52.《ネタバレ》 これは泣きました!親の前で嗚咽しました! 本当に良かったなあ、と言って泣くハナ肇を見て泣きました。 鞍なしで馬を乗りこなす健さん、うーむかっこいい・・ 【kosuke】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-04-27 02:31:05) |
51.《ネタバレ》 山田洋次の陰影のあるメロドラマとして異色。でも心理の細やかさが間違いなく山田さんのもの。たとえばハナ肇に襲われかけたシーン、「どうして助けてくれなかったの?」「…親しい方かと思ったもので」なんてあたりで、「外部の人」として振舞わなければならない高倉健の位置を確認している。それが「もう他人と思ってないわ」に至るまでの細かい揺れが、メロドラマの醍醐味でしょう。最後の晩に健さんがドアを叩き、開けた倍賞のやっと時が来たという表情、ところが女心の分からぬ健さんに「牛の様子がおかしいんです」と言われて若干の自嘲と諦めを浮かべ、そして酪農家の顔になって作業着に着替えるあたり、ここらへん味わいの頂点です。男にとっての逃げ場所が、女が根付こうとしている場所だった、そのズレが最後まで重ならなかったというメロドラマ。二人とも二年前に連れあいを亡くしているという共通点も遠くから響いている。ハナ肇の使い方がすごく丁寧。まず「悪役」として登場させ、しかしそれだけでは退場させず、かつての馬鹿シリーズを思わせる「気のいい男」になり、そしてラストでは「取り持ち」として現われるなど、おいしい役どころだった。メロドラマとしての希望を描いたラストで、酪農業のほうは廃屋になっており、現実の厳しさを一つ打ち込んでいる。女手一つでは難しいと言う以前に、もう日本の小規模酪農業自体が困難になっていた。健さんはかつても「時代遅れ」の任侠一家をしばしば背負っていたが、ここでも時代遅れの滅んでいく側に加担したわけだ。一人で酪農を続けていた倍賞は、仁侠映画に出てくるイイモンの一家の老親分をほうふつとさせる。時代に乗っていたのは、たとえば健さんの妻を死に追い込んだ金貸し。裁判で出たその名前は「松野八郎」。当時はすぐにロッキード事件がらみの松野頼三、海部八郎の名前を思い浮かべられたものだった。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-04-08 10:04:37) |
50.《ネタバレ》 一つ一つ、シーンについて語りだしたらきりがない。最初から最後まで、ただただ見入ってしまいました。山田洋二という人の映画は、兎角男性がチャーミングで、女性が強く美しいですね。 従弟の勝男が呟いた「なんか可哀想なんだよな、姉さん」の一言。最愛の夫を亡くし、母としてひたむきに生きる民子の健気な姿は誰の胸をも打つのでしょう。そして、幼い頃から母の優しさに触れることなく正真正銘男社会に生きてきた田島が、そっと明かした暗い過去。深く傷つきながらも、その傷を隠そうとする田島の姿は、民子に女の面を思い出させる。また、田島と虻田御一行との決闘(?)を、必死になって見つめる少年・武志。そんな武志が入院中の母を見舞ったとき、甘えたい気持ちを照れくさそうに隠すという姿がキュートでたまらない。少年から青年、男へと大人の階段を上り始めた訳ですね。あとは何といっても草競馬。日陰者として死んだように暮らしてきた田島が、年盛りの過ぎた雌馬と共にレースを駆け抜ける。共に過ごした日々の中で、民子の側でもう一度生きることを心の奥で望むようになった田島を、ゴールの直後に待ち受けていた現実。しかし、生きたいともう一度思うことができた田島はもう、罪を償うこと、再び生きることから逃げたりしない。もはや、ラストシーンなど言わずもがな。愛というのは凄い。私は、愛はささやかながらも確かに存在して、生きる理由、生きる目的を人に与えてくれる、ということを痛感させられました。 【ベッカー】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-12-30 17:53:31) |
49.高倉健、倍賞千恵子とお馴染みのコンビで、 山田洋次監督らしく、裏表のないストレートな人物描写と演出で、最後まで安心して鑑賞できた。 主人公の正体は序盤でほぼわかっちゃうんだけど、そういったものはもう関係ないよね。 ラストも、"不器用な男"健さんのキャラにピタリと合わせたような、まさに直球ど真ん中勝負。 複雑で重たいドラマを観た後などには、こういう映画もいいかと。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-08-13 05:37:00) |
48.まさに「民子三部作」の最後を飾るのにふさわしい映画であり、私の見た映画の中で邦画ベスト1、自信を持って薦められる映画である。 井川比佐志が出てないのは残念であるが、その代わりと言っては甚だ失礼ながら、無口で不器用さを誇る高倉健がぴったりの役を演じている。そしてハナ肇、ラストの感動は言葉では表せないほど、文句なしの満点。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 10点(2011-06-08 17:24:14) |
47.《ネタバレ》 親が死んでも流さなかった涙を、民子が自分の出所を待っていることを聞いたために流したという事実は、男のポーカーフェイスの裏の激情の嵐を容易に想像させる。ハードボイルドな作風だが、民子の芯の強さやハナ肇のおどけたキャラクター、たけしの爛漫な性格は固ゆで卵の高倉健に彩りを添えている。一時代前の傑作。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-03-22 21:12:07) |
46.《ネタバレ》 まあ...いろいろありまして、ついに本当のことを明かす時がやってきた。その内容はショッキングだったに違いない。それでも民子の思いは変わらず、最後の夜、ついに「行かないで、私寂しい」と思いをぶつけるのだった。これは切ないと同時にとても嬉しかった。二人の関係に少しでも希望を持てたからだ。幻滅したり、あるいは思いを殺したまま別れてしまうのはつらすぎる。判決が出た後、移送中の列車の中でその希望は確信に変わり映画は終わる・・・。う~ん、いい話だ この余韻は最上級。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-09-22 19:00:29) |
