力の違い。愛国心の違い。映画への信頼ゆえに。だから泣ける。絶望というのではない。人間への愛情の差というものだね。DVD出たら、買います。というかケン・ローチBOXを! おふくろの財布から盗んでも是非! 【安倉博士】さん 9点(2003-02-15 23:21:56) (良:1票) |
4.確かに救いのない話ですね。けれどもこの主人公にはまだしも未来を志向する意志のようなものがあり、お姉さんも常識と情愛のある人なので、なんとかなるのではないかという期待は持てた。だから後味は悪くない。いつもながら、なんでもない街並が実感をもって捉えられているのがいい。しかしスコットランド英語(なんだろう)というのは何言ってんのかサッパリわからない。 【アンドロ氏】さん 7点(2003-02-13 01:08:35) |
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2.自分の育った環境がいかに恵まれているのかを考えてしまった。初めは淡々としている展開に物足りなさを感じていたのだが、主人公の周りの環境を意識しだしてから映画に入り込むことができた。この映画は、若い人は特に見るべきだと思う。ああいった感覚とか日本人は忘れているだろうから。 【チャベス】さん 7点(2003-01-25 17:54:34) |
1.救われないー。あんなに爽やかなポスターなのに!あっさりとした構成で、狙いどころを狙っているように見せない所に好感。しかし、それが重くて重くて。嫌いじゃないけど、しんどかったなー。確かにポスターのリード通り「心がヒリヒリ」しました。 【すん】さん 6点(2003-01-01 05:50:18) |