12.《ネタバレ》 とにかくややこしかった。ストーリー、人物ともにわかりにくいので集中して、頭を整理しながら見ないとなんの事やらわからないし、そうしていてもいろいろと疑問点を感じさせてしまう。とにかく、顔と名前が一致せずに、誰のことを言っていて、誰と誰がどんな関係なのかはきっりわからないまま見終わってしまった。そして、見た後に雑誌の解説を見て、あーなるほどね、という感じだった。先に見とくべきだった。映画全体としては、前半はダラダラしてる感じがしたが、後半はそこそこテンポ良くて悪くなかった。わかりにくい点を除いてでも映画の雰囲気と内容で最後まで飽きずに見れたと思う。どうなるんだろうかと、常に思わせて良かった。石油に対するアメリカのダークな部分のみを描いていて何か怖い感じがした。それらに翻弄される様々な人々との対比的な感じが良かった。ジョージ・クルーニーは他の映画とは違う雰囲気で良かった。最後の「ドカン!」には正直驚いたし、こわーと思った。あと、爪って引っ張ったくらいで抜けると思わなかったし、相当痛いだろうなーと思った。ラストのVTRでのテロリストの遺言みたいなのがなぜか印象的だった。 【スワローマン】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-07-15 17:20:05) |
11.映画の内容もよくわからないが、この複雑で不親切な映画を国際線で機内上映するJALもよくわからない。それを1度見て理解できず、2度見てしまった自分も自分だが・・・。あまりに『トラフィック』的な演出のせいで「二番煎じ」感はぬぐえないし、『クラッシュ』も含めて、この手の群像的ドラマ自体、ちょっとした流行なのだろうか。あまりに「現実の複雑さ」と「観客の(能動的な)理解力」に頼りすぎで、監督の実力はよくわからない・・・。もう少し親切な演出を心がけてもいいように思う。 【ころりさん】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-05-17 10:56:15) (良:1票)(笑:1票) |
10.《ネタバレ》 いきなり出てくるジョージ・クルーニーにびっくり。「誰!?」ってほどニクが付いてます。俳優さんって大変だなぁ(汗)で、マット・デイモンってどういう役どころなんでしょう。未だに良く分かりません。 お話は、2度観るか、パンフレットを事前にしっかり読み込んで、人物と国の相関図を頭に入れて置かないと理解出来ないような気がします。現に帰宅してからパンフを読むまで「???」の嵐でした。でも、正に今、中東のどこかで起こっていそうな出来事に思えてなりません。実際こういう事態になる確率がどれほどのものかは分からないけど、果たしてもしそうなった時、事実は正確に報道されるんでしょうか。とても疑問。 最後に、「あの」シーン、映画館の座席で飛び上がってしまったことは内緒です(苦笑) 【椿庵】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-04-27 15:16:39) |
9.《ネタバレ》 ストーリーも演出も、石油版「トラフィック」という感じである。最近はノンフィクションばかり観ており、本作もノンフィクションだと思い込んでいたのだが、基本的にはフィクションらしい。このテの話は好きなので、結構面白かった。同時進行するストーリーが収束していく複雑な脚本はなかなかお見事である。とは言え、アメリカ製の武器がテロリストの手に渡ったり、ダミーの政治団体が利用されたり、友好国の王子を暗殺したりと、いかにもありそうな話ばかりで、ショッキングな事実は特に出てこない。何せドキュメンタリーというか、リアリティタッチの演出脚本ゆえに、普通なら何らかの手段でわかりやすく説明すべき点も、あえて婉曲にほのめかすだけだったりする。実はいまだによくわからない部分がある。それでも実際に映像で見せられると、ショック以上に何とも言えない不気味さを感じる。ソダーバーグお得意の「自然な」演技の俳優陣を、ブレブレのハンディカメラで追い回す演出が余計に不安感を煽るのであろう。ドキュメンタリーですらなく、神の視点というべきか、その場で事実をそのまま見ているような気分になる。表情一つ変えずに、暗殺だの陰謀の話をするCIA、特に美人の女性幹部が怖い(実はちょっと好み)。弁護士の父親の存在が印象的だ。我々も陰謀とは無関係ではない、ということだろうか。複数のストーリーの中でも、失業した出稼ぎ労働者の青年がテロへと至る過程が秀逸。そしてその彼らの武器はクルーニー様が流出させたミサイルで、そのクルーニー様を殺したのは、テロの標的となった石油会社と政府の陰謀である。結局金持ち同士で陰謀をめぐらし、貧しい者たちを搾取するという構図に、アラブもアメリカも関係ないのかもしれない。確かに問題作ではあるが、良くも悪くもスマートなのはさすがソダーバーグ一派である。 【わいえす】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-04-19 17:37:46) |
8.パンフレットが無ければこの映画の内容は半分くらいしか理解できない人が多いんではないでしょうか。あと子供の時に朝食にかったいベーコンが出てきたら僕なら家出してますね。 |
【たま】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-04-02 16:14:21) |
|
