42.《ネタバレ》 そこそこかあ……。残念だ。 コインロッカーが原作物としては信じがたいおもしろさだったので異常に期待してしまったのもいけなかった。話としては面白いんだけど、あの軽い記述方法でないと雰囲気がとてもじゃないけどバランスしないようだ。 これに原作があるって言うことを知らずに、社会派映画とか勘違いしてたなら結構面白く観てしまったのだろうけど、やっぱり読んでしまった話を映画でもう一度観てしまうとやはりよほどの好条件でないととんでもなく面白くなるってことは無いんだな。残念。 文字で疎通する兄弟と何人か。これを演技と声と画と画角で表現、出来るわけないものを字面を追って同じ事をしようとしても失敗するような気がする、 原作小説にきちんと読み取れる形で存在していた微妙に狂ってる兄弟と、対象者。これを画で見ても分からない関係に置き換えることで、読者に想像させるっていうのが、あまりに姑息だったように思う。 小説でも映画でも読んでる観てる人間に任せる部分が多少なりともある。それをやたら結末でやろうとすると、そのように議論を前提とした文書的な資料が作中でフォローされているかそうでないかで、決定的に落ちない、もう自力じゃ落ちない.ってことになる。じゃあ面倒くさいから読者にお任せ。で、という消極的なやりかたになって絶対最悪の読後感がまっている。 映画の場合、文字でしっかりその振りとなる資料を混ぜ込めない以上、読者の倫理や正義感、法の力などという文書で抑えておくべきな部分をセリフや状況で読み取らせようとする。 結果として、この映画のように、精神的に近い側の人間にしか共感されないと言う事がおこる。 共感できない人間が、理解できない行為をしてしまったことに気付いてしまった。どのように葛藤したら良いだろうかと言う方法まで楽しめる部分が、ない。 似たような因子がある人が「弟わかるわあ」で終わってしまってはまるで意図しない方にいってしまっている。 【黒猫クック】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-05-20 21:24:17) |
41.伊坂作品は好きだけれど、この原作はあまりしっくりこなかった。遺伝子うんぬんとレイプの問題、それと放火のミステリーを絡めるのはすこし強引な感じがしたからだ。けれど映画を見てすこし印象が変わったのは、小日向さんの演技によるものが大きい気がします。「自分で、考えろ」そして見たい世界のために自分が行動する、といういわば革命家的な伊坂作品のメッセージを、静かでやさしい父親が体現しているからかもしれません。あと完全に「元・ブス」を演じた吉高ちゃんは凄い。 【ETNA】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-12 13:04:37) |
40.伊坂幸太郎があまり好きになれない。気取った文体がどうもダメ。どの著書にも言えるがとくに出だしで気取った文体が目立つ。しかし現実と超現実の中間くらいの突飛な展開とかはけして嫌いじゃないことに気付いた。だから文体とは関係のない映画ならば楽しめるかもと。むしろ現実と超現実の中間くらいの突飛な展開というやつは映画でこそ活きるんじゃないかと。結果はダメでした。終盤の対決シーンなんて映像にしたら面白そうだなと思ったものだが映画はえらく現実的であろうとしてつまらなくなっている。この映画はどうやら小説の世界をより現実的に捉えたものを目指しているらしい。つまらないけどそれが今の映画の本流なのだ。感動してもらうためには感情移入しやすくしたほうがよく、そのためには現実的にしたほうがいいのだ。しかしあまり重くなりすぎると娯楽映画としてはキツイのでとことん現実的にはできないのだ。作り手は映画というより商品を作ることに腐心しなければならないようだ。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-10-20 18:01:34) |
39.雰囲気作りはうまかったですが話がチープでした。 【アフロ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-06-23 01:00:15) |
