26.《ネタバレ》 評判が良かったので試してみましたが私にはイマイチでした。お話自体はベタで分かりやすいものでしたが、とにかく、人外との恋愛感情が湧かない(共感できない)のが一番の問題です。これはもうどうやってもいかんともしがたい問題です。 障害者という部分をあまり強調していない点は良かったです。イライザの孤独(寂しさ)や劣等感みたいなものは、普通の一般人でしたら皆さん少なからず持ち合わせている感情です。ジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)も同じような孤独を感じていたはずで、彼ら二人はそんなに違っていません。 ただ、その隙間を埋めるものが ”アレ” だっただけということですが、私からしたら ”アレ” じゃなくて街角の犬や猫、もしくは異国の地から迷い込んできた言葉の通じない子供などのほうがよっぽど共感しやすかったです(映画的にはボツですがね) ラストに関しては非常に良かったです。これをどうやって解釈するかによって評価が変わりそうです。昔ながらの人魚姫を連想すれば、実は足を得て声を失った人魚姫だったとも考えられるし、死んでしまった後の理想としてジャイルズの創作だったとも考えることができます。(オープニングで語られる「愛と喪失の物語」という言葉が伏線になっていて、声を失った人魚姫のことかイライザを失ったジャイルズのことかはぼかされていますが) 2017年はちょっと全体的に暗い映画が多かったので、その中で目を引いてしまったのかもしれませんが、これで作品賞・監督賞その他受賞というのはちょっと微妙な気もしました。(まあ昔からアカデミー賞って、なんで?みたいな作品が受賞することが多いですが・・) この監督独特のジメジメした世界観は結構好きですし、ハマる人にはドハマりなのかも、、という感じですね。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 5点(2018-10-01 11:54:44) |
25.《ネタバレ》 「ヘルボーイ」「ラビリンス」の監督だもん。 こういう映画、充分「有り」だよね~。 思うにデルトロは女性のきれいな体とクリチャーのラブシーンを描きたくて、 こんなラブストーリーを創ったんじゃないかなぁ。 美しいシーンが多く、手元に置いておきたい映画の一本です。 クリチャーとサドっぽいキャラ。 この二つがデルトロ映画の肝ですよね。 最高です。 ストーリーが分かりやすいのも、また良し!ですっちゃ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 9点(2018-09-29 17:45:11) |
24.《ネタバレ》 半魚人という極秘実験動物が置かれた実験室に、なんのセキュリティチェックもなく、警備員ひとりなく、掃除婦がヒルメシ食べに気軽に入れて、半魚人にユデタマゴをおすそわけできるという、ゆる~い環境にまず萎えた。 ソ連のスパイの科学者が、半魚人を逃がすとき、「これを水に混ぜてだな、これくらい割合の塩分で満たしてだな・・・」と、細かく保存水の作りかたを教えていたのに、掃除婦はバスルームの水を出しっぱなしにしてバスルームを水で満たして半魚人とイチャイチャ遊ぶことに夢中で、水の量が増えた分の塩分割合とか全然考えてなかったり、かと思えば「なんか元気ない!そうだ!塩いれよう!」ってクッキングソルトを目分量でドバドバいれるという、半魚人の彼氏に超テキトーで雑な扱いをするもんだから「おいおい、そこに愛はあるんか!」とツッコミをいれたくなり、さらに萎えた。 (んな雑な扱いするから、彼氏のウロコがハゲまくるんだよ・・ったく) とりあえず、エロ・グロ・ファンタジー・ミュージカルスパイものロマンス映画というゴタマゼ作品で観客をビビらせた勢いでアカデミー賞の作品賞をかっさらう手法が通じるのはこれが最初で最後であろう。 ・・・にしても、サリーホーキンスの全裸&オナシーンって誰トクなん(笑) 【フィンセント】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2018-06-28 15:58:56) |
23.オタク監督がアカデミー向けに作ったらこうなるという例。 スチームパンク的造形は嫌いじゃない。 良い意味でやはりオタクはオタクなんですよ。 【とま】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-05-13 16:21:08) |
22.《ネタバレ》 2018年アカデミー賞作品賞ということで、満を持して鑑賞したが、正直退屈だった。プロ視点で見ると様々な趣向が凝らされているのだろうけど、個人的には全く魅力的な話ではない。 半魚人との出会いまではミステリアスな雰囲気で良かったが、その後、非現実的な展開が続くのがどうも没頭できず。この映画がおとぎ話ということを前提に鑑賞していたら評価も違ったかもしれないが、予備知識ゼロで見る自分としては盛り上がれなかった。 【カジノ愛】さん [映画館(字幕)] 4点(2018-05-07 17:58:44) |
21.《ネタバレ》 視聴の根底に人間と半魚人というアブノーマルな恋物語を理解できるかが大事なポイント。 獣姦、自慰、ゲイと変態要素てんこ盛り。ファンタジーを超越していた。 またグロいシーンはそんなに無いけど虫とか爬虫類に抵抗がある人も好感は持てないでしょうね。 心地よい音楽に発音障害のイライザが半魚人と親密になっていく過程は退屈はしないけど自分は何ともいえない気色悪さが先行してしまった。 本音はアカデミー賞を取らなければまず観てないでしょうね。すみません。 |
