88.《ネタバレ》 こちらが勝手に期待していたほどの、内田流どんでん返しは前作ほどではないにしろ、いやあ面白いですね。今作は本来の自己とは違うペルソナを強制的に与えられちゃった男たちの一騒動を、卓抜なキャラ描写と台詞で笑わせてくれました。香川と堺の性格の違いを描写する芸の細かいこと。ノートに書く字も香川が見事な楷書できちんと書きとめるのに対して、堺の「愛人脱走計画表」はまるで子供の落書き。だんだん片付いてゆくアパート、一方高級なローブひとつ着こなせない堺。せっかく香川の記憶が戻った後も、堺が首突っ込んだせいで、架空の殺し屋「コンドウ」のパーソナリティが行ったり来たり。 やはり前半の、香川が記憶を無くしている間の話が可笑しい。劇的に似合わないチェックシャツとズボン姿の香川、それだけでこみ上げる笑いを抑えられない。「35にもなって仕事も無くて、こんな部屋に住んでいたら死にたくもなりますよねえ!」と自分の人生を全否定されちゃう堺くん。あはは。 やや大げさではあるけれど、役者全員が「こういうコメディだ」とふまえた上での演技をしていて脚本の狙い通りの仕上がり。上手いです。面白いです。 【tottoko】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-22 00:05:54) (良:1票) |
87.現実にはあり得ない物語ですが、細かい所にまで気を配った脚本の面白さと、堺、香川、広末のさり気なくコミカルな演技にラストまで引き込まれてしまいました。サスペンス感、コメディ調、ドラマ性、意外性と全てにバランスのとれた楽しくて面白い作品だと思います。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-08-20 22:28:14) |
86.飛び抜けて面白いことはないけれど普通に面白い。 |
85.《ネタバレ》 二番館にて遅れて鑑賞。 うーん、どうも乗れなかったなあ。 前半の人生入れ替わりコメディはとても楽しく、大いに笑わせてもらった。 が、話が収束していく後半は、なんだろう、三つ巴のような感じになって話が複雑になり、プロットが崩壊したような印象。理解力が悪いのかなあ。。 特にヤクザが出てきてからはドタバタコメディになり、「お話」の面白味が一気になくなってしまった感が。シチュエーションコメディとしても一切楽しめず。 邦画でSitcomって難しいのかな。。あ、ラジオの時間は好きです。 【kosuke】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-08-03 22:20:54) |
84.《ネタバレ》 内田けんじ作品ということで眉に唾をつけて見る。どうやって騙してくれるのか?こういうパターンか?それともこうか?なるほど、そう来たか。でももうひとひねりあるだろう…あれ?終わっちゃった。という感じ。 これはある意味で製作者に対して失礼な鑑賞姿勢である。何か仕掛けがあるだろうという先入観があるため、内容を鵜呑みにしなくなってしまうのである。別に何か約束されているわけではないのに、勝手に更なるギミックを期待し、それがなければ若干の失望をする。騙されたい症候群である。 個人的には、記憶が戻る前の方が面白かったかなあと感じた。すれ違いのまま続けていった方が好みである。その後は、多少のツイストはあるものの割と正直なサスペンス風味で、これはこれで悪くないけど香川がもう役者として突っ走っていった方がコメディ要素が強くなったか。別に強くならなくてもいいけど。 どちらかというと独特の台詞回しや交錯を楽しむ作品ではないかと思った。冒頭の結婚宣言とか、演技指導のシーンとか。部分部分に秀逸さを感じるところはあるものの、全体としてのインパクトは持つに至らなかった…というのが結論。次回作では思い切り騙して下さい。期待してます。 【カツルギ】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-07-19 20:35:47) (良:2票) |
【K】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-06-18 22:09:06) |
82.《ネタバレ》 かなり楽しめた。香川さんはすごいです。 最後の最後の同じアパートの住人のネコのくだり・・・いただけない。 え~~~~~~終わりですか?といった印象。 原因は、堺さんが魅力的に写っていない事、そして女の子がかわいくない。 【たかしろ】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-05-13 16:17:12) |
81.録画したままずっと放置してました。さっさと観とけばよかった、そう思わせてくれた作品。やっぱ香川は魅力ある役者ですね。他の役者さんもよかったですよ。意外だったのはシリアス路線ではなく、日本映画のノリというんでしょうか、緊張感なく微笑ましく完結しているところ。こういうのって日本映画独特なのかな。なんか緊張感がないけど、息抜きで見る映画とすると全然アリだよね。 【ライトニングボルト】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-04-30 09:34:08) |
80.《ネタバレ》 どんでん返しがすごい映画に選ばれていて、『ユージュアル・サスペクツ』や『シックス・センス』などと並んでいたので鑑賞。 結局、「そんな選ばれ方をしては、かわいそう」という結論。 せめて、『アフター・スクール』ぐらいの評価なら良かったのに。 とにかく、話が都合良すぎです。全てが「たまたま」です。 広末があの雑誌の編集じゃなかったら、どうだったんでしょう。 香川の記憶が戻ったのも偶然。 あの曲を10年後とかに聴いたのなら、どうだったんでしょう。 広末の父が死んだのも偶然かも。 第一、バリバリのキャリアウーマンというわけでもない広末が、奥手の独身ってのに現実味がなさすぎだよなぁ。かといって、森三中とかじゃ上映できないんだろうけど。 あと、姉の人も素晴らしい美熟女ですが、広末と同年代すぎて、どっちが姉だかよくわからなかった。 Wikipediaを見て、「堺が森口瑤子に一目惚れしたんだったのか…」と納得しました。 面白い話のために人物が配置されて、偶然がローリングするような映画でした。 5点にしておきます。 (他作品との兼ね合いから6点に変更しました。) 【シン*トー】さん [インターネット(字幕)] 6点(2014-03-30 00:47:39) |
