66.《ネタバレ》 交際相手が代わるたびに、これオススメだよといって…もう計4回ぐらいは見てます。
最初はグロい映画なんだなと、単純な好奇心、怖いもの見たさで手に取ったのです。
年を経て改めて見ると、刺さるセリフが結構あるんですよね。
キャストは全員狂ってます(笑)ものすごい熱量です。
娘役の人とか、再婚の奥さん役(園さんの奥さん?)の人はちょっとヘタですが…。
「俺は全部自分で解決してきたんだよ!お前はどうなんだ?俺を殴れ!ほら!俺の女を抱いてみろ!」
ヘタレの父親・吹越満さんに対して、まくし立てるでんでんさんの演技。
でんでんさんは、連続殺人の主犯役です。
助演男優賞ですが、間違いなくこの映画の主役でしょう(笑)
触発されるように、スイッチが入ってアドレナリン大爆発の吹越さん。
でんでんさんをぶっ殺します。
グレた年頃の娘、不倫をした嫁を引っ叩き、更には娘のヤンキー彼氏まではっ倒します。
それまでほんとにずっとビクビクしてる、ただの冴えないオッサンだっただけに、謎のカタルシスがあります。
再婚嫁を抱きながら、「結婚生活は失敗だったと言え!!!」、こんな無茶苦茶な映画見たことないです(笑)
でも、何か退屈せず目が離せないんです。
最後。
「生きるってな、痛いんだよ!」と言い遺して頸動脈を切って娘の目前で自死する吹越さん。
娘は一見、悲しそうな表情で遺体に駆け寄りますが、「やっと死んだかクソ親父!」とせせら笑います。
そしてプラネタリウムで流れる地球のカット。
でんでん氏は、星が好きな吹越さんを嘲笑ってこう言ってました。
「お前地球が青くて丸いと思ってんのか!?俺が思う地球はなあ、ゴツゴツしたただの岩だよ!!」