143.《ネタバレ》 クィーニーの言葉が印象的。「みんな行き先は同じ。ただ、違う道を通っているだけ」。ベンジャミンも、この世に生を受け、成長し、恋愛し、愛する人に抱きしめられて看取られ死んでいくワケです。ただ、そのプロセスが他の人と大分違っていただけ。だんだん若返っていく、という怪物といっていいベンジャミンなのですが、「少し変わった人」として周囲から受け入れます。その体質から、必ずとんでもないドタバタが始まるのだろうと思い、心配しながら見てましたが、それがない。淡々とした感じがとても良いです。いつかもう一度、いらぬ心配をすることなく、デイジーとベンジャミンの物語として観てみたいです。そのときは、必ず点数が上がるだろうと思っています。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-15 08:38:56) (良:1票) |
142.《ネタバレ》 ファンタジーなのに寓話性が少ないし、ちっとも“数奇な人生”じゃないと感じさせちゃうところが本作の弱いところかな。これなら、「俺の方がよっぽど数奇な人生を送ってきたぞ」と言いたくもなります(もちろん若返ってはいませんけど)。デヴィッド・フィンチャーとファンタジーではいかにも相性が悪そうでもある。でもこれだけ“老い”と“死”をじっくり美しい映像で見せられると、たぶんもう人生の半分は終わってしまった自分たちの世代には考えさせられることも多いのは確か。東洋思想には「死は生であり、生は死である」という輪廻の死生観があるけど、この映画では「人生は一度きりで後戻りはできない」と訴えるいわば“一期一会”的な語り口で一貫しています。「秒針が逆に進む時計」はそういう意味では象徴的だと思います。そう言えば、不思議と宗教色がほとんど感じられないところがあって面白いと言えます。ブラピとケイト・ブランシェットの特殊メイクは見ものですが、こういう特殊技術が自己主張し過ぎていないところは好感が持てます。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-20 23:35:02) |
141.特撮がすごい。 年齢の変化が少しずつで、自然な感じだった。 制作サイドは本当に大変だったろうなと思った。 でも、映画は設定の異常さを別とすると、割合淡々と進んでいる。 戦闘シーンは迫力がありました。 ラスト近く、ちょっとほろりとしたけど、まあ総合的には、まあまあかなと。 退屈はしないけど騒ぐほどの映画でもないような気がした。 話の種という意味では他の人に勧めてもいいかなという感じです。 【ひであき】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-15 19:00:51) |
140.《ネタバレ》 尺が長い上に、最後まで何が言いたかったのかよく分からず、少し退屈な映画だった。ブラピとケイト・ブランシェット以外ではもたない映画だ。 最初から、おそらく「ベンジャミンが成長するにつれて若く(幼く)なっていくというのは一種の比喩に過ぎないのではないか」と想定していたが、そのように受け取ることもできるし、そうは受け取らないこともできる何ともあいまいなストーリー展開だった。そもそもその点に着目して観てしまった私の見方が良くなかった面もあるが、もうすこしこの設定を効果的に活かすことができたのではないか。ベンジャミンとデイジーの出会いやその後の展開は確かにロマンチックではあるが、ちょっと物足りない気もする。ベンジャミンの行方は杳として知れないほうが余韻が深い作品に仕上がったようにも思う。 主たるテーマは「人生に年齢など関係ない」ということなのだろうが、「段々と若返っていく」という特異な設定にせず、もっとシンプルに観客の心に訴えることも可能ではないか。確かに特殊効果やメーキャップは素晴らしいが、それはあくまでも手段であり、映画の「目的」ではありえないような気がする。まあ、こういう考え方自体、時代遅れなのかもしれないが。。。ともかく「フォレスト・ガンプ」をはじめとした、こういう大人のおとぎ話的作品には自分は向いていないようだ。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-05-22 20:08:39) |
139.《ネタバレ》 設定からして、酷な展開の連続なのではと、なかなか見る気になれなかったがついに観賞。 ベンジャミンの人生は思ったより悲惨じゃない…というか むしろ上手くいきすぎでは?というくらい。 生まれてすぐ捨てられるのは辛かったけど、 結果愛のある人に囲まれて、幸せな人生だったろうと思う。 対してデイジーは辛い…。せめて最期は娘にみとって欲しかった。 設定の割に淡々と進んでいくので長く感じるが、ラストシーンは印象的。 このシーンだけで見て良かったと思えちゃうのがすごい。 【ここなっつ】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-03-07 09:32:50) |
