41.《ネタバレ》 久しぶりに観たけど、これは凄い。大映の特撮ものとしては、昭和ガメラシリーズよりよほど出来が良い。城の普請場などは大掛かりなセットが組まれていて、大映の気合いを感じる。あれはアラカツマという神らしい。日本古来の土着の神様ですな。この神様の設定が本作の全てです。さんざんに悪行を尽くす大名がいるのだが、自分に被害が及ばない限りは知らぬ振り。乙女の涙にほだされて、初めて本腰を入れる。暴れ始めると形相が変り、手が付けられない乱暴者になる。重量感のある人型怪獣が暴れているみたいで、あまり神様という雰囲気がない。「正義」というよりは「祟り」です。そう、「八百万の神」って半分は妖怪みたいなもので、人智を超越しているだけで善き者とは限らない。この魔神はかなり禍々しく、善人も悪者と一緒に踏み潰されかねない恐怖をまとっている。磔代を投げ捨てた時はドキッとしました。キリスト教の神は悪魔に対抗する存在だけど、こちらには神と魔の両方が入っている。「魔神」とはそんな意味なんだと勝手に納得した次第。乙女の涙以外にコミュニケーションが取れない恐ろしい味方。それが作品全体に異様な緊張感を与えていました。スター性は別にして、造詣が深いという意味ならゴジラ以上でしょう。伊福部昭氏は勝手に東宝専属と思い込んでいたけど、大映でも音楽を付けてたんですね。彼の音楽で魔神を鎮める舞踊なんてやらせると、武者像の足元でモスラが孵化しそうでした。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(邦画)] 8点(2010-08-25 22:41:30) |
40.《ネタバレ》 日本特撮映画史上のオーパーツとも言うべき傑作です。監督は『眠狂四郎』や『座頭市』シリーズを手掛けた安田公義で、どうりで本編の時代劇パートが良く出来ているわけです。音楽はなんと伊福部昭! 本作は大映京都で製作されたそうですが、『ガメラ』シリーズは大映東京が製作していて、同じ大映なのに特撮の技術レベルがこれほど違うとは驚くばかりです。『ガメラ対バルゴン』と二本立てで封切されたそうですが、いやはやなんとも豪華なプログラムですね。そして本作を含む『大魔神』シリーズ3作は、なんと1966年4月・8月・12月に公開されているということも驚きです。つまりこれ以降とうとう大魔神は撮られることがなかったわけで、それがオーパーツたる所以です。この素晴らしい特撮技術は、わずか5年後の大映倒産と共に消えてしまったのでした。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-05-04 22:28:22) |
39.ズシンズシン歩き進むだけで敵をなぎ倒してゆく 曙太郎的戦法だ。 【くまさん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2010-04-10 23:07:45) |
38.佐々木投手が大魔神とは、よく言ったもんですね。難問を解決するのには、魔神様に頼めば一発で解決!実にスカッとした痛快大映特撮娯楽映画です。 【白い男】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-11-06 00:37:35) |
37.大魔神が現れるまでは時代劇として面白いし、 大魔神が現れてからの迫力は圧倒的ですね。 時代劇の世界を大怪物が破壊する異色作。 工事現場のシーンがよい。 【且】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-04-04 23:32:49) |
36.《ネタバレ》 頭に杭を打たれた大魔神が、鎖の束を引きずり暴れまわる姿はインパクト大!壁に埋め込まれるシーンとか独特で非常に良かった!おどろおどろしい音楽も効果的だし、魔人の為の魔人による映画だった。ただ、魔人登場までのドラマが薄く、あそこまで魔人登場を引っ張るなら、小源太の活躍とか若の慕われるシーンとか入れて、魅力ある人物を描いて欲しかった。捕まって捕まって殺されてという流れに、あまり魅力を感じなかったので点数は低め。 ストーリーを追う事に必死で人の魅力を描こうとしていなかった感がする。 【六爺】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-01-24 10:53:40) |
35.時代を感じました。今だったら、謀反を起こした殿様の様に、誰も信じないだろうな… 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-12-15 22:16:01) |
34.いやあ、素晴らしい! こん身の力を込めた傑作だと思いました。 製作者の心意気を感じられる作品は大好きです(うっとり) 温和な時の大魔神のお顔が、その当時を感じさせ、とても良いですね。 伊福部さんの音楽が「ゴジラ」と同じようで、安心して観ていられます。 思いっきり壊されちゃうお城やお寺が楽しいですね~。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-11-30 21:38:25) |
33.初代ゴジラに匹敵する傑作。ストーリーは単純明解、何のひねりもないが、映像の凄さは圧倒的。現在のCGとは質感がまるで違う。特にセットの素晴らしさは特筆物。大魔神のサイズがゴジラやガメラと違って、5メートルくらいの設定なので、セットも大きく作られ、より緻密になっているようだ。また人間と相対したときのサイズが妙に生生しくて、恐さを増していたように思う。実際、原寸大の大魔神も作られたようだ。そして、伊福部昭の音楽が絶対的。他にはありえない。それにしても、こんな恐い映画、当蒔子供に見せちゃいけなかった。高田美和の、あまりの可愛さも子供にはもったいない。 【ブタノケ2】さん [映画館(邦画)] 9点(2008-06-26 23:29:38) |
32.40年以上も前に、これだけのクオリティの特撮が出来ているのは驚きでした。ストーリーにはそれ程 期待しない方がいいかも。 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-03-10 23:13:51) |
