35.たまに笠智衆さんの「水車の村」だけ観たくなります。何が良いという理由は特にありません。常日頃の忙しく働いている現代人。私を含めて一体何を得たいのでしょうか?幸せを掴む為?名誉を得る為?。人はただただ自分の欲を満たすためにひたすら働く。突き進んで行った先に何があるわけでもなくただ”人”として生まれてから何億分の一の一人として死ぬ。さて”生きる”ってなんだろう?。多分これは人が生きている上で最も多くの時間を費やしてしまう題材だと思う。生きるということを重く捉えて日々「なぜ?どうして?人とは?」と悩む方もいれば、あっけらかんと「やりたいことすればいいじゃん」と言う方もいる。人って色々な考えを持ちながら生きている。「これが正解」と言う答えが無い。答えが無いからこそ人は生きていけるのだろう。 ちなみに私は毎日”夢”を見ます。毎日というより寝たらほぼ100%夢を見ます。ほとんど5分後にはどんな内容だったか忘れますけどとにかく1年365日見ない日は無いと言えるぐらいいつも見ます。一度ぐらいカウンセリングを受けたほうがいいのかもと思ってしまうぐらい見てしまいます。さて普通夢といったらファンタジーな感じ(例えば空を飛ぶとか)やその人が持っている願望なんかを見ると思うのですが、私はただ場所やキャスティングが変わっただけの「もう一人の自分の日常生活」という実にありふれた現実的な夢ばかり見ているのです。楽しいときは楽しいけど悲しいときはあまりにリアルなので夢で感じたことを現実に”涙を流す”という行為をしたこともあります。そして楽しい夢こそすぐに忘れて嫌な夢ほど記憶に残り、その日の気分や機嫌にも大きく作用します。毎日夢を見るけどまったくコントロールが出来きず見たい夢ほど見ることが出来ない。なんとなくいい感じの夢を見ててもなぜか夢の中で現実的な自分がいて「夢だからといってそれは出来んだろう」と行動をストップしてしまう。私にとって”人生”と”夢”とは似ていて、これはもう一つの人生を見ているのかもう一つの夢を見ているのかよく分からない。 【tetsu78】さん 7点(2004-06-05 13:48:37) |
34.うーん、難解な作品。一つ一つのエピソードが短く儚いストーリーなんですけど、共感までには辿りつかなかったです。しかし、映像は素晴らしいものを随所に感じ取れたので、5点+1点です |
33.正直、決して名作だとも傑作だとも思わないし、中盤は冗長で凡庸だとすら感じた。それでも、終盤になると「うーむ…」と考えることも多い。要するに、夢というものには3種類あるのだ。①睡眠時、脳内で起こる記憶整理作用の名称②「こうありたい」という希望、大志の別称③過去の遺物、幻影。消え滅んで行くものの比喩。この作品を最初は①の羅列だと思っていた。しかし、違った。導入部分は確かにそうかも知れない、しかし最終話には、「日本はこうでありたい」という焦燥感すら憶える程の静かながらも凄烈な願望とビジョンが見える。それは明らかに②だ。そして同時に、日本の良いものたち、昔日の美しいものたち、日本の美しい風景が夢と消えつつある、飛沫の様に、うたかたの夢のように消えつつある、という深い深い憂いも感じる。それは③だ。「歳を取ると夢を見ることが多くなる、それは若い頃の夢を見る為だ」という素敵な言葉がある。世界のクロサワだってそれは同じだろう。どこか、日本映画が1番素敵だった時代に生きた「つわものどもの夢の跡」のような余韻を残す作品。映像よりもその行間に重みがある。「こんな夢を見た」その一言が、億千万を語る。これは、クロサワの見た、夢だ。 【ひのと】さん 6点(2004-02-06 13:47:04) |
32.さすがの黒澤監督もお年のようで、褒められない部分が多々ある。まあ、映画の達人の型稽古を見せてもらったと言う感じ。映像美はさすがです。 【むぎごはん】さん 5点(2004-02-04 21:29:23) |
31.1話目が一番良かった。最後に少年が花畑を行くシーンなんてすごく怖い感じがした。 【ボーリック】さん 6点(2004-02-03 02:04:58) |
30.映像がとても美しかったです。どのエピソードもおもしろかったです。 【ギニュー】さん 7点(2004-01-29 14:58:48) |
