119.惜しい、何が惜しいかと言うと上質な映画ではあるけどラストのピート・ポスルスウェイトの演説で糾弾、告発映画そのものになってしまったから。ラストだけじゃなく本作はイギリスのこのジャンルの作品独特のシニカルなユーモアが少ない、ここが個人的に不満です。 イギリスのいつも曇った天気と炭鉱の街とその人々の心情がシンクロしている雰囲気は大変良いです。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-16 19:12:02) |
118.《ネタバレ》 日本でもよく使われるシナリオの手法ですが、やはり閉鎖される炭鉱に置かれた人間たちに残された物は何か?と問いかけられた時、一つでもあるかないかで生きていく価値が変わってくる。そんな印象を受けました。 私自身、何をやっても上手くいかない人生で最近ジャムセッションのレッスンを習い始めたのですが、生きていく価値って、決してお金とか仕事ばかりではなく、胸が張り裂けんばかりの熱い情熱が必要と感じています。 「ダニー・ボーイ」、素晴らしかったですね。 優勝した帰りのバスの中で「威風堂々」を皆で演奏しながら流れていく炭鉱の閉鎖で失業した人数のテロップに、それでも私達は負けちゃいけないんだ!というメッセージが込められているような気がしました。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-01-30 05:35:22) |
117.ちょっとインパクト不足かなあとも思いましたが、閉鎖になる炭鉱の町の物寂しさの演出は見事ですし、そこで働いている男たちの実直さに素直に感動しました。 【さわき】さん [地上波(吹替)] 5点(2011-10-23 18:09:24) |
116.《ネタバレ》 イギリス映画らしい、上質でていねいに作られた素晴らしい作品でした。病院でのダニーボーイの演奏、最後のダニーの演説に感動。タラ・フィッツジェラルドの魅力が充分に引き出されて、「ウェールズの山」よりも素敵でした。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-07-02 20:37:51) |
115.炭鉱町のブラスバンドが主人公の音楽映画、という程度の予備知識で見たのですが、バンドの活動の描写は限られ、時代の流れと共に切り捨てられていく産業とそれを糧に生きてきた労働者階級の人々の厳しい現実と誇りを、当時の政策に対する批判を込めて描いた実にイギリス映画らしい人間ドラマでした。 特に病室のダニーに向けてメンバーがヘルメットにヘッドライト、バンドの正装に身を包んで”danny boy”を演奏する姿からは炭坑の労働者としての、バンドのメンバーとしての彼らの誇りが伝わってきます。 大会で優勝したが炭坑が閉鎖された彼らの前途は多難としか言いようが無い。恐らくダニーの命はもう長くはないのだろう。絶望し自殺未遂をおかすピエロ姿のダニーの息子のサッチャーに向けた痛烈な台詞もあった。もう十分本作のメッセージは伝わっているのですが、最後のダニーの演説はどうしても言葉で表現したかったのでしょう。 最後の最後で”威風堂々”を持って来た選曲も見事で、ラストの様々な思いが入り混じったように見えるダニーの表情は忘れられません 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-05-28 16:41:27) |
114.吹奏楽に興味を持つきっかけになった作品。 生活が大変でも音楽を奏でる事でまた活力、希望がうまれてくる。音楽ってすごい力もってるんだなとしみじみ。 聞きなれた威風堂々も新たな味わいで聞くことが出来ました。 【srprayer】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-01-23 19:58:54) |
【Junker】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-02-21 02:40:43) |
112.《ネタバレ》 ブラスバンドの響きに乗って光の列が歩いてくるが、それは真鍮の輝きではなく、炭鉱夫のライト、という冒頭にこの映画のすべてが集約されている。灰色の世界と金ぴかでりりしい制服との対比。タイトルのpとfが赤になっているのも洒落てる。生きるということは惨めなことが多いが、でも音楽は誇りとなり得るし、そういう人生を鼓舞してくれる、って。芸術絶対派のダニーも肺を冒されていて、生きることに身を削られているわけだ。ちょっと後半荒っぽいのが残念だが、「威風堂々」でのダニーの顔は実に見事で、ここに誇りのテーマが凝縮していた。労働者の生活をドキュメント的に描くのはもうイギリス映画のオハコで、一見強硬派でありつつ借金に追われ、スト破りの側に投票するダニーのせがれなんかいい。泣かせどころは、やっぱり病院の見舞いに庭でダニーボーイをやるところ、ヘルメットライトが生きている。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-09 12:13:58) |
