157.《ネタバレ》 まず刑事ドラマの部分については普通に面白い。警視庁の刑事が普通行きそうにない場所を訪れて、「北の旅 海藍色に 夏 盛り」と詠んでおいて「ぜいたくな旅行させてもらったよ」というのが和む。この警部補は旅好きだったようだが、この映画での「旅」の意味づけが不明瞭なのは残念だった。「急行 鳥海」とか「山陰周遊券」を使って行ける現代(当時)と、徒歩で放浪した父子の対比を出そうとしたのかも知れないが、どうも説明不足に終わった感じがする。 一方で謎解きのポイントが方言だったことから登場人物の言葉には気を使っていたらしく、羽後亀田で川にいた中年女性の言葉などはかなりそれっぽく聞こえた。また奥出雲で若手警官が、東京から人が来たので言葉には気を付けていると言っていたのは、当時すでに世代による使い分けの能力差があったことを示していたようで興味深い。この土地の年寄衆の言葉はなるほど東北方言のように聞こえた。 ところで原作は読んでいないが、自分としてはこの映画を見て犯人の心情を思いやるのは無理だった。 確かに正義面(せいぎづら)の世話焼きが煩わしいというのはわからなくもないが、“息子に会いたい”以外に話題のない手紙を24年もやり取りしていれば、元巡査が息子を強く説得しようとするのも無理はない。一方で息子が再会を拒んだ理由といえば、自分が成り上がるためには父親が物理的に邪魔だった、というだけではないか。父親側が知らないと言い張ったことで免責されるわけでもない。 また劇中曲は芸術音楽というより映画音楽のような薄さだが、それは使用目的に合わせたことなのでまあいいとして、そもそも共感できない人間の心情を切々と訴えられても到底受け入れられるものではない。この男にとって大事なのは自分を表現することだけで、自分が孕ませた女を死なせてしまったことなどはこの曲の中で表現されてないだろう。 大体そのような理由で、自分としては犯人が一番悪いと言って終わりにしたい映画だった。ちなみに題名の意味をこの映画から読み取るのは難しいのではないかという気がする。 なお余談として、療養所の老人の嗚咽と元巡査の説得の言葉、及び警部補がハンカチを取り出す場面ではさすがに泣かされた。警部補の隣にいた刑事(丹古母鬼馬二)までが柄にもなく目を伏せていた。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-05-28 14:11:00) |
【火蛾】さん [映画館(邦画)] 10点(2015-06-07 19:18:55) |
155.《ネタバレ》 重い映画だな 40年前の映画だが時代の重さというか当時の人間性の重さと言うか、今ではまったくなじみの無いハンセン病やら、生きるという事自体が非常にディープに描かれている 生きる為に親子で旅をすると言う事自体が今ではあり得ないので非常に重い 流れる親子の背景にある当時の日本の田野やら里山が強烈に美しい 傑作小説を映画化するお手本の様な映画 複雑な組み立て方を廃して物語の流れを字幕で説明する等小説的で、映画作りとしては反則な手法でもあり、説明的な手法が嫌いな人は鼻につくだろう 物語が殺人事件を追う刑事と、成功してスポットライトを浴びる音楽家と平行して描かれていて、後半にいたるまでこの二つの話が交差する事が無いのが映画の作り方としては面白みがない ミステリーとしては、最初から犯人が誰だかはっきりわかってる作りになっていてそこは不満が残る しかし後半の一時間をほぼ解明篇として、推理小説で名探偵が最後の謎解きをするがごとく、犯人の生い立ちにまで迫った刑事の独白を、オーケストラのピアノコンチェルトに乗せてほぼセリフ無しで描くのは斬新だった 美しい日本の風景の中を親子で延々と歩き、出会った巡査のてらいの無い良い人振りが限りなく悲哀を呼ぶ エンディングも余りに直球で面白みに欠けるがしかたがないのか 宿命という重い言葉が比較的軽々しく使われていてそこも気になった 当時はまだまだ可憐な島田陽子が貧相な乳房をさらすが、芝居がどうしようもなく大根で完全に見せ損になっている 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-02-05 02:25:51) |
154.《ネタバレ》 多くの方が書くように、恩人を簡単に殺すか(しかも残酷な方法で)?等名作の誉れ高いわりに大きい穴がボコボコある印象です。俳優陣の演技と放浪の理由でなんとか6点です。本編の内容と関係ありませんが、丹波哲郎氏が主役の映画を初めてみました。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-09-25 20:27:29) |
153.面白いんだけど、やっぱりテレビの2時間ドラマみたい。 |
