256.戦争のむごさ、つらさは人間関係のいざこざが導くものでもあるんだろうな、と考えさせられた作品 |
255.《ネタバレ》 軍隊の兵士達の出身が下層に偏ってること、兵士達の間で麻薬がごく当たり前に蔓延してること、ベトナム人に対する虐待行為が行われたこと、上層部は不祥事を隠蔽にはしること。●● こういった本来なら隠したいような事実を、きちんと描写して、しかもその映画が大ヒットするというは、アメリカって結構懐が深い国だと思われました。●● ただ、主人公がベトナムに志願してきた理由が、あくまで「自分が…」の方がメインで、得たものも「自分は…」ってのがちょっとひっかかりました。ぶっちゃけそんな自分探しのために人殺しに来られちゃ、来られた方が迷惑です。●● 例え、建前でも「自由のため」とか、「祖国のため」とか言って欲しかったし、(言っては、いるんだけどもっと強く)、描写的にも北ベトナム、ベトコン側の暗黒面も描いて欲しかった。●● なんか、この映画の描き方だと、戦争という不可避な「大災害」が起こっていて、それに巻き込まれた人々の苦痛を描く映画だと受け止められてもしょうがないと思われ。●● 追記 「ママもパパも入隊に反対してたんだ 堅実な家庭を築かせようとした それに反発してたんだ おばあちゃん」「親に守られた僕でなく一市民になりたかった」 これが、入隊の動機として一番強く描かれてるように思われます。 平成23年7月17日再見 戦争の悲惨さというより、堕落した軍隊、指揮系統がおかしくなった軍隊が、どれだけ災厄を巻き起こすかという観点で見れた。ま、そもそもベトナム戦争での米軍自体がそういう傾向にあったのは否めないが、特にあの小隊が悲惨だったのは、我の強い下士官の対立ではなくて、彼らを抑えきれない指揮官の少尉の権威の無さ、優柔不断さ。無能さ。一見我が強くてどうしようもない下士官達も中隊長の大尉の言葉には、素直に服従していたわけで。どれほど無能な指揮官が災厄を巻き起こすかというのがよく分かる映画だった。 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-07-18 16:09:53) |
254.公開当時なら9点つけてたと思う。 それだけの迫力や衝撃があった。 ところが、今見るとダメなんだよなあ。 戦場の最前線にいて、まさにこれから敵と戦うっていうのに、味方同士で反発ってありえないと思ってしまうから。 「全員死にたいのかよ。上の連中は何してる」ってツッコんでしまう。 この映画は40年以上前の話なんだし、アメリカにとって負け戦のベトナム戦争なんだし、といった予備知識くらいはあるんだけど、やっぱり物語に乗り切れない。 これは多分、自分が年取って、「戦争とは」とか「組織とは」とかに固定観念ができてしまっているからだと思う。 そして、この映画の監督さんにも戦争への固定観念があって、それと相容れないんだろう。 とにかく、自分が年取ったとか思ってしまう時点で、今見て面白い映画じゃなかった。 ちょい残念。 【まかだ】さん [DVD(吹替)] 5点(2011-07-03 06:12:29) |
253.いい映画でしょうけれどトラウマになってしまってもう戦争映画を見るのがこわいです。 【HRM36】さん [地上波(吹替)] 7点(2011-06-13 14:07:23) |
252.《ネタバレ》 初見だが、とても良かった。命からがら生き抜いても終わらないジャングルでの戦闘に加え、味方同士の疑心暗鬼。こんな戦争うんざりだわ。やっぱ、デフォー様かっけえ。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-04 11:42:38) |
251.もうリアル感が圧倒的。さすがに実際の従軍体験を元に制作されただけある。 ドラマらしい展開を敢えて過剰表現せずに、徹底的にドキュメントのように映し出す。戦争映画は数あれど、これほどリアルに恐怖を感じられる作品も無いのでは。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-03-20 16:28:24) |
250.《ネタバレ》 ジャングルの泥臭さ、硝煙のにおいが漂ってくるような臨場感。すぐそこに敵兵がいるという緊張感。なんといっても人間の、そして戦争の汚さを余すことなくきっちり描ききった快作。観た後に心の底が抉り取られるような気分になりました。 【bolody】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-13 23:44:22) |