111.《ネタバレ》 音楽というものは(音楽に限らず、芸術全般ですが)こうも人間にとって必要不可欠なものなのかと実感しました。最後に有終の美を飾れなかったことにも意味があると思いました。 某何とかガールズはこの映画を見習った方がいいと思いました。同じ音楽を扱った話なのに全く厚みが違う。 【民朗】さん [地上波(字幕)] 8点(2008-08-09 11:55:05) |
110.《ネタバレ》 ブラス=金管楽器のみでの、こんな温かい音の演奏をそれまで聴いたことがなくBGMと演奏シーンだけでも楽しめた作品。運指の合っていなささには幻滅しますが・・・。 トロンボーンの彼の滑稽でもある不運さに涙。家族泣かせて買った新品にいきなりキズつけちゃうんだもんなぁ。 【失言さん】さん [試写会(字幕)] 8点(2008-08-02 20:02:03) |
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109.《ネタバレ》 印象的なシーンはあるものの、心理描写など物足りないものがある。しっかり描いていれば、ラストに演説などいらなかったはず。内容としては、労働者の居場所がなくなり、娯楽さえも奪われていくと言う話。当時のイギリスの悲惨さを表すのに全編通して乾いた雰囲気なのだが、迫りくる重圧感がなかった。嫌いではないが、テーマ性の割りにあっさりしすぎているのでこの点数。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-05-20 22:32:09) |
108.《ネタバレ》 やっぱ音楽って、希望って光やんね、人生の。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-09-26 01:11:35) |
107.《ネタバレ》 演奏シーンにいろいろ込められていて、涙しました。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 06:19:57) |
106.フラガールのレビューにこの映画の名前がちらほらあったのでみてみましたが,舞台が同じなだけで根本的には違うのではないでしょうか.炭坑がつぶれるという前提は一緒でも,フラは別の道を探す過程なのに対し,これは結局アマチュアバンドであり,この先に希望も何も見えません.イギリスらしいといってしまえばそれまでですが・・・そしてダンスシーンと演奏シーンで蒼井優のような存在の有無の差はかなり大きかったと思います. 【マー君】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-07-03 23:53:49) |
105.《ネタバレ》 非常にほろ苦い味わいの作品でしたね。 合理化を机上で決めることはとても簡単なんですッどね・・・・・。実際は、いきなり生活の糧を奪ってしまうわけですし、炭鉱の仕事しかしていない人間に、すぐ他の仕事を見つけろというのも酷な話です。(まあ、退職金は支払ってはいますけど。) まあ、財政的な問題や時代の流れもあったりするので、経営側が一方的に悪いとは思いませんが・・・・。 【TM】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-06-06 18:35:22) |
104.《ネタバレ》 最後は優勝!やったね!で大団円を迎えて終わらないところがポイントですね。 好悪はともかくとして、僕は意外に思いました。 個人的に、冴えない中年が頑張る映画が何故か大好きなので甘めになりがちですが、 悲喜交々がリアルに表現されていたと思います。 フルモンティをビターかつドライにした感じとでも言えばいいのでしょうかね。 【彬彬】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-27 15:14:33) |
103.社会派ドラマの好きな人にはお勧め出来ます。映画の時代背景を良く知っていないと、一方的な感情移入をしてしまう要素がてんこ盛りで、その点は少々どうかとは思いましたが、労働者側のメッセージは大いに伝わるのではないかと。生きる希望を持つには、強さが必要で、その強さをどうにかして身につけられれば「幸せ」を手に入れられるのだなぁ、と思いました。 【ロウル】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-23 11:58:22) |
102.感動させる要素は色々ありそうだけど、自分には引っかかるものがなかったのか、今ひとつ感動出来ませんでした。それにしても炭鉱物は暗く重いものが多いですね。閉鎖されかけてるんだから、当然ではありますが。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-06-09 07:20:16) |
101.あんま印象に残らん。ユアンは好きなんだけど・・・。 【ビリー・ジョー】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-02-22 16:29:27) |
100.《ネタバレ》 まあ楽しめました。ただ気になったところをあえて指摘するとすれば、音楽と楽器の運指が明らかにあってない(笑)。ちょっと練習すればできることなのに、何でちゃんと合わせなかったんでしょう。あとドラマ「僕の生きる道」は完全にこの作品からヒントを得てますね。病院前で演奏するところや、ダニーが病気をおして大会に駆けつけるとことかそっくりです。 |