31.《ネタバレ》 オープニングの車内シーンが非常に素晴らしく、これから始まる 「交換殺人」 というトリッキーなサスペンスに嫌がおう上にも期待が高まりました。 しかし、中盤は肩すかしを喰らい、諦めかけたところに突如として 「メリーゴーランド」 が恐怖の拷問器具に変貌!! こんなところに、ヒッチ作品の奥深さを感じたのでした。 完成版はこちら ネタバレ注意 → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-4.html 【マーク・レスター】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-27 00:06:18) |
30.《ネタバレ》 ストーリーが二転三転、読めない展開が最後まで続く良質のサスペンス。交換殺人理論が提示される導入部は最高。ガイが妻に離婚を反故にされ殺意を覚えながらアンに電話しているとき、後ろに列車が通り、交換殺人の男が暗示され、次にブルーノの両手のカットとなるつなぎは芸術的。まもなくこの手で絞殺が行われるのだ。小道具の使い方は抜群。非常に感心したのは母親の描き方。ブルーノのゆがんだ性格は母親の異常な愛情、甘やかしすぎが原因。BRUNOと刺繍した時代遅れのネクタイに暗示される。盲目的に息子を愛し、大人になっても爪を切ってやり、誰が見ても異常な絵を描き、アンの言葉に全く耳を貸そうとしない。ブルーノは母に甘えきっており、その反動で父を殺したいほど憎むのだ。ネクタイはアンが真相を見抜くのにも使われる。次は眼鏡。ガイの妻ミリーの眼鏡に映る絞殺の様子は印象的なショット。眼鏡をしたアンの妹ミリーを見て、老婦人の首を絞めながら失神するブルーノ。彼の異常性を的確に表現している。ユーモアもある。だがガイがブルーノの家に彼の父を殺害に行ったあとから、面白みが薄れる。その理由:①なにも男2人と遊園地で遊んでいるところを殺さなくても。もっと目立たない場所で。②ライターを事件数日後に現場に置いたところで何の証拠にもならない。③テニスが素人っぽい。④ライターを溝に落したり、取るのに手間取ったりするが間抜けっぽい。あそこでライターを取り出す必要がないし、細長い道具でさっさと取ればいい。⑤日没を待つ理由がない。⑥対決場面がメリーゴーランドではゆるい。高速回転させても怖くない。せめて大観覧車などの高所で。⑦早く警察に相談しましょう。ブルーノを拘束して強制捜査すれば、ボロが出るはず。彼からの手紙や鍵があるのだから。⑧アンが警察に相談もせず、ガイにも黙ってブルーノの家に行くのは論外。最後に:コリンズ教授、この酔っ払い!あんた本当の「見知らぬ乗客」だ。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-25 23:05:25) |
29.最初の靴のアップからしてかなりサスペンスチックですね。あれだけ長い時間一つのものに観客を集中させるのはさすが。ウディ・アレンはこれにインスパイアされたんでしょうね。恋人役の女優が綺麗です。それとヒッチコック嬢もインパクト大です。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 6点(2009-04-06 22:55:55) |
28.往年はサスペンスの怪作と騒がれたかもしれない出来映えですが、さすがに経年と共に何もかもが褪色してしまっています。それにしても、ヒッチコックお得意の「巻き込まれ型」という形式は、単に話の整合性をつけずにまとめるための方便では?(なぜ主人公が事件に巻き込まれたのか、という点にきちんと説得力のある理由を与えないまま終わらせてしまう) という気がしてならない今日この頃です。 【K】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2006-12-18 22:02:14) |