38.《ネタバレ》 「アヒルと鴨」は映画、原作とも大好きなので期待してみたんですが……、 「微妙」の一言につきます。 確かに春の苦しみ、葛藤は理解できるんですが、その上で実父に対して行った行動、なおかつ自首する気配もないことが正当であるかどうか、映画だけでは判断がつきかねます。 そんなにほのぼのとした結末でいいのか? 原作を読んだ上で、再見し再評価する予定 平成23年4月6日追記 原作読んで、さらに微妙~w。いくつか改変部分はあったんだけれど、気になるほどじゃない。むしろリスペクトを持って映画化したなと評価すべき。しかしストーリーそのものに対するモヤモヤ感、納得できなさはさらに増大。 やはり実父の犯した罪が殺されるまでに値するとは思えない。 「正しい制裁を」とか「犯した罪の重さを思い知らせる」んだったら、彼にも同じ行為をしてやればいいだけで。(しかも犯した犯罪の回数分)殺すのは、やりすぎ。 放火に巻き込まれて怪我をした人に対して全く罪悪感を感じない、ダブスタも少し気になる。 まあ、映画批判というより原作批判になってしまうわけだが、作中で他人の家にスプレーで落書きしながら、「きちんと警備していないやつが悪い」とほざく屑の家を突き止め、本人が見てる前で、その家の塀に落書きするエピソードがあり、これとかは充分バランスが取れていると思えるんだけれど、この結末じゃ、まるで同じケースで家をぶっ壊してしまったようなものだと思われ。 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-03-21 11:07:32) |
37.《ネタバレ》 自分で描いたイタズラ書き(自分ではアートと言ってるが)を自分で消す?それをわかっていながら謎解き「ごっこ」をする? もうすでに春の人格は崩壊していたのかもしれません レイプ犯である実の父親の住所を把握し(どうやって調べたのか)既に会い 忌まわしい過去の記事を壁のポスターの裏に隠し しかしよくよく考えれば イタズラ書きと放火 DNAのヒント もしかしたら春は自分を励ましかばってくれた 地味な(どちらかといえばパッとしない)大学院でDNA研究をしている(と思われる)兄に助けて欲しかったのか? そんな兄だがいろいろ計画するも結局なにもできず 実際に行動する弟 そこにはなにかしらの遺伝があるのか 最終的に春は本当の父親を殴り殺す それも自分を愛してくれた育ての父親からもらったバットで(印象的にカメラはそれを写す) 家族4人でサーカスに行って見たピエロ 楽しいことがあれば重力なんて無くなる でもそうならない自分への葛藤 最初と最後の2階から飛び降りるシーンがそれを物語る なんとも 苦しく深く悲しい そんな印象でゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-02-16 09:42:17) |
36.テーマは重いですが、淡々とした描写と俳優陣のうまさに惹き込まれました。 好感の持てる丁寧な作品だと思います。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-01-29 08:21:26) |
35.題材は重いが、映画自体は淡々と進んでいったという印象。普通ならストレスがたまりそうな題材なのに、そういう風に作っていない。各俳優陣のナチュラルテイストな演技や各事象をあまり深く描いた構成になっていないところがそうさせていたのだろう。その中でも演技の部分では主役の二人を筆頭に好演していて良かった。物語としては、特に何か驚くような要素があるわけでもない。あの状況ならこう言う展開になってしかるべきと言う感じがしたし。ところで「重力ピエロ」と言う題名と、“春が落ちてきた”って言うのがどういう意味を持っていたのかがいまひとつわからなかった。 【スワローマン】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-01-23 23:25:53) |
34.《ネタバレ》 今一歩、ストーリーに入り込めなかった。理由は現実感の無さに尽きる。 まず、レイプで出来た子供を生ませる決心をした夫の理由が「なんとなく、神様に自分で考えろ」と言われて考えた...などという全く意味不明なこと。 また、レイプ犯の子供(弟)の幼少期の人生の描き方が中途半端だった。レイプで出来た子というのが回りにバレている理由も不明だし、もしバレていれば当然、壮絶なイジメにあっているハズである。が、映画では入選した絵画にちょっとケチをつけられるシーンがあっただけ。もっとディテールをキチンと描いて欲しかった。 【たかたか】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2011-01-23 17:17:11) |
33.《ネタバレ》 最後 殺人後のあたかも「怪人を倒した後の仮面ライダー」のようなほのぼの感が気に入りました。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-01-14 21:44:14) |
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32.原作からつまんないのか、それとも兄弟の演技力の問題なのか、どうも面白くなかった。 |
31.原作の中から映画では家族愛に重点をおいて描かれているのがよかった。とくに父親の力強さと包容力がよく表現されててよかった。 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-11-07 11:06:02) |
