105.主演二人の感情の微妙な動きが繊細に演出されています。マイノリティーが抱える悲哀が時代背景と共に、宿命的に描かれています。良い映画なのでしょう。でも、偏見は持っていないつもりだけど、最後まで観るのがかなりしんどかった。進んで見たいものでもない。みなさん、けっこう平気なようで、それが驚き。やっぱり自分は偏見を持ってるってことなのか。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-08-14 04:39:48) |
104.《ネタバレ》 ブロークバックマウンテンで、「ひゃー」と思ったシーンが、山の中でテントで二人がはじめて一つになったシーンと、4年ぶりに会って家の裏でキスし合ってるところを奥さんに見られたシーン。 見終わって冷静になると、男同士というところを除けば単なる不倫関係の物語では?と考えてしまいました。 さらに冷静になって考えると、やはり同性愛だからこそ、成立する「ひゃー」が存在するわけであって、ソウルメイトが同性に存在してしまったからこそ成立するドラマなのだな、とあらためて納得しました。 自分自身は男であるし女の人の方が好きだけど、魂レベルで、好きあったのが同性だったらそれはそれでいいんじゃないかな、と思います。 ただし、その道には偏見やら何やらがあって、イバラの道なんだろうなと思いますが、魂レベルで引きあう人を見つけることができることの方が幸せなんだろうなと感じました。 【かずろう】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-22 00:42:32) |
103.《ネタバレ》 すいません、わたしいちおゲイなんですけど、正直あんまり面白くなかったです。これって普通の男女の恋愛ストーリーだったらアカデミーとれないどころか制作もされない訳ですよね。 ゲイっていうマイノリティーを取りあげたことが評価されたってだけにしか見えなかったな~。抑圧された時代(や環境)を生きてきたゲイや、むしろ(ゲイに嫌悪感をさほど感じないような)ストレートのみなさんとかこそ色々思うことがあるんだろうな。せっかく泣こうと意気込んでたのに、自分にとっては感情移入不可能映画でした。 【HAMEO】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-07-13 20:49:46) |
102.映画祭を総ナメした映画ですが、かなりつまらなかったです。 |
101.生きていて心に残る場所はなかなか見つかるものではない。それを見つけられることは幸せなことだとおもう。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-06-10 22:11:51) |
100.《ネタバレ》 自分でもなぜ10点ではないんだろうと思うのですが、やはり悲しすぎる映画だからですかね。救いはないです。それだけ現実的な話です。 興味を持てない映画でしたが、ダークナイトを見たあとに、あのヒース・レジャーが出演している作品ということで鑑賞しました。 平たすぎる表現ですが「素晴らしい」映画でした。フィクションにすぎないはずなのに、現実の事件に衝撃を受けたかのように、鑑賞してしばらくしてからも映画のことが頭から離れなかったです。特にヒースが演じたイニスのことが気の毒でたまらなかったですね。幼稚な表現ですが、でも素直にそう感じました。なんとも言えないラストシーンに描写されているイニスの気持ちを必死に検証して何か希望を持ちたいと思うのですが、難しかった。どうすれば二人で幸せになれたのか?答えがないんです。イニスと一緒になって、いつまでも悲しい気持ちを引きずってしまいました。 ワイオミング在住の作家、アニー・プルーがこの物語に「気づいた」きっかけは、地元のバーに行った際にふと目にした初老の男性だったそうです。にぎやかにビリヤードをやる男の子たちにじっと目をやっていた、その孤独感漂う男性を見た時、「何か」を感じたらしいのですね。つまり、その男性がイニスのモデルです。 「愛はいつだって純粋で完璧なのに、いつも社会や、外部の何かが邪魔をしてくる」サンドラ・ブロックが何かのインタビューで言っていましたが、この映画の二人もまさにそう。イニスとジャックの愛は完璧だったけど、その完璧さゆえに逆に、周囲を巻き込んでさらに不幸になっていく。 「愛ってスバラシイ、」ではなく「人間て。。。。」って感じてしまうから、音楽、脚本、撮影、演技、すべて素晴らしい映画だと思うけど、やっぱり10点はつけられないかな。 【hatomix】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-05-04 19:57:33) (良:2票) |