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31.40年以上前、『悪いことばっかしてると大魔に踏みつぶされちゃうよ』と言って子供をたしなめていた親がたくさんいたであろう時代劇特撮ムービー。 今見ると合成や、特撮には流石にちゃちさは感じるものの、製作者の本気度はビンビン伝わり、こっちも熱心に見てしまいます。大魔神登場までの引っ張り方も、ただの怪獣ものには収まらない脚本や、役者の演技も密度が濃くて楽しめます。 キングコングも神様も美人には弱いんだな。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-25 18:34:52) |
30.《ネタバレ》 大魔神!このタイトルだけで高得点です! 「崇り」って怖いね。 巨大な土偶みたいな石像にはとても迫力があった。 その石像に杭を打ち込む場面ではとても恐怖感を覚えた。 (愚かなその人たちが、踏み越えちゃいけない領域にズカズカと平気で足を踏み入れる愚かさも恐ろしい) 大魔神の怒りが炸裂したところでテンションが最大にあがった。 大魔神の怒りに満ちた表情! 重い音楽がその怒りの大きさを物語っているようだ(何にそんな怒ってんの?)(その激しい怒りの表情には農民の憎しみが込められているかもしれない)。 その大魔神の巨大感、建物を壊すその破壊力、、、「怒り」の大きさが伝わってくるようだ。とても迫力があり、大魔神の脅威を感じた。 「怒り」が静まった大魔神の表情には「戸惑い」というか「悲しみ」「虚しさ」みたいなものが感じられたのは僕だけだろうか。 大魔神がちょっと可哀想だったかな? 逃げる殿様を見ていて、腹が立ってしょうがなかった。 殿様はあんなのじゃ全然懲りていないでしょう! 、、、この作品でお歯黒を生まれて始めて見ました。 重みのある作品ですね。 慣れない邦画のためにこの点数ですが、8点つけても全然OKです。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-09 03:21:20) |
29.《ネタバレ》 おどろおどろしさ満点。 大魔神が暴れだすまでが長いが演出のつたなさか悔しさ怒りの集約が少々足りないような物足りなさを感じた。 それにしても大魔神。 守り神なのか悪霊なのか。 魔神を封じ込めるための守り神の埴輪像が怒りだすのだからあれは大魔神じゃないんじゃないか。 いったん切れたら止まらない大魔神。 磔にされた城主の遺児を助けるかと思いきや投げ飛ばす。 さらに怒りにまかせて無関係の百姓まで殺そうとしたのには驚いた。 【称えよ鉄兜】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-12-17 16:00:15) |
28.やっぱり、伊福部さんの重厚で心に残る音楽は最高に良い~☆ストーリーは、最初の五分は、例の音楽で始まりドキドキ、でもその後は普通の時代劇が続きだんだんテンションが低くなってきた時に大魔神登場!!個人的には、サンダ対ガイラやラドンなどの方が好きだけど、平成の怪獣映画と比較するとかなり面白いです。その辺のCGより迫力あるぅ~ 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-11-04 01:22:35) |
27.埴輪の親分大暴れ。人間でも倒せそうで倒せないスケールが絶妙。最近はこの作品みたいに「悪いことしたら大魔神が来るよ」、なんて子供に言える作品が無くなってしまいましたね。 【ゆうろう】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-03 22:18:30) |
26.《ネタバレ》 今の日本、ハリウッドのウエスタン映画と違って時代劇に合う人はいっぱいいるんだから「あずみ」に力いれんでもいいからこの映画をリメイクしてくれ。川北紘一さんお願いします(笑)ちょっとアホらしいストーリーだけど昔だから・・・ガメラもこんなのだから気にせずにいきましょう。キン肉マンに出てたあるキャラ(名前忘れたけど顔がいっぱいある奴)は大魔神が元ネタなんだろうか。 |
25.《ネタバレ》 上映時間1時間24分。大魔神が暴れ出すまで1時間……orz。もうね、ダルい。何のヒネリもない時代劇が1時間続くのは非常に辛かった。「おいっ! そんな使い古された時代劇せんでいいから、はよ魔神、暴れーや」です。流石に魔神が暴れるシーンは「サンダ対ガイラ」に通じるものを感じ「おおっ。やっぱり怪獣は20m(皆さんのレビューを読んだところ4,5mでした…)+感情があるとおぞましいなあ…。このスローな動きが逆に怖いなあ…」なんて感心したりしたけど、しょせんそれだけ。映画にするなら、やっぱり2回くらい暴れてほしい。1回目にまずボコボコにしといて、2回目は武士も作戦を練るんだけどやっぱり倒してしまう、みたいな。84分の映画で暴れるのが1回というのはツライです。※特に今回の僕の場合「七人の侍」を観た後に続けて観てしまったので「同じ時代劇でここまで違うのか!!」と。タイミングも悪かったのかもしれない 【ようすけ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-11-26 08:51:34) |
24.大魔神の顔変化、のちに色んなところでギャグに使われましたよね。 それはそれで面白かったんですけど、映画を観た当時は、なんだか得体の知れない恐ろしさに包まれました。 いや、インパクトありますよ! 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-15 19:30:44) |
23.キャストからしてかなりB級なのにおもしろい。何より大魔神の表情が怖い…。圧倒的破壊力がスゴイです。特撮映画なんて全然見ないけどこれはおもしろかった。いつもは脇役過ぎて目立たない木村玄や伊達三郎が大活躍の映画でもある。高田美和もめっちゃかわいいです。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-13 21:06:42) |
22.「 パロディに 使われるほど インパクト 腕が過ぎれば 怒りの形相 」 詠み人 素来夢無人・朝@高田美和萌え |