57.《ネタバレ》 黒澤明の用心棒に着想を得た、ほとんどリメイクだと聞いている。 本家のほうをすっかり忘れてしまっているので、そのへんはどうでも良かったが、この、双方の「やっつけるべき相手」としてのグループ(ギャング団?)が、あまり悪人っぽくないのが、ちょっといただけない。博打のカタに美人の奥さんをかっ拐うのは、確かに悪いけど、死を持って贖うほどではない。ガトリンクガンで騎兵隊を殲滅するのは、確かに極悪人だが、相手も悪っぽい。(通常、軍の兵器はあんなふうに調達しないでしょ)だから、自分としては「ほっとけよ」と感じてしまう。もし、彼の言うような「誰も助けなかった」女の話が語られて、それと彼の関係性に感情移入出来れば、物語として良かったと思う。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-06-17 11:53:20) |
56.《ネタバレ》 エンニオ・モリコーネの音楽、特に「さすらいの口笛」はすばらしい。学生の頃この音楽が好きで映画を見に行った。 しかし、映画というとまったく私の嫌いなタイプ、ただ単に撃ちまくるだけ。映画の始まりから終わりまで本当に撃ち合うだけの映画だったように思う。早撃ちで人を殺すのが、そんなにおもしろく格好いいのだろうか。 そしてきわめつけは、胸に鉄板を入れておきさえすれば大丈夫と誰も思うはずはない。 この3点はエンニオ・モリコーネの音楽だけの点数。 おっと今DVDで改めて見るとフィルムの劣化がひどい。夜のシーンでは、誰が誰だか見分けがつきにくくなっている、これじゃあ・・・。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 3点(2011-05-14 12:38:55) |
55.面白い! こういう、固いことを抜きにした娯楽作は好きです。イーストウッドもやたら格好いいが、酒場の主人との信頼関係が爽やか。棺桶屋ピリペロも楽しい助演ぶり。悪役にいまいち魅力が感じられませんが、大きな疵ではないでしょう。エンニオ・モリコーネの音楽は言うことはないし、演出もよかったと思います。黒澤明の『用心棒』は昔民放で放送されたときに見て、あまり面白くなかった印象があったのでそれ以来見ていないのですが、これがよかったので機会があれば見直してみます。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-04-03 22:38:12) |
54.《ネタバレ》 黒澤版オリジナルをよく知る者としてはレビューしにくい作品です。「用心棒」と続けて観るとよく分かるが、映像の精緻さやキャラ描写の掘下げでは相当の開きがあります。でも、それだけが映画の面白さではないことも分かります。これでブレイクしたイーストウッドの魅力は言うまでもないけど、私は刀を銃に置き換えた本作のオリジナルパートに魅力を感じました。それはひと言で言うと、馬鹿っぽいいい加減さの魅力。心臓に数発撃ち込んでダメなら、違うところを狙うという発想が無いとか。一対多の決闘で、多数側が撃たれ易いように密集しているとか。それは言い換えればマカロニ・ウエスタンのいい加減さで、もっと言うと伊太利亜という国の個性なのかもしれない。せっかくのダイナマイトを登場の為のスモークに使ってしまうあたりが典型的です。でも、そんな馬鹿っぽい世界観に浸れれば幸せな時間が過ごせる。それでカッコ良ければいいじゃんという発想で創っているのでしょう。実際、面白いもんね。それと、やはりモリコーネの音楽は特筆です。この旋律の妙味はマカロニ・ウエスタンそのものです。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(吹替)] 5点(2011-02-25 13:04:48) |
53.棺桶屋の爺さんが命がけで盗んだダイナマイトをそんなふうに使うか?よっぽど演出に使いたかったんだろうな。エンニオ・モリコーネはその後数々の素晴らしい映画音楽を残しているが、いまだに口笛のマカロニウエスタンのテーマ曲のイメージが強い。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-09-15 23:19:12) |
52."無断"リメイクだというのに、かなり忠実に作ってあるので、ストーリー的には安心。イーストウッド演じるジョーも良かったと思うが、ラモンは少々物足りないかな。「用心棒」の卯之助は刀の時代にピストルを持っていて、悪党の中でも際立った存在になっていたが、ラモンはどうも特別な感じがしなかった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-25 18:48:15) |
51.ツッコミどころ満載ですが、若きクリントがかっこよすぎるので良しです。 同じ「用心棒」でも、こっちは少し緊迫感が薄い。 やっぱり刀なんですよ。銃じゃなく。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-08 01:31:16) |
50.この手のウエスタン映画としてはお手本のような映画。お決まりの拷問シーンがあり、話のテンポが良く、対決シーンではハッタリをかます。正にマカロニ、これぞマカロニ。 しかしアクションシーンに迫力さが無いのが残念でした。まあ時代が時代なので仕方が無いですが、撃たれたら血くらい出してくれと思いましたね。あとエンニオ・モリコーネの音楽が超有名ですが、私としては褒めるほどでは無い気がしました。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-28 22:31:13) |
