55.閉鎖的な土地では、やはりどこか異端を排除するような傾向が出やすいんですよね(もちろん断言はしません)。誰しもが心の奥に持つ暗い部分なのかも知れませんが、その究極の形がこうした人種差別なんだろうなと。現在、閉鎖的な地に住む私としては、日常の中にその小さな欠片を感じ、ヒヤリとすることがしばしば。まあ映画なので事実と違う部分はあるのでしょうが、シグナルを鳴らす意味では、成功しているのではないでしょうか。実際怖かったですよ、とても。途中で止めたくなるほど、恐怖を感じました。集団の悪意というのは何やらものスゴイ勢いがあって恐ろしい。物語としても面白かった。最後まで観てよかったです。 【タマクロ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-03 11:27:54) |
54.《ネタバレ》 当時の人種差別問題が浮き彫りになった作品。 【哀しみの王】さん [地上波(吹替)] 10点(2005-07-02 15:13:08) |
53.アメリカの中にもこんなものがあるんだよーっていうインストラクティブな映画でした。 【POKKY】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-25 19:45:21) |
52.《ネタバレ》 もうこんな差別やめろよ!なぜ憎むの?何が不満なんだよ?色々考えさせられるけど、一番感じた事は、怒ったハックマンにひげを剃ってほしくないという事。(そんなんでいいのか?) 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-05-10 09:20:26) (笑:1票) |
51.この映画面白い。多分適切な表現じゃないけど勧善懲悪ってやつだね。ジーン・ハックマンはカッコよすぎでしょ!アメリカの差別問題はなんとも表現し難いけど。 【ゆきむら】さん 9点(2005-03-15 15:36:37) |
50.この映画の面白さについてはくどくど言う必要はないだろう。この映画の舞台はロバート・ケネディ司法長官が保守勢力の反発の中で改革を推進していた時期で、デフォーの演じる捜査官もその影響を受けた世代なのだろう。ハックマンがデフォーを「ケネディ坊や」と皮肉るのにはそういう背景がある。このあたりの60年代におけるアメリカ社会の価値観の対立の図式を知れば知る程、この映画の面白さが増すと思う。 【トマシーノ】さん 9点(2005-01-20 17:45:30) |
49.「強烈」なKKK団。町ぐるみで隠そうとした事件。実話なのでものすごいリアルでなおかつ色濃く残っている人種差別を非常に上手く出している作品だと思います。妙にデフォーとハックマンが似合っててよかったかも。アラン・パーカーは実話もの大好きやねぇ。オリヴァー・ストーンが「JFK」の取材で裏組織から抹殺されかけたようだけどアラン・パーカーはヤバかったかなぁ。彼が監督した映画はハズレがほとんどないので安心して見られるねやっぱ。 |
48.この映画がアメリカでどう物議を醸したのかは知らないけれど、“人間が閉鎖的な環境とそこから形成される凝り固まった価値観の下でいかに残虐になり得るか”ということを描いたということでは、的確な作品だとは思いますよ。悪意や負を2時間やそこらに無理に凝縮しているからアレっちゃアレなんですけど、おそらく扇情はあっても欺瞞はないと思う。人間はあんなもんだと思いますもん。ミシシッピーという土地には、時には曲解されつつも、多面的な真実が沢山あるんだと思う。そして良くも悪くも、それを語るに、あの土地は説得力を持っている。色々な業が土の奥深くにまで染み渡っていて、それを全くの部外者にさえ感じさせることが出来る。何とも因果を背負っている土地です。 【ひのと】さん 7点(2004-09-04 18:50:26) |
47.アメリカ社会が抱える人種差別。その「根が深い」現実を実感できる作品。重く考えさせられますね。 【tantan】さん 7点(2004-08-23 22:24:38) |
46.古きアメリカなのか今ではないのか?私達日本人にとって分かりやすい映画で新鮮でもありました。ジーンハックマンが好きで観てんけど…黒人を守りたいけど白人の築いた誤った文化も捨てきれずにいる彼の演技はまた違った魅力で!よかった! |
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【SAT】さん 7点(2004-06-19 15:52:47) |
44.アメリカの暗部を扱った黒人差別映画では、最もわかりやすく、もっとも印象的です。KKKって世界的に有名な集団でしたが、こういう思想、排他的・保守的な考えの人たちはどの時代にも、どこの地域・国にも消えずいつもいるんでしょうね。 【★ピカリン★】さん 7点(2004-06-13 22:31:57) |