152.《ネタバレ》 嗚呼、駄目。昔観た時同様、“宿命”が流れる、あの回想シーンでやっぱり大号泣。「会いたかったでしょうね」この台詞もよく覚えてます。ええ、会いたかったでしょうとも!正直、シャツはそんな簡単に見つからないよなとか、刑事らの必死の捜査など、描写不足かなとも思う箇所もあるとは思うのですが、寧ろこの上映時間でまとめたところを評価すべきなのかも。思いっきり情を曲にのせて描写した部分に、こちらも思う存分グッと情に流されるというか。私の中では、松本清張の映画=野村芳太郎監督=まずコレです。 【泳ぐたい焼き】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-05-05 01:29:12) |
151.《ネタバレ》 音楽や映像的には好きだが、暗すぎて、それと途中結果が見えてしまい、期待したほどではなかったかな。役者の演技はやはりすごい。見ておくべき邦画。 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-02-08 22:42:28) |
150.ハンセン病を題材にした社会派の映画で、感動の名作だと世間の評価も高い。 けれど、それほど感銘を受けなかった。 おそらく、演出が自分の肌に合わなかったのだろう。 まず、映画で大きな役割を果たす音楽が、生理的に受け付けない。 「どうだ、悲しいだろう。感動的だろう。さあ、泣きなさい」 そう促されているようで父と子の哀しい物語に入り込めず、そのあざとさが気になる。 苦学生のはずの男が、大学で教授に認められて一流のピアニストにという設定も無理がある。 また、どんな境遇で育ったにせよ恩人である善良な三木巡査に手をかけた主人公にはまったく共感できず嫌悪感を覚えるだけ。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2012-12-20 20:19:06) |
149.《ネタバレ》 前半は真相究明の道程に力を入れ、後半一転して情の部分を厚くした作りになっている。その中、引き気味に映される日本の田舎の風景がとても美しい。後半、キーパーソンであるはずの加藤剛の存在を吹っ飛ばす、哀しい親子の旅路に魅入ってしまった。ちりぢりのシャツを飛ばすシーンや、柔らかいシャンソンの音色のなかで「亀嵩」の文字を探し当てるシーンなど、細かい見所も見逃せない。 【のはら】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-02-05 17:14:57) |
148.《ネタバレ》 少々の中だるみこそあれど、「宿命」に関しては全然長いと思わなかったし、加藤嘉の叫びには心が震えた。凄い映画だと思う。三木殺しの動機については原作を読んでいない立場であるからしてこの映画のみで考えなければならないが、差別を受けた者にしかわからない恐怖が和賀を犯行に駆り立てたのだと考える。恨みもあったかもしれないが、殺意までは…。大人だったら甘受せにゃならんこともある。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-11-14 00:05:09) |
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147.すんごい大作だった 特典まで観てたら朝の4時半・・・・・ 最初は眠たいものの 30分もしたら集中して観させるストーリー展開がすごい ただ ラストの音楽が僕の趣味じゃないのと そもそもお金のかかったものが苦手な僕には好みでない まぁ ラストの音楽も含めて 『昭和』がさらなる古典として懐かしむことになったとき 価値が膨れ上がりそーな映画 ハリウッドとかお金がかかったのが好きな人には 日本人のお金の使い方を楽しむのにいいのでないかな 大作は苦手だけど ただただ 日本の四季と 加藤嘉に泣かされた 昔のじじばばの演技にはよく泣かされる 職人的役者魂を感じて フィルムを越えて泣かされてるよーに思う 【おでんの卵】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-10-09 04:34:50) |
146.映画を作ることって大変なんだなと感じた作品。 原作は文庫の上下巻で800頁以上の大作で、それを限られた時間内に収めなければならない。 事件の経過をテロップで流す手法は、制作者側の苦労が窺えるのだが、 当然ながら描写不足の部分も多々あった。捜査の過程などはあまりにも無理があるし、 一番重要な人物の描写も、役者の演技を必要としないほど薄くなってしまった。 後半はジーンとくるシーンもあるんだけどね。それは自分が原作を知っていたから、 感情移入できたという部分もあるし、初見の人が同様に感動できるかというと疑問符。 この映画は単なる事件ものではなく、人間ドラマや強烈なメッセージも含まれているので、 それだけに重要人物の現在の人間描写は必要不可欠なはずなんだけど・・・。 ちょっと残念な作品だった。音楽が一番良かったかな。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-25 12:20:27) |
