141.《ネタバレ》 ずっと台詞のない岸本加世子さんが最後に二言だけ言葉を発したとき、私の涙腺は崩壊したのでした。傑作です。 【藤堂直己】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-10-02 17:17:26) (良:2票) |
140.《ネタバレ》 主人公の生活は破綻している。もはや修復できない。いや、修復しようとしていない。その様を積極的に描写する。それが北野映画を通した特徴とも言える。私は徹底的な自分勝手と解釈する。周囲の迷惑を顧みない自分勝手。言い訳めいたものは排除し、淡々とシーンを重ねる。行き過ぎ感のあるバイオレンスも、バイオレンス自体というよりは自分勝手演出の一環。徹底的な自分勝手は常軌を逸した印象を覚えるけど「徹底的にやる」からこそ浮き彫りにされるものもある。この映画の主人公にとっての真実は奥さんとの生活だけ。パートナーだった元刑事との友情と殉職した同僚の奥さんへの悔悟の念はかろうじて忘れていない。それらをピュアなものとして見せたかったのでしょう。だからといって、こんな自暴自棄を肯定する気にはなれないし、共感もできなかった…。途中まで主人公がヤクザと思って観ていたのは私だけ? 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-09-26 14:00:52) |
139.やりすぎ感が漂う一方、人間の不器用なまでの優しさや儚さは、とてもとても伝わってくる。最初はレンタルで見たと思うけど、地上波にしても衛星放送にしても、ほんとよく取り上げられてるよね?それだけ業界で評価が高い証拠?嫌いじゃないけど、よく見るなぁ笑。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-18 03:16:50) |
138.全体に流れる時間が秀逸。水平線を映すシーンはとても絵画的です。 【njld】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-15 17:10:11) |
137.ラストまで退屈でした。 自分にはこの映画の良さが分からない… 【N.Y.L.L】さん [映画館(邦画)] 1点(2008-08-18 20:24:03) |
136.何というか、小さな子供が、自分の描いた絵を他人に見せて、「どう?上手でしょう?」と言っているような感じを受けた。巧みな編集も、たけしの絵画も確かに上手いのだが、表現者としての「我」が先に立ちすぎたような気がする。ぼくたちは美術館に来たのではなく、映画を観に来たのです。初期の集大成的作品だが、これを観るなら、デビュー作『その男、凶暴につき』で痺れろ! 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-05-15 22:54:58) |
【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-03-21 00:22:15) |
134.《ネタバレ》 音楽が良かった。他の方も描いているけれども、ラストの砂浜と凧揚げの少女のコントラストが美しかった。あのまま見ていたいけれども、最後の銃声を聴かなければならないのですね。印象には残った作品。 【みことtea】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-09 02:46:22) |
133.映画全体の雰囲気はまあまあなんだけど・・・。「絵」のとことか、なんかけだるい。ところどころ笑えるとこがあったのはグッド。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-09-02 18:02:47) |
【Dr.Tea】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-08-12 02:16:58) |
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131.《ネタバレ》 この映画の雰囲気は、身近な人の葬儀が一段落した後の雰囲気に似ていると個人的には思いました。何というか、喪失感だけでなく、何かが完結しまた新しい何かが始まるといった不思議な感覚があるんですよね・・・・。 独特な「静かな」暴力性、「キタノブルー」や独創的な絵等に見られる芸術性・・・・非常に繊細に作り上げられた作品です。そして忘れてはならないのは久石譲の作り出す美しい音楽ですね。フェリーニ作品にニーノ・ロータの音楽が欠かせないのと同じように、北野作品の世界には久石譲の音楽が欠かせません。 【TM】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-07-28 17:34:03) |
130.北野武作品は美しくもありはかなくもある。芸術作品をみてるような感覚に陥る。 【あるまーぬ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-07-24 20:44:52) |