43.結構引き込まれました。おやじがいい味だしていました。内容は人種差別。KKKにかぎらず宗教、信念、思い込みは恐ろしい。そこにはバカの壁がある。 【杜子春】さん 7点(2004-06-13 00:32:46) |
42.こんなに最後まで”明るさ”の無い映画も珍しいですね。感じたのは”怒り”とか”呆れ”しか出てきませんでした。 【tetsu78】さん 7点(2004-06-08 23:48:13) |
41.久しぶりに観たくなって、再見したんだけど…う~、やっぱり凄く面白い!この映画、南部の黒人差別問題の形をとってるけど、特にメッセージだとか、理屈っぽさは全くないんだよね。もちろん、だからこそ面白いのだし、だからこそいろんなこと考えさせるんだと思うんだよ。頭ごなしに正論のメッセージ吐かれても、気持ち悪いし拒否反応起こすだけだからね。 ここではある特殊な状況があり、その中で生きようとし、その上で揺れ動く人の内側が徐々に浮かびあがってくるところがいいよね。迫害する側、される側、黙って見てる人、見ないフリする人、みなそれぞれの内側に恐怖と葛藤を、それぞれの苦悩を抱えている。 なんだかつい最近あったイラクの人質バッシングを思い出してしまったよ。 【ピグ】さん 8点(2004-05-20 14:42:40) (良:1票) |
40.オープニングからすぐに映画に引き込まれた。しかし、こんなにも黒人差別を激しく描いたものは始めて見た。まったく地獄そのもの。自分だったら絶対逃げると思う。KKK団とかまじきもいっす。デフォーのキャラは正義感に燃える好青年だけど友達にはなりたくないタイプかも…。 【ぷりんぐるしゅ】さん 5点(2004-04-14 14:34:28) |
39.黒人による公民権運動が盛んだった1960年代のアメリカでFBIが黒人に対するテロに対して何もしなかったとは思わないし命がけで仕事をしたとも思いません。普通に仕事をしたんじゃないかな・・・。極論を言えば私はアメリカには人種問題はないと思っています。もちろんアメリカ南部に黒人に対する差別待遇や公民権獲得阻止の運動があった(今でもある?)事実は否定しません。でも人種差別の形を取っている問題は本質的には貧困者や文盲に対する無理解(カラーパープル)や非熟練労働者間の縄張り争い(ウエストサイド物語)であり、黒人に関わっている点は南北戦争以前の奴隷制のせいでアメリカ南部に居住する黒人の中に貧困者や文盲が多いということだけです。アメリカに自主的に移住してきた黒人は南部に居住することを避けるかもしれませんがプエルトリカンやアジア系移民と同様「人種差別」は感じていないと思います。さて、結局この映画で問題なのは、黒人には(白人やアジア人種と同じく)ノーベル賞をもらうような優秀なのから刑務所だけを住処にしてほしいようなろくでもないのまでいろいろいる、という単純な事実を理解できない単細胞サイコ集団の存在であって、そこに公民権運動やら黒人に対する同情やら上述の社会問題を絡ませると何が何だかわけがわからなくなってしまいます。サイコ集団の標的は何でもよかったけれどもたまたま黒人だったというだけで、焦点は人種問題ではなく本人たちのオツムの問題です。また、サイコ集団の活動の取り締まりと首謀者の処罰は法治国家においては当然ですがそれだけのことで、それで社会問題が解決できると思ったら大間違いです。というわけでラストシーンでもしらけました。この作品に登場するFBIの捜査官と「アラバマ物語」の中で黒人を弁護して貧困と無知を糾弾した弁護士とは職種も違うということをお忘れなく。 【かわまり】さん 3点(2004-04-12 10:28:55) |
38.この手の作品多いですな。KKKの輩は今も存在するしね。 【ボバン】さん 6点(2004-03-31 00:13:42) |
【カイル・枕クラン】さん 8点(2004-03-20 18:11:18) (笑:1票) |
36.ずいぶん前に一度観たきりだったので、先日再見した時は新鮮でした。いわれのない差別偏見と暴力。これは人間の本能なのか?なんて思ってしまう時があります。作品としては、ジーン・ハックマンとウィレム・デフォー演じる二人の性格の違いがくっきりしていて面白い。二人ともノーマルな正義派とはいいがたいクセのあるキャラでした。カラダで覚えた知恵と勘で動く一匹狼と、まずはマニュアルを手本にしながら動くエリート。でもデフォーのエリートは行き詰るとキレちゃいそうな危うさを感じるのね。ジトっとした暑さがなくてよかった。蒸し暑いの嫌いです。 【envy】さん 7点(2004-03-17 14:35:05) |