6.《ネタバレ》 オイルマネー、CIAにアラブ、テロ。これだけタイムリーで陰謀論つくり放題の“良素材”を、よくもここまで不味く料理できるものかと逆に感心してしまった。脚本が致命的にダメ。わざと分かりづらくしているのではなく、脚本家自身がこの物語の全体を見通していないのでは?と思えるくらい不親切。終盤、なんでジョージ・クルーニーが王子のもとへ走ったのか、なぜアメリカが王子を殺そうとしたのか、なぜ、マット・デイモンが王子の車から離れたのかが分かりづらすぎる。これは観客の理解力の問題ではない。圧倒的に手がかりが少なすぎるのだから。「分かりづらいけどもう一回観たい」…そう思わせる作品というのは、大筋が分かるけど細かいところを観て理解を深めたいと思うからそうなるんであって、大筋すら理解不能だったら、リピートする気も起きないっすよ。とにかく期待が大きかっただけに、怒りは大きい。 【ダブルエイチ】さん [映画館(字幕)] 3点(2006-03-29 15:24:19) (良:1票) |
5.シナリオが複雑に絡んで一度観ただけじゃわからないかも。自分が自分のために動いているけど・・・結局・・・どうにもならないどうしようもなさ?というのが 伝わってきました。ジョージ・クルーニーはいい演技だったと思います。 【luminox】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-03-19 23:44:41) |
4.毎日やってくる新聞の5ページ目あたりを飾る中東の話。断片的で人が何人死んだかの数値が飾る。なぜそんな悲惨なことが日常的に起きるのだろう。関心は持っていても断片的な情報ばかりで奥を探ろうとするととたんに疲労感が増す。歴史的な事実を自分なりに整理し、送られてくる情報をその枠組みに当てはめ、一つ一つ丹念に評価を下していかなければ、日々送られてくる情報は消化したとはいえないだろう。しかし、情報として伝えられる事象には、裏のストーリーがあり、さらにその裏ストーリーにも裏がある場合がある。整合的で一貫性があるストーリーで整理するのは至難の業に近づく。混沌とした話の進め方は、それだけでまさにリアルで、それゆえにスリリングだった。「表面的に分りづらいことこの上ない。理解するには、観る方が枠組みを確かに持っていることが必要である。」と、そういった作りになっていることが、とても素晴らしい。 【解放軍2003】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-03-16 22:01:23) |
3.平日のレイトショーに観に行ったんですが、エンドロールの後に他の観客さんにみんな「?」マークが出ていたのが印象的でした。 石油利権に絡むアメリカの思惑(CIA)と中東某国王室内の権力闘争(とコバンザメコンサルタント)、原理主義者のマインドコントロールとテロリズム、CIAを裏切ったエージェントと裏切られたエージェント…話はこれだけなんです。入り組んではいない人間関係をわざと判りづらくしている感じがしましたよ(序盤なんてぐちゃぐちゃでサッパリでした)。もっとストレートに表現した方が結果的には正解だったのかなという気がします。 ジョージ・クルーニーがアカデミー助演男優賞を受賞しましたが、誰が主役だったのかよくわかりませんでした。 【ひろすけ】さん [映画館(字幕)] 3点(2006-03-09 02:24:52) |
2.《ネタバレ》 ジョージクルーニーのオスカー受賞に伴い、本作も注目を浴びるだろうが、本作に関しては是非鑑賞前に公式HPなどでストーリーや背景について事前に確認してほしい。ストーリーや登場人物などはいたってシンプルであるが、必要以上に細かく切り刻んだために物事の本質が何であるか、何を訴えたいのか、焦点がぼやけた演出となっているので、前広に情報を入手した方がよいだろう。 物事に対して批判しようとするとき、「ボウリングフォーコロンバイン」のように批判対象から完全に逆サイドに立って描くというやり方がある。一方、本作ではアメリカ、中東などの石油業界を取り巻く巨大な渦の中に人々が巻き込まれていく姿をかなり冷めた目で客観的に、かつ感情的にならないように描いている。しかし、「トラフィック」のようなアメリカでは身近な問題である「ドラッグ問題」ならばやや第三者的な描き方をして、鑑賞者に「どう思うか」を問いてもいいかもしれないが、石油問題に関しては身近に感じる人は少ないだろう。この身近ではない問題に対しては、第三者的ではなく、もっと踏み込んだ形で感情的に人々に問いた方がもっと説得力を増すと思う。この描き方では、あまり知らない一般人が映画を見たとしても、世界で最も恐ろしいタブーに震撼するというよりも、「へぇー、そうなんだ。」程度の感想しか持たないだろう。<以下ネタバレ>ジョージクルーニー演じるボブはテロとは無縁の中東の王子(アメリカ寄りから中国寄りにシフトしようとする)をテロの首謀者だからと殺害を命じられ、それに失敗し、あっさりとCIAから駒のように切り捨てられてしまう。真相を知った際の表情、ラストの行動にはそれなりに彼の感情を感じられるが、彼の長年信じてやってきたものが何だったのかという苦悩、悲哀は分かりにくい。合併話の調査を命じられたホリデイ弁護士はラストにはまさに羊を面を被った狼のような行動をするわけだが、彼の心情の変化と父親の関係も伝わりにくい。 アメリカから中国へシフトしようとしたナシール王子と、新米派の父親や弟の確執もあっさりとしすぎている。これらの確執の中で仕事を失い行き場をなくしたワシームをテロへと駆り立てた動機と神学校との関係もまた伝わりにくい。上手く描けばもっと面白くなる題材だと思うが、個人的には全く面白みを感じられる映画ではなかった。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 3点(2006-03-07 22:17:47) |
1.《ネタバレ》 石油利権争いにCIA(欲しがったアメリカ)が暗躍ってネタはありがちな気がするけど、映像で観られてなかなか興味深かった。原理主義の思想にすがる、人生に失望した若者は哀しい現実なんだろうな。登場人物が多く、場面展開が頻繁にあるので注意した観ないとマズイです。中東近辺の情勢が解ってないと辛いかも。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-03-07 18:22:30) |