99.主演であるヒース・レジャーの訃報を受けて、観賞しました。この作品での演技もすばらしく、本当に惜しい人を亡くしました。この話は完全に好みが分かれると思います。ですが、同性愛ゆえに許されない恋の切なさなどは、旨く描かれていると思います。ミシェル・ウィリアムズがいいですね。これまで注目していませんでしたが、綺麗ですし演技も上手です。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-24 23:08:43) |
98.《ネタバレ》 たまらん・・・・・・アン・ハサウェイのチチ揺れが。 それは置いておいても、全体的にどうも薄味な感が否めない。もう一歩踏み込んで欲しい。要所要所ではっとするシーンはあるものの、それぞれの人物の葛藤が、そしてアン・ハサウェイのナイスバディがどうも伝わりきってこない。監督は少し自重してしまったんだろうか。 【njld】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-22 23:01:05) (笑:1票) |
97.《ネタバレ》 単にゲイの映画と言い切ってしまうのは惜しい程の完成度の高い映画だと思います。まず全体の情景が何とも美しい。こんなに自然の美しさをそのまま撮れてる作品も珍しいです。しかしそこにそのままゲイの2人を美化して投影するだけではないのもいい。今でこそ多少の市民権を得た感じもありますが、当時は絶対許されなかったでしょうし、この展開も致し方ないかなと。それでも性癖って理屈ではないから、当人達は本当に苦しかったのでしょうね。お互い告白らしい告白を中盤以降まで全くしなかったのも「秘密」という感じを強める効果になってて良かったです。 賛否あれど出会ってから20年以上も想い続けたのは間違いなくひとつの「愛の形」であり、それをどうこう言うのは違うのかもしれないですね。しかしそこには当然、マイノリティを排除したがる世間の冷たい目・厳しい目がつきまとう事も、この世の中から消える事がない反応だとも思います。 出演者も皆素晴らしい演技で、特にヒース・レジャー演じるイニス(特に終盤、別れようと切り出してから泣いて抱き合う場面と、形見のシャツを抱きしめる所の表情)とその妻役を演じていた方(夫のゲイ不倫を確信してからの今にも爆発しそうな表情)の演技は秀逸でした。 しかしきっかけとして仕事の時に最初に襲ったのはイニスでしたが、あの時のイニスの心情がちょっと分からなかったです・・・。人肌恋しいだけではああはならないだろうし、元々2人ともバイセクシャルの気質だったのでしょうか?お互いに女性も普通に愛し、家庭を持っても、貧困やら妻側の親に睨まれたりと苦しい生活の中で、情景共々美しい思い出としてブロークバックマウンテンに帰りたくなるのは自然な事なのかもしれませんね。 ラスト、家庭もなくし、娘も嫁ぐ事が決まって1人ぼっちのイニスが、クローゼット裏側に貼ってあるブロークバックマウンテンの写真と、ジャックの形見のシャツを眺めて、天国のジャックに語りかけるシーンは何とも切なくもあり、幸せそうでもありました。 |
96.《ネタバレ》 ブロークバックマウンテンの大自然を見る行為と供に、二人の思いを感じ取る映画だと思います。台詞としての説明はかなり省略され、観る者の想像に委ねられています。感情の機微が鋭い時、弱ってる時、そんな時に見るとやられてしまいます。ラストのシャツの入れ替わりがガツンときましたね。ジャックの死因も、ジャックの親の行動がすべてを語ってるのでしょう。余談ですが、ジックがおっさんに仕事を貰いにいくシーンで、吹き替えで見ると市民ケーンのあれが出てきます。字幕じゃ語らないですが…。ああ、ネイティブになりたい。 【Nujabest】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-26 01:27:56) |