27.アップで撮られた二人の靴がコツコツと歩を進め、そして出会う。偶然の出会い、そして運命の出会いが表現された印象的なオープニングから延々と頭にこびりつくようなシーンのオンパレード。唯一の証拠となるライターをめぐって犯行現場に行く二人の男、1人の女、追う刑事たちが、そしてだんだんと暮れてゆく景色がクロスカッティングの妙技のもと最高の興奮を生み出す。眼鏡越しの殺人、テニスコートやパーティー会場での異常行動のさりげない見せ方による恐怖演出、ただ怖いだけではなく歪んだ愛を常に内包させた犯人像の奥深さなど実にうますぎ、出来すぎの傑作サスペンス。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-08-03 14:27:11) |
26.《ネタバレ》 なんでやねん?と言いたい箇所以上に場面ごとの演出が上手くて困りますね(笑)。 監督はコントラバスを抱えて登場しますが、サスペンスのベースは常に押さえて弾いてます、っといったとこかな(知らんで。)。 触れる二足の靴、ゲイさんに好かれるガイの容貌、ガイを遠くから見つめる犯人、犯人のラスト(&イニシャルも姓のこと?ひょえっ)、とまぁ同性愛を匂わせる描写にも驚かされました。切羽詰った感じやしつこさをうまく出す主演の二人は見事でありますが、常に緊張の続く中、観ててこちらがつい頼ってしまうような感覚にしてくれるパトリシア嬢の助演も良かったです。(山村紅葉はこの路線でえらい成功している、と私は信じてますが。笑) 愛川キンキンと山田康雄の掛け合いも大変うまくて、私は吹き替え版の方が好きなんですが、、↓音楽が?、、犯行時に遊園地が流す音が楽しそうで皮肉だな、とは思ったけれど、、どの場面で違うのか全然気がつきませんでしたぁ。鈍感なんで勿論、me知らぬ 乗客、、スミマセン。2006.3.4らぬ(爆爆っ) 【かーすけ】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-03-04 23:54:05) |
25.映画の感想じゃないんすけど・・・。すっごい不思議なんだけど、この映画って吹き替え版とオリジナルとではディミトリ・ティオムキンの音楽が何故か全く異なってるんですよ。もちろん吹き替え版っていうのはテレビ放映の為に短縮なんか当たり前で、台詞自体も代えてしまうって事は良くあるって事はよく知ってるんですけどね。じゃあ自分が深夜に観た、改悪版の中でほぼ全編に流れてるBGM(←やけにノリが良い音楽だった)はどこから流用していたんでしょうか?しかもそれ自体俺結構好きなんです。こういう事に詳しい方がいたら是非教えて頂きたいです!長年のギモン点なんで・・・。あと同じヒッチコック作品だと「白い恐怖」でのスキーシーンと「断崖」のクライマックスシーンって音楽かぶってなかったですか? (追記)かーすけ様、いつもフォローありがとうございます!これは自分の中で永遠のナゾとして残しておきますw 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(吹替)] 8点(2006-02-26 11:44:30) |
24.最初から最後まで飽きさせないですね。 最後のメリーゴーラウンドなど いろいろつっこみたいところもありましたが、 おもしろかったのでやめておきます。 【すごろく】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-06 07:20:48) |
23.《ネタバレ》 ヒッチコック監督お得意の巻き込まれ方、サスペンスの傑作!この映画を観てもやはりヒッチコック監督は小道具の使い方から人間描写といい、本当に上手い!まずは冒頭の足だけを見せるシーンから始まって、2足の屈、眼鏡、ライター、ネクタイ、鏡にその他拳銃、更に電話のベル、どの小道具にしても見事に物語りに絡めていて、最後まで眼が離せません。小道具だけではなく、殺人シーンの映し方、登場人物一人一人の取り方から何もかも本当に上手い!どうやったら観る者を恐がらせることが出来るかということに関してヒッチコック監督は本当に天才的だと思うぐらい本当に上手いです。映像、小道具の使い方、物語の運び方といい全てにおいて上手いなあ!さすが映像の神様、サスペンス映画の巨匠といった感じのする傑作です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-23 13:23:03) |
