21.まばゆい厨房を人物構図などを緻密に計算し、時にはじわーっと、時にはすーっとカメラを移動させています。格子状の窓越しにマーサとマリオを窓のサンで分断した映像などは、2人のギクシャクとした間柄を巧く表現していますねー。さてさてマーサさん、自分が作った料理を姪っ子のリナは食べてくれません。がマリオの作ったパスタを食べるリナ。シェフとして自らに足りないものを少しずつわかっていくのかと思いきや、また客に当たってるー!姪っ子を引き取られた喪失感、焦燥感などを現す演出だと理解しますが、大きくマイナスー!塩と砂糖を間違えたような舌触りになってしまったような・・・。ラストのカウンセリングもあまり効果的とは思えんなー。しかしカメラワークを主に、サンドラ・ネットルベック監督の次作以降は是非見てみたい、と思わせるものは十分ありました。ということで期待を込めて7点です。 【彦馬】さん 7点(2004-08-21 21:23:18) |
20.《ネタバレ》 マーサは、シェフとして、独身の一人の女として、生きていくためには他者との関係に一定の間隔を置かなければならなかった。それでどうにかやってこれたのに、母親を亡くした姪との関係には戸惑ってしまう。彼女(リナ)も戸惑いは同じだ。そんなぎくしゃくした二人の気持ちを和らげるのはイタリア男、マリオ。イタリアの空の下での結婚披露パーティでマーサはとびきりの笑顔を見せる。この映画、マーサが幸せを見つける過程を丁寧に描いたものなら、マーサにとって、まさに幸せになるための「レシピ」ですから、とやくか言われがちな邦題ですが、これでいいのでは、と思いました。 【karik】さん 8点(2004-05-30 23:39:33) |
19.確かにこの邦題から私が受けたイメージと実際の中身には相当な乖離があった。しかも神経質でカウンセリングを必要とし、「食べることが嫌いな」、そして多分「食べてもらうことにも喜びを見出せていない」女性シェフ(腕は良いらしい)が主人公ときては、親を亡くしたとはいえ四六時中ふて腐れた子供共々、そこに私を幸せにしてくれるレシピなど見つかろう筈もない。本来ならリナと交わることにより、人間として、女として、そして料理人として一皮も二皮も剥けていくマーサを描くべきなのに、どうも彼女に成長は見られない。彼女の出したラストの結論にも私的には疑問です、5点献上。 【sayzin】さん 5点(2004-05-25 23:09:02) |
18.前半は面白く見られるのだが、後半が物足りない。最後、客に悪態ついて店を飛び出すのはどうなのかなあ。結局、主人公は最後まで「街で2番目のシェフ」と言われる事に気づいていないと思われるのだが。 |
17.タイトルのイメージと少し違っていた。女の人の料理人を主人公にっていうのは良い。私も飲食店で色々バイト経験があったので似たような場面とかあってちょっと懐かしい感じ。 |
16.好きな映画です。不器用な人がでてくる映画が好きなのかも。。。 【みき】さん 7点(2004-03-15 03:05:49) |
15.料理を作ったり食べたりする場面大好きです(教育TV好き)。マーサのつっぱり方も好き。ただ、浅くさくっとすくった感じが残念かなぁ、あまり残らなかったです(でもこってり描くのもなんですね・・・)。貯蔵庫って良い匂いするんですよね~、うんうんって思いました。 【ジマイマ】さん 6点(2004-02-14 16:04:32) |
14.生真面目なドイツ人、陽気なイタリア人。ステレオタイプな人物描写は分かりやすかったけども、肝心の中身がどうにもつまらなくて、なぜこの話を映画にしなければならなかったのか?という必然性が感じられなかった。映し出される食べ物は食欲をそそったが、映画自体に対するスパイスがちょっと足りなかったように思う。 【ていくし】さん 3点(2004-01-23 15:17:20) |
13.仕事としてのプロのこだわりの料理、だけど、愛情を持って誰かのために作る事、美味しいって言ってもらう事の大切さにはかなわないですね。マーサは料理人としては一流でも、人としては欠点だらけ。彼女の心が仕事にも反映されちゃってて、だけど大切な人達によって殻を破ってゆく姿には温かい気持ちになると共に、色々と考えさせられました。こだわりのラーメン屋の口うるさいオヤジなんかは、この映画を100回見るべきでしょー。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-01-03 23:26:25) |