249.《ネタバレ》 ベトナム戦争映画らしく、アメリカが自国を客観的に捉えようとしている作品。さらには国家同士の関係ではなく、集団の推進力と抑止力の軋轢とそのよくある結末を戦地の混乱を通して描いたことは他の戦争映画にはなかなか見られない。事実、似たようなことは日常の些細な問題のなかでもあることだと思う。正しき善とはどのような行いの後ついてくるものなのか。ある種永遠の課題を投げかけてくるようにも思える。地味にジョニーデップも出演している。don't leave me, man. 【warrabit】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-12-18 04:02:19) |
248.上映時間が短いですが、無駄がなく、過剰な演出を省いているところがいいと思います。そっちの方が本質が見えるような気がしました。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-03 15:53:35) |
247.《ネタバレ》 ブラックホークダウンの山岳版。ベトナム戦争の凄惨な山中の戦場を再現した当時の技術は見事です。若き日のジョニー・デップが出演。自衛隊の戦訓みたいね。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-11 02:26:43) |
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246.《ネタバレ》 ウィレム・デフォーが非常に良い演技をしています。バーンズ軍曹に銃口を向けられた時の満面の笑みと両手を広げて最期を迎える名シーンは非常に印象的。個人的にはフォレスト・ウィッテカーも好きです。終始、汗と血と肉の焼けた異臭が画面を越えてきそうな重たい映画です。ベトナム戦争映画としては、非常にリアリティがあり、勉強にもなります。これを観ても戦争がなくならない世界はどうかしています。底辺の人達が国を救っているというのも感慨深い。戦争の中では、バーンズ軍曹のような冷徹な精神を持っていないと、地獄から生きて帰れない。戦地に限ってはバーンズ軍曹を一概には否定できないのだろう。ただ、バーンズ軍曹は俗世界で生きるには、苦労しそう。それに何かと俳優人が豪華ですね。若かりし、ジョニー・デップなんかも参戦していますし。戦争の現場の雰囲気を手っ取り早く知りたい方はどうぞ!! 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-08 07:00:52) |
245.こうまで爽快感のない戦争映画も珍しい。おどおどした気持ちと倦怠感が交錯し、それにヒステリーが重なる。オバサンを射殺するあたり説得力があった。恐怖があり、仲間を殺された恨みがあり、分からない言葉で何やらこちらを非難している、倦怠感からヒステリーへ一足飛びにエイッと行ってしまう。ラストの大混戦、敵味方の区別もつかない渾沌に友軍の爆撃が重なって、ヒステリーは頂点に達する。けっきょくすべての兵士の死は犬死にである、というやりきれなさがビンビン伝わってきた。ヘリコプターの風でカバーがめくれ死体が出てくるとこ。冒頭の除隊組とすれ違うところも印象深い。最後の兵士の意味ありげな笑い。ザマアミロが80%、憐れみ10%、頑張れよ10%、ってとこか。バーンズも単なる悪役じゃなくて、この戦場で生き残り続けてきた経歴を持っている、生き残ることは殺すことだってことを身をもって証明してきて、クリスがラストでなぞるわけ。そしてすべてを包み込むジャングルの怖さ。ここでは敵はまったく純粋な「敵」として存在する。懲らしめるべきものでも、人倫を踏み外した憐れむべきものでもなく、ほっておくとこちらを殺しに来るただ純粋な敵。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-06-07 12:03:29) |
244.《ネタバレ》 戦争の悲惨さ、無秩序な感じがよく表現されており、かなり重い映画。実際の戦争でも誰もがこんな極限状態に陥って、エゴで民間人を襲ったり、気に食わない味方がいたら戦場に紛れてやりあったりとかあるんだろう。生き残っても心に深く刻みこまれるのでしょう。戦争なんてホントいいもんじゃないや。こんなことにするなら、わざと2回負傷して後方に下がりますよ。あとスパイダーマンのクレイジーな宿敵がとても良い人だったのに違和感がありました(笑)ウィレムには最後まで生き残ってほしかったなー。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-02 00:43:36) |