20.《ネタバレ》 パンズの時にも思ったが、この監督は自分のファンタジーを子供に観せる気はないのだろう。それはさておき今作は中途半端に現実的が入り込み、機密を扱う研究所にしてはセキュリティ甘くね?とか、そんな力持ってる神ならなんで人間ごときに捕獲されたん?とか本来ファンタジーでは気にならないあらが目立ってしまう。デル・トロ作品である以上ある程度のエログロは予想していたが今回は無駄に過剰。特に半魚人とやっちゃうって、あんたは愛情があれば犬でも猫でもやるんかい!っとドン引き。体のつながりでしか心のつながりが表現できないっていうのも情けない限り。美術や世界観はは最高だっただけに残念ー。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-04-01 22:22:57) |
19.《ネタバレ》 娯楽映画としては楽しめたし、2時間飽きずに観ることができたのだけど、アカデミー作品賞目当てに行った自分としては、期待はずれでした。 「人外の生物と人間との恋」っていう感動できそうな設定なのに、やってることはわりと普通で、あまり芸術性やテーマ性は感じられません。 半魚人が主人公イライザに心を開いていくところや、イライザが半魚人を好きになっていくところをもっと時間をかけて描いてほしかったです。 イライザが半魚人を好きになる理由が弱く(普通はあんな化物好きになるどころか恐怖しかないでしょう)、「言葉が話せない者同士共感できる」等と理由を本人の口から語らせていたけど、取って付けた感はぬぐえません。 半魚人もイライザのことが本当に好きなのかどうかいまいちわからない。 半魚人に知性があるとのことだったけど、せいぜい犬か猿くらいの知性しか感じられなかったし、これでは人間と動物の愛を描いたようにしか思えません。半魚人に超能力があるって設定もいらないです。 救出劇やロシアのスパイとかの要素は削って(おもしろかったけど)、イライザと半魚人の恋中心にストーリーを作っていたら、アカデミー賞にふさわしい名作になっていたかもしれません。 【ネギ寿司】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-03-26 16:34:08) |
18.《ネタバレ》 社会の片隅でひっそりと暮らす口の利けない女性と、アマゾンの奥地で捕らわれた謎の半魚人との一風変わったラブストーリー。印象的なシーンも多く、テーマも分かりやすく深い。そしてギレルモ・デル・トロ監督らしい、細部にまで拘った独創的な映像美が素晴らしかったです。水没した部屋の中で二人でダンスを踊るシーンは、最近観た映画の中でも出色の名シーンでした。個人的には『パンズ・ラビリンス』の方が好みだけど、こちらも充分楽しめました。8点! 【かたゆき】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-19 23:03:50) |
17.女って、半魚人ともやれるのか................キモ.................. 【駆けてゆく雲】さん [映画館(字幕)] 3点(2018-03-17 22:55:36) |
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16.《ネタバレ》 乳児に負った傷がもとで言葉を発せない女性とアマゾンから連れてこられた言葉を発せない半魚人の恋。互いが自分の事を分かってもらえる事の喜びが滲み出ており、半魚人の得も言われぬ美しい目が語る胸中が切なさをかきたてる。個人的に助演男優賞が相応しいと思ったマイケル・シャノン演ずる力だけが正義と信じているストリックランドが本作のキーパーソン。マイノリティに対するこの男の言動に「便所のような国」発言の大統領が思い浮かぶ。60年代東西冷戦と半魚人の関わりの掘り下げが浅いのが惜しいものの、ラストショットまで目の離せない、余韻の深い、記憶に留まる秀作でした。 |
15.《ネタバレ》 私はこの映画、好きですね。 久々におもしろいファンタジー映画を観れました。 ただ、R15を取るために、わざわざヌードやオナニー、SEX、グロシーンを編集で入れたんでしょうか? 別に無くても問題ないシーンばかりだったように思います。 半魚人の物語を本線に、ろうあ者・ホモ・黒人・暴力者・ロシア人スパイたちの話を織り交ぜて、さらにはタップやミュージカル要素までも入れ込んでいます。 もう、おなかいっぱいですよ。 で、結局落としどころは、ファンタジーってところですかね。 好き嫌いがハッキリと分かれるでしょうが、ファンタジーやミュージカルが流行るのは、世相が不安定と言うことの裏返しのように思います。 【ミスプロ】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-14 22:16:29) |
14.エロ、グロ、怪物、愛。 30年前、(愛の形は違うけど)イザベルアジャーニの『ポゼッション』にシビれたオッサンにとって、この4つのキーワードは最強の組み合わせの一つ。 アカデミー作品賞受賞は、「ついに時代が追いついた!」ってことで、…感無量です。 【チャップリ君】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-14 16:13:11) |
