116.《ネタバレ》 吃音症である私にはオープニングの声がでない歯がゆさはよく解ります。というより、吃音症でない方には、この辛さは絶対に解りません。緊張して少しどもるのとは訳が違います。今まで吃音症に重点を置いた作品は鑑賞したことがなかったので、少し斬新でしたね。最後は上手くスピーチできてましたが、ローグが側にいてくれる安心感が大きい。それとローグのリズミカルなジェスチャーによって、見事成功に導かれたということでしょう。吃音症の人でも独り言やカラオケでどもることは少ないし、家族や恋人の前ではあまりどもりません。ジョージとローグの信頼感によって吃音症と共に生きていく選択をした国王。吃音症の克服には理解者が多いにこしたことがありません。ちなみにスピーチの内容は全然、頭に入ってこない。そんなことはどうでもよいのです。国王と吃音症との戦争を描いた実話ものです。吃音症の方は少し勇気がでるかも。 【マーク・ハント】さん [地上波(吹替)] 5点(2014-01-08 14:49:32) (良:2票) |
115.スピーチの内容よりも「如何に上手くスピーチ出来るか」に固執している姿が何とも悲しく、愛おしく感じてなりませんでした。吃音症ではありませんが、自分も滑舌があまり良くないので気持ちが良く分かります。画が、カメラワークがとても美しい映画でした。 【Kの紅茶】さん [地上波(吹替)] 7点(2014-01-07 16:53:16) |
114.《ネタバレ》 ○オープニングにしてラストがあまりにもはっきり見えてしまうという意味では盛り上げるのが非常に難しい作品なのだろうが、結果的にその通りになってしまっている。○訓練しても直前までうまくいっていなかったのに、本番は危ういところもありつつ成功に終わる。ライオネルとのやり取りもあってそれなりに成立している印象。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-01-05 21:53:27) |
113.話題の作品だったので大作のイメージを持っていたが、会話のやりとりがほとんどで派手な映画では無い。 それでも、歴史上の人物を描いているので見応えはあるし、途中で飽きそうな展開にもかかわらず最後まで一気にみせる。 ただし、含蓄はあまり無く実は平坦な映画だった、ということを冷静になると感じる面もあり。 【simple】さん [地上波(吹替)] 6点(2014-01-01 22:15:37) |
112.《ネタバレ》 普通に面白かったんだけど、ラストのスピーチのシーンで使われたBGMが僕の中でも特に好きな楽曲で、ベートーヴェン交響曲7番第二楽章アレグレットだったので、ちょっとやられました。 【ないとれいん】さん [地上波(字幕)] 7点(2013-11-25 10:34:04) |
111.イギリスが凋落する直前のイギリス王室を描いたイギリス映画。だから当然と言えば当然なわけですが、全編を覆うイギリス感がとにかくすごい。イギリス、イギリス、イギリス…あぁきりがない! 【あばれて万歳】さん [地上波(字幕)] 7点(2013-10-19 00:52:24) |
110.《ネタバレ》 映画に主人公の成長は不可欠ですが、主人公の成長だけで出来た映画というのは…物足りないですね。パンチに欠けるのではないかと思います。スピーチが無事終了してやったーって、これから戦争だぞ!何を呑気にしてるんだろう。そこら辺を考えて作ったんでしょうか? 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-10-16 02:17:41) |
109.自分も吃音持ちだったので、コリン・ファースの気持ちが分かる気がします。会議や打ち合わせの発表やプレゼンテーション、何日も前から不安で、本番で声が出ないこともわかるからなおさら逃げたくなります。なんとかきちんと発表できるように事前に息継ぎのポイントを書き出したり、ガムを噛んでごまかそうとしましたが、やっぱり本番では声が出ず、ガタガタ足も震える始末。吃音になる自分も嫌でしたが、それを可哀想だなって思われているんじゃないかと思うことも嫌でした。ただ、これは中々練習すれば解決するということではないんですよね。練習時は一人なのでもちろん問題なく声が出ます。本番じゃないと実際に多くの人を前にしないので。吃音を持ちながら長いことこの思いを引きずりました。ただ、何回も経験するうちに、たまにうまくいくんです、声が出るんです。その時には大きな達成感がありました。ただうまくいった次の時にはまた声が出なくなる、そういう繰り返しでした。その繰り返しを経て、今は普通に声が出ます。コリン・ファースの場合は国全体への演説、それも戦争の時代に。コリン・ファースの最後の演説後の表情、名実ともにキングの顔になったように思います。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-12 12:47:26) (良:1票) |