30.《ネタバレ》 家族の絆、父の言葉に感動しました。渡部篤郎の変態演技が気になりました。 【osamurai】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-11-06 20:21:42) |
29.《ネタバレ》 原作を読んでいたので、どんな風に映像化したのか気になって観ました。キャストが皆、かなり自分の描いていたイメージ通りで良かったです。お父さん役などは原作以上に魅力的な人物になっていて、見ながら何度か涙ぐみました。タイトルの意味が最後の方で分かってこれもジーンときます。映画としての評価は自分の中ではいい方です。でも内容が重く、後味もよろしくないので人には勧められない感じ、家族でみるのもちょっとね…最後のシーン、原作と同じですが、春は自殺したのだと私は解釈しています。 【柳美賢】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-11-06 16:06:29) |
28.《ネタバレ》 期待しすぎていたせいか、それほどでもなかった。 なんか回りくどい。そんな面倒なことせずにひっそり殺したらいいんじゃないの。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-10-13 22:34:28) |
27.シナリオは、元の小説がまあまあ面白いのでそれなりの映画に仕上がってたと思います。 ただ、あまりにも大人しく仕上がりすぎかなという印象は受けました。 小日向文世がこれほど良い役者だったとは正直驚いた。 【タックスマン4】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-07-20 19:33:25) |
26.《ネタバレ》 ほぼ原作のイメージ通りに仕上がっていたと思います。 「遺伝か環境か」重いテーマ。 両親の死も過剰なストレスの結果ともいえるかも。人のいい父も臓ふは怒りで煮えたぎっていたかもしれないし、母も一人になれば重圧に押しつぶされそうになっていたかも知れず。一番かわいそうなのは、春。家族にとって許しがたい敵は自分の実父だなんてねえ。アイツが心から反省していたらまだしも。あれじゃあ春自身が始末をつける気もわからなくはない。この一家は事件後遠くへ立ち去るべきだった・・の前にやはり春は生まれてこなかったほうが良かったと思う。自分が春なら絶対いやです。でもそうするとこの原作は生まれなかったけど。 ギリギリ環境のほうが勝ちだったと思いました。 【木村家の娘】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-07-19 00:18:23) |
25.《ネタバレ》 謎解きとしては今一つでミステリーとしては楽しめない。この作品は家族愛、兄弟愛を語っているのだろうが、共感するというのは難しかった。逮捕されないラストもそれまでの経緯から良いような悪いような感じでなんとも微妙だが、冷静に考えればやはり良いということは無いし、許されないだろう。兄弟の罪の意識が皆無な感じのラストは問題ありだよな。やっぱりいかんよな。しかし、警察が捜査を打ち切っているわけではないだろうから、後日談として逮捕される可能性があるので、そこに期待しておこう。 【リニア】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-07-18 20:20:39) |
24.《ネタバレ》 原作未読。伊坂幸太郎の作品はほとんど読んだことがない。 放火、レイプなどサスペンス・ミステリーの内容なのに「重力ピエロ」というタイトルの付け方が面白く、「楽しそうに生きていれば地球の重力なんか消してしまえるんだ」という台詞があるシーンで上手いタイトルを付けたなと思った。 現在は非主流となっている犯罪と遺伝が関係あるとする犯罪生物学説を肯定する内容になっており、正直どうかなぁと思う。まぁ、泉水も春も同じように葛城(渡部篤郎)に対する復讐殺人を計画するといった点では、犯罪は環境に依存するとした刑事犯罪学説も関係するのか。どちらにせよ、犯罪学というのは奥が深い・・・(人間を扱うんだから当たり前か) 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-07-18 18:46:08) |
23.渡部篤郎役なんかはツッコミどころが満載だったけど、とりあえず家族愛に満ちていて普通に泣いちゃいました。臭い「俺たちは最強の家族だ」が響いた。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-07-15 23:37:47) |