105.《ネタバレ》 同性愛に免疫のない筆者にはどう咀嚼しどう理解すればいいのか戸惑うところが大きかった。ただの男同士の恋愛と捉えるのではなく、世間からは理解されない境遇のカップルの純愛ものとしてみることが出来ればなんとなく腑に落ちる気がした。美しい自然の中で逢瀬を重ねる二人だが、周りの人たちがかわいそうで仕方なかった。アルマもとうぜんだが、ラリーンもおそらくは二人の関係に気づいていて心を痛めていたのだろう。(←明確には描かれなかったが) 保守的な地域では男二人で暮らすことなど不可能であったのだろうが、ジャックが死んで初めて20年越しで一緒になれたときの心情を思うと、本当の愛情を抱いていたのだなあと痛感する。好み25/50、演出12/15、脚本9/15、演技8/10、技術9/10、合計63/100→6/10点 |
104.《ネタバレ》 保守的なアメリカの田舎町で、ゲイであることをひた隠しにして生きる二人の男の深い愛情を切なく描いた作品。特に、ゲイ特有の心理(女性とセックスするのはまったく何とも思わないのに、男とのそれには激しくジェラシーを抱くだとか)はとても興味深く観れました。確かに、家族もいる家で我慢できずに思わず抱擁し男とキスをしてしまう夫だとか、妻視点で見れば遣り切れないだろうとは思うけれど、そんな全てのタブーや社会性から自由になれたのが、あの山での月日だったというのが、やっぱり切ない。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-25 23:28:18) |
103.見始めた時は淡々とした進行にそれほどのめり込めなかったのですが、ストーリーが進む程に、二人の感情を追うのに一生懸命になっている自分が居ました。 なんというか……切ない映画。 オープンに出来ない互いの感情が、唯一何ものにも縛られずに解放できる場所があの山。 山の風景も素晴らしいし、主役二人の演技も素晴らしい。 微かな表情の変化に、はっきり表に出さない(出せない)感情が、ひしひしと伝わって来る。 確かに好き嫌いは分かれると思う。 というか、こういう繋がり方が理解できない人は全く面白くないと思う。 ラストに胸が痛くなった。 【ももりん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-13 22:21:00) |
102.何度も見ました。キャスティングいいと思う。ゲイの生きづらさもふつう以上によく描けているし、通俗的表現、情緒におぼれない描き方も秀逸だと思う。だけど何かが物足りない。「愛」のやりきれなさを描いているし、そこが評価されている本作に対して「そここそが物足りない」と言ったら不遜かと思うけど、実感はそこ。いい表情、ショットはたくさんあるけどリー監督が初期に作った「ウェディング・バンケット」などほかの作品のような切実さが私には迫ってこない。なぜなんだろう。これまでの作品から彼はてっきり真性のゲイなんだと思っていたらお子さん2人いるんですってね。私はヘテロセクシャルだからそこを批判するのはフェアじゃない気もしちゃうんだけど、彼に子どもがいると知ったら、本作はバイセクシャルの言い訳のような気がしてならないんですよね。改めて、私って純愛至上主義なのかもなあ、と思い知った次第。 【おばちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-14 22:33:44) |
101.《ネタバレ》 ○男同士だが、何とも切ないラブストーリー。主演の二人も見事で、大自然にぽつんと二人。世間的に何もできない二人を見事に映す撮影も素晴らしかった。○脇ではアン・ハサウェイが魅力的でもう少し出番を期待した。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-01-07 22:53:21) |
100.心が痛いほど切ない映画。公開当時はなぜあまり意識しなかったのだろうかと、本来は劇場に足を運びたかった。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-07-07 11:54:44) |
99.アン・リーを観た後は、タランティーノが観たくなる。 |
98.これだけ深く愛しあっている二人が結ばれないだなんて、当時の同性愛者にとっては生きる事自体が辛い時代なんですね。私にとってはとても考えさせられる映画でした。それを言葉で言い表そうとしても、うまくまとめられません… 【ライトニングボルト】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-29 09:13:59) |