108.《ネタバレ》 アカデミー賞作品賞受賞作ということで、最近のアカデミー賞は微妙なのが多いという不安も抱えつつ見に行った。だが、そうした不安は解消してくれるいい出来栄えで、また中身がきちんとある映画だった。 ■ストーリーは「吃音という障害を抱えながら、国民に語りかけるという役割を負う国王にならざるを得なかった男の話」という言ってしまえばありがちな感じなのだが、しかし作品中では「吃音の克服」に対してはさして描写は割かれていないのはポイントだろう。結局「幼少期のトラウマ」が「吃音」という形で表れているわけで、本作では「吃音の克服」は同時に「過去の克服」でもある。さまざまなしがらみや人間関係を乗り越えていくところにこそ、「努力」は現れている。 ■そして、「国王」という仕事が、自らの望むと望まざるとに関わらず、さらにいえば向き不向きにもかかわらず、家系によって強制的に「させられる」仕事であるというのは相当なことなんだなぁと見ていて思う。普通ならば話すのが苦手なら話さなくていい仕事を選ぶしそうすべき(ローグも最初そう言っていた)。しかしジョージ6世は選べない立場なのである。冒頭のスピーチは本当に苦境だったであろう。 だが、他方で兄がその立場を蹴って女を選び、王位を降りたという事実も忘れてはならない。本作では兄は迷惑な存在というポジションで描かれているが、彼の行動の方がよほど「一般市民」に近いし、またそうなりたがるのは納得できるところである。運命を受け入れてその中でもがくか、運命自体をどれだけ批判されようとも打ち破りに行くか、そういう対比でもあろう。 ■ここのレビューでは、カメラワークの凡庸さが批判されているようだが、ハリウッドではない、ヨーロッパの作品はこういう静かな映しが多いと思う。むしろ、ローグの診療所での練習シーンでの壁へのズーム&アウトや、卑猥な用語を連発するときに突如ジョージ6世の周りを回転するように映し出す方法は、カメラの写しの軽重とジョージ6世の心情のレベルとをうまくリンクさせていて、なかなか面白い手法だと思った。 【θ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-10 00:20:01) (良:1票) |
107.2013.07/29鑑賞。20世紀前半の英国王室の歴史が良く解る。子供時代に世紀の恋と騒がれ退位した国王も、現女王の母(101歳没)が主人公の妻、結構楽しめた。 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-30 17:24:28) |
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106.もう少し起伏があるか、ジョージ6世の内面に光を当たるほうが、私の好みです。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-04-07 09:51:28) |
105.《ネタバレ》 史実として観るのか、それとも、エンターテイメントに振ったモノとして観るのか、、、そこらへんは評価の分かれるところかと思います。少なくとも、「王室」の壁を越え、一友人として国王に仕え、支えた気持ちは十分に理解できたかと。ラストのスピーチへ持っていく展開は、ある意味ハラハラドキドキで、重い責任とその責任感を果たせた安堵感は間違いなく共有できたかと、感じています。国家を背負う重圧と一個人としての葛藤を、力演したコリン・ファースは賞受賞にふさわしい。そして、それを支える素晴らしいキャスティングにイギリスの誇りを伝える監督の手腕はお見事でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-18 22:24:32) (良:1票) |
104.《ネタバレ》 観終えて、複雑な気分である。2人の男のシンプルな友情物語として面白かった。不器用な誠意を持つ者が苦境に立たされ、権力抜きの友情に支えられ、励まされ、ついにトラウマを克服、国民に勇気を与え、喝采を浴びる…。気持ちの良い、エンターティンメント映画の素晴らしさ。(おかしな話だが途中で何度か「ロッキー」を思い出した)整ったプロットに、真っ当な演出と演技。まったく手堅いとしか言いようがない。 しかし、どうしても気になる点がある。ドイツとの戦争に雪崩れ込むクライマックスで、 演説の名手・ヒトラーの映像を挿入したのは、本作の主題を考えれば軽率だったと思う。 国民は、指導者の力強い言葉を待っている。 強烈なパフォーマンスを交えた演説で民衆を酔わせたヒトラーと、苦手なスピーチで国民を励まさなければならない主人公は、否応なく対比されてしまう。 ラストで見事なスピーチを終えた達成感は、「指導者の力強い演説に鼓舞され、励まされる民衆」という図式にすり替わってしまった。それならば、スピーチを終え堂々と手を振る国王の姿は、国民にとってヒトラーと何が違うんだろうか? そんな疑問を置き去りのまま、親友であるローグの穏やかな微笑みで映画は幕を閉じる。 最後まで潔く、2人の友情の物語として完結させて欲しかった。 【i-loop】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-02-10 18:01:59) |
103.全般的にプロモーション写真そのままの印象で終わったという感じです。吃音を題材にするならのその国の言語が分からないとリアリティが半減するから、あまり伝わってはこなかった。 【カップリ】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-02-02 21:23:00) |