79.人生の入れ替わりは古典的な手法だが、人生のタラレバ的な何か訴えるものはあるのだろうと思ったら、単なる娯楽作品で拍子抜け。もうちょっと男2人を内面的に掘り下げてもよかったような。息抜き程度に見る分には悪くはないが。 |
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78.《ネタバレ》 この人の映画に登場するのは、どこか気が弱くてその結果優しい人が多く、その気の弱さのせいもあるのか、瞬発的に思い切った行動にでられるバネもある。気の弱さのせいで自殺を企んだものの、うまくいかず、それならもうすべてを放擲してもいいのに、風呂屋でそばの客が転べば半ば無意識に鍵泥棒になっている。そして根の優しさのせいで、手に入れた金で借金の精算をして回っている。お詫びのビデオを録画している。ここらへんに納得できるか出来ないかが分かれ目だろうが、私は納得できて楽しめた。「まったく違う人生」を人は俳優のように演じ替えられる、ってのが基本モチーフの映画だろう。だから後半やくざに凄むあたり、前半の気の弱さから飛躍しすぎかとも思えるのだが、「まったく違う人生」モチーフを思い出して、これもありか、と妥協できる。ドラマとしても、やくざを納得させきれない展開にして、配慮。過去の作品と比べて、後半の流れがギクシャクしたのは否めないが、新作を楽しみ待ちする監督ではあり続ける。香川の部屋の偽造身分証明カードの一つ一つを、じっくり手に取って眺めたかった。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-02-25 09:24:49) |
77.各役者の演技が非常に良いし、先の読めないストーリーも非常に面白い。邦画でここまで面白いと感じたのは久し振りな気がする。 【もんでんどん】さん [地上波(吹替)] 8点(2014-02-22 17:07:58) (良:1票) |
76.一般的に、映画には客を「泣かせる」「笑わせる」「驚かせる」「ハラハラさせる」とかいろいろな要素があると思いますが、「安心させる」ってのもアリなんでしょうか。当方には、なんだか腑抜けた作品にしか見えませんでした。どんなテーマであれ、緊張感を持続させないとダメだと思うんですけどねぇ。アバズレた感じの森口瑶子だけ、ちょっと珍しかったけど。 【眉山】さん [地上波(邦画)] 4点(2014-02-11 01:33:00) |
75.このメンバーで、結構面白い。 広末涼子と香川照之のカップルというのは想像つかないけど、この設定ならなかなかいいかもと思える。堺雅人も頼りなさすぎるが、まあこんなものか。 あまりダイナミックな展開とは言えないが、最後もちょっといい感じになるという映画。 【simple】さん [地上波(邦画)] 7点(2014-02-10 23:19:49) |
74.《ネタバレ》 広末涼子はあまり好きな女優さんじゃなかったんですが、今回はなかなか良かったと思いました。香川さんはさすがとしか言いようがないですね。二転三転する役どころを見事に演じ切っていました。堺さんも役者が「下手な役者」を演じるという難しい役どころでしたけど、楽しんで演技しているように見えました。とまぁこの映画はこの三人の頑張りがすべてなんです。ストーリーは超ご都合主義です(笑)普通、若い独身女性が初めて会ったどこの馬の骨かも分からん男を車に乗せるか~?とかあんだけアクセス率高かった大家は二人が入れ替わったことに気づかなかったのか?とかまだまだあるんですがね。でも最後のあのノートは泣かせてくれました。 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-02-09 04:42:30) |
73.《ネタバレ》 今作は、前3作の作風から脱却した、あらたなタイプの内田作品となりました。その結果、とっても映画らしい、オーソドックスな作品に仕上がっています。「古き良き映画」なテイストで、見応えがありました。導入部はちょっとテンポが悪いなと思ったのですが、段々、段々、引き込まれていきます。よくできた、面白いストーリーだったと思います。堺雅人と広末涼子の大ファンなので、この二人に大いに期待していましたが、意外にも、香川照之が一番よかったです。最近ちょっと芝居しすぎな事が多かった香川ですが、今回はよかった! 【コウモリ】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-02-03 23:08:53) |
72.健康で、努力家・・・残念ながら私にはどちらも当てはまりません。開始早々の広末涼子の掴みはバッチリ。広末涼子さんは終始、世間知らずのお嬢様役を見事に演じきっています。香川照之も演技力はさすがのもので、ハマり役です。堺雅人は今回あまりパッとせず、他の方でも代役できたかなという印象。コメディタッチというか、ほのぼのした作品で、ヤクザが絡む映画にしては非常に見やすい。ラストのハッピーエンドは決まりきったシナリオですが、鑑賞後後味が良い。お勧めです。 【マーク・ハント】さん [地上波(邦画)] 9点(2014-02-03 13:46:35) |
71.《ネタバレ》 ニヤニヤがずっと続く。音楽もテンポもよかった。ただストーリーの盛り上がりが弱かった気がする。それぞれのキャラに魅力があったけど広末だけは何故かしっくりこなかった。それでも存分に楽しめました。 【ぷるとっぷ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-01-09 17:27:33) |
70.《ネタバレ》 ○後に半沢直樹で共演する二人の作品ということで観賞。○テンポ良く楽しめたが、脚本はもう少しやりようがあったように感じる。惜しい作品。ラストもありきたりというかなんというか。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-05 21:55:38) |
【ぺん】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-01-01 02:24:07) |