120.《ネタバレ》 吊り橋もゆれる、人の心もゆれる。基本的にこの映画は兄弟の心情を描いた映画だと思っているが、その割に出来事が殺人だの裁判だのと重過ぎる内容である。雰囲気や兄弟のやり取りは上手く描かれていたが、裁判での弟の行動だけは納得できなかった。あんなに極端な心情の変化があるのかよと疑問が残った。 【たこちゅう】さん [地上波(邦画)] 5点(2012-01-04 00:20:15) (良:1票) |
119.メインとなる登場人物の人間像を周りの人間たちの描写や証言などから、 徐々に浮き彫りにさせていくという、この監督さん独特の描き方が、 本作のストーリーの内容にとても合っていて、面白い心理ドラマに仕上がってます。 香川照之とオダギリジョーが兄弟という設定はかなり違和感があったけど、二人とも好演。 特に香川照之はやっぱりうまい。彼の演技を見ているだけでも見応えのある作品だった。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-12-14 10:17:29) |
118.小さい時はあんなに仲が良かったのにいつの間にかプライドや劣等感、不平不満が邪魔をしてどんどん距離が離れていく。でも心のそこではこのままでは終われないと思っている。そんな関係である二人兄弟の兄として、冒頭の弟と父の喧嘩の仲裁に入る兄の姿には共感を覚えました。 【ちゃじじ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-11-05 01:36:54) |
117.演技派揃いで落ち着いた映像ながら、所々聞き取りにくいセリフが。悪い映画じゃないが、ちょっと退屈。 【Q兵衛】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-21 10:36:20) |
116.《ネタバレ》 兄弟だろうと女をめぐっては男と男だし、兄弟だから嫉妬したり、憎かったりってのもあると思う。また、好きな男に一度抱かれると、好きじゃない男からは触れられるだけでも嫌だとか、女性監督ならではの視点でハッとさせられる。事の発端、「触らないでよ」の後の真実は実際のところ稔にしか分からないのであって、遠くから見ていただけの猛は裁判等を通して揺れ動く。検察官が「智恵子には他の男がいた」「あなたはやきもちを焼いていたのではないか?」と稔を追及していくうちに、猛には距離的に決して聞こえるはずのない稔と智恵子の会話が聞こえてくる。こんな会話があったなら、突き落としたかもしれない。そもそもなぜ橋を渡ったのか?、最初から殺意があったのではないか?、とまで思えてくるだろう。人間の曖昧さ、立場によって変わる物の見方などが興味深く、面白い映画だったが、7年後の心変わりの理由がよく分からなかった。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-06-02 20:19:13) |
115.法事で久しぶりに帰省した弟に、密かに恋慕していた女を軽々と攫われる兄。そのことを感付きつつも、まだ内側に秘めていた兄の憤りが、吊り橋で兄を拒絶した女の態度によって噴出する。そこに殺意があったかどうかは、自分には大きな問題では無かったです。あの状況に至る兄、弟、女の関係性だけでお腹いっぱいでした。真面目によく働くがモテないオーラを出しまくって女性に縁のない実家暮らしの兄。実家を顧みずにカタカナ商売で都会に暮らし、遊び人のオーラを出しまくる女好きな弟。そして、実家を出て一人で暮らしながらも地元を離れず、土地柄と日常への倦怠と抱える女。見かけは幼馴染みとしてバランスを取っていた関係性が、弟と女のセックスによって崩れる。具体的には、弟とセックスしたことで、兄への嫌悪感が表面化した女の態度の変化で崩れる。都会と地方、継いだ仕事と獲得した仕事、個性と能力、優越と劣等など、様々な格差が引き起こした崩壊とも言える。それを映像で暴いたこの監督の構成力に感心しました。その後の裁判は、兄弟の心情の検証でした。タイトルの「ゆれる」は肉親に対して抱く心情の幅を指した言葉です。幼少時は信愛だけで成立していた兄弟の関係が月日とともに薄れて行く現実。昔の映像を観て当時を思い出しても、崩壊した関係が元の鞘に収まるとは自分には思えなかった。しかし、兄がバスに乗るシーンを見せなかったのは「ゆれる」心が希望を掴む解釈もアリとする監督の優しさのような気がします。兄役の香川照之が発する緊迫感から目が離せなかった。過去に観た彼の出演作の中では、これがイチバンです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-05-22 21:46:08) (良:3票) |