12.《ネタバレ》 いい映画でした。馴染みのない俳優さんばかりでしたけど、マーサはヘレン・ハントに似ていて、マリオはジャン・レノを丸くしたみたい。ドイツの女性ってあんなにかっこいい人ばかりなのかしら。すっきりシャープでみんな素敵。なにも食べようとしないリナに「全部食べるなよ」と言ってさりげなくパスタのお皿を渡すマリオ。いいシーンでした。大人たちが子どもに対してベタベタと接しないのがリアリティがあっていいわ。いつも曇って暗く寒いドイツと太陽サンサンの暖かそうなイタリアの対比もいいです。あの風景の違いを見て、イタリア人のマリオがいることの意味がよーくわかりました。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2003-12-16 01:01:20) |
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11.《ネタバレ》 レシピ、ってお料理だけではないのですね…。女性監督さんらしく、見たくないとこは端折ってくれてて、美味しいとこばっかりいただけました。独・伊両国善人ばかりでは?…とも言えるけど、かえってマーサの心を追う事に集中できて良かった気がする。こういう きっちり型の悩める職人女性いるよねぇ。私個人的には、ダイアン・レインやジョディ・フォスター系の地味顔が好きなので、このマーサ役マルティナ様には、さらに超超メロメロ、ドレスよりシェフの格好が似合う美しさと腰! 堂々とした歩き方も素敵です。冷蔵室に逃げ込みたい心理をいいサジ加減で演じていたではありませんか。堺マチャアキやってしまった時、同席の女性が一瞬喜んでた気がします。【STING大好き】様ご指摘どおり確かに子役さんはルーシーのようで、いとおしかった、泣かされたよん。 また、独伊で、料理だけでなく、普段着の色合いの違いも楽しめました。♪音楽がまたさらに良いの。//このタイトルのせいで、どこに売ってるかわからん小難しい素材出てくるんやろ、とかドイツ語しんどい、とか勝手に思ってパスしてました。しかし【おばちゃん】様の美味なラスト3行に私が飛びつかない訳がありません。本当にご馳走様でした。私から感謝を込めてデリシャスなキッ、、要りませんね、申し訳ありません。。で、夫にはなんぼなんでも…で、小3息子にトライしたら、途中でダッシュ逃げされました、「アメリ」の時は成功したのに…寝たあと再度試みます。 【かーすけ】さん 9点(2003-12-10 17:03:28) |
10.《ネタバレ》 説明はサラリと無音で見せて、シビアな心情を深く深く描いて行く手法と、人物設定の優しさが嬉しい映画でした(あんな一瞬しか出て来ないジュゼッペが、リナを一生懸命愛そうとしていたり、妊婦のコックが、マーサを気づかう様子など)。ヨーロッパ映画って好きだな、と思わせてくれる一作。これがハリウッド映画だったら、まず事故のシーンを車ぶっつぶしてバコーンと見せて、セックスシーンも濃くて、ジュゼッペは悪い奴に描かれるでしょう。まるで美味しい料理を食べた後のように、幸せになれる(あの「いかにも」な邦題はどうかと思いますが)。 【ともとも】さん 9点(2003-12-06 09:37:28) |
9.《ネタバレ》 姉?の娘を通して心情が動いていくことを繊細に描いたいい作品だと思います。性格の反対なイタリア人シェフや打ち解けてくれない子との心の融解がいい。ところで、彼女は伊勢えびをゆでる料理人がいることに心を痛めていましたが、そうした感覚はびっくりもし見習うことだと感じます。 【ピヤクト】さん 8点(2003-11-28 00:41:35) |