243.歴史を後世に伝えていく手段として、映画はとても有効だと思いますし、実際勉強になりました。でも、それだけでしたね。いや、それだけでも十分に価値はあると思いますが、そこに感動要素があればなお良かったと思います。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-08 20:06:12) |
242.《ネタバレ》 さすがは従軍経験者が作った作品だけあって、他の戦争映画とは説得力が違います。ジャングルの行軍で脱水症状を起こしたり、アリにたかられたり、雨の中で寝たりと、実際の現場を知ってる人間ならではの描写がこの映画を支えています。また、「強い北ベトナム軍」がきちんと描かれていることにも感心します。従来のベトナム戦争映画においては、負け戦だったはずなのになぜかアメリカ軍はベラボーに強く、一方で北ベトナム軍はヤラレ役に徹していました。そして、「アメリカは力では勝っていたが、メンタルで勝てなかった」と結論付けるのがお決まりのパターン。アメリカ人にとってのベトナム戦争の認識とは、自分の命も省みず突っ込んでくるアジア人の狂気に近い真剣さに勝てなかったというものであり、キューブリックですら、その認識に縛られた作品を作っていました。一方本作では、アメリカ兵達が強気なのは戦闘員のいない村を襲った時だけで、北ベトナム正規軍がやってくると聞けばビビりまくり、戦場ではパニックを起こしてボロ負けします。アメリカは神出鬼没のゲリラに負けたのでも、アジア人の野蛮なまでの狂気に負けたのでもなく、正規軍同士の戦いで負けたという、恐らくは史実に忠実な描写がなされています。このような切り口のベトナム戦争映画は現在に至るまで本作が唯一となっており、これも当事者として現場に立ち会っていたストーンならではの視点なのでしょう。残念だったのは、味方同士が私怨で殺し合うという展開が極端すぎて、全体から浮いてしまったことでしょうか。本作はストーンの思惑をも超えるほどリアリティの面で成功しており、そのため、戦場における殺人というショッキングな展開がいかにも作りもの臭くなっているのです。味方として与えるべき支援を与えず、嫌いなやつを見殺しにしたくらいの展開の方が調度良かったのではないでしょうか。また、比較的低予算で製作されたため銃のエフェクトがチャチなのも残念でした。こちらも、実際にアジアのジャングルで撮影した他の場面のビジュアルが良すぎたために、弱点が際立ってしまったという印象です。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-02-06 17:57:01) (良:2票) |
241.暗すぎ、重すぎ。エンターテイメント性ゼロ。自分には合わなかった。 こういう映画は嫌い。 【のははすひ】さん [DVD(吹替)] 1点(2010-01-12 00:47:56) |
240.戦争映画は決して嫌いではないですが、あまり揺さぶられるものはありませんでした。 【シトロエン】さん [DVD(吹替)] 4点(2010-01-10 23:55:20) |
239.長年観損なっていた作品の一つ。なんとなく「地獄の黙示録」とダブル。チャーリー・シーンとマーティン・ シーン、良く似た感じだからかな・・。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-21 23:30:12) |
238.結構見入った。掲げてるテーマはそんなに深くないし今更感も強いので個人的にはわりとどうでもいい。銃撃シーンやらドラマシーンやらををあくまでもエンターテインメントとして楽しみました。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-06 05:37:01) |
237.戦争映画はどれも同じに感じてしまう。特にベトナム戦争を描いた他作品、地獄の黙示録、カジュアリティーズ、キリングフィールド…など、どれも顔の無い、名も無い兵士が正気を失い、憎しみ合い、残虐で無意味な戦いを繰り広げる。聖戦と偽り、その内精も根も尽き果て、地獄へと突き進んでいく。そして残るのは後悔ばかり。ある一人の兵士を語り部にするも、ただ虚しいだけの戦争という大枠は何も変わらない。戦争とはそれほど巨大で空虚で無意味な行為で、それを語るのが反戦映画である。 【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-02 16:25:16) |