138.《ネタバレ》 冒頭はとっつきにくいし、全体を通して無駄なカットが多い気がした。 主人公の成長?とともにシーンはころころ変われど テンポがどうにも良くないので、 こちらはその展開に最後までついていけませんでした。 【ゆめや】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2011-02-26 11:40:30) |
137.この映画のテーマは"人の死"であることに、見終わってから気付いた。 ベンジャミンの周りの人々はみな老いて死んでいく。何故って?それは人間だから。そんな普遍的かつ語りづらいテーマを、ファンタジーというオブラートに包んで上手く表現したなぁ…という感じ。 デビッド・フィンチャーは、鬼才と称されるだけあって、今までは理解し難い映画ばかり作ってきたのだと思う。(全て見てきたわけではないので断言はできないが) が、この作品はフィンチャー作品の中ではとても理解しやすく、万人受けする作品に仕上がっている。 3時間弱という上映時間を長く感じさせない演出も、流石といったところ。 男女の愛であったり、家族愛であったり、"老い"であったり…と、この映画に散りばめられたテーマは多い。誰もが、どこかで共感できる部分を見つけられるだろうし、見終わった後には、それぞれ自分が見つけたテーマについて考えさせられると思う。 特殊メイクで老人になったブラピが見えるのも、この映画の話題性の一つかも。 是非、3時間彼と一緒に、1人の男の人生の軌跡を辿ってみて欲しい。 【Sugarbetter】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-27 16:21:47) (良:1票) |
136.《ネタバレ》 最新の技術で若さを身に纏った主演二人は、息を飲むほどの美しさでした。 きちっとした一貫性のあるシナリオではなく、脈略もない話もあるが、ゆったりとした気分で楽しむには十分な作品です。 とにかく映像の綺麗さは素晴らしい。 ヘンテコ過ぎる人生だけど、娘に当てた手紙の内容は、人生の根っこの部分を掴んでいるなという感じがします。 【タックスマン4】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-01-25 00:52:46) |
135.《ネタバレ》 設定の時点でファンタジーなのだが、もう少し各エピソードを大げさな寓話的に 描いてもよかったのでは?と思うけど、十分ぶっ飛んでるのかな?複雑。 特異な人生って設定だけが先行した感じで、ただただ長かった。 雷に打たれたおじいちゃんのような話が多く詰め込まれてればなぁ。 ただ、この作品自体の長さも「悪い意味」ではないところがくせ者で。 監督の丁寧に描き過ぎた姿勢が見て取れる(そこで気軽に勧めるか悩む)。 ブラピに害なす人も居なければ、ブラピ自身もまた悟りの境地というか。 人生や境遇、体質(?)に対しての恐怖や葛藤があれば違ったかな。 設定とビジュアルだけが特殊な”普通の恋愛映画”という印象が捨てきれない。 人生とはかくも美しく、素晴らしい。生や愛、出会い、別れがある。 その傍らには"時間"が在る、皆その中で生きている。 ベンジャミンもまた例外ではない。そんな一期一会、人生賛歌。 【HIGEニズム】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-12-29 20:36:52) |
134.《ネタバレ》 まるでフォレストガンプ。前半は割とおもしろかったのよ、いろんな人出てくるし、成長していく過程はね。しかし中盤、親父の遺産継いでからはもう観てられなかった。二時間半以上も彼の人生に付き合ったが、思ったことは金持ちはいいなだった。 |
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133.《ネタバレ》 アイディアは良いと思うけれど腑に落ちない点が多すぎました。そもそも生まれたとき小さいままでしわしわだったんだから、歳とったら体が小さくなるんじゃなくて大きいまま肌つるつるじゃないと不自然だと思うんだけどな… 【なこちん】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-12-17 03:49:33) |