8.「ショコラ」のような作品かと思っていたのですがタイトルから受けるイメージとは,全く異なる内容でした。マーサの葛藤・気持ちの移り変わりを描いた作品ですが,唯一納得できないのが,店のオーナーが「(客の気持ちをわかろうとしない)マーサはこの街の2番目の料理人」見たいな事をマーサに言います。その象徴として,マーサが同じ客に悪態をつくシーンが何度か出るのですが,最後まで客の好みには合わせず自分のスタイルを貫いていました。料理人として,どちらが正しいかは別として映画のコンセプトからは外れるのではないでしょうか?それ以外は良かったです。 【北狐】さん 7点(2003-10-27 14:43:46) |
7.今のところ今年見た作品の中で私にとっての自己投影映画最高傑作です。自分の中の決まり事に囚われて、しんどいんだけど譲れない、他人の意見は受け入れられないから人付き合いも苦手。だけどここから脱け出したい願望は持ってて、カウンセリングには通う。でも素直になれない。自分が大事。そんなマーサの心が少しずつほどけていくのを見てると自分も救われた気分になれた。マーサがうらやましい。きっといつか私も…って気にさせてくれた珠玉の作品。幸せは目を開けば身近なところにいくらでもある!マーサの…って言うより『マリオの幸せレシピ』だと思うけど、どっちにしろ誰かを幸せに出来るって素敵! 【桃子】さん 10点(2003-09-09 18:01:24) |
6.中身は、タイトルやパッケージから想像した甘ったるさとはむしろ正反対。ビター味の最後にちょい甘でした。でもこれじゃ、ブラックチョコなのに「まろやかチョコ」という商品名がついてる感じ。もっと中身に合った名前にしてくれよー。まろやかチョコが好きな人は「グエッ」となるだろうし、ビター味が好きな人は、食べ損なっちゃうところだったでしょ! もうまったく、いい加減、バカみたいな邦題はやめてほしいです!!(みかんさんの「プリティ・ブライド」のレビューを読んで、まったく同感! と同時に、私の苦手なギアとジュリアの共演でも、初めて「プリティ・ブライド」・・じゃなかった「Runaway Bride」、見てみようか、という気になりました)あいかん、話を戻します。さて本作はドイツ映画らしくないという評もあるらしいが、そうだろうか? 主人公が自分の幸せを見つけていくプロセスは、日本とかアメリカ映画だったらありえないほどのもどかしさ。ドイツ人気質はさして知らないが、何となくドイツらしいのかなと思う。難点は登場人物の多さを生かしきれてなかったことかしら。昔の家族関係、料理の修行時代をうかがわせるエピソードなどを加えて本人の話にしぼりこみ、主要な登場人物はもっと少なくしてしまったほうが、マーサへの共感を増し、すっきりと見やすかったのでは?と思う。音楽、映像がよかっただけに、ちょっとザンネン。あでも、こんなにデリシャスなキスシーン、ほかではちょっと見たことなかったのを思い出しました。キスがうまくなりたい人、必見です!!・・なので、1点増やしちゃおう。(^^)・・クスクス。かーすけさん、キスはうまくなりましたか? できたらやっぱりほかの人とためしてみてくださいね(^^)。 【おばちゃん】さん 8点(2003-08-28 11:11:25) |
5.ドイツ人とイタリア人って、ほんとにこんな感じなのかしら? ヨーロッパは陸続きでいいなぁ。 【Bridget】さん 5点(2003-08-22 02:26:27) |
4.重すぎず軽すぎず、とても見やすく面白かった。スムーズに話が進んでいくし、ラストも「こーなったらいいなぁ」と思うラストだったので。。ストレス感じずに見る事ができました。。確かにお腹が空きます。。。 【jons】さん 7点(2003-06-23 12:45:05) |
3.不器用な人が素直になっていく微妙な心理が音楽と映像から読み取れて良かったです。マーサが変わらなければ、きっと階下の男性と付き合っていたと思いませんか?? 【知的創造空間】さん 8点(2003-06-23 02:45:41) |
2.人生の中の「食」を働く30代女性の立場にいろんな角度で絡ませながら映画のテーマとしてうまくまとまっていた。ドイツ映画ってもっと間のあいたシーンが多いのかと思ってたけど、テンポ良く飽きずに見れた。料理するシーンが多いのでとにかく見た後にお腹が空く! 【ぱぴんぐ】さん 8点(2003-02-11 16:14:19) |