8.ワイルダー、ハリウッド監督3作目。この作品の注目すべきは、コンビを組んだ間で、唯一僚友ブラケットが脚本を降りた作品。その代わりに組んだのがレイモンド・チャンドラーで、そのあたりは大変興味深いです。そんでもってサスペンスタッチのこの作品、完成度の高さもさることながら、キーズがネフにマッチで火をつけるラストなどワイルダー色も十分。机一つ分の距離よりも近かったキーズとネフの思わぬ別離。このシーンは数年後に訪れるワイルダーとブラケットの決別を暗示しているかのようで、ストーリィの内外で切なーい、です。“我が道を往く”ワイルダー、オスカーは次作までおあずけです。 【彦馬】さん 9点(2004-05-12 19:09:07) |
7.ビリー・ワイルダーの初期の頃の作品にはサスペンスチックな物が多いですね。よく他の映画の中でネタにされることが多い作品なので、(ウディ・アレンや最近では「ファム・ファタール」)前から観たいと思い気になっていました。この映画を観ると、いかに保険金詐欺という行為を成功させるのが難しいかがよく分かります。(単に調査員のキーズが有能だっただけかもしれないけど・・・)やっぱりこれはストーリーがどうこうと言うよりも、回想形式の演出が上手いですね。展開が読めてしまっても最初から最後まで一気に物語の中に引き込まれてしまう。傑作フィルム・ノワールです。 【かんたーた】さん 8点(2004-04-21 19:06:09) |
6.探偵がいない倒叙ミステリーという感じ。女性が最後までどういう人間か結論づけてないところが印象深い。男の友情を描く部分はとても好きなのですが、主人公が口の達者なスカした営業マンということで、あまり親しみが持てなかったのが不満点です。 【ラーション】さん 8点(2004-03-09 23:30:59) |
【虎尾】さん 7点(2003-12-13 01:22:22) |
4.《ネタバレ》 保険調査員のキーズは、この後、自分でマッチを持ち歩かなきゃいけなくなってしまいましたね。そこんところが、とても淋しい……。10年前に流行ったスペイン風邸宅に花の香り、そこにはアンクレットをした人妻がいる。女と金のために保険金殺人を計画してしまった保険勧誘員は、結局どちらも手にすることができなかったけれど、キーズの友情まで裏切ってしまったのがなんとも虚しい。いつも主人公が右手の爪で点けていたマッチを、ラストでキーズが右手の爪で点けてあげる。救急車と警察を呼んだキーズの心がより痛く感じられる。 【元みかん】さん 7点(2003-11-19 10:11:58) |
3.「悪女映画」の代表格。それほどヒドイ悪女という訳でもないと思うが・・。この映画を見た後は、「ファム・ファタール」をご覧下さい。 【STYX21】さん 6点(2003-11-15 21:39:27) |
2.犯人同士がスーパーで待ち合わせするのはどうかと思った。余計目立つような気が・・・ 【李将龍】さん 9点(2003-06-17 22:39:42) |
1.超一級のサスペンス映画!さすが名匠ワイルダー、コメディ・ロマンス・サスペンス何でも水準以上の出来です。この作品が原点となった映画も数知れないのでは。ちっとも古さを感じさせない、どきどきはらはら上質サスペンスでした。 【ぱんだ】さん 9点(2003-02-12 17:24:59) |