13.《ネタバレ》 ファンタジーであり極めてシンプルなラブストーリーであると思う。そして映画愛と呼ぶべきオブラートにくるんではいますが、根本的にはホラーと思いました。もちろん、聾者の女性とゲイと黒人とロシア人と(半魚人のような)異形の者が力を合わせて、一匹の怪物と戦う物語です。最後、二人が海中に漂うラストシーンはあまりにも美しくて、涙が出ました。 愛し合う二人しか存在しない世界。そこは、差別、偏見、俗物といった概念が存在すらしない、遠い遠いアダムとイヴの楽園を思い出す。だから見方によっては、腐敗したこの世界(地上)にサヨウナラ、といった物語でしたね。こういった普遍的な娯楽映画がアカデミー賞作品賞とは素直に喜ばしいこと。でも、昔みたいなクラシックな(男と女の)恋愛ドラマ、アカデミー賞でまた見たいです。 【タケノコ】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-03-11 23:23:36) |
12.主人公と不思議な生き物が、恋に落ちる理由が理解できませんでした。この映画を見るうえで、ここが納得できないと、物語が成り立たないので、あまり楽しめなかったです。それ以外の出来はすごく良かったので、とても残念です。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-03-09 22:56:04) |
11.《ネタバレ》 少々毒気の有る、大人向けの御伽噺。 映画は映像作家の頭の中にあるビジョンを形にする芸術の一つだと思う。 その意味で本作は他のアカデミー賞作品賞候補作の中で、最も「映画」らしい作品だと思えた。 ただ、作品賞の獲得は素晴らしい事だが、私には監督が好きな様に撮った作品がたまたま世相とマッチしただけの様にも思える。 例えて表現するなら、キワモノ的な作品を好んで撮っていたティム・バートンが、実父の逝去という経験を経て「ビッグ・フィッシュ」と言う愛すべき作品を撮った様に、本作を経てギレルモ・デル・トロ監督が映像作家として今後より素晴らしい作品を創り上げてくれる「新しい段階」を迎えたかの様に思え、 それが何よりも嬉しかった。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-09 13:00:59) |
10.《ネタバレ》 最初に彼女は「姫」と形容され、声の出せない「姫」ということで「人魚姫」なのだとわかる。 権力を持たない登場人物たちは皆二面性を持ち、抑圧され、秘密を持ち、互いに寄り添いながら生きている。そしてこの物語を通して自分の知らない自分を発見/表現していく。 だいたいそうなるだろうという予想は裏切られることはないが、その場面を目にした時に震えが走った。特に首の変化に。 マッチョな敵がいて成り立つ話ですが、まだまだこの世は二元論的なテーマに添っている、ということですね。 どうかふたりが幸せに暮らしていますように。 半漁人上等です。というかそこまで異形の相手や、心身ともに変化する自分自身を受け入れられたらもう怖いものはないと思います。 【えんびす】さん [映画館(字幕)] 9点(2018-03-05 22:06:30) |
9.《ネタバレ》 あの研究所が何をやってるのかよくわからない。 主人公と一緒に暮らす画家の関係性もよくわからない。 画家に怪我を負わせ、猫を喰って逃走した謎の生物が、すぐに戻ってきて改心し、猫と遊んでいたのもよくわからない。 ナレーションの人物が誰なのかもわからない。 トイレで用を足す前に手を洗うのがわからない。 たぶん私の理解力が足りないだけなんでしょうね。 ストーリー自体は寓話性に満ちていて実にシンプルだし、マイノリティーに対するテーマも判りやすい。サスペンスもある。ただ、悪役はちょっとステレオタイプなのと、ラストがいまいちだったかなぁ。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-03-04 22:50:14) |
8.《ネタバレ》 ○何となくバッドエンドを想像していたが、一応は分かりやすいハッピーエンドのファンタジー。○愛は形ないものというが、主人公を軽蔑する(女性として、話せない人として)ストリックランドが形あるもの(車や指等)を次々に壊され失っていき、最後は首を斬られるという皮肉な最期。○同性愛と人種差別は、ストーリーが進む上で必要なシーンとして組み込まれているが、ポリティカル・コレクトネスを意識したのか、ちょっと不自然。頭を撫でると髪が増えるのは…。○終盤に「ラ・ラ・ランド」的なミュージカルシーンが挿入されるが、そんな妄想に浸るイザベラをよそに、ゆで卵に夢中の「彼」には笑った。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-04 20:31:33) |
7.文句なしの10点! 「パンズラビリンス」がこの監督の最高傑作だと思っていたが上書きされました。基本的には愛の物語だが恐怖、エロ、グロが綯交ぜとなり、ざらっとした描写が良。大人の「美女と野獣」か。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 10点(2018-03-03 22:30:27) |