【コナンが一番】さん 1点(2004-01-15 13:05:44) |
【MASH】さん 3点(2004-01-03 14:22:38) |
27.桃畑や狐の嫁入りなど、せっかく映画史に残るであろう映像美を見せながら、夢のいくつかにベタなメッセージ性を感じずにはいられず、しかもそれを言葉で説明してしまっているのが残念でした。黒澤監督の冗長さについては、ピーターの前歴があるわけですが、細やかな計算をもってしてもどうしても出てしまう彼の癖なのでしょうか。最後の葬式は、映像だけで喜びを表現して欲しかった。笠さんの表情で十分伝わったはずです。赤富士と鬼は続いている夢であるべきです。 【神谷玄次郎】さん 7点(2003-12-18 03:08:56) |
26.「夢」の神秘性や不条理さよりも、映像の美しさの方が印象に残ってます。 同様の作品を、安部公房の「笑う月」を原作に作って欲しいなあ。 【もえたん】さん 5点(2003-12-17 09:34:45) |
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25. 自分の見た夢を映画化できるなんて、なんて贅沢なんだ。でも狐の嫁入り、いかにも必死で練習しましたといわんばかりの一糸乱れぬ踊りで萎えてしまった・・・きっと黒澤怖かったんだろうな・・・ 【ロイ・ニアリー】さん 6点(2003-12-12 16:16:25) |
24.とても美しい映像の見る絵本。メルヘンチックで美しい映像美はとても印象的。最初の「狐の嫁入り」は子供の見た夢、話が進んでくると戦争の亡霊や原爆の恐怖、地獄絵図風など監督のメッセージ性もあって、この辺りはややおどろおどろしている。しかし最終話が水車のある美しい村の葬列がお祭りのように楽しげで美しいシーンになっているのは通してみれば日本の歴史のあれこれや、人の一生を描いて明るい希望になっているようでもある。かつての巨匠の力技ではないけれど、映像やいいたいことへのこだわりは十分感じられる。 【キリコ】さん 6点(2003-12-06 15:21:22) |
23.どこか儚く哀しげで美しい夢。私が普段見る夢と何と違うことか。 【さそりタイガー】さん 8点(2003-12-02 19:04:51) |
22.「こんな夢を見た」っていうフレーズが大好きです。 夢の中というイメージが上手く表現されていて、本当に寝てしまいそうです(良い意味で)。映像に興味をそそるような美しさが有り、正に幻想的な世界観を出すことに成功している。印象深い1本です。 |
21.非常に美しく独創的な映像美には引き込まれることは間違いないが、映画全体としてはやや間延びする感があった。オムニバス仕立てなので一つ一つのエピソードは非常に興味深いストーリーとなっている。 【鉄腕麗人】さん 6点(2003-11-12 12:19:52) |
20.長介が鬼をやるというので、ドリフ大爆笑の雷様を想像してしまった。長回しで好演してました。以後の活躍は黒澤のお陰でもあるかな? 【ロカホリ】さん 6点(2003-11-03 00:29:05) |
19.葬式の音楽が結構好きでした。なかなか面白いエピソードもあれば眠くなるようなものもあり、その辺もう少しなんとかしてもらいたかった。 【のほほん息子】さん 5点(2003-10-31 03:12:12) |
18.人生がこの映画のように静寂に包まれて過ぎ行く物なら、なにものにも替え難い。 |
17.巨匠黒澤明の監督作品だからすごいのかも知れないけれど、私はあまり面白いとは思わなかった。映像が美しいシーンもあるけれど、ストーリーのエンターテインメント性をほとんど犠牲にしたのを補完できるほどではないと思う。好きな夢を一つ挙げるとすれば「狐の嫁入り」かな。 |
16.桃の節句、富士山、鬼、水車は結構好きです。だたショートショートなので言いたい事を喋らせすぎてるのがチョッと気になります。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2003-09-27 12:54:52) |