97.《ネタバレ》 私は同性愛について否定的な考えは持っていないつもりであります。 しかし、この映画の場合、羊飼いという極寒な状況の中で人肌恋しく肉体関係を持ったというだけのはなし、その後、主人公二人は各々結婚して子供まで作っているのです。これじゃ、性欲を求めただけのバイセクシャルじゃないですか? 時代背景を考慮しても、物心ついた頃から同性愛に目覚めた訳でもなく、二人とも責任感がないまま本能の赴くままに行動しているのが、私には納得いかないのです。 宣伝では「感動」という言葉まで使われていましたが、私には好奇心意外に、この映画を最後まで観賞しようと思った理由はないのです。 「恋におちて」と違って、肉体的欲望を追及しているのみ、「愛」が感じられません。 私的な意見ですが、1シーズン(季節)くらいで、同性が二人きり一緒に暮らしたとしても人肌が恋しくて肉体関係になることはないと思います。 正直お互いにズボン下ろしたときは「なんなんだ?コイツら!」と目を疑ってしまいました。 刑務所に入ると必す、お尻の穴を提供するオカマ野郎がいると聞きますが、セックスに淡白な私には全く理解できません。 残された奥さんが可哀相です。しかし、批判的な考えを覚えるためにも、一見の価値はあるかもしれません。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 5点(2009-08-26 07:16:52) |
96.主演二人の感情の微妙な動きが繊細に演出されています。マイノリティーが抱える悲哀が時代背景と共に、宿命的に描かれています。良い映画なのでしょう。でも、偏見は持っていないつもりだけど、最後まで観るのがかなりしんどかった。進んで見たいものでもない。みなさん、けっこう平気なようで、それが驚き。やっぱり自分は偏見を持ってるってことなのか。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-08-11 01:16:59) |
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95.《ネタバレ》 すいません、わたしいちおゲイなんですけど、正直あんまり面白くなかったです。これって普通の男女の恋愛ストーリーだったらアカデミーとれないどころか制作もされない訳ですよね。 ゲイっていうマイノリティーを取りあげたことが評価されたってだけにしか見えなかったな~。抑圧された時代(や環境)を生きてきたゲイや、むしろ(ゲイに嫌悪感をさほど感じないような)ストレートのみなさんとかこそ色々思うことがあるんだろうな。せっかく泣こうと意気込んでたのに、自分にとっては感情移入不可能映画でした。 【HAMEO】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-07-13 20:49:46) |
94.《ネタバレ》 全文訂正。すみません。正直に書きます。私は下世話な人間です。かなり下世話です。なんで一番に、え、このタイトルいやん、と思ってしまいました。 だって、ブロークバックですよ、ブロークバック。それってイニスとジャックの初夜そのものじゃん~って…ごめんなさい、だから発想が下世話なんです。君が、あの冬、僕をブロークバックした山。(地名なのはわかってます。くどいけど、発想が下世話なんです) あ、映画は凄くよかったです。うるっときました(主役の片方死なすのは反則と思うんだけどね)。 【あっかっか】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-06-13 16:38:44) |
93.映画祭を総ナメした映画ですが、かなりつまらなかったです。 |
92.生きていて心に残る場所はなかなか見つかるものではない。それを見つけられることは幸せなことだとおもう。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-06-10 22:11:51) |