45.どうしようもない憎まれ役のハナ肇が、ラストで逆転サヨナラ満塁ホームランを放つ奇跡の作品。 【きーとん】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-07-18 00:19:10) |
44.見てたら子供が欲しくなりました。 アイアイなんて最高です! ラストの大根芝居でグッと来ました。 字幕は不要だった気がします。 【はに丸】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-01-17 18:06:40) |
43.高倉健のストイックな役柄はこの映画でも炸裂している。時折映る空のカットが良い。 【円軌道の幅】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2009-12-25 16:22:49) |
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42.《ネタバレ》 これは傑作。若い人よりも、ある程度荷物を背負ってる3、40代の男女に特におすすめ。 あと一駅で網走に着いてしまう。最後どう終わるんだろう?と皆が思うところで、予想を上回る涙腺直撃の猛攻が待っている。ハナ肇の一発に泣かされる。 全編通じて悪い奴、嫌な奴が全く出て来ないので、あと味がとても爽やか。 あえて言えば、健さんと民子さんの心の傾斜をもう少しわかりやすく描いてもよかったかとは思う(あえてハードボイルドに抑えてるんだろうけれど)。 【青い車】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-10-04 22:15:06) |
41.《ネタバレ》 高倉健の「奥さん~」で始まるしぶ~い語りかけ。 「奥さん、体触ってもいいですか」。 おっと、こんなセリフはなかったね。 ところで、武田鉄矢のパートは要らん! さて、本題。 これはまさしく男女それぞれの性というものを実に雄弁に語っている。 高倉健が雨しきる夜、いきなり倍賞千恵子のもとに現れる。 最初、倍賞千恵子は高倉健をあやしみ、距離を置く。 しかし、高倉健の人間性、男らしさに触れるにつれ、次第に心を開き、ついには恋心が生まれる。 しかし、そこで高倉健は去ろうとする。 男は女に近づき、そして去る。 それを必死に食い止めようとする女。 女という生き物はなんて不思議な生き物なんだろう。 あれだけ最初は煙たがっていたのに、男が意を決して去ろうとしても、そこに食らいつく。 男はちょっとした気で近づいても、女はそれに一度取り込まれると、もう離れたくなくなる。 男の気まぐれ、女の一途な想い。 そして、一度好きになった男が殺人犯と分かっても、好きな気持ちは変わらないという、女の心の強さ。 男女がそれぞれに持つ性質を、実に分かりやすく描いていて見事だ。 最後の電車の中のシーンが、最後の最大の見せ場だが、ここは少々強引さが感じられる。 しかし、そこは山田洋次マジック! 強引だなぁ、と思わされるも、まんまと高倉健の熱い男の涙にやられてしまった。 親が無惨に死んでもこらえたその涙。 その涙も、倍賞千恵子の「待っている」の一言で、あっさり頬を伝う。 ケレンミのあるラストシーンだが、実に力強く感動に導かれた。 山田洋次監督作品としては、『男はつらいよ』シリーズを別格とすれば、本作が最高傑作かもしれない。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-09-02 22:54:14) |
40.北海道の風景がそのままで、飾らず好きです。草競馬のシーンは少し「無法松の一生」を思い起こさせますね。原案は「無法松」なのかな?この映画が好きな方はバンツマの「無法松の一生」も絶対に好きだと思う。 【グレース】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-07-26 01:43:04) |
39.いい映画でした!多分、再見です。(遠い昔、母と映画館で観たような気がします。) 【よしふみ】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-05-24 23:02:23) |
38.《ネタバレ》 様々な慈愛に満ちた良い映画です。 こういう芯のしっかりした映画って、邦画ではここ数年見かけないですよね。 大丈夫なんだろうか? 邦画?? (ちなみに小生は「おくりびと」未見です) 【たくわん】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-01-27 19:02:29) |
37.《ネタバレ》 健さんはこの頃が一番格好良かったな。 賠償さんも綺麗だった。 吉岡君はこの映画あたりがデビューなんかな? 最後は知らん振りしながら話してほしかったな。 音楽がイマイチなのが惜しかったです。 【SAS30】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-01-20 13:19:56) |
36.高倉健といえば『北海道』・『後ろ暗い男』というイメージですが、この映画でもそのまんまでした。 山田洋次流の別の高倉健を見せて欲しかったです。 ラストで民子が田島に渡したハンカチが黄色かったのは、やはりアレなんでしょうか (笑) 【kazu-chin】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-11-11 15:43:44) |
35.ベッドシーンも無ければ、キスシーンもありません。それどころか肌と肌が触れ合うことすら無かったかもしれませんが、自分にとって最高のラブストーリーです。最後は泣けます。 【えいれい】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-08-07 14:59:27) |
34.《ネタバレ》 穏やかな牧場物語。美しい映像と、ちょっとしたコメディセンスがたまらんです。人物のセリフ、心情の変化に無理がなく、スっと流れるように心に入ってくるってのは、なかなかないと思います。それだけ上質ってことですね。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-15 17:42:23) |
【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-21 00:33:05) |