114.ボクは、日々の生活の中で自分自身が思いもしない言葉を吐いたり、行動を起こしてしまうし、更にその様な偶然を装って、ワガママを通しています。また、そんな気まぐれにも振り回されてます。そんなこんなでボクは自分の感情や行動の「ゆれる」サマを感じ得れ、本映画に感情移入できました。一環して保たれる「女性から見た男ども」の視点も丁寧な映像と共に素晴らしく、楽しめました。 【reitengo】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-04-14 12:43:42) |
113.《ネタバレ》 誰にも感情移入出来ず終わってしまいました。 兄弟の行動がチグハグで・・・特に弟が。 観ている私の感情が揺れてしまいました。 そういった意味では『ゆれる』でした。 香川照之さんの演技は良かったですけどね。 消化不良な映画でした。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-02-21 13:53:55) (良:1票) |
112.予想以上に重い内容に面食らいました。しっかり作られている映画ですが、何の解決にもなってない内容に私は共感できなかったので、この点数です。オダギリジョーは好きな役者で、とても応援していますが、本作に限っては香川照之に食われたかな、と思います。 【ジャッカルの目】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-01-22 03:38:23) |
111.まず、映像が美しい。 この映像、演出は女性監督だから撮れたものだと思う。 オダギリジョーは本当に役にハマっていて、違和感がなかった。 1つの事件から起こる、人間の心の曖昧な部分をよく描いている映画だと思う。 |
|
110.映画館で公開すぐに観たんですけど今さらレビュー。/兄弟はそれぞれ自分が憧れる望みの人生や輝かしい大切な何かを互いに相手の人生の中に見出している。しかし、兄は弟が自分の領域に踏み込んでくるに及び弟の眩しさに耐えきれなくなる。弟は兄の眩しさが偽りであったと認識して失望する。望みの人生を手に入れることができないことが 人間の一番の悩みかもしれないが、本作は至上の価値を置くその望みの人生が目に見える形で否定される話である。この映画はそれぞれの人間の一番大切な価値を揺るがそうという試みだと思う。/しかし、なぜか私自身の心はあまりゆれなかった。多少あざといくらいによくできた小賢しい作りの脚本で観客の心を動かすという方向性は前作同様だが、個人的に(まったく個人的に)前作のような満足感がなかった。特に裁判後に違和感があった。ラストのナレーションが妙に野暮ったく感じられた。観客の心に一撃 を食らわす芸術性といったものを無理に追求しているように見える。はたして成功しているだろうか?・・・・。 私個人はほとんど映像美に魅せられることがなかったし(私のセンスが悪いのかもしれないけど)、鑑賞後の余韻もたいしたことなかった。自分は長くつきあえる同世代人としてこの監督にあまりに期待しすぎていたのかもしれない(ディアドクターもいまいち)・・・・でも、やっぱり期待してます。/タイトルは「乱れる」「流れる」なんかを意識してるのかな?(あんなのに太刀打ちできるわきゃない・・・)。ナルセ通からは身の程知らずとけなされるんだろうし、この監督にはそっちの方向(芸術性の高い映画)は似合わないと思う。自分としてはもっと娯楽性高めに、女伊丹十三もしくは女周防正行みたいになってほしい気がするんですけど・・・・。 【しったか偽善者】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-01-19 21:20:39) |
109.名作だし、名演技だと思います。しかし私は好きになれません。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-01-07 10:24:02) |
108.信用と懐疑、羨望と嫉妬、そして真実と嘘。二人の兄弟を引き裂いたのは一人の女性の死を期に初めて露呈した互いの胸の内だったわけだが、果たして偽ることは罪なのか。時には自分を偽ることでしか保てない人間関係もあるし、逆に真実が誰かを傷付けることだってある。真実と嘘の間で翻弄され、時に喜び時に悲しみ、揺さぶり続けるのが人間。あの壮絶なラストに僕は思わずそんなことを考えてしまいました。 【とかげ12号】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-11-29 09:34:25) |
107.《ネタバレ》 いい作品でした。ラストシーンが切ないですね。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-11-07 20:42:46) |