145.《ネタバレ》 加藤嘉の演技に脱帽!こういうのを本当の「体当たりの演技」というんでしょうねぇ。あまり面白くない原作を、ここまでの作品にした橋本忍の脚本も見事です。 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2011-07-02 23:55:52) |
144.《ネタバレ》 自分も知らぬ間に年を取ったのだろうか。。。事件を追いながら日本各地の名所を点々とするその過程が楽しくてしょうがなかった。いくつか現代の日本で訪れたことがあるところもあり、40年前と比べての比較もとても楽しかったです。その辺の資料館とかで昔を知るよりよっぽど勉強になりました。あ~、この時代の日本を旅してみたい。。。 さて映画はというと、一応原作も既読の状態で、大変楽しませていただきました。何ていうか、本よりも良かった気がします。原作のほうは本当に淡々と進んでいきます。手がかりを突き止めて、それが行き詰るところまで丁寧に描かれており、個人的にはそれがちょっと丁寧すぎた感がありました。丁寧すぎて、「早く展開進めて!!」って気持ちが強かった気がします。 しかし映画のほうは、原作から余分な肉を削ぎ、良い味付けまでして映像化してくれました。前半は原作同様淡々と事件を追っていくのですが、終盤にかけて本浦親子の全国行脚を回想しながらの音楽は素晴らしかったです。 やはり年をとったのか(28ですけど)、この時代の日本に変なノスタルジーを感じつつ、私の中にとても重い余韻を残してくれた映画でした。 【TANTO】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-05-30 23:55:54) |
143.《ネタバレ》 鑑賞後に「なぜ和賀は殺人を犯さなくてはいけなかったのか」が腑に落ちなかった。しかし、よくよく考えてみると、和賀の気持ちを推し量ることは相当に難しいのではないかという結論に至った。 過去に対して抗う男の人生の苦闘・苦悩というものは当人ではないと分からないものだ。 劇中でもセリフがあったが、過去を知る男の存在を消したいといった単純な理由ではないだろう。 他人に成りすます、父親に会いたくてもどうしても会えない、そういった長年の苦闘・苦悩の蓄積のようなものがああいう形で爆発してしまったのではないか。 また、和賀の過去を知る男だからこそ、苦闘・苦悩をぶつけることができたのかもしれない。 さらに、父子を会わせようとする事は確かに親切心かもしれないが、当人たちにとっては願っても願ってもどうしてもできないことだったのかもしれない。 それを三木が強制しようとしたために、このような悲劇に繋がったのだろうか。 父親が自分の息子の姿を見ても「こんな人知らない」と答えたことからも、父子の気持ちを知っているのはやはり父子だけだと感じた。 自分が腑に落ちないと感じるのは当然といえるかもしれない。 ただ、これほど重い想いを抱えているとしたら、加藤剛の演技はやや軽い気がする。 全体的に重厚感のある作品には仕上がっているが、多少軽さが目立つような気もする。 あまり重苦しいと商業的に影響が出るのかもしれないが、もう少し重苦しくしてもよかったかもしれない。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-12-28 23:28:58) |
142.《ネタバレ》 うーん、長い。クドい。眠い。らい病差別とか親子の絆とか英良のドラマチックな人生とか、色々と言いたかった事を最後の「宿命」演奏シーンに託したんだろうが、いくらなんでも長すぎる。映画はやっぱり会話があってこそだと思うので、無言劇で振り返られても正直ピンと来ない。 また、序盤のシャツの裁断のくだりはご都合主義過ぎる。偶然、それを新聞記者が見ていて、それを刑事が読んでってあんまりだろう。しかも、記事では紙吹雪となっていたのに、それがシャツだと分かるとかはいくらなんでも・・・。そもそもあんな大事な証拠品を人目のある列車からばらまくかね、普通。その後、都合よく理恵子が流産で死ぬのも偶然過ぎて良くない。 でも、一番の違和感は殺人の動機。そりゃ確かに素性がばれたら政治家の娘との縁談はご破算になるかもしれんが、父親と会うだけ会って、素性は隠そうと思えば隠せる。三木謙一もそこは協力してくれるだろうし。恩人を殺すことに対するハードルが低すぎる。英良が性格に問題を抱えているならその説明も欲しいところ。 前半の全国各地への出張捜査のくだりは、とっても面白かっただけに最後の失速は残念でならない。「宿命」はいい曲だとは思ったけど、コンサートじゃなくて「映画」を観たかったんだよなあ。 【枕流】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-09-26 00:56:42) |