102. もしかすると、テンポがないとか、暗いとか、いろいろ批判もあるかと思います。しかし、一人の人間が欠点を克服していく姿、そしてそれを献身的に助けていく姿は心打たれます。いい映画を見ました。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-25 17:00:36) (良:1票) |
101.これぞムービーってな気がいたします。良い意味で。ただし、理解しておきたいのはコレ、既に歴史的認識の高い専門家から事実とはかなり違うと指摘なされているように、私ら客人に向けてかなりエンターテイメントな方向にアレンジ・脚色されているものだという事は知っておくべきでしょうね そう思います。例えば、アルバートの吃音のひどさはかなり誇張されている だとか、例えば、アルバートとライオネルの出会い時期がかなり変更されていた事だとか、アルバートと兄貴:ジョージ5世との関係が実際の関係よりもドラマ性を持たせるために敵対的に描かれていた点だとか、まあ仕方がないとは思えるんですがね エンターテイメントムービーなんで。ただし、その辺、歴史的作品という括りでお取り扱いされる事が予想された以上、フィクション or ノンフィクションという在り来たりの表示だけではなく〝この物語は事実とはかなり異なりますと〟という表示をきちんと万人に分からせる必要があったのではないのかな なんて思ってみたりしています。 【3737】さん [インターネット(字幕)] 8点(2012-12-07 21:29:52) (良:1票) |
100.2010年度アカデミー賞に輝いた作品。 うまくまとまってはいるが、それほど心は動かされなかった。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 6点(2012-12-05 15:53:49) |
99.《ネタバレ》 王族の話、しかも実在したジョージ六世の伝記映画と聞くと平民には分かりにくそうな話の気がしますが、実際に観てみるとストーリーが一種の主人公の成長物語となっており非常にオーソドックスなお話で大変面白かったです。なんせ主人公のジョージ六世は吃音症に悩まされながらも、あの歴史上でスピーチの天才の一人に数えられるであろうヒトラーに打ち勝たなければいけないんですから。そうでないと国民の士気はどんどん下がり、戦争にも不利になってしまう。そんな吃音症を患うジョージ六世をコリン・ファースが熱演、アカデミー賞受賞に恥じない名演技でした。また個人的には彼の吃りを治療するローグを演じた名優ジェフリー・ラッシュのいつも人を食った様な演技が素晴らしかったと思います。彼がアカデミー賞を獲れなかったのは非常に残念です(調べてみたら獲ったのは『ザ・ファイター』のクリスチャン・ベールだったんですね。ものすごいレベルの高い助演男優賞争いだったんだんですねえ)。とにかくその位、役者の演技が魅力の作品でした。では演劇的なシーンばかりかというとそんなことは無く、広角レンズで下から撮ったり、吹き抜けの家を真上から映したり、ジョージ六世が踊りながらスピーチの練習をするシーンはカメラも一緒に回ったり。カメラの面白さの極致はハイライトとなるスピーチの場面。ジョージ六世とローグを交互に映しながらスピーチは進みますが、殆どの画面には必ずスピーチの象徴であるマイクが画面前面に写り込んでいる。つまりこの場面は必然的にテイクをバラバラに撮ったことになりますが、全くそんな編集を感じさせないスピーチになっていました。凡庸な監督なら一つのセンテンスを纏めて適当にパンでもしながら撮っちゃいそうなものです。そんな風に画面の動きを楽しめる部分も多く、監督賞をトム・フーパーが獲ったのも納得でした。監督としてはまだ年齢では中堅ですのに、これだけの名優のコントロール、カメラワークの面白さ、効果的な音楽の使い方。次回作の『レ・ミゼラブル』への期待が高まります。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-11-23 20:18:38) (良:2票) |
98.否と応に係わらず大衆に語りかけることが仕事(?)の君主である人間が吃音症であるとは何たる皮肉であろうか。主人公の長年にわたる苦悩は察して余りある。よき理解者であり友であり、トレーナーでもあったローグとの出会いは不幸中の幸いであるといわざるを得ない。さまざまな場面で吃音症が不治の病ではないことを証明してみせるローグだが、実際に日々の訓練はどういったことをしていたのか興味ある。そういった地道な努力がもう少し描かれているといいかなと思った。好み35/50、演出13/15、脚本10/15、演技8/10、技術7/10、合計73/100→7/10点 |
97.内容と比べ重苦しさをほとんど感じさせないのでとても見やすく、そのことにより逆に最後のスピーチでの緊張感をより高めることにも成功していて映画としての締まりもよく鑑賞後十分な満足感を得られました。飛びぬけた所があるわけではないですが、とてもバランスのとれた上質な映画です。 【映画大好きっ子】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-11-06 11:53:44) (良:1票) |