106.《ネタバレ》 香川照之の演技がとにかく素晴らしい。 台詞の無い部分でも充分に彼の内のドロドロとした思いが伝わってくるような、まさにその役が憑依しているかのような演技。胸が締め付けられました。 強く引っかかっているのは、智恵子の爪跡が兄の腕にあんなに深く刻まれているにも関わらず、裁判でその事が全く取り沙汰されなかった事。死体から出た精液のDNA鑑定までしているのに、あんなに深い傷を負わせた爪には何も無かったのだろうか・・。 本作のような深いテーマを扱う映画だからこそ、こういう細かい点がいちいち気になってしまった。 それとあくまで個人的にだが、観る側に解釈を委ねるやり方が強く出すぎていて、深く感情移入できなかった。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-08-13 19:42:39) |
105.兄弟関係の醜い縮図や劣等感。共感できる部分が多いかも。 【朴モグタン】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-07-14 23:46:26) |
104.《ネタバレ》 観終わってレビューを書く前に皆さんのレビューを拝見したのですが、僕の書こうと思ったことが書かれすぎてて、正直困っちゃいました。最大公約数的なレビューとなりますがご勘弁。 まず、その一。やはり、弟の偽証部分が腑に落ちない。見てたんだろ?いくらなんでもそりゃないよ。あんな証言、人として根本的な情が欠けているし、(私が言うのもおかしいですが)猛はそういう人間じゃないと思います。「ゆれる」というテーマに固執しすぎて筋の部分で無理が出ている印象です。 その二。演技派の役者が揃っていて安定感のある重厚な作品仕上がっています。キャラクターもそれぞれリアリティがあって、非常によい。やはり一番は香川照之さんでしょうか。オーバーアクトになり過ぎず、眼でいろんなことを語ってくれます。特に面会室でのやり取りは出色でした。 その三。撮り方がおしゃれ。鼻につくかつかないか人によって評価が分かれそうですが、個人的には大丈夫でした。鯛の頭のシーンとブランコのシーンが特によかった。 まとめると、映画の筋を重視する私としては5点ですが、一見の価値はあるかと。オダギリジョーってやっぱかっこいいなあと改めて納得。 【枕流】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-06-19 18:33:37) |
103.《ネタバレ》 今、レビューを書こうとしていたら、稔の表情が1つ1つ蘇ってきて、泣けてきた。観ている最中は全然平気だったのに。多分、急激に、母親目線で物語を再確認してしまったからだと思う。白い靴下履いてても、ちょっとくらいしゃべり方が女っぽくても、いいじゃん。なんで、すぐ、キモいって言葉で括られるの?女の人にだらしなくても、傲慢でも、才能があってあれだけ格好いいんだからちょっと大目に見て・・。周囲の人達にどんな風に評価されていようと、二人とも、お母さんから見たら、かわいい息子たち。出来ればずっと、子どもの頃のままの、仲の良い兄弟でいて欲しい。母親的には、ラスト、稔はバスに乗らずに、猛の元に戻って欲しいところだけど、たぶん、元には戻れないと思う。猛が裁判で「偽証」したとき、憑き物が落ちたように稔の表情がまともな顔になった気がした。大人になる過程で、自分と弟の「違い」を内面に鬱積させていった稔が、裁判を通して、猛に本音をぶつけ、最後に猛と自分を許したんだと思う。そして猛は、7年後に憑き物が落ちた。でも、もう、子どもの頃のような純粋な気持ちで関わり合っていくことは出来ない。お互いを許し合った気持ちだけを抱えて、全く別の世界で暮らしていくのがいいんだと思う。・・・と、二人のその後にまで、思いをはせてしまうあたりに、この作品が高評価の理由を感じます。 【おおるいこるい】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-05-19 14:28:51) (良:1票) |
102.どんな映画なのかよくわからず視聴し、最初の30分位までは退屈でしたが、『あの事件』のシーンから急激に面白くなりました。ラストシーンについても個人的には非常に良かったと思っています。各俳優さんの演技も非常に素晴しいです。惜しむらくは、私には兄弟の感情の推移がいまひとつ掴めない部分があったのと、聞き取り難いセリフが多かった事です。 【もんでんどん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-03-05 17:19:51) |
101.自分も兄弟がいますが共感できる部分が結構あります。 【シトロエン】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-02-05 22:41:51) |