49.《ネタバレ》 セルジオ・レオーネとクリント・イーストウッドによる“ドル箱三部作”の一作目。内容は黒澤明の『用心棒』ソックリそのまま。『用心棒』が面白いんだから設定、シナリオそのままの本作もどうしたってかなりの面白さになる。イーストウッドはメチャクチャかっこいいし、ラストの拳銃vsライフル対決も伏線の張り方も含めてなかなかいい。それでも『用心棒』には劣っちゃうかな~、と思うのはユーモアが欠けているから。三船敏郎のどこか可愛らしい感じがあってこそ、おじいちゃんがあそこまで味方してくれる事にも説得力があるわけだし、キャラクター的にもかっこいい一辺倒じゃない魅力が生まれるのに。 とは言え、レオーネは本作でもそんな細かい事をすっ飛ばすくらいかっこいいショットを見せてくれる。ラストの決闘のシーンだ。せっかく棺桶屋のじいちゃんがくれたダイナマイトを無意味にドカーン!と爆破する。そんなに出ないだろってくらい煙の中からイーストウッドが現れるあの瞬間。ふわ~っと風に流されていく煙の動きが素晴らし過ぎるのだ。堪らない! あとエンニオ・モリコーネもこの頃から既に素晴らしかったねえ。 【Sgt.Angel】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-03 00:47:41) |
48.《ネタバレ》 「ライフルか拳銃かどっちが強いか試してみるか?」 もうクリントイーストウッドがかっこよすぎる!! 冒頭の小悪党とのやりとり→早撃ちのシーンからしてシビれる。 意味はないけどかっこいい演出もたくさん。 「えぇ!!そこで爆発起こして意味あるの?」と思いきや煙からクリントイーストウッドが出てきたらすべてチャラ! 「かっけー!!!」 構成はほぼ黒澤明の「用心棒」のパクリやけどパクろうが、リメイクしようがおもしろけりゃそれでいいが私の信条なので全然気にならない。 モリコーネの音楽も最高!!! クリントイーストウッドのかっこよさをさらに引き立てる。 最後の決闘はあのバックトゥーザフューチャーⅢの元ネタ。 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-27 06:11:18) |
|
47.2回目の鑑賞。あまりにも黒澤監督の“用心棒”が娯楽作としては出来すぎで、それと比較するのは酷か。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-06 16:28:05) |
46. 子供の頃、何度か見ています。でも、そのころは黒澤脚本だということは知りませんでした。大人になってから黒澤の「用心棒」は、私が最も好きな作品となりましたが、「荒野の……」はこれが原作になっているということを知って、ようやく理解できるような気がしました。グラントリノのイーストウッドもいいけれど、若い頃もいいですね。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2009-07-04 22:57:48) |
45.詰まらない訳ではないが、少々冗長であった。これなら本家のほうが面白かった。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-05-10 22:23:54) |
44.オリジナルがどうとか関係なく、音楽と画面の雰囲気が良いので楽しめます。悪党を一掃できてスッキリ。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 7点(2009-05-03 21:55:17) |
43.イーストウッドのカッコ良さで何とかもっている感じ。話の深さはないと思う。音楽が良い。 【おまいつ】さん [地上波(字幕)] 5点(2008-10-29 17:58:47) |
42.《ネタバレ》 一筋縄に行かない展開が面白い。荒くれ者同士の抗争を利用して 大もうけして全滅させるというストーリーがとにかく痛快。 現代人の目で見るとやや都合よさも気にならないではないのですがが、 騎兵隊の死体を利用したトリックや2重スパイとして味方?を誘拐するなど 当時としては新鮮だったと思います。それに2重スパイの地位のまま終わらせずに しっかりと決闘に持ち込んで終わらせてしっかりとジョーの実力も発揮してくれました。 顔の汗に男臭さが溢れていたり、視線を意識したカメラワークもよくできている。 イーストウッドファンの私としては出世作ということもあって甘めに見ているか もしれないですが盗作騒動も遥かに昔の話なので全く気にせずに見てしまいました。 【飴おじさん】さん [地上波(吹替)] 8点(2008-10-26 13:12:38) |
41.このイーストウッドかっこいいと思える年ではなくなったので... 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-14 23:43:08) |
40.バック・トゥ・ザ・フューチャー3の決闘シーンの元ネタという、それだけの印象しかない。黒澤オリジナルを観た後だったので展開も分かりきっていたし。暗いシーンが多くて何をやってるんだかよく分からなかった(のは家のテレビの不調のせいだと思うけど)。 【えいざっく】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2007-03-15 14:33:51) |
39.日本で言うところのチャンバラを西洋風にアレンジすると西部劇になる!?というとこに興味を持った。本家用心棒がなかなか面白かったので鑑賞。ひとことで言ってパクリですがこれ単品として見てもなかなか面白い。この時期のクリント・イーストウッドの魅力は三船敏郎に匹敵すると思います。 【株式】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-02 19:02:11) |
38.《ネタバレ》 つい先日「用心棒」を観たばかりだったので、あまりに展開が同じなんでビックリしました。リメイクってここまでそっくりに作る事なのかと。それだけオリジナルの脚本が素晴らしいんですけどね。ただこの作品は同士討ちをさせるまでの展開にさほど魅力を感じませんでした。でもマリソルを逃がそうとするエピソード辺りから一気に緊迫感が増し、ジョーが逃がす計画を謀った事がばれてからの部分と逃げ出し、ロホス一家がバクスターを全滅させる辺りから「こいつら、許せねえ!」と観客を煽ります!最後に一匹狼よろしく黄砂舞う登場のシーンは、三船先生演じる三十郎が登場するそれとそっくりながら、それに負けていない魅力があり、若かりしイーストウッドのカッコよさも相まってシビれます。ただそこは外国映画、ラストの対決の引っ張りにちょっと抵抗を覚えました。もう少しアッサリでもいいんだけど・・・。でも中盤からの盛り上がりは確かなものですし、音楽も実に効果的で良い作品だと思いました。出来れば黒澤先生の「用心棒」を観る前に鑑賞した方が評価が高いかもしれませんね。 |