141.《ネタバレ》 「カメダ」という手がかりから島根県の「亀嵩」に行きつくまでの過程、そして終盤の捜査会議での丹波哲郎の語りと交響曲「宿命」との同時進行が素晴らしかった。殺人にまで発展した動機が弱い気がするが、数ある松本清張原作の映画化の中で、唯一清張が「原作を超えた」と認めた力作。 【きーとん】さん [地上波(邦画)] 9点(2010-07-24 00:19:59) |
140.犯人がいかにかわいそうな生い立ちであったかを説明する丹波。いらんやろ。映像でいやっちゅうほど見せてるんだからそこは冷酷な国家の立場にいてていいじゃん。というかそれ以前に後半の生い立ちの部分、ごっそりいらん。前半の刑事たちの無駄になるかもしれない捜査の連なりの部分は楽しめたのだが、仮にそんな刑事ドラマよりもミステリーよりも社会派であることをこの映画が選んだのだとしても、長々と再現映像を見せる必要はない。動機が判明した時点でじゅうぶん社会派になってるんだから。その再現ドラマをメインにしたいなら最初から主人公を犯人にし、幼少から時系列順に見せて、謎めかすことなく犯行が行われ、警察は一警察官としてしか登場せず、ひたすら主人公のドラマにすりゃいい。 【R&A】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2010-04-21 17:03:44) |
139.《ネタバレ》 人間の善意の恐ろしさを感じた。 人間が悪意やあるいは利己的な理由で動く時は、なにかのためらいや躊躇を感じることが多い。しかし、善良で強い意志の持ち主が全くの善意で動く時、そこには何のためらいも、躊躇も入る余地はない。視野狭窄に自分で気がつかないほどに。 三木元巡査が極めて善良な人間であることは間違いないし、また和賀を実父に会わせようとしたのも全くの善意からであって、他には何もない。 ただ、そのことが和賀が今まで築き上げてきたものを全て失わせ、どん底に陥れるかもしれないことに全く気がついてなかった。自分の善良さ、正しさへのあまりの確信のために。 しかし、社会派ドラマとしては意義ある作品かも知れませんが、推理物としては最低の部類に入りますね。何だかなあ、警察が見込み捜査の上に、見込み捜査を積み重ねて、それがたまたま事実と合致する物語って。 (1)犯人の恋人が窓から捨てたのが、シャツだったという確証はどこにもない。 森田健作刑事が拾ってきたものが、全く事件と無関係な可能性もある。 たまたま被害者と同じ血液型!の血痕がついていたとしても、それだけでは被害者のシャツと断定することは出来ないし、ましてや彼女が捨てたものだという証拠もどこにもない。 (2)被害者が、映画館の写真を見て東京へ行ったというのは、それなりの合理性はあるが、単なる推論であり全く根拠はない。 (3)犯人が、戸籍を偽造したことは事実として証明されているが、DNA鑑定でもしない限り、本浦秀雄であるという根拠は何もない。単にそうであると辻褄があうという逆付けに過ぎない。被害者と犯人の間に交わされたとされる会話は単なる刑事の脳内電波にすぎないわけで。(どれくらい多くの戦災孤児がでたことか!) 願わくは実際の警察や検事が、この映画の中のように根拠のない見込み捜査で暴走しないことを切に願います(笑) 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-01-07 12:37:51) |
138.《ネタバレ》 10数年前の初見時はかなり良かったと感じたのだが、今見直すと無理がありすぎるなと思ってしまった。血のついたシャツを紙吹雪のように電車からまく→新聞記者がたまたま目撃して記事にする→刑事がそれをシャツじゃないかと直感→事件からかなりの日数がたっているのにシャツの切れ端を発見→新聞記者は偶然紙吹雪をまいた女性とであっており勤め先も判明・・・そんなあほなと言いたくなる。大体、なぜ血のついたシャツの処理をわざわざ自分の情婦に頼む必要がある?自分で簡単に処理できるのでは?犯人の少年時代しか知らない被害者が大人になった写真をちらっと見ただけで気づくというのもなあ。ミステリーとしてみたら無理な偶然が多すぎる(原作未見だがどんなふうに描写されているんだろう)。後半1時間の回想シーンはさすがに素晴らしいと思うが、加藤嘉なしでは成立しない映画であるとも思う。ところで、タイトルの砂の器、ふとしたきっかけで栄光が簡単に崩壊する人生の脆さ、儚さを表現しているという解釈が一般的なのかもしれないが、私は、見た目がどんなに立派であっても砂で作られた器では水を飲むことはできない、いかなる栄光の階段を昇ろうとも心の渇きを決して満たすことができない犯人の心情を表現していると解釈しています。 【陽炎】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-01-06 02:23:07) |