132.《ネタバレ》 主演がブラピ、宣伝からの印象では軟弱な恋愛映画だと思い敬遠していたのだが、たまたまレンタルで手に取ってみた。 監督がデビッド・フィンチャーであることを知ったのは観始めてから。 やはりだ、完全主義者の彼らしい、ただの1カットも手を抜かない、拘りに拘り抜いた映像に釘付けになった。 それだけではない、老人として生まれ、生を重ねる毎に若返っていくという不思議な運命のもとに生まれたベンジャミンと、それを取り巻く人々の関わりが、丁寧に、やさしく描かれていく。 こんなことはあり得ない話、ファンタジーなのだが、それをウソっぽく思わせないほどの説得力が画面から溢れている。 企画誕生から20年近くも吟味された脚本と、完全主義者フィンチャーの画面に対する拘り、それに応えるデジタル特殊効果、主演のブラッドピットの魅力が相乗効果を生んで、美術館に永久展示しておきたいほどの芸術品のような作品に仕上がった。 世間の評価は少し微妙なところだが、個人的には最大限の讃辞を贈りたい。 ハリウッド映画界の才能が結集してつくりあげた宝石のような作品だ。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(吹替)] 10点(2010-12-09 13:53:39) |
131.《ネタバレ》 とても切ない映画でした。 だんだん若返っていくというのは、周囲からすればとても羨ましいことのように思えるが、実は一番辛いことだと思った。 何よりも、小さい頃から人の死を何度も見届けなきゃならないのが観ていて辛かった。 ベンジャミンの育ての親である母が亡くなった葬式のシーンでは、あれだけ母と共に過ごしてきたのにも関わらず、葬式では一切泣いていなかったのが印象的でした。 特に盛り上がるようなシーンはないですが、純粋に観てよかったと思える作品でした。 【抹茶御膳】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-08 20:38:26) |
130.老人から始まるのでテンポが少々遅く序盤は少々退屈に感じたが、中盤あたりから徐々に面白くなってきた。 さて次はどのくらい若くなってくれるんだろう?という期待感から、思ったほど長い作品に感じなかった。 外見と内面の年齢差や、彼に関わる人々とのストーリーが上手に描けていたと思う。 私は、特殊メイクに全く気付かず、中年~青年でようやくブラッドピットだと気付いた(笑) 【ひまわり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-11-13 19:38:11) |
129.80歳で生まれてだんだん若返るという発想は非常に面白い。が、ベンジャミンと関わる人々が彼を普通に受け入れ何て事あるのかなぁ? 特に若返るなんて特異体質(まぁ、体質じゃないと思うけど)の人間をね。 159分という非常に長い映画ながら、面白い設定とブラッド・ピッドとケイト・ブランシェットの演技とメイクで飽きずに観ることができたと言う点で、素晴らしい映画といえるだろう。もう少し、ベンジャミンやデイジーの心の動きを丁寧に描けばさらに良くなっただろう(だれるかもしれないけど)。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-24 23:57:49) |
128.遅すぎることはない 早すぎることはないということを教わりました。 【おでんの卵】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-21 22:35:04) |
127.悪くは無かったが、長かった。あとメイクが凄い。 【のははすひ】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-09-14 23:19:33) |
126.綺麗な映画でした。人と違う数奇な運命を弱音ははかずにその人生を受け入れたベンジャミンは偉い。 【トメ吉】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-31 17:29:47) |
125.序盤で察知した3っつのマイナス要件、【1.ブラッド・ピットが 「ブラピ」 でなかった/ 2.監督の不可解な自制/ 3.非連続的なキャラクター付けの予感 】 を今作が改善していくのか否かが、ボクの鑑賞テーマとなりました。 ■そして、序盤早々に激しく心を動かされた 【「逆行する大時計」 による 芳醇なる映像世界】が、 ラストの8分において、怒涛のように押し寄せてくる快感に身をまかせる鑑賞となったのです。 完成版はこちらまで、ネタバレ注意。 → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-95.html 【マーク・レスター】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-08 11:28:01) |
124.《ネタバレ》 最後の最後、これまでバトンが出会ってきた人々がカットインするシーンに尽きます。 素直に「観てよかった」と思える映画です。 【bolody】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-08-06 23:16:58) |