91.《ネタバレ》 ブロークバックマウンテンで、「ひゃー」と思ったシーンが、山の中でテントで二人がはじめて一つになったシーンと、4年ぶりに会って家の裏でキスし合ってるところを奥さんに見られたシーン。 見終わって冷静になると、男同士というところを除けば単なる不倫関係の物語では?と考えてしまいました。 さらに冷静になって考えると、やはり同性愛だからこそ、成立する「ひゃー」が存在するわけであって、ソウルメイトが同性に存在してしまったからこそ成立するドラマなのだな、とあらためて納得しました。 自分自身は男であるし女の人の方が好きだけど、魂レベルで、好きあったのが同性だったらそれはそれでいいんじゃないかな、と思います。 ただし、その道には偏見やら何やらがあって、イバラの道なんだろうなと思いますが、魂レベルで引きあう人を見つけることができることの方が幸せなんだろうなと感じました。 【かずろう】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-06 22:28:07) |
90.主演であるヒース・レジャーの訃報を受けて、観賞しました。この作品での演技もすばらしく、本当に惜しい人を亡くしました。この話は完全に好みが分かれると思います。ですが、同性愛ゆえに許されない恋の切なさなどは、旨く描かれていると思います。ミシェル・ウィリアムズがいいですね。これまで注目していませんでしたが、綺麗ですし演技も上手です。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-24 23:08:43) |
89.《ネタバレ》 単にゲイの映画と言い切ってしまうのは惜しい程の完成度の高い映画だと思います。まず全体の情景が何とも美しい。こんなに自然の美しさをそのまま撮れてる作品も珍しいです。しかしそこにそのままゲイの2人を美化して投影するだけではないのもいい。今でこそ多少の市民権を得た感じもありますが、当時は絶対許されなかったでしょうし、この展開も致し方ないかなと。それでも性癖って理屈ではないから、当人達は本当に苦しかったのでしょうね。お互い告白らしい告白を中盤以降まで全くしなかったのも「秘密」という感じを強める効果になってて良かったです。 賛否あれど出会ってから20年以上も想い続けたのは間違いなくひとつの「愛の形」であり、それをどうこう言うのは違うのかもしれないですね。しかしそこには当然、マイノリティを排除したがる世間の冷たい目・厳しい目がつきまとう事も、この世の中から消える事がない反応だとも思います。 出演者も皆素晴らしい演技で、特にヒース・レジャー演じるイニス(特に終盤、別れようと切り出してから泣いて抱き合う場面と、形見のシャツを抱きしめる所の表情)とその妻役を演じていた方(夫のゲイ不倫を確信してからの今にも爆発しそうな表情)の演技は秀逸でした。 しかしきっかけとして仕事の時に最初に襲ったのはイニスでしたが、あの時のイニスの心情がちょっと分からなかったです・・・。人肌恋しいだけではああはならないだろうし、元々2人ともバイセクシャルの気質だったのでしょうか?お互いに女性も普通に愛し、家庭を持っても、貧困やら妻側の親に睨まれたりと苦しい生活の中で、情景共々美しい思い出としてブロークバックマウンテンに帰りたくなるのは自然な事なのかもしれませんね。 ラスト、家庭もなくし、娘も嫁ぐ事が決まって1人ぼっちのイニスが、クローゼット裏側に貼ってあるブロークバックマウンテンの写真と、ジャックの形見のシャツを眺めて、天国のジャックに語りかけるシーンは何とも切なくもあり、幸せそうでもありました。 |
88.《ネタバレ》 ブロークバックマウンテンの大自然を見る行為と供に、二人の思いを感じ取る映画だと思います。台詞としての説明はかなり省略され、観る者の想像に委ねられています。感情の機微が鋭い時、弱ってる時、そんな時に見るとやられてしまいます。ラストのシャツの入れ替わりがガツンときましたね。ジャックの死因も、ジャックの親の行動がすべてを語ってるのでしょう。余談ですが、ジックがおっさんに仕事を貰いにいくシーンで、吹き替えで見ると市民ケーンのあれが出てきます。字幕じゃ語らないですが…。ああ、ネイティブになりたい。 【Nujabest】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-25 22:10:21) |
87.《ネタバレ》 結構唐突にラブシーンが始まるのでビックリしますが、ゲイ映画なのに不快さは全く感じず、切ない愛の映画でした。映像も素敵。ヒース・レジャーの物憂げな喋り方や目・・・素晴らしい俳優だけに、急逝が惜しまれます。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-01-19 07:06:43) |
86.奥さんたちがいつ爆発するかとハラハラしながら楽しめる。年をとっても独身の人たちがごろごろいる今の時代は暮らしやすくなったね。 【はるこり】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-06-23 13:11:35) |