129.《ネタバレ》 花火は刹那に散る。けれど人が散るのは簡単ではない。生きている限り、しがらみとか世間とか、そういったものが厭でも周りを取り囲む。そういうモノゴトから少しずつ離れていく主人公の姿が、悲しくて、うらやましかった。 最後の銃声は、あれは花火を打ち上げた音だったのかもしれない。 【小塚】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2007-01-01 21:09:13) (良:2票) |
128.《ネタバレ》 生と死。暴力と愛。様々な感情の間で男の心が揺れ動いているのがヒシヒシと伝わってきます。伝えたいことだけを描こうとする北野監督の想いが随所からうかがえます。無駄な説明もないのにストーリーがわかり、その波に乗っかっている人間たちの感情も台詞があれほど少ないのに恐ろしいほど伝わってきます。その演出力、あるいは脚本の無駄のなさに感動しました。全ての台詞、行動、カットに意味を持たせ、そして最後に繋げていく。素晴らしかったです。男は誰かを守るために拳を上げ、そして時に引き金を引く。その一方では、自分を犠牲にしてまで他人を包もうとしている。男の優しさとそれとは真逆の部分が強いがゆえに一方が際立つ。その方法は様々なところから伺えました。静けさが多くあるからこそ、音楽が際立ち、また台詞が際立つ。また死があるからこそ、何気ない行動、すなわち生きている時間が重く感じられ、さらにラストでの女の二言が、それまで一切何も語らなかったが故に際立ったと思います。その一つ一つに、全てが集約されているような気がしてなりません。多くの登場人物たちの心の葛藤が素晴らしく、その一人一人に感情移入できてしまうその一人一人の重要性にもまた感動しました。やはり北野監督は凄い人だと心から思います。 【ボビー】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-12-22 00:21:21) (良:3票) |
127.こんなんで評価されるようじゃどうしようもないですね。これだけ一般受けが賛否両論なのにテレビで北野映画をまともに批判する人がいないのはなぜなんでしょう?この作品は全く見どころなし、人を殺すシーンが多すぎる。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2006-08-31 12:48:40) (良:1票)(笑:1票) |
【カイル・枕クラン】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-02-05 23:42:11) |
125.たけしの絵の展覧会映画な部分がちょっとしんどい。絵はよーできてるけど、絵を見たい気分ちゃうかったし。自分の映画やから、一生もんやし後世にも残るし、だからいれておきたい映像はみんないれとくって感じがせんでもない。俺、芸術肌ちゃうからわからんけど。俺が監督やったらそー思うな~って気持ちがなんとなく、この映画観ててわいてきたから。でも、一人より二人のほうが時には淋しく見えるってのが良く出てる。特に二人の距離が近いほど、淋しく物悲しい。たけしの映画はいつも物悲しい。死を身近に感じる物悲しさがいつも漂ってる。この感覚、酔えるときと、無理な時がある。無理な時に、たけしの映画を観るとやっぱしんどい。元気になりたい時に絶望的な歌を聞ききたくないのと一緒。それだけ影響力があるってことやね。あと、笑える部分は油断してたので声を出してわらってしまった 【なにわ君】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-17 10:05:08) (良:1票) |
124.かなり面白かった。 所々にある暴力によって優しさが引き立ってる感じがした。 ただ絵のシーンはしつこすぎるような気がしないでもない。 ソナチネに次ぐ武の傑作。 【トクタ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-04 16:47:13) |
123.北野映画にはやっぱ、どことなくお笑いのセンスを感じるところがある。あと登場人物、特に主人公は、何を考えてるかわからないというキャラが多い。この映画の真意はわからないけれど非凡なセンスをもった監督であることは十分に伺える。観る価値はあると思う。音楽もよかったし。久石さんGOOD。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-04 02:01:21) |
122.《ネタバレ》 よかったです。デビュー作のテーマが、洗練された形で再構成された感じがする。 「その男」からたけしの「身体性」には驚いていたが、また驚かされた。この人運動選手じゃないし、スタントマンでもないし、いったいどうやってそうなったのかしら。コントで培ったのかなあ。驚異の「身体性」である。キオスクにとびこんじゃえと思いついたら、とびこんじゃうのである。50代男性の何人が、これできるかなあ。先日、黒沢明と同じ道を行ってもだめだから、別のところから登るんだ、と言っていた。それを考えついたことがすごいよ。「身体性」も高いが、「IQ]も人の倍くらい高そうな人である。たぶん、同じようなのは本作で打ち止めであろう。観客も満足だし。石を入れたら痛いからやめてね。 【パブロン中毒】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2005-11-09 21:40:01) |