22.ツッコミどころは結構あるんですが、テンポの良さやストーリーの面白さで引き込まれます。偏執的な殺人犯のアクの強さが魅力的でもあり、往生際の悪さに感心、やはり犯人たる者これくらいの根性見せてくれないと納得できません。あんなメリーゴーランドに乗ったら間違いなく吐いちゃいますね、気持ちワルッ。 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-08 10:51:10) |
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21.ストーリー・テリングとカメラワークで非現実的な状況をもっともらしく描く、ヒッチコックならではの映画でした。テニス・シーンはかなりうまく撮れていると思いました。逆に回転木馬シーンは無理な感じがしました。いずれにせよ、サスペンスのお手本映画の一つでしょう。 【モリブンド】さん 8点(2005-03-12 22:25:49) |
20.テニスシーンと回転木馬シーンは不自然だが、それが逆に心地よかった。任天堂の名機ファミコンには通称”バグ”と言われるコンピュータが正常に作動しなくなる状態があったが、それが裏技などを生み出し、とてもいい味を出していた。そんな感覚をあの不自然なシーンから感じた。「変だけど、ないかいいなぁ」って。バグの面白さになかなかありつくことができない現代では貴重なものなのでは…。 ロバート・ウォーカーは完璧だった。 |
【しまうまん】さん 7点(2004-06-12 13:01:55) |
18.《ネタバレ》 “交換殺人”と聞いて、はたと膝を打ちました。そしてその次の瞬間、大笑いしてしまいました。だって、“Swap murder”って言ってるんだよ。そりゃ、ガイも笑うわなぁ。ま、それはともかくとして、私が好きなのは、メリーゴーランドが大破してブルーノが下敷きになったとき、ブルーノが最後まで悪あがきをしていたところにポケットからライターが見つかったところです。ブルーノのあの態度が許せなかっただけに最後はうまく締めてくれて本当に良かったです。あと、皆さん触れられてませんが、ガイが夜中に抜け出してブルーノの家に忍び込んだときが一番ハラハラしたところだと思いますが、どうでしょう。 【もっつぁれら】さん 7点(2004-06-06 12:39:24) |
17.《ネタバレ》 この時代に既にストーカーがテーマになっていたというのが驚き。また、オープニングをはじめテニスの試合のシーンや広場のシーンなど、カメラワークにセンスを感じた。ストーカーの恐怖というものをしっかり描いていると思う。細かい演出も巧いので最後まで緊張が持続した。ストーリーをシンプルした演出勝負の作品。結構楽しめた。 【ぷりんぐるしゅ】さん 6点(2004-04-14 14:42:57) |
16.《ネタバレ》 主人公はいつ心が変わるのかなと思ってたけど結局殺さないんだ・・・。 【ボーリック】さん 7点(2004-02-03 00:43:01) |
15.勝手に暴走する男の恐怖を十分に堪能できる。テニスコートのシーンは圧巻。 【STYX21】さん 9点(2003-11-13 06:21:26) |
14.奥さんを殺すまでのシーンからして結構凝ってる。いつ殺すのかいつ殺すのかと緊張感あるし。その後の主人公とブルーノの掛け合いも結構面白い。彼女が全面的に信じきっていたのは、物語的に甘いかもしれないけど。テニスのシーンは悪くないけど、ちょっと長いかな。一方でメリーゴーランドのシーンは凄かった。あれは見応えがあるね。 【智】さん 7点(2003-10-29 00:22:50) |
13.ほんとにいつも小道具の使い方がうまいです。異常に回る回転木馬が印象的。 【fujico】さん 7点(2003-10-17 09:44:07) |
12.この作品はヒッチコックの作品の中では一般的にはかなり名作と言われているようですが、個人的にはあまり好きではありませんでした。登場人物に華がないというか魅力がないというか。テニスのシーンの不気味なシーンとか、映画のお手本になるようなシーンはたくさんあるとは思うのですが。メリーゴーランドに可愛い子供が乗っていたのが気にもなりました。犯人のお母さん役が「奥様は魔女」のクララ伯母さんだったのを発見。 【JEWEL】さん 7点(2003-10-10 23:24:35) |