10.《ネタバレ》 原作は知らないので軽く墨家について下調べしてから鑑賞。よくは知らないながらも墨家の”非攻””兼愛”などと言った思想が戦えば戦うほど自分の信じた思想の矛盾の壁にぶち当たる。何のために自分はここに来たのか?何故自分は戦うのか?全ての人を愛することと一人の女性を愛することに狭間で苦悩する。何故”墨家”は動かず彼が一人で来ることになったか、墨家はその思想の矛盾と結末が分かっていたからであろう。美術、セット、衣装、音楽とすばらしく、人海戦術の映像は安っぽいCGとは迫力が違いとても満足しました。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-03-18 23:32:55) |
9.《ネタバレ》 歴史好き、とくに攻城・篭城戦が好きな人にはたまらないでしょう。迫力ある映像と音響によって壮絶な戦闘シーンが展開されます。CGをうまく使いながら大勢のエキストラを動員した苦労がしっかりと画面に生きています。また人が城壁から落下したり火だるまになったりと「キャストの生命が安かった」時代の香港映画を髣髴とさせるものもあり楽しませていただきました。またキャストも午馬、銭小豪、于承恵など香港・中国映画が好きな人には懐かしい面々も勢ぞろい。子団のウー・チーロンは「ロード・オブ・ザ・リング」のオーランド・ブルームの役ですね(笑)。革離のアンディ・ラウはもちろんのこと芸達者な役者の演技も見ごたえ十分。物語は地味で大衆受けするとは思えませんが良い映画と思います。この脚本って暗に中国の侵略の歴史を皮肉っていると思うのですがそれは考えすぎでしょうか…? 【トト】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-03-09 10:55:26) |
8.《ネタバレ》 原作が好きだったので期待して見に行ったのですが・・・。城防衛のための攻防に関しては文句なし。でも、中途半端にラブストーリーを絡めたせいで、革離の人物像が曖昧になっただけでなく、ストーリー展開も中途半端なものになってしまってます。せめて逸悦が助かっていれば、それなりに納得できたでしょうが。 【はやぶさ】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-02-19 23:34:53) |
7.《ネタバレ》 儒教を説き専守防衛を旨とし、知略に長けた「墨家」という思想集団の存在を初めて知ったのは原作の漫画だった。血で血を洗う中国の戦国時代に、そんな集団が実在したのは驚きだ。……漫画はコンビニでちらりと立ち読みした程度だったが、一人砦へとやってきた革離が反感を持っていた民衆から信頼を得ていく過程が省かれていたのはちょっと物足りない気がした。しかしそれでも、大軍(10万もいるとは思えないけど)を迎え撃つ迫力のあるシーンの連続にグイグイ引き込まれてしまう。人海戦術にモノを言わせるのではなく、少人数のキャストでも丁寧に撮られているせいだろうか。……人道と現実の間で苦悩する主人公・革離に比べて一国の王様たる梁王の何とミミッチくて器の小さいこと。革離演じるアンディ・ラウの無骨な渋さは役柄にぴったりだったし、何より最後の最後まで飽きさせないスピーディーな展開。声が出せずに溺れてしまった可哀相な逸悦には助かってほしかったけど、コンパクトで充実した筋書きは面白かった。 【six-coin】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-02-18 00:54:10) |
6.《ネタバレ》 テレビのCMで観て、『いつか観たいな~』と思っていたので、観に行ってきました。 もともと中国の歴史ものは大好きなので、それだけでも高得点なんですが、主役の革離の渋さとかっこよさと智謀に完全に惚れ込みました。でも、梁王は『小っせえ男だな』と。(←まぁ、それがなければ、革離の偉大さが目立たないのですけど)。「国の大事に己のことだけか』と革離の崇拝者に尋ねるシーンがありますが、「そりゃあんたも同じだろ」と突っ込んでみたり。趙軍との戦争シーンも迫力満点だし、言うことないです。原作は読んだことないですが、戦うことの悲惨さも十二分に伝わってきました。某「グリーン~」みたく、人が空飛びまくったりもしないので観やすいです。惜しむらくは革離と逸悦がハッピーエンドにならなかったこと。それだけ差し引いて、9点献上です。 【ダイス】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-02-16 00:08:00) |
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5.《ネタバレ》 主人公・革離が城に到着してから最初の攻防戦が終わるまではぐんぐん引き込まれ、ほんとに見応えがあります。単純に趙国側と梁城側だけ追っていればいいので話も分かりやすく、相手の裏の裏をかく戦いに緊張感があったのですが、戦いが一段落した後半から主人公の苦悩、梁王の陰謀、恋愛といった要素が一気に押し寄せ、それぞれのエピソードに割く時間がぎゅうぎゅうに詰まり、特に水攻めや気球なんかは下準備も描かれず突然のように出現するので、前半の知略を極めた緻密な戦いとはうって変わって、どのシーンを削るかで手一杯になってしまっている印象。/そしてこの作品の話を平凡たらしめているのが逸悦との恋愛エピソードだと思います。墨家の教えである"非攻・兼愛"と、戦うことでむごたらしい死体の山を築いていってしまう現実の狭間で悩む主人公が、どう自分なりの答えを見つけ出すか──恋愛に時間を割くことによって、この作品のテーマ自体が中途半端なものになってしまいました。恋愛要素は完全に切り捨てて、ライバル的存在の趙の将軍・巷淹中との戦いの中で見つけだした方が骨太な作品に仕上がってたと思いますね。前半8点、後半6点、映像面は重厚で申し分なしの9点。 |
4.《ネタバレ》 原作を読んだ方と一緒に行きました。主人公の城を守る故の非情さが、映画にはないそうです。私の感想は1番の方と同じですで、ストーリは平凡なのですが、最初から見せ場があるのであきません。どうせ平凡な展開なら、観月ありさに似ているヒロインと一緒に帰って欲しかった。そうそう、ヒローも香川照之に似ています。 【オドリー南の島】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-02-09 07:19:56) |
3.『酒見賢一氏の小説 → 森秀樹氏の漫画 → ジェイコブ・チャン監督による映画化』という経過を辿った本作、きっかけはコミックの海外出版にあったらしい。日本のマンガパワーおそるべし。名作の感動は国境を越えると言うべきか。なんにせよ「蒼き狼」みたく日本人キャストによる再現という愚行に至らなくて、ほんとうに良かった。映画としても見応えある面白い作品になっていると思う。 【豆治】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-02-05 09:20:00) |
2.原作未読。シチュエーションの違いはあれど「MUSA」「セブンソード」「トロイ」「LOTR二つの塔,王の帰還」等々の篭城モノ?がお好きな方は楽しめると思います。特にアン・ソンギは「MUSA」と立場が180度違う役なので見比べてみるのもよろしいのでは。それにしても中国の刑罰ってどうしてあんなに残酷なんでしょう…。 【一体全体】さん [試写会(字幕)] 7点(2007-02-03 00:42:22) |
1.アクションシーンとかよくできていてそれなりに楽しいのですが、話としては非常に平凡だなぁという印象を受けました。 【MS】さん [試写会(字幕)] 5点(2007-01-28 19:50:43) |