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95.《ネタバレ》 今回が3回目の鑑賞。3回目の今回は半年ぶりであり、たまたま名画座の2本立ての1本として大型スクリーンで見たせいかちょっと印象が違った。この映画は少し時間をおいてみても毎回発見があったり、印象が違ったりする。やはり良い作品は何度鑑賞しても飽きることがない。 まず、今回の印象はワイオミングの自然が綺麗に撮れているなぁということ。これはDVDと大型スクリーンの違いで感じたこと。アメリカの地理に詳しくないが、こんなに手付かずの自然が残っているところがあるんだと新しい発見。この自然の美しさとちょっと物悲しい音楽のマッチングがより物語を効果的に演出していると思う。イニスとジャックこの二人を結びつけたものは何か。その辺がまだ微妙にわからない部分。あのブロークバック・マウンテンでの放牧を管理しながらの過酷なキャンプ生活での連帯感が恋愛感情に変わったってことなのかな。それよりたった二人残された山の中で無性に人肌が恋しかっただけ?その両方が交じり合って、惹かれあう感情が生まれたのかもしれない。彼らが山を下りた後、それぞれの道を歩むのだけれど、お互い思ったような人生は歩んでいない。イニスは生活するのに精一杯、ジャックは妻の実家から疎まれる存在。そんな中、再会した二人は現実から逃避したいという気持ちとあの思い出の地での情事が忘れられずそのまま関係が続いてしまう。イニスはジャック以外の男性との関係はないが、ジャックはイニス以外にも後の交際相手となる牧場主の男やメキシコへの旅行など、元々ゲイになる要素を持っていたのだと思う。一方、イニスの台詞に「お前がこんな俺にした」というのがあるけれど、まさにそうなのかもしれない。イニスはジャックに会わなければ、このような人生は歩まなかったかもしれない。イニスは9歳の時に父親にゲイのカーボイがリンチで殺された遺体を見せられて、それ以来ゲイであることへの後ろめたさや世間に知れる恐怖を感じながら生きてきた。一方、ジャックは男しか愛せず(一応世間的には結婚し子供もいるが)、イニスと一緒に牧場経営する夢をかなえることが唯一の生きがいだったのにそれを果たせず、亡くなってしまう。 最後にイニスがジャックの家を訪れるシーンでジャックの両親は全てを知っていたと思う。あの時代、あの保守的な土地で許されない二人の純粋な20年が切なかった。 |
94.奥さんたちがいつ爆発するかとハラハラしながら楽しめる。年をとっても独身の人たちがごろごろいる今の時代は暮らしやすくなったね。 【はるこり】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-06-23 13:11:35) |
93.過酷な労働と美しい自然に囲まれ、何となく禁断の果実を食べちゃった・・・、ってことでしょうか? 私には、あまりに唐突過ぎて「何で?何で?」と戸惑うばかり。そこは、人には言っても分からないものがあったんだよ、ってことで、どうにか通過するわけですが、その後の時間経過が早く、感情移入する間もなくエンドマーク。・・・で、一体なんだったの、この映画は? と、見終わってからイロイロ考えました。これが、「男と女」の物語だったら、『マディソン郡の橋』と同じじゃない? しかし、本作は「男と男」である。結局、配偶者を裏切ったり、情事(一応、「愛」かも)を生きる糧にしている点では同じなんだけれども、そのマイノリティさが、真実っぽく見せているのではないかしらん。マイノリティだからこその葛藤が、中途半端な「本物感」を与えているんだよね。「葛藤してるボクちゃん、カワイそ~」みたいな。ま、自己憐憫ですね。自分の涙をオイシイオイシイと言っているナル男。『マディソン郡の橋』にしても同じだけれど、こういう、「過去の一点」にしがみついて生きている人間に、私はどうしても共感できないんだよね。まあ、こちらは、マディソンと違って、何度かその後も逢瀬を重ねるんだけど、それでも、日々追いかけてくる現実から、自分の涙を味わって逃避しているのは同じ。こういうヤツらは好きじゃない。苦しい、切ない、いとおしい過去を全て受け入れ、なおかつ現実から目を背けることなく闘っている人間にこそ、魅力を感じるのだよ。イニス君、一生やってなさい、・・・ってホントに一生やってるんだろうな。もう知らん。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-06-20 15:48:05) |
92.《ネタバレ》 最初は、どうしてもノーマルな男二人がああいう関係になる程、お互い何がそんなに好きなわけ?と思ったし、男同士の行為の描写が生々しくて、これは私にはちょっと~、と重いながら半分目を伏せていたんだけど、だんだん、人を愛するって言うのはこういう事なのかなぁ、相手を好きなのに理由なんていらないのかも、うん、こういう形もアリなんだな、と思えてきた。私は女で、妻であり、母であるので、どうしても最初はアルマに共感してしまって、言い寄ってくるジャックがうっとうしいなと思ったんだけど、それもだんだんジャックの切ない気持ちに胸が痛くなった。ヘタクソに作れば多分相当シラける話だろう。でもすんなり見る者の気持ちを動かしてしまうあたり、この映画はスゴイ。ジャックとの関係においても、家族とでも、いつも家畜がどうのとか牛の出産がとかいって仕事を優先し、一番大事なことを二の次にしてきたイニスが、最後娘の結婚式は仕事を誰かに代わってもらうと言ったのがとても印象的で、ここにこの映画のメッセージが表れてるのかなと思いました。 【あやりん】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-05-29 17:07:55) (良:1票) |
91.愛というものをちょっと違う角度から描いてみました、という作品。設定や音楽など全体的なバランスがこの作品を傑作たらしめています。アン・リー監督賞も納得。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-26 01:55:49) |
90.そもそも友情なのか愛情なのか、欲望なのか、そこが良く分からなかった。羊番の過酷な仕事によるストレスや酒に酔った勢いで、つい魔が差して興味本位でヤっちゃった感があって、二人の秘密だ忘れようって言ってたのに、もともとノーマルだった人間がたったひと冬の不思議体験を二十年も引きずるのだろうか。それこそさっさと忘れてしまいたい出来事なんではないだろうか。そんな疑念を抱いてしまうのは、この二人が案外あっさりそういう関係になってしまったからで、そこに至るまでの、友情を突き抜けて愛情に変わってしまうほどの決定的な事件や、それが無いにしても徐々にお互いを求め合う心の変化なんかをもう少し時間をかけて丁寧に描いてくれれば、こんな私にも理解できたのではないかと思う。もしくは最初の冬はプラトニックな関係くらいでも良かったかもしれないとさえ思った。 【ちゃか】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-25 22:20:15) |
89.台詞や細かな表情ひとつひとつに無駄がなく、ストーリー的にはそれほど驚くような展開をしないのに飽きさせない。ストーリーを説明するような描写を極力避け、ここぞというシーンだけを見事に抽出して描く。とても映画らしい映画だった。 【とと】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-29 07:35:40) |
88.《ネタバレ》 生まれてから出会った人の中で一番癒される人・・・周りを犠牲している事すら判らなくなる程その人の事を思うといたたまれなくなる・・・切なくなる・・・ただそれがたまたま同性だっただけのこと。ラストでイニスが結婚話をする娘の成長を通して、時の流れと共に変化していく周りの環境を戸惑いながらも受け入れるのに対し、ジャックを思う気持ちだけはこの先も変わらない事を自分に言い聞かせるシーンが切なすぎた。でも、そういう人とめぐり逢えただけでも幸せじゃん。心の琴線に触れた作品でした。(43歳) 【カスミン】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-02-17 20:42:11) |
87.すばらしい自然。でもストーリーが生理的に合わない。演技がすばらしいの前に 気持ち悪い。ただ現在では周知され、偏見も減少し、権利も認められつつあるが・・・。 追記:“カサノバ”も観た所だがヒース・レジャーの急逝を今頃知りビックリ。 若い期待された俳優なのに・・・。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-03 19:28:32) |
86.人生ってのは世間体との戦いだな。2人が独身を貫いて好き勝手にするのはいいんだけど、不倫は相手を傷つけるし、そもそも違法行為なので、同性だろうが異性だろうが、その時点で同情の余地はなく、所詮無法者の負け犬でしかない。だから結末は因果応報でしょ。 |